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保険の異端児・オサメさんComments
パリ滞在最後の夜となる4日目の夜、いよいよクライマックスのシャンゼリゼへと足を踏み入れる私である。その感動的な光景をここに記録しておきたいと思う。
コンコルド広場での写真撮影に興じていた私は、シャンゼリゼの両側のクリスマス・イルミネーションに明かりが灯り始めるその瞬間を待ちわびていた。しかし、日没直後の残照はまだ明るく、気が付いた時には、いつの間にか点灯していた次第である(下、左上写真)。
イルミネーションの両側、コンコルド広場からグラン・パレGrand Palaisに至る歩道には、白いクリスマス・マーケットの露店が並び(下、右上写真)、その灯りが、さらに花を添えていた。私がパリに駐在していた2002年から2003年にかけて、この通りでクリスマス・マーケットが開かれていたのかどうか、今となっては定かではない。しかし、その記憶の無い私にとって、この日の光景は実に新鮮であった。

何度も横断歩道を渡っては、中央分離帯に立ち、カメラを凱旋門に向け、そしてチュイルリー公園の大観覧車へと向けた。左右を途切れることなく車が往来する中、中央分離帯はどこもカメラを手にした観光客で人だかりである。
ゆっくりと歩を進めるうち、最初、明るかった空が、次第に真っ暗となり、イルミネーションが映えてくるのだが、その推移を見るのも、そうあるものではない。その素晴らしい光景に、カメラのシャッタを押し続けた私である。シャンゼリゼのメインストリートに入るころには、すっかり空は暗くなった。エッフェル塔も一瞬顔を出してくれた(下、左上写真)。

シャンゼリゼの電飾は、数年前より発光ダイオードに変わり、私が駐在していた当時と比較すると、鮮やかさを増していた( 参考ブログ
この日体調が悪く、結局、夜のディナーもとれないほどであったのだが、そんな体調もこの光景には勇気付けられ、とうとう凱旋門まで辿りつく。駐在2年目には、修復中で一部覆われていた凱旋門も、この日は全容を現し、フランス国旗と欧州連合旗がはためいていた(下写真)。そして、見上げると凱旋門の屋上からカメラのフラッシュが頻繁に光るのが目に入った。

凱旋門からの眺めはピカ一の筈である。真っ直ぐに伸びるシャンゼリゼの電飾を見下ろし、チュイルリー公園、そしてルーブルまで一直線で延びる。反対側を向けば、新凱旋門ラ・デファンスまで一直線で遮るものはなく、また向きを変えるとエッフェル塔も間近である。遠くモンマルトルの丘にはサクレクール寺院がライトアップされているのも見えた筈である。
しかし、私には、歩いて凱旋門の螺旋階段を上るだけの元気は残されていなかった。完全に足腰にきていた。無理はしなかった。暫く佇み、また中央分離帯に出て写真を撮ると、ゆっくりと往路とは反対側の歩道を戻り始めた。凱旋門を振り返っては、同じような写真を何枚も撮り続けた。(下写真:凱旋門前よりシャンゼリゼの電飾を見る)

途中、駐在時にお世話になったスーパー、モノプリMONOPRIXに立ち寄り、お土産の菓子類を買う。帰国以来、5年間のブランクは、レジでの精算のやり方まで忘れさせてしまう。日本のスーパーでそうするように、カゴに商品を入れたまま、レジに載せる。フランス語で、カゴから商品を出すように促された。それを理解できない私を見て、店員は英語で言い換えてくれたのだが、ハッと、そうだったと思い出す。
クリスマス・マーケットの露店を覗くのも、また楽しい(下写真)。そして、その中の一つで、サンタさんがクリスマスソングに合せて鎖を駆け上る、そのかわいらしい姿に思わず目が留まる。この時期ならではの贈り物である。自宅、そして小さい子供のいる知人宅のクリスマスの飾り付けにと思い、その人形を買って帰った。

この夜、コンコルド広場を出発し、また戻ってくるまで、シャンゼリゼを散策した時間は、約2時間半。パリ滞在最後の夜、その溜息もののシャンゼリゼの電飾を思い切り満喫した。最後に、コンコルド広場を背に、再び、凱旋門に続くシャンゼリゼを振り返った(下写真)。

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