猫まんなのもこもこ手紡ぎワールド

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芭蕉の葉とビビンカ(フィリピン)

芭蕉の葉  Banana Leaf

子供の頃に住んでいた家の前には芭蕉の木がありました。手で簡単に裂けるのが面白くて届くところをみんな裂いてしまい、叱られた 記憶があります。この芭蕉の木をバナナの木だと思ったことはありませんでした。松尾芭蕉の名前から、黄色いバナナを思い浮かべる 人もいないでしょう。でも、これはバナナなのです。日本のものは実はなりませんが、湘南の気候でりっぱに育っていたわけで、案外 寒さにも強いものなのかもしれません。
東南アジアでは、芭蕉はどこにでもある素材で、バナナは食用、葉もアルミホイルやラップ、皿、蒸し器などと同様の役割をこなしま す。ちょうど日本の竹の皮のようなものでしょう。生長も早いので資源としても無尽蔵、オーガニックで無公害、強い上に見た目も美 しく、ほのかによい香りまでします。生葉は熱湯をかけてしんなりさせてから使います。カナダでは冷凍のものがアジア系の食料品店 で安く手に入ります。($1.50~2.00/400g)これは解凍したら使う前によく洗ったほうがよいようです。

ビビンカ Bibingka

フィリピンのお菓子はなんとなくもちもちとしたものが多いのですが、それは小麦粉よりも米の粉を使うため。ビビンカはたくさんの レシピがあり、地方によって、家庭によって、さまざまな作り方があります。ココナッツミルクを使うものが多いのですがコレステロ ールが高いので、牛乳を使いました。もち粉だけのものや、カッサバのものもありましたが、これは小麦粉と半々なので、和菓子のか るかんのような口当たりです。芭蕉の葉の香りがほんのりと移って一味違った風味がまた格別。

bibingka & banana 

leaves
【材料】13 x 8 x 2 インチの型1個分(33 x 20 x 5 cm)

卵 5個
もち粉 2カップ
ホットケーキミックス 2カップ
牛乳(または水) 2カップ
溶かしバター 4分の3カップ
砂糖 1と4分の3カップ+大さじ2
チェダーチーズ 適宜
芭蕉の葉 

【作り方】

1 型の底と側面に洗って水気を拭いた芭蕉の葉を敷き詰める。繊維に直角には折にくいので、側面はその幅に裂いたものを使うとよ い。
2 ボールに卵を溶き、砂糖を少しずつ加えてよく混ぜる。ホットケーキミックスともち粉をあわせてふるい、牛乳と交互に卵液に加 えて混ぜる。
3 最後に溶かしバターを加え、良く混ぜ合わせる。ふつうのケーキの生地よりもかなりゆるい生地ができる。
4 生地を型に流しいれ、熱していないオーブンに入れ、140℃(275F)で1時間から1時間半かけてゆっくり焼く。表面に焼き色がつ いて、中央に刺した竹串になにもついてこなければ焼き上がり。
熱いうちに表面にグラニュー糖大さじ2をまぶし、チェダーチーズを細かくおろして振り掛ける。
5 型にいれたまま冷ましてから切り分ける。


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