売り場に学ぼう by 太田伸之

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Nobuyuki Ota

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2022.10.29
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カテゴリ: ファッション
9月上旬に東京コレクション(Rakuten Fashion Week Tokyo)が終わった直後から都内あちらこちらで行われているデザイナーブランドの2023年春夏物展示会にお邪魔しています。今日はアンリアレイジ森永邦彦さんの新作を見てきました。森永さんはメタバースコレクションを早く取り組んだデザイナーですが、その一方でメチャクチャ手の込んだパッチワークのモノづくりもしています。服を裏返してよく見ると、いかに丁寧に職人さんが小さな布切れを縫い合わせているかがわかります。









森永邦彦さんが「毎日ファッション大賞」を受賞した翌年2020年に同賞を受賞したのがビューティフルピープル熊切秀典さん。彼が独立するまで所属したデザイナー企業で私の実弟にどのように服づくりを教わったかで話が盛り上がりました。同じ白いブロードクロス、同じパターン、別熱のシャツ工場で縫製された4枚のシャツがどう違うか弟にレポート提出を求められた話、面白かったです。

いまも「自分はパタンナーのつもり」と言う熊切さん、服を上からも反対に下からも着られる「サイドC」というコンセプトはますます磨きがかかっていました。10月のパリコレで春物物の受注は生産タイミング的には遅いので、サンプルには早くも秋冬素材のもの(写真下)を入れて海外バイヤーに見せたそうです。本当はメンズパリコレの6月後半に婦人服でショーをやりたい、と。気持ちわかります。
(話が弾んで写真は1枚だけ撮影しました)



CFD議長時代から今日まで、最も足を運んできた展示会は皆川明さんのミナペルホネンです。いつお邪魔しても独特のほんわかな空気が流れてて癒されます。今回はいつもの代官山の会場ではなく、ベルコモンズがあった場所にできたホテルが会場でした。世の中のトレンドがどう変わろうが見向きもせずわが道を突き進み、同じ機屋さんにずっと仕事を出し続けるモノづくりの姿勢、ほんとに立派です。今回も会場には機屋の職人さんの姿がありましたが、こういう構図っていいですね。

皆川明さんも2006年毎日ファッション大賞を受賞しています。





長かった新型コロナウイルス規制が緩和され、やっとインバウンド客が戻ってきました。都心部では来日外国人の姿をコンスタントに見かけるようになり、2023年春夏シーズンは過去2年半とは違ったビジネス環境になっているはず。日本のクリエーションが国内のお客様のみならずインバウンド客にも評価されることを願っています。

みなさん、頑張ってください。





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Last updated  2023.08.27 14:26:16
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