昨日入荷したCOWBELL MUSICからの作品で、卸元にもあまり初回入荷しなかったのか一枚しか入りませんでした。 普通、こんな場合でも注文が入ればすぐにその商品を発送するのですけど、今回ばかりは、ご勘弁願いたい。 私自身が、この一枚は手元において置きたいそんな一枚なのです。 真面目なジャズファンは、眉を曲げるかも知れません。 なんせ、80分の中に50曲も誰もが知っている有名曲が片っ端から演奏されるのですから。 一部を列記するとこんな曲が・・・ 「Summer Samba 」「 Charade」 「Billie Jean 」 「A Froggy Day」 「Batucada Surgiu 」 「 Love Story 」 「James Bond 」 「Agua de Beber」 「 I just called to say」 「 Godfather 」 「El Cumbanchero 」 「Lambada」 「 From Russia with Love 」 「 A Man and a Woman 」 「Amazonas 」 「Delilah 」 「 Parador - Besame Mucho 」 「 Chaplin Tango 」 「Pink Panter Theme 」「Masquenada 」 「Birger - Sunny 」 「Third Man Theme 」 「 Brazil 」 「 Tico Tico」 まるでジュークボックスから次から次へと湧き出でてくるように流れてきて聴いているとウキウキした気分になってほんと楽しい。 昨日など、サックス一緒に吹きながら楽しみましたもの。 共演した後は、入浴のお供として・・・ BENJAMIN KOPPELがサックスを吹いたオルガンカルテットなんですけど、はっきり言ってそんな事はどうでもいいのです。 ただ、屁理屈なしに流れてくる音楽に体を揺らしながら楽しんだらよいエンタメ系ジャズミュージックであります。 インナースリーブの北欧のミッドセンチュリーな写真もグッドです! メンバーはBENJAMIN KOPPEL(AS)DAN HEMMER (HAMMOND ORG)JACOB ANDERSEN(PER)JESPER MECHLENBURG(DS) 録音は1998年10,11月
グレコは、70年代からフェニックスのプレイボーイクラブで音楽監督兼ハウスピアニストとして活躍し、Joe Williams, Clark Terry, Kai Winding, Lee Konitz, Joe Henderson 、Blue Mitchell、Louie Bellson, Bud Shank, Buddy DeFranco, Sonny Stitt, Ira Sullivan, Jon Faddis, Milt Hinton, Richie Cole, Conte Candoli, David Friesen, Mavis Rivers, Clark Terry, Kai Winding, Pete Candoli, Blue Mitchell, Red Norvo, John Stowell, Bob Cooper 、Bill Perkinsら錚々たるミュージシャンとの共演歴をもつ。
with guests 塩谷 哲: piano on 01, 09 佐野 聡: trombone on 01, 04, 07, 09 安ヵ川大樹: bass on 01, 04, 07 海老澤一博: drums on 04, 07 クラレンス・ペン: drums, percussion on 02, 03, 10
このアルバム「BABOP」では剛直球男気100%気合満点のストレートジャズが展開されているのであります。 2曲目「BUMBLE BEBOP」など聴いていると何かせずにおれないような、昂揚感を得られること間違いないです。 元気をもらえます。 轟音一本槍ではなく、波乗りリラクゼーションを兼ね備えているのがこのアルバムのえらいところ。 ほの暗くビタースイートで、ハードボイルドなバラードの「BEFORE THE CONCERT」を聴くにつれ、このアルバムが素晴らしい作品なのを確信するでしょう。 自身のアルバムでは観念性の高い、ややひねくれたプレイが鼻につくJACOB ANDERSKOVもここでは実にストレートアヘッドなキーワーク使いを見せてくれています。 全体的に実にカッコ良くスマートで、チョイ悪親父のような不良性も感じられるところがとても良いこの作品、ズバリお薦めです! メンバーはBENJAMIN KOPPEL(BS)JESPER LOVDAL(BS)JACOB ANDERSKOV(P,ELP) JONAS WESTERGAARD(B)KRESTEN OSGOOD(DS) 録音は2004年2月
ボッソのアルバム、これで何枚目になるのだろう? 軽く20枚は越えているはず。(参加作を含む) 思えば、1998年にSCHEMAからでた「UP UP WITH THE JAZZ CONVENTION」を聴いて以来だから既に7年以上経つわけだ。 最もその頃は現代イタリアの若者もなかなか活きの良いハードバップをやるなというくらいの認識で、実際ボッソの名前がしっかりと心の中にインプットされたのは、初リーダー作「FIRST FLIGHT」を聴いてから。
