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May 17, 2006
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カテゴリ: 読書
待望の銀色夏生の新刊、 「メール交換 - 銀色夏生 × HARCO」

メール交換
メール交換

実は、この本、あんまり期待してなかったのだけれど、なかなかGoodです!HARCOもいい人だし。予想をいい意味で裏切ってくれた銀ちゃん、さすがですね。

まず、表紙をめくると、まず、銀ちゃんの写真が載っているのですが、その左下の小さな写真に目が釘付けになりました。


「おぉ~!!」


なんと、かわいい二匹のチワワが写っているではありませんか!マロンがお嫁にいってしまったので、代わりにチワワの兄妹シロとチョロを飼ったようです。そういえば、 「つれづれ」 でも、チワワを飼おうか迷っている場面がありましたよね。

さて、肝心の内容ですが、 「つれづれシリーズ」 を書き始めた裏話あり、詩の本を作る時の秘話あり、つれづれメンバーの近況ありと、銀ちゃんファンには、うれしい話題が盛りだくさんとなっています。そして、いたるところにちりばめられている、銀ちゃんのさまざまな言葉たち!

でも、この本、かなり薄いんですよ。ページ数にして、わずか126ページ。というのも、当初の予定では、


「期間は、さくさくっと、春くらいまで。そして、初夏には刊行」(12月14日)





「今までのメールを全部プリントしてもらったものを読んだら、分量的にはちょうどいいかなと思いました。(中略)それで、本としてはこれでいいかも、と告げたので.......」(1月25日)


という理由で、短くなったんです。これには、HARCOも驚いていましたね。なんか、あっさりとはしごを外されたって感じかな。まあ、銀ちゃんの飽きっぽい性格っていうか、思いっきりのいい行動力を知っているファンとしては、さもありなんって思うのだけれど、HARCO、ビックリしただろうなぁ~。

最後に、銀ちゃんから


「う~ん、時々、秘密を告白していますね~。私は。それとなく。」(1月25日)


なんていう発言が!いったい、秘密とは何でしょうね。気になるなあ~。銀ちゃんファンにとっては、久しぶりに、懐かしい友達に会ったような、そんな感じのする本ですよ♪

と、ここまでは、一回目に読んだ時の感想。


で、二回目には、違う視点から読んでみた。たぶん、銀色夏生を知らないであろう、HARCOファンの目から見た、 「メール交換 - 銀色夏生 × HARCO」

う~ん、これ、どうなんだろうか。結構、HARCOに対して言いたい放題言っているよね。そして、HARCOが振り回されていてかわいそう、っていう印象を持つかも。電話での感じが 「捨て犬みたい」 とか、(多分、次回作のための) 「今回は、レッスンだった」 なんて言われたりしてるし。ちょっと、ひどくない?

これでは、銀ちゃんファンがHARCOに興味を持って、彼のCDを買うことはあっても、HARCOファンがこの本を読んで、銀ちゃんの他の本を読みたくなる、ってことはあまりないかもしれないなぁ~。

HARCOが写真を入れたらどうかって言ったときに、銀ちゃんから


「う~ん、写真ねえ...。(中略)でも、今回の場合、写真って必要かな?」(1月12日)


「やっぱり銀ちゃんは、こだわりを持って本作りをしているんだね!」 と思うだろうけど、HARCOファンから見たら、 「だって、これは二人のコラボ本なんでしょ!HARCOの意見を聞いてくれないんじゃ、コラボしている意味ないじゃない!!」 なんて、思うのではないだろうか?

っていうか、これで銀ちゃんの熱が一気に冷めたのではないのかな。だって、昔から自分の作品に口を出されると嫌がっていたからね。そう、これは彼女にとってはコラボ本ではなくて、 「銀色夏生の作品」 なのだから。だって、最後の方は、HARCO宛というよりは、自分語りが多くなって、まるで 「つれづれ」 っぽかったし.......。




「写真の件、無理言ってすいませんでした。(中略)僕の意向でせっかくの本の魅力が散漫になってしまうのも良くないし、」(1月13日)

「.....そんなこんなで、もう終わりなんですね。なんとも突然!てっきり、まだまだ続くのだと思ってました。どうしましょう。往生際の悪い僕です。」(1月25日)


こう言って丸くおさめているけれど、本になるなら、あれも書きたい、これも書きたいっていうのがあったと思うんだ。話し合って決めたならともかく、それをいきなり、これが最後のメールだよって言われてもねぇ~。ビジネスってことを考えた場合、もし、これが私の仕事相手だったら、結構むかつくな。まあ、当初の予定よりも早まって、HARCOのCD、 「Portable Tunes-HARCO CM WORKS-」 の発売と同時期に出版されたから、HARCO的には結果オーライなのかもしれないが....。

さて、今までは銀色夏生というフィルターを通してのみ、作品に接してきたわけだけど、こうやって、別の視点から見てみると違った印象を持ってしまう。コラボ本には、銀ちゃんファンにとって、今までの 「銀色夏生ワールド」 にヒビが入るかもしれない、 <諸刃の剣> になりかねない怖さが潜んでいるのではないだろうか。

ともあれ、コラボ本の第二段は、シングル・マザーを応援する本になるらしい。今度のお相手は誰で、どんな内容になるんだろうか。そして、私はどんな印象を持つのだろうか。ちょっと怖いけど、楽しみではある。







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