竹林館空飛ぶ　びぶりおてっく

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本が売れない時代、売れても軽薄短小な読み物が流行する現代。それでも砂金のようにキラリと光る少数の優れた本がある。元気になる本、役にたつ本、笑える本、感動する本。「空飛ぶびぶりおてっく」は本を求めるすべての人のもとへ飛んでゆきます。

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2008年01月01日

喜びと希望を奏でる・晴静詩集　『とても　とても』

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『抒情小曲集とても　とても』からご紹介させて頂きます。『抒情小曲集とても　とても』は晴静（はる・しずか）さんの第二詩集。第一詩集の『花に想う』は昨年の新年にご紹介させて頂きましたので、覚えていらっしゃる方もあるのでは？　
　冬の木枯らしの季節、待ち望まれる春のように、誰しも胸の奥で待っているものがあることでしょう。晴さんの言葉はそんな思いを、やさしい言葉で語ってくれます。
　この詩集に何度もでてくる「とても　とても」の繰り返しは、まるで音楽のように響きます。たとえるならチェロの響きでしょうか。どこからか聞こえてくるかそけき調べ。心の中を流れる小川のせせらぎのように、懐かしくやさしい音が聞こえます。そっと開いてみてください。あなたの思いもきっとこの詩集の中に流れていることでしょう・・・。　

帯文から。

待ちどおしい
　　　あいたい
　　　　イトオシイ…

　　　　その瞬間が
　　　　　そのすがたが…

　　　　　　　　とても　とても　は
　　　　　　　　　小鳥のかたち
　　　　　　　　つぼみのかたち
　　　　　　　　　　　そして
　　　　　　　　　望みのかたち

人生と季節の出会い、時の歌、四季の踊り、そして、命の祈り――
著者の謳う風景に生きていくことの賛歌と応援歌を私たちは聴くことでしょう。

「ひと言」より

とても　とても　待ちどおしいのです

はやく　はやく　聴きたいのです
はやく　はやく　聴きたいのです

やっと聴こえた　聴きました
耳を澄ませて　　聴きました

「わたし　咲きました」

定価1200円＋税ご注文はこちらからも竹林館

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