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川端康成「雪国」
を読みました。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
頑なに無為徒食に生きて来た主人公島村は、半年ぶりに雪深い温泉町を訪ね、芸者になった駒子と再会し、「悲しいほど美しい声」の葉子と出会う。人の世の哀しさと美しさを描いて日本近代小説屈指の名作に数えられる、川端康成の代表作。
ほとんど読み終えていたのですが、
最後を少し残していたので、
21日(日)に読み終えました。
意外にも、とても読みやすい小説でした。
そして、ノーベル文学賞を受賞しているだけあり、表現がやはり素晴らしい!
下手すると、安っぽい話で終わってしまいそうなストーリーを
情景や心情の表現がすごくうまくて、
「美しい」という言葉がぴったりの小説でした。
冒頭の
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
は、
あまりにも有名ですが、
それに続く
「夜の底が白くなった。」
という文も、なんて素敵な文だろうと思います。
小説全体に、
鋭さのある空気、ひんやりした空気・・など、
まるでその場に居合わせているように、
その場の空気感が伝わってきます。
言葉で、これほど情景を表現できるんだなあと感心します。
もし、自分が高校生くらいの頃に読んでいたら、
どんな感想をもっていたのかな?と、思います。
たぶん、理解できない世界だったかもしれません。
でも、あの頃、読んでいたら、今の読後感と比べられたのになあ・・・と、
少し残念な気もしました。
この小説で、川端康成が好きになりました。
他の作品も、少しずつ、読んでみたいと思います。
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