上生的幻想

上生的幻想

2008/04/30
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テーマ: ★お菓子★(2996)

IMG_6171.JPG

 袖型、飾りつき(この飾りが、リボンか髪飾りのように見えてしまう)。
 言うまでもないけど、山吹の葉と花。
 八重の花の飾りは、なければより抽象度が高くなる。僕としては、なしでもいいかな、と。でも、あれば、それはそれで、かわいいかな、と。
 注目は、内側の、水色のこなし。
 これは、やはり、水なのかな?
 また、この袖型に流線、他にも水を表す上生で使われていた( 滝すだれ
 全体の形の曲線の流れ具合が、水を思わせる。

      吉野川の辺(ほとり)に山吹のさけりけるをよめる    つらゆき
   吉野河岸の山吹 ふく風に そこの影さへうつろひにけり

 吉野川の川岸に咲いている山吹の花が風に吹かれて、水底の影まで散ってしまった、というような歌だけど、これをふと思い出した。
 山吹風 という銘もどうもこの歌を本歌にしてそうな気がするけど、どうだろう?
 となると、髪飾りみたいな八重の花、ない方が、古風ですっきりしていいかも。
 いやいや、あればあるで、こなし本体の黄と緑はそれこそ水に映った山吹の影で、飾りはその水を流れている花とも見える。
 さわさわと岸をわたる初夏の風の音がきこえてきそう。
 水に映り、水に流れる山吹の花を象りながら、初夏のさわやかな風を感じさせる、素敵な上生。
薫風 」を思い出した)

 種は、黒漉餡。
 しっとり、やわらかい、ややゆるめの餡。
 いつものことながら、こなしのかたさは餡と同じ、一体感。

 口に含むと、山吹の花の香とわたるそよ風、水のせせらぎがふわりと漂ってくる感じ。





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Last updated  2008/04/30 09:56:04 PM
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