ようこそ、ももちやん旅の部屋へ

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屋久島2




縄文杉とは、屋久島の山の中にある、「推定樹齢7200年」(実証されているのは2000年以上ということらしい)の、巨大な樹木。まさに屋久島のシンボルのような樹木だ。

ここへ「日帰り」で行くには、トロッコ道を通る往復約10時間(実際に歩いている時間はもっと少ない。お弁当や休憩込み)の徒歩行程をいく。

朝5時半、ホテルフロントに集合。まだ暗いなか、太田さんが迎えにきていた。前日の天気予報では「晴れ」ということだったがなんだか雨はざーざー降っている。

登山口まで、車で約30分。スタート地点は、明治時代に作られた、切った杉を運び下すためのトロッコ軌道だ。

まだ日が昇らず薄暗く、雨もしとしと降っている。まずは車中でホテルでつくってもらったおにぎりの朝食。それからトイレに行き、体操して、スタートしたのは6時半。
雨のなか、傘をさしてのスタートだ。

太田さんは傘をいつも持ってるらしい。杖にもなるし、指し示すにもいいし、雨でもいいから。(その大事な傘を昨日、屋久杉自然館にきていた団体のおばちゃまたちのだれかにもっていかれちゃったんですよ~!)

コースの最初は、トロッコ軌道(線路)をひたすら2時間ほど歩く。
「スタンド・バイ・ミー」みたいだ~!と喜ぶハラダ。
平地なので、歩くのはそんなに大変ではない。
後半に本格的「山」があるが、そのまえにこうした平地を歩くのは足慣らしになって良いそうだ。
鉄橋を渡ったり、景色もいい。


昔、ここで杉の切り出しが盛んだった昭和のはじめごろ、ここには「小杉」という集落があったそうだ。小学校もあり、民家もあり、たくさんの人が住んでいたのだが、今はその集落はあとかたもなくなっている。

すると、私たちが歩いている軌道に、トロッコが走ってきた。このトロッコは現役で、作業のために使っているのだ。作業員を乗せてトロッコが登山口あたりの工事現場に2,3台走っていった。
やがて雨もやみ、途中でレインコートを脱がないと、汗だくで大変。とにかく脱いだり着たりの調整をしょっちゅうやっていた。


「3代杉」という巨木に到達。
杉は、切り株の上に新しい木が生えていくのを「切り株更新」、倒れた木の上に新しい木が生えていくのを「倒木更新」というそうだが、その両方の更新で巨大になった杉だ。


2時間ほどの徒歩の後、「登山口」についた。
ここからがいよいよ、登山だ。
いきなり、急な岩登り。「これがずっと続いたら死ぬ」と思うような。しかし10分ほど上ったあと、木道が現れた。
このモクドウは最近、整備されてきたそうだ。エコツアー的な観点からいうと、モクドウはあったほうがいい。道をそれないようにしておいたほうが、自然が荒れないから。

木道とはいえ、かなり急な階段もある。
来る前にサイトウさんが「階段上り下りしておいたほうがいいですよ」といっていたが、とにかくこの「階段」がキツいの。岩とか道も勾配急だけど、階段がね・・。でも階段、くだりはとっても楽チンでした。

さて、しばしのぼったところに現れる広場。そこに「ウィルソン株」という切り株が。中に入ると10畳くらいスペースがあるデカい切り株。
サイトウさんに写真おねがいしたんですけど、彼女ってばデジカメの写真がとれない。彼女にとってもらった写真はぜんぶピンボケでございました~(夕食のとき、なんどシャッター押してもらっても全部ピンボケで、どしたらボケさせられるのか?とおもうほど取れない人でした・・)


今日、私たちの30分前に到着した、団体さん24人がウィルソン株のところにたくさんいた。ここは記念写真スポット。私たちも一服し、すぐに登頂開始。
私とハラダがカメラで撮影しているので、太田さんは、なんとか縄文杉に一番乗りしようとしてくれ、かなりスピードアップして上っていく。途中、団体さんを抜かさせてもらった。
太田さんの「仙人歩き」と名づけた歩き方は、ほんと、すいすい歩き。私たちは、あっちにつかまり、こっちにつかまりと忙しいというのに、、、。

11時15分、一番乗りで縄文杉に到着した!
かなりたくさんの人が訪れるため、デッキが敷かれ、そこから見学する。写真撮影スポットもある。最盛期は、とにかく「流れ作業」で写真をとらなきゃならないらしいが、貸切状態で写真をとっていた。
そうこうするうち、団体さんものぼってきてここで食事になった。





縄文杉のちょっと先、山小屋のちかくの東屋で食事をした。
太田さんがコンロでスープを作ってくれた。大学時代の同級生だという男女4人がいっしょだった。4人のうち3人がトイレに行ったが、なかなか戻ってこない。太田さんとサイトウさんは、山で遭難した人、ツアーで置いていかれて死んだ人の話など怖い話をいろいろしているので、残ったその子がちょっと不安そう(苦笑)。
太田さんは、沢登などもやるし、遭難者がでると救助に駆り出されることも多いらしい。なんども死体と遭遇してらっしゃる・・。縄文杉も登山です。体力に自信ない人は気をつけましませうね~★行方不明者はたくさんいるようです★

さて、食事のあとはさっさと下山。ゆっくり下りると疲れるので、階段は一気に下山というのが、太田流。相変わらずの仙人歩きでひょいひょい下りていく太田さん。天気がとてもよくなって、宮之浦岳もきれいに見える。

途中で一回だけ休憩して、軌道まで1時間半で下りきった。あっという間だった。

そのあとは延々とまた軌道を歩く。みんなだんだん眠くなってきて太田さんですら、寝ながら歩いていた。

小杉村跡で休憩しているとき、ハラダが「学校跡地で写真を撮って欲しい」というので、一緒に行った。すると、そこには一生懸命葉っぱを食べているヤクザルが!
写真を撮るために近づくと、日光や諏訪の暴れサルと違って、こっちを伺うものの襲ってきたりしない。逆に驚いて隠れようとしている。とってもかわいいのでありました。

さて、そうして、鉄橋などで写真を撮りながらあっというまに出発地へ。到着したのは3時過ぎ。長い道のりでしたが、気持ちよい散策でした!

★縄文杉トレッキングは、さまざまなエコツアー会社が主宰している。でも一番メジャーな 屋久島野外活動総合センター(YNAC) では、あえてやっていないという。太田さんは登山家だけに、「縄文杉は見るべきだ。歩道を整備してそれ以外のところには入らないよう保護するのが正しいありかた」という考え。エコツアーにはいろいろな考えがあると思うが、「守るところ」「見るところ」のルールを明確にし、見ることによってその自然を守りたい気持ちを高めて欲しい、と私も思う。

夕方はお風呂に入って体重少し減。でも、またしてもたくさん夕食
食べたので、元の木阿弥でした

3日目に続く

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