2018年03月13日
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カテゴリ: NEWS[特集]
​​​​​ Preparing for the 84th Annual Academy Awards - sign at Hollywood & Highland (6933626311)
sign at Hollywood & Highland (画像参照:wikimedia)
第90回
アカデミー賞授賞式

The 90th ACADEMY AWARDS
​2018.3.4 SUN (5:30pm)​


★受賞★
『シェイプ・オブ・ウォーター』
The Shape of Water
2018年3月1日全国公開

■監督:ギレルモ・デル・トロ
■制作:ギレルモ・デル・トロ/J・マイルズ・デイル


□■
さて、
授賞式からまる一週間経ち、
ニュースでもネットでも散々記事が立ち並び
いい加減熱も冷め始めたこのタイミングでいけしゃあしゃあと更新するのは

正に「ウチ流」な訳ですがW
そういう意味を含めて世界一と呼ばれる今年の映画の祭典を
今一度振り返ってみたいと思います☆

という訳で、

映画界最大のイベント アカデミー授賞式が今年も 3月5日(月)に
現地時間3月4日 午後5時30分より
ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催されました

司会は 2年連続登板となった全米人気司会者にしてコメディアンの
ジミー・キンメル

JimmyKimmelHWOFSept2012
Jimmy Kimmel (画像参照: wikimedia)

今年のアカデミー賞は

(15)『クリムゾンピーク』 (13)『パシフィック・リム』の
メキシコの奇才 ギレルモ・デル・トロ 監督の

ファンタジーにして人種問題を取り上げた話題作 『シェイプ・オブ・ウォーター』
ベネチア映画祭他名だたる映画祭を総なめし
アカデミー史上最多に迫る13ノミネートという
前評判も話題性も充分となりオスカーに大手をかける中

『ダークナイト三部作』(14)『インターステラー』の
映像の芸術性の高さでは群を抜くオスカー常連監督の映像作家
クリストファー・ノーラン 『ダンケルク』
8ノミネートでそれを追う形なり

現在も揺れに揺れる米国国内の世相が大きく反映された
数多くの話題作問題作がノミネートされる授賞式となりました。

それを受けてなのか、

前回 作品賞を取り間違えるという前代未聞のハプニングなど、
トランプ政権下での人種差別問題が激化し国も映画業界も二分され
起こるべくして起こった様な不測の事態が発生するという
一触即発な状況の中でも司会進行を見事に成し遂げた事で

98年のビリー・クリスタル以来の連続起用となる
ジミー・キンメルが再び司会に選ばれたのは

過去無い波乱必須の賞レースとなる事を伺わせるものがありましたが

編集賞などの技術部門は 『ダンケルク』
作品賞など演出部門は前評判通り 『シェイプ・オブ・ウォーター』
複数の部門での受賞となり

史上最低の視聴率と言われながらも
イギリス人監督が3部門 メキシコ人監督が最多の4部門と
外国勢が分け合う形で獲得して幕を閉じました

■□
又、今年のアカデミー賞は
メイクアップ&ヘアスタイリング部門で
日本人アーティストの 辻一弘 がオスカーを獲得し

日本としては2009年第81回外国語映画賞受賞『おくりびと』
短編アニメ賞『つみきのいえ』以来9年ぶり

日本人個人としては93年第61回衣装デザイン賞『ドラキュラ』以来
25年ぶりの受賞として話題となりました

受賞スピーチでは仕事を「旅」と例え
実に6ヶ月に及ぶ試行錯誤の末生み出された特殊メイクによって
主演男優賞を受賞した ゲイリー・オールドマン
見事英国国家主席へ変身させた

その長い道のりを振り返りながら

キャスト、スタッフとの信頼関係の賜物であるという
日本人らしいコメントで感謝の気持ちを述べていました。


​□■■■​

さて、

格差社会の問題や、特に深刻化する人種問題など
解決すべき問題が山積みな中で異色の人物が国家主席となり

昨年はイスラエルの首都問題で中東は疎か、
東南アジア、果ては欧州からも相次ぐ非難を受け、
中東和平交渉再開の可能性も消えた形となり

今年に入っては鉄鋼製品に25%の関税をかけ
中国を牽制した異例の輸入制限措置を取るなど、

徹底した「アメリカ・ファースト」政策によって
日本を含めた内外からの反発は拡がるばかりの

現在も大揺れに揺れているアメリカ国内ですが

分かりやすい程に極端で閉鎖的な政府の政策に物申すかの様に
今年のアカデミー賞ノミネート作品は主に
外国人プロデューサー、監督による作品が目立ち

アメリカの文化を牽引する立場を自負するハリウッドが率先して
業界の多様化 をアピールした賞レースとなり

昨年以降、業界を震撼する問題が明るみとなり
名誉回復にと、追い詰められた状態となった業界の危機感が
ひしひしと伝わって来る様な措置という

これはこれで分かり安い程の イメージ・アップ戦略 の一環という
印象を受けるものがありました。


■□■■

今年の映画業界は
『恋におちたシェイクスピア』『シカゴ』などで知られる大物プロデューサー
ハーヴェイ・ワインスタイン がその輝かしい功績を立てる裏で
数十年に渡って犯してきた セクハラ問題 が明らかとなり

ハリウッドを震撼する大事件へと発展した事で
事実上 業界追放処分 となった事を受け

業界に未だ蔓延る「キャスティング・カウチ」寝椅子方式と呼ばれる
役と引き換えに関係を迫る性差別、虐待、
拒んだ女優はブラックリスト入りさせ業界から干される報復行為などの
旧体質の悪しきセクハラ、パワハラ構造改善にハリウッドが立ち上がり

今年1月1日より始まった 「Times Up」 キャンペーンを皮切りに
業界を上げてのセクハラ撲滅運動へと発展し
全米に社会現象を巻き起こした事でも大きな話題となりました


この「Times Up」キャンペーンの 『時間切れ』 とは

セクハラ被害に遭ってきた女性が口を 閉ざし 続け、
体質改善を信じてひたすら 待ち 続け、
結果セクハラ構造を甘んじて 容認 し続け、てきた事に対し

それが 「終焉した」 事をアピールする社会運動のキーワードですが

やがてハリウッドのみならず、
過去より女性に行なってきた男性のセクハラ行為が
当たり前の様にまかり通ってきた
旧体質な社会構造の改善に向けての取り組みを象徴する言葉となり
全米へと社会現象となって拡がっていくスローガンとなっていきました


これは、
現在米国資本を保守する意図で鎖国的政策を強行し内外から批判され
強固なまでの資本主義的男性社会の象徴となっている

現トランプ政権を牽制する同時多発的な一環の中で生まれた
社会現象という印象もあり

既に21世紀を十数年越えた現在に於いても未だ根深く残る
旧世紀から続いてきた「慣習」と呼ばれる問題を解消するという

ハリウッドを上げての取り組みとなって行ったという印象がありました。


今回の件が全米に拡がる運動へと発展した理由としては
長年「セクハラ」行為によって虐待を受け続けてきた
全米の多くの被害者女性達の支持を受けたという事に加えて

男性俳優が常に表舞台でも自然体で
履く靴も底の平らなフラットシューズである事に対し

女性俳優は常に表舞台で毎回違ったドレスを着こなし
無理をしてでもハイヒールを履いてきた慣習から

2015年のカンヌ映画際でフラットシューズの女性客を入場拒否した一件で
女性差別として批判され初めてハイヒールをめぐる論議が巻き起こり

それ以降はフラットサンダルで映画祭に出席する女優が相次ぎ
一般女性の間にもハイヒールを履かない風潮が拡がるなど

女性差別を撲滅する運動を起こすだけでは無く、
これまで様々な慣習によって女性だけが縛られてきた
様々な呪縛を自ら解き放ち

無理をせず楽に自然で居たい という

「Times Up」キャンペーンをきっかけに
女性の間で起こった大きな意識の変化が

全米へと拡がる社会現象となって行った
最も大きな理由となった様に思われました


■■□■

アカデミー授賞式では、受賞者の政治的発言に難色を示す風潮もある中

主演女優賞を獲得した フランシス・マクドーマンド が受賞スピーチの中で
女性のノミネートが少ない事を指摘し会場内の全女性を起立させ、
各界で活躍する才能ある女性の存在をアピールしました

