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11月下旬(平成21年)の三連休、紅葉の名所、奈良多武峰(とうのみね)の談山神社(たんざんじんじゃ)に行った。 近鉄電車で桜井へ。駅からバスに乗ろうと思っていたが、駅前にレンタサイクルがある。「こんなんあったかなぁ」と思って聞いてみると自治体が実験事業として期間限定で行っているとのこと。 ならばバスより自転車で、ということで電動アシスト付の自転車を借りる。 談山神社まで6km、登り坂が続く。試しに自転車で行った人の話では「途中で自転車を降りて自転車を押した」とのこと。それを聞くと逆にチャレンジの気持ちになる。(結果、これで大正解。途中、国宝「十一面観音像」を有する聖林寺に立ち寄ることができた。) 話に聞いた通り、登りの道を漕いで丁度、自転車のバッテリーが切れたところで談山神社に到着。 中大兄皇子(後の天智天皇)とともに蘇我入鹿を打ち滅ぼした中臣鎌足(後の藤原鎌足)が御祭神。のち、摂政・関白を独占する藤原氏の祖であり、藤原氏の氏神さまである。 ”談山”の由来は中大兄皇子と鎌足がこの地で大化改新の談合をされ、それゆえ「談らい山」(かたらいやま)と呼ばれたことに由来するらしい。 元は鎌足死後、鎌足を祀るためお寺として創建された。その20数年後に神殿を建て鎌足のご神像を安置した。白鳳期のことだが、当時から神と仏は一緒に祀られていたのだ。 典型的な神仏習合の神社である。明治の廃仏毀釈で完全な神社となったが、それまでは、特に平安期には多武峰寺として相当な勢力を持っていたようだ。明治以前、お寺と神社は一体というのは普通の姿であった。 東大門から入ると石垣が続く。おそらく、その昔にはこの上に僧兵が住む兵舎が立ち並んでいたことだろう。昔、勢力があったお寺はだいだい、こんな感じの石組みがある。すなわち山、寺域自体が要塞でもあったのだろう。 十三重の塔。神社でもお寺の施設である。でも、特に違和感はない。「談山神社と言えば十三重の塔」の景色が思い浮かぶ。現代であっても我々の意識の中に神仏習合が馴染んでいるということだろう。”尊い”、”有難い”に神も仏もないだろうから。 拝殿から見た紅葉。拝殿には中大兄皇子と藤原鎌足が蘇我入鹿の首を刎ねる絵で有名な「多武峰縁起絵巻」などを見れるが、天気が良くて紅葉まっさかりのこの日は大変な人出でゆっくり見る状態ではない。 今年(平成21年)は12月13日の日曜日まで「紅葉まつり」。 「談山神社の公式ページ」 写真は11月下旬の紅葉だが12月に入っても、まだ十分、紅葉が見れるだろう。
2009.11.28
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椿の種を発芽させる簡単な方法について特に用意するものはなくてお手軽に出来る。丁度、今頃(11月頃)が時期 1. 椿の種をコップの水に一昼夜つけておく。最初、種は浮いている 2. 一昼夜経つとコップの底に沈んだ種と浮いたままの種に分かれる。使うのは沈んだ種 3. 沈んだ種を水で濡らして軽く絞ったティッシュペーパーで幾重に軽く包む 4. 例えばカップ入り納豆のカップ、カップ味噌汁のカップなどにティッシュペーパーで 包んだ種を入れてラップで密閉する。 要は密閉できる容器で水気のある高湿度を保って光を遮断する。 そのカップ(など)をそのまま、あまり暖房の効いていない部屋、無加温の部屋に置いておく。10日に1回くらいラップを取って霧吹きで水分を補給する。 2月下旬から3月上旬頃に種から1本の白根が伸びて出している。 根が5cmくらいになったら根の真ん中当りを切り落とす。このとき、切り口を潰さないよう鋭利な刃を使う(安全かみそり、包丁、よく切れる鋏) 種のついているほうの根をポリポットなどで赤玉土で植える。種に被せる表土は1cmくらい。 土を使って育てるのは発芽した後。 これは椿の本に書いている「みずごけ」発芽法の簡易版。本来、濡らしたミみずごけで種を包んでポリ袋で密閉する。その他は一緒。ミズゴケでなくてもティッシュペーパーでも発芽する。 みずごけで包んでも、その簡易版のティッシュペーパーで包んでも沈んだ種は高確率(9割ぐらい)で発芽する。 土に植えるとき根を切ることが重要。そのままだと長い根が一本だけで細根が出ない。 切ることによってその断面から細根をいっぱい出させて養分を吸収させるようにする。 ティッシュペーパーで発芽させたのが下の写真 苔と雑草でカッコ悪い。去年の今頃、ティッシュペーパーで包んで今年の春に発芽した種を鉢に植えた。夏ごろに葉の上で切り詰めている。 もう少し深さのある鉢に植えて根を伸ばしたほうが成長がいいと思う。 きれいな椿の花を見て、その木の種を育てても親と同じ花はまず咲かない。また、花が咲くには4,5年かかる。でも一から育てる楽しみはある。花が平凡でも。 他の木の種、いわゆる「どんぐり」などは多分、違う方法があると思うのだが・・
2009.11.21
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去年の11月に拾ってきた椿の種を以前、ブログで書いた 「土がなくても椿の種まき」 の方法でティッシュペーパーで包んでビニール袋で密閉して日頃、使わない部屋において置いた。照明を点けないし、暖房もない部屋で 正月に袋を開けて確認するとまだ発根していない。そのまま、また放っておいた。 4月になって見てみると根も伸びているし、”芽”まで出ている。 ふんわりと幾重にも包んだティッシュだが、根はそれを突き破って伸びている。 正月に確認してから、ずっと忘れていた。 今日(4/23)、根を半分ぐらいにスパッと切って鉢に植えた。 忘れていて、かわいそうなことをした椿だが、6月ぐらいに地表に芽が出てくれれば・・・
2011.04.23
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