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朝寝嬢

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November 4, 2024
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カテゴリ: 美術館・博物館



10/24​ に行ってきた、

​『​魅惑の源氏物語/宮廷文化の華展』。​​






​徳川美術館​ にて開催。















​秋季特別展・みやびの世界​ と銘打って、
展示のテーマを ふたつ に分けていて。



前記事

『​魅惑の源氏物語/宮廷文化の華展』前編。 | TEA&GARDEN ちょっとひとりごと - 楽天ブログ






今日、 後編 はこちら。

​『魅惑の源氏物語』
​​


​​​紫式部​ によって著された 『源氏物語』 は、​​
現代に至るまで、
​​ 千年 にわたり 読み継がれてきた
古典の名作​
です。​​


平安時代 に書かれたにもかかわらず、​
深い人間洞察力 に基づく、​
個性的な登場人物 が織りなす​
波乱万丈のストーリー や、​
洗練された美意識 によって紡がれた​
詩的で美しい言葉 など、​
​​ 多くの人々 魅了 し続け、​​
​その後の 物語文学 や​
​​ 日本文化 大きな影響 を与えました。​​


​​​ 写本 研究 膨大 で、​​​
日本文学の金字塔 というべき存在です。​


​​また ​物語文学​ ​和歌​ といった​​
文学の分野 だけでなく、​
​​​​香道、能楽​ などの 芸能 にも ​影響​ を与え、​​​
​​ 絵画 工芸 のデザインソースともなり、​​
​​二次創作物​ も数えきれません。​




​​​​日本が 世界に誇る
『源氏物語』の文化史 紹介 し、​​​​

『源氏物語』の魅力 の一端を紐解きます。​










​紫式部と『源氏物語』 ​​




​<紫式部を取り巻く人々​>


​江戸時代 ​​

清少納言著
『枕草子』




展示 されているのは この部分。


​「あはれなるもの」​

御嶽参詣
質素な身なり をするのを
つまらない こととして、
​紫式部の夫・藤原宣孝​
​派手な色の衣​ を着て
参詣したという逸話を載せる。​​










江戸時代

藤原実資著
小右記




​​​​​藤原実資 ​​ 日記。

道長​が権力を得てから
没するまでの期間と重なるため、
​​ 道長 に関する記述​​ が多い。


​「この世をば・・・」​ の和歌は、
この 『小右記』だけに記録




​▼​ の箇所は、
道長が没した日 の記述。​​​​​​​​​








中宮彰子への取次ぎ を、
紫式部がした という 記述 もあるとか。








脳裏には
ロバートの秋山さん が浮かんだわ。

^ ^;











​読み継がれた源氏物語




この展覧会で、
一番の ​お目当て​ はコレ。

​​​ 平安時代 ​​
​源氏物語絵巻 東屋(一)​





​国宝​​ だからね。







こっちは
現代の ​復元模写。​




​​​

ホンモノの絵巻も、
当初 はこんな感じに
鮮やか​
だったのかなあ。​




ちなみに
『東屋』(一)​
は、

匂宮 に言い寄られ傷ついた
浮舟 を慰めようと、
中君 が自分の居室に招き、
親しく言葉を交わして
絵を見せよう とした場面。





​匂宮​ は光源氏の孫。
中君の夫。

​浮舟​ 中君の異母妹。





​妻の妹 にも手を出す​​ とは・・・

めちゃくちゃやね。

◎_◎;









鎌倉時代

伝藤原為家筆
源氏物語 竹河 ​​




筆者
​藤原定家の嫡男・為家​ と伝わるが、
確証はない。





誰の筆なのか
本当のところは
わからないみたいだけれども、
​見惚れるほどに達筆​ なのは確か。

^ ^









​​ 桃山時代 ​​

​​ 里村紹巴奥書 ​​
『源氏物語』
(青表紙本系)




桃山時代
連歌師・里村紹巴​
による 奥書 が、
『桐壺』帖 にある。

​里村紹巴​は 連歌 を通して、
織田信長 明智光秀 などと
交流 があった人物。









​​ 江戸時代 ​​

詞書
徳川秀忠筆
源氏物語画帖



松平康元の娘 が、
家康の養女 として
大名・田中忠政に嫁ぐ際、
家康もしくは秀忠から 拝領 したもの。






コレ、​
​二代将軍・秀忠​ が書いたらしい。





これまた、
流麗な筆跡で・・・​

​◎_◎;







歴史オタク は、
こーゆー
直筆ものに
​コーフン
する。(苦笑)











​源氏絵 ビジュアル源氏物語​



​江戸時代
​​
あわせがい
合貝 ​​







の貝殻​ が使われている。


二枚貝の蛤 は、
元の対でしか
一致しない ことから、
​夫婦和合の象徴​ とされ、
これを収納する貝桶は、
​婚礼道具の筆頭 ​​ とされた。




絵柄は ​源氏絵​ が好んで描かれた。​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​










​江戸時代​

千代姫(尾張家二代光友正室)所用






どちらも ​国宝。​

胡蝶蒔絵帯箱



源氏物語
第二十四帖「胡蝶」 に因む。

春爛漫の船楽 を蒔絵で表す。
銀の金貝 を立体的に盛り上げた
ひときわ 華やか。





​​ 初音蒔絵帯箱 ​​



​第二十三帖「初音」​ に​因む。

明石の君
娘の 明石の姫君 に贈った和歌、

「年月を松にひかれて
  ふる人に
   今日鶯の初音きかせよ」

の歌意を
全体の意匠 としている。










​千代姫​ ​​
三代将軍・家光 ​​
娘。



​嫁入り道具​ なんだけど、
なんとも ​豪勢。​

葵の御紋 ​もしっかり入ってる。



^ ^









​​ 源氏物語の広がり ​​




​<能 葵上> ​​





江戸時代​

​赤地秋の野門縫箔​







​小袖型​ 能装束。


能「葵上」 では、
舞台上に置いた 小袖 を、
病床に苦しむ 葵上に見立てる。









​<香道>​


江戸時代

千代姫(尾張家二代光友正室)所用
​宇治香箱 ​​





​​ 香合わせ ​​ 解答 を示す、
香札を収めるための箱 で、
​「宇治香」​ と呼ばれる香合せに使われる。


​箱の中には、
「宇治十帖」​ 帖名 を蒔絵で記した、
​桔梗花形​ の香札各 6枚 ずつ、
合計 36枚 を納める。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​



これもまた 国宝。












この展覧会、
今日 11/4で終了。







けれど
​11/16~24​ に、
また ​『源氏物語絵巻』が公開​​ されます。






興味のある方は是非♪

^^





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Last updated  November 5, 2024 01:09:11 PM
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