セガール映画の未体験ゾーン
No.12 【プロ仕様】
沈黙のテロリスト
TICKER
■ 監督アルバート・ピュン
■ 出演者
スティーヴン・セガール /トム・サイズモア /デニス・ホッパー
ジョー・スパーノ /ケヴィン・ゲイジ
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まるで初夏の陽気が続くGWをいかがお過ごしでしたでしょうか。
行楽地は観光客で溢れ返り、絶景の観光地でも子供は ゲーム
に耽り
道路は渋滞で車が連なり、運転をするあなたの隣の同乗者は スマホ
に耽り
家に戻れば 『やっぱり、 家が一番
』 と言い放ったり、されたり なども、
行楽の 醍醐味のひとつ
と言えるのではないでしょうか。
さて今月は、 『
端午の
漢の節句』
の5月に相応しい、
スティーブン・セガール作品一挙レビュー!
をお送りします(爆)
ブログ主はセガール作品になると作品の内容同様に、本気か冗談か判別不能の
レビューを書く癖があるので、あまり真に受け無いようお願い致します。
まさに怒涛のフォロワー泣かせの月間となるでしょう。
それに先立ちまして、幾つか説明事項がありますので順を追ってご説明致します。
今回セガールレビューは、制作順を示す為に作品に 通しナンバー
を導入しました。
番号が増す程、鑑賞する難易度も増す、一つの目安にして頂ければと思います。
次に、
通常の点数表示は廃止し、セガール作品を見る事が出来る(耐えられる)視聴制限枠として
3段階のレイティングシステム
を設けました。順番に説明しますと
【初心者向け】
鑑賞した作品が代表作の 『沈黙の艦隊』 程度の、
映画にも 一般的な常識を求めがち
な、良識ある鑑賞者の方向け。
【セミプロ用】
代表作以外にも鑑賞経験があり、ある程度の知識と、ある程度の 事情を理解出来る
寛容な鑑賞者の方向け。
【プロ仕様】
ほとんどの作品を鑑賞し、事情に精通し、通常なら甘受出来ない内容にすら
突き抜けを求める様な 非常に寛大な度量
を持つ、稀有な鑑賞者の方向け。
順番に作品を攻略する予定の方は参考にして頂くと、
事情を分からぬままどこかの宇宙に飛ばされるような不本意な感覚を体験される確率は
劇的に減少する事と思います。
それでは始めましょう。
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-STORY-
サンフランシスコ市警・爆発物処理班のグラスは、上院議員宅に仕掛けられた
爆弾処理の指揮を執っていたが、敵のトラップに嵌り多数の犠牲者を出してしまう
苦い経験を味わう。1年後、別の捜査で逮捕した謎の女性クレアを釈放するよう、
彼女の一味であるテロリスト、スワンから脅迫の電話が入る。
彼女を釈放しなければ市街地での無差別爆弾テロを行うというのである。
解決に乗り出したグラスだったが……。
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-解説-
のっけからの プロ仕様宣言
に先が思いやられますが、
悪役にデニス・ホッパー。共演に(主演?)名脇役のトム・サイズモア。このキャストにして
この体たらくはなぜなのでしょう?
何と言っても、映画がどれだけ進んでもセガールは爆弾を処理するだけで
一向に悪人を薙ぎ倒しません。
本作で事件解決に奔走するのはトム・サイズモアでセガールではありません。
もうこの時点でこの監督は 事情がよく分かっていない
と思わずにはいられません。
唯でさえセガール映画は事情がよく分かっていないと 鑑賞が困難
な作品であるのに
自分から更に鑑賞を困難にした、デフレ・スパイラル状態の仕上がりとは
カツ丼を注文して冷奴が出てきた衝撃に等しい体験であると言えるでしょう。
デニス・ホッパーにしても、タイトルにある言葉を口癖にするキー・パーソンで
ありながら『あの』顛末では、何しに出てきたのか分かりません。
D・ホッパーと行動する軍人上がりの様な男は一様に屈強な人物であり
セガールとの対戦も滞りなくこなすだけのキャラクターであったのに
物語の中盤あたりで突然D・ホッパーと袂を分かち、やられキャラと化して
呆気無く退場してしまいますが
どんなにゲーム音痴な幼児に××ゲーをやらせたとしても
ここまで ヘボ
なやられ方はしないでしょう。
この映画の最もスペクタクルなシーンはセガールのモノローグによる
回想シーン
で、
ヘリをチャーターし、大勢のエキストラを使い、戦車を走らせ爆弾を使用し
こんな大掛かりな場面を、 セガールの立ち話
に使用するというこの監督の采配は
地球の重量にも匹敵する度量の持ち主でなければ出来ない事であろう。
セガールは実に80分間まさに『沈黙』し続けます。 もう、こうなってくるといっそ
何もしないまま終わればいいのにと おかしな期待すらしてしまいます。
それだけに、突然得意の合気道を披露し始めたら、なぜ一介の爆弾処理班の主任が
たった一人でテロリストたちをカトンボのように薙ぎ倒せるのか この男は何者だと
呆れてしまう程の突然のキャラ・チェンジに 巨漢の不思議君を見る思いです。
元々B級作品の王者であるセガールが、全く活躍して見えないという
セガール映画にして初の 未体験ゾーン
に突入した、それでいて大した突き抜けも無い
問題作となっています。
それでもご覧になる方は自己責任にて・・・
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