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「幸せな結婚をするためには、いい相手を見つける必要は、ありません、お互いに、いい相手になれば、いいのです」
by バーネット・ブリックナー
先日、ランチを食べていたら、隣の席に、3人の会社員が、座って、おしゃべりを始めました。
なんとなく、会話が、聞こえてきたので、聞いていると、面白いことに、気がつきました。
20代の若い女の子、一人に、50代くらいの男性が、二人。
どうやら、同じ会社らしく、いろいろな世間話を、三人でやっているのですが、内容は、ひたすら、50代の男性二人の自慢話です。
「若いころ、俺は、ワルだった!」
「酒の強さでは、誰にも負けないぞ!」
「けっこう腕力には、自信が、あるんだぞ!」
こういう自慢を、延々と、続けているのです。
しかし、この女の子は、嫌な顔一つしないで、ニコニコと、楽しそうに、この二人の男性の自慢話を、聞いているのです。
「へーっ! 凄いですねー!」
お世辞ではなくて、本当に尊敬しながら、こうやって、聞いていました。
その時に、ある男性の経営者が書いた本の内容を、思い出しました。
その本には、こう書いてありました。
「私は、結婚式に招待されて、スピーチをするときに、必ず、新郎新婦に、聞かせる話があります。それは、結婚生活において、一番大切なことは、妻が、夫の自慢話を、聞くことです」
続けて、
「なぜかというと、男というものは、自慢話を、やりたがる生き物だからです。しかし、他人の自慢話ほど、聞いていて、嫌な話は、ありません。だから、もし、妻が、夫の自慢話を、家で聞いてやらないと、夫は、会社などの同僚や後輩に、外で、自慢話を、やるようになります。そうすると、皆から、嫌われて、仕事が、やりにくくなります。妻が、聞いてやることにより、夫は、外で、自慢話を、やらなくなり、謙虚だと思われ、仕事が、スムーズにいくのです」
なるほど...と思いました。
たしかに、男は、自慢話が、大好きです。
飲み屋に行って、わざわざ、高いお金を払っても、女性と話たがるのは、大半が、
「自慢話を、聞いてもらいたい」
という願望だと思います。
だから、このランチの席の3人の中の若い女の子は、おそらく、独身だと思いますが、
「この子は、結婚したら、素敵な家庭を、実現できるんじゃないかな?」
と思いました。
20代の頃、会社で、仕事をしていて、ある男性の先輩と、結婚の話をしていたら、私よりも、20歳くらい年上のその先輩は、
「トーマ君、結婚できる人とできない人って、一番の違いは、思いやりだよ。結婚したくないという人は、別だけど、結婚したいのに、できない人の場合、ほとんどの人は、冷たいんだよ。愛情が、足りない人が、多いんだよ...」
こう話してくれました。
私が、
「そうですかね?」
と訊き返すと、
「そうだよ。結婚できる人は、やっぱり、やさしくて、愛情深い人が、多いよ」
まだ、疑っている私の顔を見て、
「そうだ... トーマ君に、面白いことを、教えてあげるよ。そろそろ、年末だよね? 試しに、知り合いの人、全員に、年賀状を、書いてみたら、いいよ。そうすると、わかるよ。結婚できない人は、お礼の年賀状を、返さない人が、多いよ」
こう言いました。
そこで、試しに、会社の上司、先輩、同僚、友人、知り合いなど、思いつくかぎりの人に、年賀状を、出してみました。
結果は...
