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2005/06/05

七回忌

(1)

カテゴリ：日常

今日は死んだ祖父の七回忌であった。
祖父が死んだときの事は今でもよく覚えている。

僕はその頃大学生で、当時神奈川県に住んでいた。
６月といえばまだ夏休みにはいっておらず。本来なら
実家にいないはずである。ともすれば祖父の死に目に
あうことも出来ずなかっただろう。

５月の終わりに、北九州で会社の面接があった。
面接を受ける為、北九州にいた友達の家でお世話に
なっていた。無事に面接を受け、本来であれば

乗り気がせずに、友達の家に数日滞在し。ふらっと
思いついたように実家に帰ったのである。
その頃の心情をさかのぼって思い出してみても。
自分でも何で実家に帰ったのかわからない。ただなんとなく
実家に僕はもどっていたのだ。

実家に戻って３日目くらいに
祖父が容態が悪いので病院へお見舞いに行ったほうが
よいと言われる。

その頃、祖父は風邪をこじらせて、入院をすることが何度かあって。
少し軽く考えていたが。病院で祖父に対面した時は
その変わりように驚かされた。

の空調が静かな音をたてていた。
ベットの上に横たわっている祖父は嫌に小さくかわりはててていた。

この男は間違いなく死ぬだろうと確信させた。
目を覗くと、眼球の白い部分と黒い部分の境界は薄れていて、
おそらく意識が戻った時だけ、視線ははっきりとした。

僕はその間に、美容室へいって髪を切った。
髪を切られる間、汗がとまらずに。
美容師さんに汗を拭いたほうがいいと、蒸しタオルを渡された。

髪を切り終えて、戻った頃に祖父は死に。
その日の夕方には静かに息を引き取った姿で、自分の建てた
家に戻っていた。

その頃の僕は今よずっと若く、多感で
人の死、身近な人間の死というものを上手く
受け入れる事ができなかった。
準備が出来ていなかったのである。
その後の何年の間かは
この日の事を引きずって暮らした

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Last updated 2005/06/05　11:33:55 PM
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■コメント

Re:七回忌(06/05)

カモミール9828

七回忌なんですね。
多感な頃だったらすごいショックだったと思います。

私も近いうちに祖母の1周忌を迎えます。
今まであまり人の死ってことに立ち会う機会が
少なかったのですごくショックでした。
ついで伯父が亡くなり混乱して。
最近やっと落ち着いて来たかなって感じです。 (2005/06/06　12:25:39 AM)

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