今年にはいって3回目の入荷になるのだけど、常に品切れ状態で、実は今日ようやくジックリと聴くことが出来るのです。 はしょって聴いて、これはいいんじゃないかと感じたのですね。 ちょい聴きで、良いと感じさせるのは、筆圧の強さがあるということ。 そして、明解で分かりやすい筆使いである点、軽やかで華やかさも感じられる。 もちろん、全部が分かるわけではなくてもっとジックリと聴き込んでみたいという未知の部分があるのは言うまでもない。 オーソドックスで平易な表現と70年代以降のモダニズムがいい塩梅で同居しているといったらよいか? 紹介が遅れてしまったけれどJIM WATSONはイギリスの若手ピアニストで、着実に実績を積み重ねている存在だあり、今までにLalo Schfrin, Guy Barker Gary Moore, James Taylor Quartet, Bud Shanks Patti Austin,Ann Hampton Calloway ,Platypus'(Gerard Presencer) New York voices, Bobby Watson, James Moody Javon Jackson, Herb Geller,Claire Martin, Dave O' Higgins Julian Arguelles Clark Tracey, Alan Barnes, Peter King, Jean Toussaintなどとの共演歴がある。 この作品がデビュー作であり、これからの成長が楽しみなピアニスト。 収録曲もオリジナルとチック・コリア「THE LOOP」パウエル「HALLUCINATIONS」ゴルソン「STABLEMATES」と「恋の味をご存じないのね」「EVERYTHING I LOVE」等とても良い。 ちょっと聴いても良いと思わせ、ジックリ聴きこんでも良さが持続し、また明日も聴いて見たい思わせる結構懐の深いものを持っているピアニストと見た。 シンバルのシンシンとなる収録音も良くてオーディオファンも納得の録音ではないでしょうか? メンバーはJIM WATSON(P)ORLAND LE FLEMING(B)TRISTAN MAILLOT(DS) 録音は2001年 夏
あいかわらず活発なレーベル活動を続けているCRISS CROSSだけど、特に我が国ではその王道をいく制作ぶりを支持するファンが多くて根強い人気を誇っているといえます。 私は、実は久しぶりに買いました。一時は番号順に買い集めていた時もあったのだけど・・・ 歴史的な傑作も生まれないけど、カス掴む可能性がなく誰が聴いても一定の満足感が得られる安全保障マークをもっているのがこのレーベルの特徴といえるでしょうか? ウイントンの名前をサイドメンで発見したのが購買動機です。 HERMAN RILEYの名前はウィントンのバンドで初めて知ったのだけど、この人他のバンドでの活動は、あるのだろうか? このアルバムは、1曲を除き全部自作で固めいているのだけど、ライリーの音楽性そのものがウィントンに近似しているのか正直言ってあまり独自性が感じられないのだ。 ウィントンの曲といわれても納得するような楽想のものが多くて、ずっとウィントン指導のもとで活動してきたので作曲まで似てしまったのかと勘ぐってしまう。 演奏メンバーもウィントン一派なので、同じ様なサウンドになるのは仕方が無いともいえるのだけど、もっとウィントンのバンドとは違う面を見せてほしかったというのが正直なところ。 かといってこのアルバム、ひどいものではなく、むしろ内容はいいと言える。 ソロプレイは各人あまり文句のつけようがない、素晴らしいもの。 ウィントンと少しラフなVICTOR GOINESのフロントの対比も良い感じ。 それでもだ、ウィントンとの音楽性の違いを見せて欲しかった。 せっかくのリーダーアルバムなのだから・・・ 全編、8曲目「DANCING WITH DESIRE」みたいな調子で演れば良かったのだ。 ボスがいるとかしこまってしまうのだろうか? いっそのこと、ウィントン抜きで、もっと不良性に富んだラフで普段着の会話を見せて欲しかったなぁ。 メンバーはHERMAN RILEY8DS)WYCLIFFE GORDON(TB)WYNTON MARSALIS(TP)VOCTOR GOINES(TS,SS)ERIC LEWIS(P)REGINALD VEAL(B) 録音は2004年10月10日 SYSTEM TWO SOUND STUDIOS, BROOKLYN,NY
メンバーがGRANT STEWART、JOE MAGNARELLI,DINO LOSITOと、まるでCRISSCROSSの新作?と思うような顔ぶれ。 ジャケットデザインまでクリスクロスに似ているんではないの。 飛び出してくる音もまさにハードバップ一直線といった感じでそのど真ん中ぶりに、思わず微笑んでしまう。 グラント・スチュアートは以前思っていたより野太く男性的なイメージで迫り、デクスター・ゴードンを彷彿させない事もない。 10年以上前にでたデビュー作の1曲目なんかは、ロリンズしてましたが・・・上っ面が似通っているだけで、薄っぺらさを感じさせたこともなかったがここではどうだろう? ものの見事にハードバップの魂を消化しきった音を発しているではないか! JOE MAGNARELLIにしてもそう、上手いだけど以前はこんなに深い感情表現をするプレイヤーではなかったと思う。 2人はこの10年ちょっとの間に確実にホーンプレイヤーとして成長してきた事が分かる。 個人的には3曲目「BELLA CAROLINA」が気に入っています。 ダスコ・ゴイコビッチが作りそうな哀愁系美メロハードバップナンバーであります。 リーダーのドラマーMIKE MELITOの名前はいままで知らなかったけど、20年以上ニューヨークで活躍しているという。 James Moody, Barry Harris, JR Monterose, Joe Romano, Gene Bertoncini, Chris Potter, Eric Alexander, Steve Turre, Fred Wesleyなど名だたるミュージシャンとの活動経験をもつ中堅ドラマーといったところか。 斬新なドラミングをするタイプではないけど、堅実で職人気質のドラマーというところか? 日本でいえば、渡辺文男やモンティー小林に相当する存在なのかな? メンバーはMIKE MELITO(DS)GRANT STEWART(TS)JOE MAGNARELI(TP)DINO LOSITO(P)NEAL MINER(B)