たぬきぶたの日記2

たぬきぶたの日記2

撮影後の早朝 その2



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新入生歓迎の簀巻き その2



撮影後の早朝に その2

寮にはたくさんの寮歌が伝えられていた。

コンパのたびにみんなで歌うのでけっこう知られていた。

寮生以外にも有名な「春寂寥」や曲名は忘れたがしんみりとした曲、

元気の出る曲などいっぱいあった。

寮のサイトにはこの寮歌集のサイトがあり、驚くほどの数である。

これらをまとめ上げた方の苦労は大変だったろうと感心している。

さて、歌を歌いながらぞろぞろと歩く姿を町の人たちはどんな風に思っているのかと、

不思議に思うが、そこは地元に愛されてきた自慢の松高です。

寮生の奇行、蛮行については昔からのものとして、非難があがることもなかったという。

まあ、学生時代のかわいいやんちゃ行動ですね。



 だいぶ長く歩いたように思う。川の流れの音がする。

なるほどあのあたりを行っているな。信号で止まったり、曲がったり。

おいおい、どこまで行くんだよ~。

やっと、目的地まで着いた。

「おい、聞こえるか。がんばって帰って来いよ。」

「二人のためにエールを贈る~。」

もう一人の副寮長のT先輩が大声でわめく。

「たぬきぶた君の健闘を祈って~、フレーフレー、たぬきぶた」

「フレフレたぬき、フレフレたぬき」拍手、拍手


声の数からしておそらく5人ぐらいがこの犯行に加担しているようだ。

静かになった。やれやれ、もう行ってしまったかな。

よし、脱出の開始だ。

意外と上手にくくっているので、手間取った。

リヤカーから降りると、蒲団のそばには二人分のスリッパが用意されている。

手馴れたものですね。蒲団をきちんとたたんで、いざ帰ることに。

ところが・・・

周りは見たこともない景色。ここはどこ? とんでもない所に置いていかれた。



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