ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン& オペラとクラシックコンサート通いのblog

PR

×

サイド自由欄

QLOOKアクセス解析

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Verdiさん

Verdiさん

カレンダー

コメント新着

Verdiさん @ Re[1]:9/14 N響定期公演 (2024年9月 Aプロ1日目)(09/14) Maybe.さんへ >隣の席のテーブルマナ…
Maybe.@ Re:9/14 N響定期公演 (2024年9月 Aプロ1日目)(09/14) 誰がどうであれ、感動したなら構わないけ…
Verdiさん @ Re[1]:3/30 東京春祭トリスタン(04/01) emigmaさんへ ああ、ヤノフスキですね。ま…
emigma@ Re:3/30 東京春祭トリスタン(04/01) ひぇっ!ヤンソンスがN響ふったんですか!…
Verdiさん @ Re:12/3 N響定期公演 (第1971回 2022年12月Aプロ1日目(12/04) NHKで録画が放送されたのを観てみました。…

フリーページ

2007年03月04日
XML
カテゴリ: オペラ
 新国立劇場 14:00~
 3階右手

 うーむむむ.....
 結論。つまり、多分、私は「オランダ人」は好きではないのです。

 演奏そのものは、恐らくはそう悪くなかったろうと思います。一部、例えば3幕冒頭で、舞台裏から合唱を聞かせるあたりなど、PAを入れていたんじゃないかと思うのだけど、まぁそういう使い方をするのも決してあり得ない訳ではないので。あまり好かないけどね。
 それ以外は、根本的に「プレゼンスの強い」とよく表現している演奏。フォルテとフォルティッシモで満たされている。でも、この「オランダ人」の場合はそもそもそういう曲なので、ピアニッシモが殆ど無いのだからまぁそれはそれでしょうがないというか。相変わらず日本のオーケストラって奴は............まぁ、そうであることを除けば、いい演奏ではありました。流石に3幕後半は弦も管もへたり気味でしたが、それを言えば、今日の公演は最近流行の前幕通し上演ではなくて、1幕と2幕の間に休憩を入れるスタイル。それはそれでお客としては休憩が入る方が好ましいのですが、オケがもたなかったか?とまれ、全体には及第点と言っていいと思いますが。

 歌唱陣は、健闘していたのはダーラント役の松位浩。元々軽めの声の役なのに、主役級のオランダ人やゼンタらと渡り合わなければいけないところ、追随出来ておりました。お里が知れてしまったのは舵手役の高橋淳。大して絡みも無いのに、冒頭から単独で歌って、歌唱の薄さが歴然と分かってしまいました。器用なのは認めるけど、器じゃないだろう.....
 招聘組では、オランダ人のユハ・ウーシタロが一番良かったかと。こういう役としては歌唱上の安定感があって、今、生で聞く演奏としては、かなりいい線だったのでは。エリック役のエンドリック・ヴォトリッヒは、個人的には好きなタイプじゃないんですよね。やや粗っぽい。歌唱としては十分ですが、好みじゃない、としか言い様が無い。でも、或いは「いや、"オランダ人"てのは、元々こういうもんだ。」と言われるかも知れない。うーん。じゃ、やっぱり、"オランダ人"は好かない、ってことになるのか?
 ゼンタ役のアニヤ・カンペは、まぁ確かにいいんですが、この人も大味なんだよなぁ。大味と言って悪ければ、大柄な歌唱の人。確かに、幕切れでのゼンタの誓いの言葉と死の場面は、まるで「指輪」のブリュンヒルデの最後のようで、見事ではあって、こういうところがあるから決して悪いとは言わないんですが。



 ただ、まぁ、改めてこうやってみると、なんというか、「嫌なオペラ」なんですね。「オランダ人」って。今回のプログラムで、巻末に香山リカのエッセイが書かれていて、まぁ読めば実も蓋も無い話なのだけど、実は結構鋭いところ、要は無意識の内に観客、特に男性の観客が避けて通っているところを突いている。つまり、ゼンタのやってることは「自己犠牲による自己実現」なのだ、そしてその「自己実現に対する渇望(=自分をオンリーワンにしたい願望)」は結構現実社会に通じているのだという事実。勿論、こういう捉え方は現代日本固有のものかも知れないので、ワーグナーの意図するところとは全く異なるかも知れないけれど、ただ、私がこの話をどうしても好きになれないのは、多分そういう風に見えてしまう部分があるからなのだと思う。
 その意味では、今回の公演、私としては「オランダ人」の問題点を見易く浮き彫りにしてくれたという点で評価出来るのだと思います。でも、多分、自分個人としてもう「オランダ人」はご馳走様なのかなぁ.......機会があれば見ないではないでしょうが。

 演出は、概ねオーソドックス。合唱の扱い方(動かし方も含め)など、これは動かされる方の問題もあるでしょうが、まぁ「?」な点もあったけど、取り敢えずいいんじゃないでしょうか。「?」とは思っても、致命傷ではなかったし。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年03月04日 23時05分40秒
コメント(0) | コメントを書く
[オペラ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: