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現在ビタミンは15種類あるが、その中にビタミンFはない。著者の重松清さんは「人の心にビタミンのようにはたらく小説として書いた」と本書の後記に描いている。
本書は7つの短編から成っている。そのすべてが家族をとりあげたもので、主人公はすべて父親だ。 『ゲンコツ』。おやじ狩りなどを恐れ、少年たちが夜たむろしていると、そこを避けていたサラリーマンが主人公。ある夜、公園にたむろしていた少年たちに勇気を出して声をかけた。少年たちは自転車で逃げたが、途中でこけた者が一人いた。同じマンションに住む少年だった…。
『はずれくじ』。中学1年生の息子が、警察に補導された。本人は悪い仲間に誘われただけだった。父親は、次に誘われたらきっぱり断るよう息子に言ったが…。
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