ビックリしました。
本当に、その先輩の言ったとおりだったのです。
たまたまかもしれませんが、その時、私の出した年賀状では、100%の確率で、そうでした。
年賀状を出して、数日以内に、とても丁寧な文字で、年賀状の返信を、返してくれた人は、全員が、結婚している人でした。
性別と年齢に、関係なく、とても幸せな結婚生活をしている人は、心のこもったお礼の年賀状を、送ってくれました。
少し日にちが、たってから、年賀状が、届いた人は、結婚しているけど、いろいろと家庭の不和が、噂されている人でした。
独身者で、結婚していない人は、忘れた頃に、あきらかに義理で、嫌々書いたような文字で、年賀状が、届いたり、出したのに、いつまでたっても、年賀状が、届かない人ばかりでした。
特に、結婚していなくて、恋人もいないような人たちは、年賀状も、届かないし、年が明けて、挨拶しても、口頭でも、年賀状のお礼も、言ってくれませんでした。
「年賀状で、ここまで、人間観察が、できるんだな...」
こう思いました。
そして、本当に、その先輩の言うとおり、
「幸せな結婚をしている人は、やさしくて、愛情深い人が、多い」
という仮説は、私の中では、かなりの確率で、当てはまる事実であることが、わかったので、法則として、脳裏に、刻み込まれました。
その後、いろいろ恋愛も、経験しましたが、こちらが、告白して、その気持ちに対して、
「YESか? NOか?」
ということに、関わらず、キチンと対応してくれる女性は、その後、幸せな結婚をしている人が、多いことにも、気がつきました。
こちらの気持ちに、応えれらなくても、不快な思いをさせないように、愛情深い断り方をする人が、多かったです。
「ごめんなさい...」
と本当に、申し訳なさそうに、断ってくれました。
こちらの心の痛みを、思いやってくれるのです。
しかし、反対に、急に冷たくなったり、ある日突然、音信不通になったりして、関係を、ブチンと断ち切ってしまう人は、やはり、いつまでたっても、独身のままだったり、結婚しても、すぐに、離婚する人が、多かったような気がします。
このことから、幸せな結婚をしている人は、やはり、愛情が、多く溢れているのだと思います。
嫌いな人にも、普通の人にも、愛情を注ぐ、そして、自分の好きな人には、もっと、愛情を注ぐ、これが、幸せな結婚生活を、実現している人の特徴かもしれません。
反対に、結婚したくても、なかなかできない人は、愛情が、少ないのかもしれません。
嫌いな人や、普通の人には、愛情は、注がなくて、その時の自分の好きな人にだけ、愛情を注ぐ、これが、幸せな結婚が、なかなかできない人の特徴かもしれません。
だから、幸せな結婚をしたかったら、巷に出回っている、いろいろな恋愛や結婚のテクニックを、学んで使うよりも、やさしくて、愛情深い人になるように、努めたほうが、近道かもしれないのです。
嫌いな人にも、普通の人にも、好きな人にも、同じように愛情を注ぐような人が、幸せな結婚生活を、実現しやすいのです。
まあ、これは、言うのは、簡単ですが、実際にやるのは、大変です。
おそらく、「結婚」というのも、一つの「仕事」であり、この仕事にも、向いている人と向かない人の適性も、あるのかもしれません。
別に、幸せな結婚する人が、特別に偉いとは思いませんが、もし、結婚したくても、なかなかできないという人は、この話を、一つのヒントにしてみては、どうでしょうか?
考えてみれば、人間同士のコミュニケーションでも、皆、自分が、話すことばかり考えていて、他人の話を、本当に、しっかりと聴いている人は、ほとんどいません。
カラオケなどに行っても、他の人の歌の歌詞を、一字一句、全部、読んだりしながら、本当に、心で、聴いている人は、少ないと思います。
ほとんどの人が、次に、自分が歌う歌のことばかり、考えています。
「思いやり」
この人間としての当たり前の行為や姿勢が、これからは、とても大切になってきます。
「相手の立場にたって、相手の気持ちを、思いやる」
これを、誰に対しても、できるようになれば、恋愛や結婚も、うまくいくでしょう。
もちろん、ビジネスなどでも、一番大切なことです。
この日記は、普段、忙しくて、なかなか、返信のメールや手紙が、返せない自分自身を、戒める意味でも、書いてみました。(笑)
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