新スター・トレック - 第13回『ライカー副長と名古屋めし』 | ある偏狭な音楽的映画レビュー

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2014年05月15日

新スター・トレック - 第13回『ライカー副長と名古屋めし』

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カテゴリ：エッセイ [70s～90s] - 新スター・トレック

新スター･トレック
70年～90年代を振り返るエッセイ
第13回『ライカー副長と名古屋めし』

STAR TREK THE NEXT GENERATION
アメリカ連続TVドラマ（1987年～1994年）45分全178話

新スター･トレックを全く解説しないのに、新スタートレックを名乗る
世界でも類を見ない、自由なレビュー

別名『70年～90年代を振り返るエッセイ』

不定期更新シリーズ今回はその 13回目

信じ難い事ですが

今回もスター･トレックの話題ありの盛りだくさんの更新となりますので
お愉しみに

只、この場合の信じられる事とは一体何かという事を考えてみると
未だ疑問は付きない更新ではありますｗ

さて
前回は名鉄を使って岐阜方面へ向かう所で終わりました
今回は果たして名古屋から出る事が出来るのでしょうか(笑)

所で

5月2日放送の新スタートレック第2シーズン
第12話『ホテル･ロイヤルの謎』 は

第2シーズン折り返しの回というばかりでは無く
私が本格的に新スタートレック(※以下TNG)を視聴し始めた回でもありました

前回お話しましたが
アンドロイドのクルーの人権をかけて訴訟を起こす未来の法廷劇を描いた

第9話『人間の条件』 から観始めたと書きましたが
実際、視聴を決定付けた回はこのエピソードからだった訳です

本作は、宇宙を浮遊する数百年前の地球の宇宙船の破片を回収した先の
人類の住めない劣悪な気象環境の惑星の中で

唯一居住可能な空間に建っている
謎の1950年代の地球のホテルを模した建物を調査しに上陸した一行が目撃する

そこで働くケレン味たっぷりな従業員達と
カジノに没頭する宿泊客達が繰り広げる摩訶不思議な人間模様

という　ミステリアスなエピソードでした。

本作で上陸班を指揮するのはジョナサン･フレイクス演じる
副長 ウィリアム･T･ライカー で

前シーズンでは新任の副長という
視聴者を代表して番組の世界へ誘う案内役の様な立場でしたが

本シーズンではトレードマークの髭を生やし
逞しい海の男というイメージでの登場となりました

(Wikipediaより)

ジョナサン･フレイクス はこの役を手にするまで
7回ものオーディーションを受けて勝ち残ったラッキー･マンですが

オーディションの間プロデューサーのロッデンベリーから
役作りの指導を受けていたと聞きますから

オーディションはあくまで形式で、ほぼ内定状態にあったという事でしょうか

演出にも興味があったフレイクスは後にTNG第3シーズンで監督デビューし

第64話『アンドロイドのめざめ - The Offspring』
第81話『勇者の名の下に - Reunion』

第95話『疑惑 - The Drumhead』
第118話『恐怖の宇宙時間連続体 - Cause and Effect』

第135話『機械じかけの小さな生命 - The Quality of Life』
第146話『命のメッセージ - The Chase』

第160話『混迷の惑星ケスプリット - Attached』
第166話『愛の亡霊 - Sub Rosa』

など様々な傑作エピソードを演出しました

TNG終了後は、スピンオフシリーズの2作の演出を担当

『スター･トレック･ディープ･スペース･ナイン』
第48話『ドミニオンの野望後編 - The Search Part2』
第54話『次元移動惑星M - Meridian』
第58話『2024年暴動の夜後編 - Past Tense Part2』

『スタートレックボイジャー』
第19話『ホログラム — PROJECTIONS』
第23話『地獄の星 — PARTURITION』
第29話『ユニット3947 — PROTOTYPE』

