たけぞうわるあがき

たけぞうわるあがき

December 30, 2009
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地球温暖化 防止を目的とした国際的な合意は予想通り先送りされた。デンマーク・コペンハーゲンで開かれた 国連 気候変動枠組み条約 第15回締約国会議( COP 15)の結末である。


 問題点を整理すれば、温室効果ガス排出の計4割を超える 中国 と米国が国際条約で縛られるのを嫌ったことが第一に挙げられる。 中国 は途上国という立場で排出削減義務を負わないで済む 京都議定書 の延長を主張し、新たに削減義務を負うことに強く反発した。

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 そのため、日程を1日延ばして徹夜で続けられた首脳会議には 温家宝 首相が出席せず、ようやくまとまった合意文書にも、 スーダン ら反対した国の裏で中国が「糸を引いていた」というのが各国の大方の認識だ。


米国 オバマ大統領 が首脳会議で積極的に行動したとされるが米議会で温暖化対策法案が可決されておらず、大胆な約束などできるはずがなかった。


 第2に欧州( EU )が用意周到にルールづくりをやりすぎて、かえって途上国の反発を招いた点も指摘されている。会議が終わって、交渉参加者の間では、「ぶち壊したワル モノ 中国 」という声がもっぱらだが、「欧州も同罪」という声もある。会議に参加した専門家によれば、 EU が最も死守したいのは排出量取引市場の存続であり、ポスト 京都議定書 以後も「排出枠が生み出され、それを国際間で売買するルールづくりを主導したい」との思いが強いという。


 今後の交渉はどうなるのだろうか。懸念されるのが WTO 世界貿易機関 )交渉の二の舞だ。新自由貿易交渉が始まって8年になるのにいまだに決着がついていない。


 しかし、対応がないわけではない。 自由貿易協定 FTA )を見習えば、2国間で排出量を実質的に減らす協定が考えられる。日本が環境技術と資金を提供し、相手国から排出枠を無償で得るなどの手法だ。そうした2国間協定が網の目になれば、世界での排出削減が現実になる。


 技術に強い日本はそのルールづくりを主導し、世界標準化をめざすのが大事だと思う。

 (論説委員 気仙英郎/ SANKEI EXPRESS


権利ばかりの主張では何の解決にもならないんだなぁ。

妥協=バランス      人間は愚かな生き物です






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最終更新日  December 30, 2009 11:02:50 PM
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