その中には
現在日本政府が国連で世界に提案する、不平等と格差を無くす一環として
多様性と包摂性ある社会を実態のあるものにしていく取り組みと同様に

女性、他国人種、貧困、差別、様々な理由で
才能ある人間を「誰一人取り残さない」

それを実現する為の取り組みとして
俳優が契約する付帯条項『rider』を追加することを壇上で要求し
職場の多様性と包摂性『inclusion』を確保する事を訴えるという
一幕もあり


保守派支持者への配慮なのか、リベラル派の発言を抑えたいのか
興行成績が悪くマイノリティーな立場の映画人が制作した作品が
多数ノミネートされた事で視聴率低下に繋がる事を危惧したのか

今年は政治色を控えめにするという開催側の事前の予告がありながらも
メキシコ系、欧州系の受賞が目立つ内容となり

世界の映画界を牽引する立場であるハリウッドが世界に向けて発信する
新たな一歩という言葉を越えた不平等と格差を無くす社会を目指す

旧世紀の問題を21世紀にこれ以上取り残さない

具体性ある改革の意思を示した
「確実な一歩」を踏み出した授賞式となった様な印象を受けました。


■■■□

この様な世界の動きに対して、
よく「閉鎖的」「隠蔽体質」「日本の常識は世界の非常識」
と称される日本に於いては

今年のアカデミー賞授賞式の司会となった
ジミー・キンメルの言葉にもあった
「女性に関して無知である事に対しての改善」へ向けた取り組みが
今や米国のみならず欧州、他 世界的な取り組みへと向かっている中で

世界に発信し諸外国のユーザーも眼にする
一部大手ネット・ニュース・サイト・レビューに於いて
目立つ表現の一つとして

リスクを考慮した上での「ヘイトスピーチ」であるならともかくとして

男性俳優の形容には見られない
シニアの女性俳優に対して当たり前の表現の様に 「劣化」 と称する日本人を

改革に向けて大きな一歩を踏み出した欧米諸国他 世界の眼から見ると
どの様に映るのか

その意味に於いても、
世界の常識とは異なる価値観の中で生活を営む国として知られ
かつて米国からTPP協定最大の標的の一つとされてきた日本が

世界の流れから大きく立ち遅れ孤立化するか否かに掛かったかの
今後の日本の動向にも跳ね返ってくる様な授賞式となった様に

思うものがありました☆

■□作品賞 Best Picture

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ★受賞★
『シェイプ・オブ・ウォーター』
 The Shape of Water
 2018年3月1日全国公開

■制作:ギレルモ・デル・トロ/J・マイルズ・デイル
☆最多13部門ノミネート
★最多4部門受賞
作品賞/ 監督賞/ 作曲賞/ 美術賞



ファンタジー作品でありながら人種問題を取り上げた社会派な側面を持った
ユニークな作品が今年の作品賞となりました。

本作が優秀な作品である故の当然の受賞である事に加えて、

既にメキシコ系監督として知られる奇才 ロバート・ロドリゲス
アルフォンソ・キュアロン、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ など
ラテン系映画人の活躍が目覚ましいハリウッドを見る限りでも

かつて「国境に壁を作る」発言に起因する人種問題で大きく取り上げられ
マイノリティーと呼ばれたラテン系層が

今後は全米人口の割合の大半を占める様になると言われている現在

もはやマイノリティーで片付けられない状況になってきた
その現れとも思われる受賞でもあるという
印象を受けるものがありました。


【ノミネート作品】
『君の名前で僕を呼んで』
 ■制作: ピーター・スピアーズ/ ルカ・グァダニーノ/ エミリー・ジョルジュ/ マルコ・モラビート

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
 ■制作: ティム・ビーヴァン/ エリック・フェルナー/ リサ・ブルース
 アンソニー・マクカーテン/ ダニエル・アーバンスキー

