県の機関ということで、事務的な対応をされるのかと思っていましたが、案外じっくりと話を聞いてもらえました。
発達障害についても熟知されていて、そういう子を育てる大変さをなんとかしましょう、という姿勢も感じ、行ってよかったと思います。
その時に「療育手帳はどうされますか?」
と思いがけないことを言われました。
「知的障害者でなくても申請できるのですか?」
「きまりが変わり、発達障害の子でも日常の子育てがある程度大変であれば、申請できるようになりました」
とのこと。
さっそくその場で「日常の大変さチェック」をしてもらいました。
「私の経験からすると、息子さんは手帳をもらうことができると思います」
とのことでした。
療育手帳を持っていると、行政のさまざまなサービスや訓練などを受けることができるメリットがあるそうです。(障害のランクによって違いがあるようですが)
だけど手帳をもらうということは、県から障害児のラベルを貼られてしまうということになります。
その辺りのことで少し悩みましたが、ちゃんと前を向いて進んでいこうと心を決めました。
メリットがあるならば、利用できるものは利用すればいい、と私は思います。
手帳を持っていようと、いなくても、子供の障害は変わるわけでもないし、大変さも変わりません。
今日は役場へ行き、「療育手帳を申請したいのですが」と窓口で言いました。
応対してくれた人は知り合いのご主人でした。
私のことを「気の毒な母親だ」と思うのかなぁ・・・と思わず思ってしまいましたが、きちんと事務手続きを済ませました。
現実とはこういうものです。
そして母親は現実から逃避できないものですね・・・
次から次へと現実を目の当たりにしなければなりません。
私だってできれば現実から目を逸らして暮らしていきたいけれど、天秤にかけてみると、現実を受け入れて前へ進んだ方が子どものためになる、という答えが出てきます。
そういうことを思うと、やっぱり母は強くなれるのだと思います。
その点、父親は子どもと向き合う時間や対応がない分、感傷的に考えたり受け入れができないことが多いのかもしれません。
我が家の場合もそうですから。
学校、保護者との関係、病院、どの場面でも父親の関わりはほとんどありません。
関わらずに暮らしていける分、現実逃避してしまうのかもしれないですね。
さあ、これからも、現実と向き合って前進していきます!