TVシリーズ終了後は
新スタートレックの映画版の監督として

(96)『ファースト･コンタクト』(98)『叛乱』 の2作を演出し
共にヒットさせております

その後はテレビ番組制作にも手を広げ
(99)『ロズウェル - 星の恋人たち』 のプロデューサーとして番組を制作･監督し

話題作 (04)『サンダーバード』 の映画リメイクも手がけました

現在も様々なTVシリーズの監督として活躍しております

ちなみにジョナサン･フレイクスはスター･トレック中
オリジナルシリーズを除いて全シリーズに出演した唯一の人物で

『スター･トレック･ディープ･スペース･ナイン』
第55話『奪われたディファイアント - Defiant』

『スタートレックボイジャー』
第34話『Q1、Q2 — DEATH WISH』

『スター･トレック･エンタープライズ』
第98話(最終回)『最後のフロンティア - These Are the Voyages...』

など、他にも純然たる共演作ではありませんが

カーク船長が登場する新スタートレック映画第1作
(94)『ジェネレーションズ』 にも出演しているので

ある意味、全シリーズ制覇した人物と　言えるかと思います。

さて

この様にジョナサン･フレイクスのフィルモグラフィーを紹介した所で
そもそもスター･トレックに何の興味も無い方に取っては

ネットで何かを購入の際、店舗独自の項目チェックを外すさず購入し
以来、毎日スパムの様に送られて来る、メールのメルマガでも観る様な視線で

スルーされたと思いますが、
という訳で話を再び脱線させる事に致しましょう(笑)

名鉄岩倉駅を後にして列車は名鉄犬山線を再び岐阜方面へ向かいます

夜に聴くには若干重めだったマイルス･デイビスは
パット･メセニーに差し替えられ

叙情的なアコースティック･ギター･ソロに差し掛かった辺りで
列車は 江南駅 に到着します

(wikipediaより)

1981年11月10日に江南駅に改称する以前は古知野駅と呼ばれ
設立は1912年（大正元年）という老舗の駅でもあり

この季節になると多くの観光客を迎える
曼陀羅寺の藤の様な名所を持つ最寄りの駅ではありますが

前回の岩倉駅同様、名鉄の一停車駅に過ぎない場所ではあります

しかし名鉄各駅は愛知県最大の路線バス名鉄バスの停留所を持ち
ここ江南駅のバス停留所は

名鉄犬山線とは平行して伸びる一宮を経由して岐阜へ向かう路線
名鉄名古屋本線とを結ぶ

名鉄一宮駅へアクセスするバス路線や

終点が名鉄名古屋駅となる 名鉄バスセンター へ
県道からアクセス出来る愛知北部の拠点であり

名鉄に隣接していない地域を結ぶハブステーションとしての
重要な役割を担ってきたのです

さて

名鉄バスセンターから名鉄名古屋駅の地下街へ入りますと
愛知県の特徴として知られ全国的にも珍しい

コーヒーの料金だけで各種モーニングを出す様々な喫茶店が営業しており

トーストにゆで卵はもとより、小倉トーストや茶碗蒸しを出す店舗など
朝から利用客で賑わっています

そんな愛知県の喫茶店では
中京圏で独自発展して来たいわゆる 名古屋めし と呼ばれる中でも

最もポピュラーな定番メニューである
イタリアン･スパゲティー を出す店舗が今でも数多く営業しております

Italian spaghetti, at Kissa Yuki, in Nagoya, Aichi (2013.10.30) 2

(Wikipediaより)

イタリアンスパゲティーは

熱したステーキ皿の上に乗せたナポリタンに溶き卵を周りにかけて
ウインナーソーセージを乗せるというスタイルが特徴で

1961年昭和36年に名古屋市東区で営業を始めた
『喫茶ユキ』 の店主により考案されたこの独自のメニューは

イタリア旅行中入店したレストランのスパゲティーが
食べている途中で冷えて行くという店主の体験から思いついたもので

熱したステーキ皿に乗せるアイデアから誕生したこのメニューは
その後愛知県中で作られ

現在も子供も大人も喜ぶ定番として広く長く愛されて来ました

私が上京した時は、入店した喫茶店のコーヒーのモーニングが別料金だったり
スパゲティーに溶き卵も敷かれて無く、ウインナーも乗っていない事に

違和感を覚えたものでした

というわけで、今回も見事に名古屋へ舞い戻ってしまいましたが
果たして無事岐阜へ辿り着く事が出来るでしょうか

それは又次回のお話という事で

（つづく）

P艦長「一見、真面目に書いている
新スタートレックの解説というのは
どの時点で名古屋ネタへ移行するのかというネタの
前フリに過ぎないという事なのかデータ少佐っつ」