​『ダンケルク』
 ■制作: エマ・トーマス/ クリストファー・ノーラン

『ゲット・アウト』
 ■制作: ショーン・マッキトリック/ ジェイソン・ブラム/ エドワード・H・ハム・Jr./
 ジョーダン・ピール

『レディ・バード』
 ■制作: スコット・ルーディン/ イーライ・ブッシュ/ イヴリン・オニール

『ファントム・スレッド』
 ■制作: ジョアン・セラー/ ポール・トーマス・アンダーソン/ ミーガン・エリソン/ ダニエル・ルピ

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
 ■制作: エイミー・パスカル/ スティーヴン・スピルバーグ/ クリスティ・マコスコ・クリーガー

『スリー・ビルボード』
 ■制作: グレアム・ブロードベント/ ピーター・チャーニン/ マーティン・マクドナー




★監督賞★ Directing
 ギレルモ・デル・トロ
『シェイプ・オブ・ウォーター』

Guillermo del Toro in 2017
Guillermo del Toro (画像参照: wikimedia)


メキシコ人監督 ギレルモ・デル・トロ による本作は
ファンタジー作品ならではの寓話的手法で描かれた
現在のメキシコ系米国人層の問題を含む

冷戦下の米国を舞台に
国境のラインを消す事をテーマとして描かれた現代に通じる問題作として
話題となっていた中での受賞となりました。


本作での、
これまでのメキシコ映画の枠にはまらない一風変わった作風は

かつて実在のダイバーをモデルにした海洋冒険ロマン・ファンタジー映画
『グラン・ブルー』を監督したフランス映画の奇才リュック・ベッソンが
「ニュー・フレンチ・アクション・シネマ」と呼ばれる
フランス映画界に新しい波をもたらした時の登場と
同じ印象を受けるものがあり

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ作品などの
欧州に影響を受けたメキシコ映画のムーブメントの
ヌエーヴォ・シネ・メヒカーノ「新しいメキシコ映画」とは

更なる異なった息吹を持つ作品として話題となりました

又、
2013年に制作された巨大ロボットが活躍するSF映画
『パシフィック・リム』でも見られた

日本の特撮、ロボットアニメをこよなく愛し
『うる星やつら』『攻殻機動隊』『パトレイバー』などの押井守作品の他
手塚治虫や永井豪のコミックや
『富江』『うずまき』で知られる伊藤潤二作品などのマニアック作品や
宮崎駿監督のスタジオジブリ作品などの

日本のコミックや特撮アニメの影響が如実に見られる作風からは

80年代サブカルチャー系文化をリアルタイムに経験した
日本の若者と同じバックグラウンドを持ち

世界の様々な文化に影響を受け欧州を拠点に活躍してきた
一風変わった作風を持った映像作家作品という

同郷のメキシコ映画人よりむしろ日本の 庵野秀明 と比べる様な

ヌエーヴォ・シグロ・シネ・メヒカーノ「新世紀メキシコ映画」とも言うべき
メキシコ映画界のみならずハリウッドに新しい波をもたらした

「新世紀の映像作品」と呼べる本作の登場となった様な印象を受けました。

更には、
映画の歴史の一部となる様にという言葉で
あの巨匠スティーヴン・スピルバーグに背中を押されたという話からも

これまで世界の映画界を牽引し映画の歴史を生み出し続けて来たのが
ハリウッド中心であった時代から、

映画の歴史が生まれる舞台が
世界へと拡がって行く時代へと変化した事を意味する

アカデミー賞にとってターニング・ポイントとも言える
監督賞となった様に思いました☆


【ノミネート】
ポール・トーマス・アンダーソン 『ファントム・スレッド』
グレタ・ガーウィグ 『レディ・バード』
クリストファー・ノーラン 『ダンケルク』
ジョーダン・ピール 『ゲット・アウト』 ​​​​


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​■その他、受賞とノミネート一覧■​


★主演女優賞★ Best Actress
 フランシス・マクドーマンド
『スリー・ビルボード』

Frances McDormand 2015 (cropped)
Frances McDormand (画像参照: wikimedia)

【ノミネート】
サリー・ホーキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』
マーゴット・ロビー『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
シアーシャ・ローナン『レディ・バード』
メリル・ストリープ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』



★主演男優賞★ Best Actor
 ゲイリー・オールドマン
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』

Gary Oldman by Gage Skidmore
Gary Oldman (画像参照: wikimedia)

【ノミネート】
ティモシー・シャラメ『君の名前で僕を呼んで』
ダニエル・デイ=ルイス『ファントム・スレッド』
ダニエル・カルーヤ『ゲット・アウト』
デンゼル・ワシントン『ローマン・J・イスラエル,エスク(原題)』



★助演男優賞★ Best Supporting Actor
 サム・ロックウェル
『スリー・ビルボード』

Sam Rockwell (8279227257)
Sam Rockwell (画像参照: wikimedia)

【ノミネート】
ウディ・ハレルソン『スリー・ビルボード』
リチャード・ジェンキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』
クリストファー・プラマー『ゲティ家の身代金』



★助演女優賞★ Supporting Actress
 アリソン・ジャニー
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』

Allison Janney Oct 2014 (cropped)
Allison Janney (画像参照: wikimedia)

【ノミネート】
メアリー・J. ブライジ『マッドバウンド 哀しき友情』
レスリー・マンヴィル『ファントム・スレッド』
ローリー・メトカーフ『レディ・バード』
オクタヴィア・スペンサー『シェイプ・オブ・ウォーター』



★長編アニメーション賞★ Best Animated Feature
『リメンバー・ミー』
■監督: リー・アンクリッチ
■制作: ダーラ・K・アンダーソン


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【ノミネート】
『ボス・ベイビー』
 ■監督: トム・マクグラス ■制作: ラムジー・アン・ナイトー
『The Breadwinner』
ノラ・トメイ / アンソニー・レオ
『Ferdinandr』
カルロス・サルダーニャ
『ゴッホ 最期の手紙』
ドロタ・コビエラ/ ヒュー・ウェルチマン/ イヴァン・マクタガード



★外国語映画賞★ Best Foreign Language Film
『ナチュラルウーマン』

 ■製作国:チリ/ スペイン語
 ■監督: セバスティアン・レリオ
 ■製作: フアン・デ・ディオス・ラライン/ パブロ・ラライン/
      セバスティアン・レリオ/ ゴンサロ・マサ

Larraín, Vega, Lelio, Reyes at Berlinale 2017
ベルリン国際映画祭での ラライン、ベガ、レリオ監督、レジェス。
(画像参照: wikimedia)


【ノミネート】
『The Insult』
 ■製作国:レバノン/ アラビア語■監督: ジア・ドゥエイリ
『ラブレス』
 ■製作国:ロシア/ ロシア語■監督: アンドレイ・ズビャギンツェフ
『心と体と』
 ■製作国:ハンガリー/ ハンガリー語■監督: エニェディ・イルディコー
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
 ■製作国:スウェーデン/ スウェーデン語■監督: リューベン・オストルンド



★脚本賞★ Writing Original Screenplay
​『ゲット・アウト』​

 ジョーダン・ピール​


【ノミネート】
『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
エミリー・V・ゴードン/ クメイル・ナンジアニ
『レディ・バード』
グレタ・ガーウィグ
『シェイプ・オブ・ウォーター』
ギレルモ・デル・トロ/ ヴァネッサ・テイラー
『スリー・ビルボード』
マーティン・マクドナー

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★脚色賞★ Writing Adapted Screenplay
『君の名前で僕を呼んで』

ジェームズ・アイヴォリー ​​


【ノミネート】
『The Disaster Artist(原題)』
スコット・ノイスタッター/ マイケル・H・ウェバーグレッグ・セステロ
『LOGAN/ローガン』
スコット・フランク/ ジェームズ・マンゴールド/ マイケル・グリーン
『モリーズ・ゲーム』
アーロン・ソーキン
『マッドバウンド 哀しき友情』
ヴァージル・ウィリアムズ/ ディー・リース

​​-------------------------------------------------------------------------------
★撮影賞★ Best Cinematography
『ブレードランナー 2049』

ロジャー・ディーキンス ​​


【ノミネート】
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』 ブリュノ・デルボネル
『ダンケルク』ホイテ・ヴァン・ホイテマ
『マッドバウンド 哀しき友情』レイチェル・モリソン
『シェイプ・オブ・ウォーター』ダン・ローストセン

​​-------------------------------------------------------------------------------
★編集賞★ Film Editing
『ダンケルク』

リー・スミス ​​


【ノミネート】
『ベイビー・ドライバー』ポール・マクリス/ ジェナサン・エイモス
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』 タティアナ・S・リーゲル
『シェイプ・オブ・ウォーター』シドニー・ウォリンスキー
『スリー・ビルボード』ジョン・グレゴリー

​​-------------------------------------------------------------------------------
★美術賞★ Best Production Design
​『シェイプ・オブ・ウォーター』​

 ■プロダクション・デザイン
 ポール・デナム・オースタベリー
 ■セット・デコレーション
 シェーン・ヴィア
 ジェフ・メルヴィン

​​

【ノミネート】
『美女と野獣』
■プロダクション・デザイン: サラ・グリーンウッド
■セット・デコレーション: ケイティ・スペンサー

『ブレードランナー 2049』
■プロダクション・デザイン: デニス・ガスナー
■セット・デコレーション: アレッサンドラ・クエルゾラ

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
■プロダクション・デザイン: サラ・グリーンウッド
■セット・デコレーション: ケイティ・スペンサー

『ダンケルク』
■プロダクション・デザイン: ネイサン・クロウリー
■セット・デコレーション: ゲイリー・フェティス


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★衣装デザイン賞★ Costume Design
『ファントム・スレッド』

マーク・ブリッジス ​​


【ノミネート】
『美女と野獣』ジャクリーヌ・デュラン
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』 ジャクリーヌ・デュラン
『シェイプ・オブ・ウォーター』ルイス・セケイラ
『Victoria & Abdul』コンソラータ・ボイル

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★メイク・ヘアスタイリング賞★
Best Makeup and Hairstyling
​『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』​

 辻一弘
 デヴィッド・マリノフスキ
 ルーシー・シビック


★快挙、日本人アーティストが受賞

【ノミネート】
『Victoria & Abdul(原題)』ダニエル・フィリップス/ ルー・シェパード
『ワンダー 君は太陽』アリエン・タウテン

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★作曲賞★ Original Music Score
​『シェイプ・オブ・ウォーター』​

アレクサンドル・デスプラ ​​


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【ノミネート】
『ダンケルク』ハンス・ジマー
『ファントム・スレッド』ジョニー・グリーンウッド
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ジョン・ウィリアムズ
『スリー・ビルボード』カーター・バーウェル



​​★歌曲賞★ Best Original Song
“リメンバー・ミー” 『リメンバー・ミー』
■作詞・作曲:
クリステン・アンダーソン=ロペス
ロバート・ロペス
■唄: ベンジャミン・ブラット ​​


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【ノミネート】
“Mighty River(原題)” 『マッドバウンド 哀しき友情』
​作詞・作曲: メアリー・J. ブライジ/ ラファエル・サディーク/ タウラ・スティンソン​
“ミステリー・オブ・ラヴ” 『君の名前で僕を呼んで』
​作詞・作曲: スフィアン・スティーヴンス​
“Stand Up for Something” 『マーシャル 法廷を変えた男』
作曲: ダイアン・ウォーレン/ 作詞: コモン/ ダイアン・ウォーレン
​“ディス・イズ・ミー” 『グレイテスト・ショーマン』
作詞・作曲: ベンジ・パセク/ ジャスティン・ポール

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★録音賞★ Sound Mixing
『ダンケルク』

マーク・ウェインガーテン
 グレッグ・ランデイカー
 ゲイリー・リッツオ

​​

【ノミネート】
『ベイビー・ドライバー』
ジュリアン・スレイター/ ティム・キャバジン/ メリー・H・エリス
『ブレードランナー 2049』
ロン・バートレット/ ダグ・ヘムフィル/ マック・ルース
『シェイプ・オブ・ウォーター』
クリスチャン・クック/ ブラッド・ゾーン/ グレン・ゴーサー
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
デヴィッド・パーカー/ マイケル・セマニック/
 レン・クライス/ スチュアート・ウィルソン


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★音響編集賞★ Sound Effects Editing
『ダンケルク』

リチャード・キング
 アレックス・ギブソン
​​


【ノミネート】
『ベイビー・ドライバー』ジュリアン・スレイター
『ブレードランナー 2049』マーク・マンジーニ/ テオ・グリーン
『シェイプ・オブ・ウォーター』ネイサン・ロビタイユ/ ネルソン・フェレイラ
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』マシュー・ウッド/ レン・クライス

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★視覚効果賞★ Visual Effects
『ブレードランナー 2049』

 ジョン・ネルソン
 ゲルト・ネフツァー
 ポール・ランバート
 リチャード・R・フーバー​


【ノミネート】
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』
 クリストファー・タウンゼンド/ ガイ・ウィリアムズ
 ジョナサン・フォークナー/ ダン・サディック
『キングコング: 髑髏島の巨神』
 スティーヴン・ローゼンバウム/ ジェフ・ホワイト
 スコット・ベンザ/ マイケル・メイナーダス
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
 ベン・モリス/ マイケル・モルホーランド/ ニール・スキャンラン
 クリス・コーボールド
『猿の惑星: 聖戦記』
 ジョー・レッテリ/ ダニエル・バレット/ ダン・レモン/ ジョエル・ホイスト



★長編ドキュメンタリー賞★ Best Documentary Feature
『イカロス』
 ■監督: ブライアン・フォゲル ■制作: ダン・コーガン


★ロシア人科学者が暴露した国家ぐるみのドーピングに迫るドキュメンタリー

【ノミネート】
『Abacus: Small Enough to Jail(原題)』
 スティーブ・ジェームズ/ ジュリー・ゴールドマン
『顔たち/ ところどころ』
 アニエス・ヴァルダ JR/ ロザリー・ヴァーダ
『アレッポ 最後の男』
 フェレス・フェイヤド/ カリーム・アビード/ ソレン・スティーン・ジェシパーソン
『ストロング・アイランド』
 ヤンス・フォード/ ダン・コーガン



​★短編ドキュメンタリー賞★ Documentary Short Subject
『Heaven Is a Traffic Jam on the 405 (原題) 』​

 ■監督: フランク・シティフェル


【ノミネート】
『Edith+Eddie(原題)』
 ローラ・チェコウェイ/ トーマス・リー・ライト
『ヘロイン×ヒロイン』
 エレイン・マクミリオン・シェルダン/ ケレン・シェルダン
『Knife Skills(原題)』
 トーマス・レノン
『Traffic Stop(原題)』
 ケイト・デイヴィス/ デヴィッド・ヘイルブロナー



​★短編アニメ賞★ Animated Short Film
『Dear Basketball (原題)
 グレン・キーン
 コービー・ブライアント​


【ノミネート】
『ガーデンパーティー』ビクター・ケア/ ガブリエル・グラッパーロン
『LOU』デイヴ・マリンズ/ ダナ・マーレイ
『Negative Space(原題)』マックス・ポーター/ 桑畑かほる
『へそまがり昔ばなし』ヤコブ・シュー/ ジャン・ラッチャー



★短編映画賞★ Best Live Action Short Film
『The Silent Child』

 クリス・オーバートン
 レイチェル・シェントン​


【ノミネート】
『DeKalb Elementary』リード・ヴァン・ディーク
『The Eleven O'Clock』デリン・シール/ ジョシュ・ローソン
『My Nephew Emmett』ケビン・ウィルソン・Jr.
『Watu Wote/All of Us』カーチャ・ベンラート/ トビ・ローゼン



★名誉賞★ Academy Honorary Award

アニエス・ヴァルダ
フランスの映画監督/ 脚本家/ 編集技師/ プロデューサー

チャールズ・バーネット
アメリカ合衆国の映画監督/ 脚本家/ プロデューサー/ 編集技師/ 撮影監督

ドナルド・サザーランド
カナダの俳優

オーウェン・ロイズマン
アメリカ合衆国の撮影監督​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​



★アカデミー特別業績賞★
 Academy Special Achievement Award
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
バーチャルリアリティプロジェクト
『Carne y Arena (英語タイトル: Flesh and Sand)』に対して


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最終更新日  2018年03月13日 17時42分06秒
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