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October 24, 2006
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カテゴリ: オペラ座の怪人
土曜日に西大和のワーナー・マイカル・シネマズで「オペラ座の怪人」を観て、この秋4回目の再会を果たしました。

いつの頃からか自分に問いかける映画になり、今はまたファントムとクリスの愛の経過を追って、頭の中を一杯にしている自分がいるのですが、今日は驚きのコメントをいただきました。
「橋本遠征記その2」へのzebraさんのコメントは、今まで出会ったことのない解釈で目からうろこです。

というのが、今日までもう100回近く観てきて、まだ難解なのが墓場のシーン「Wishing you were somehow here again」の歌詞。
なんとなく、なんとなく見えかけては、また見えなくなる・・・霧の中で探し物をするような、まどろっこしさを、いつも感じるシーンです。

ファントムに向けて歌っているなら
♪弔いの鐘の音 石に刻まれた天使
ただ冷たく 重々しいだけ
どう見ても あなたにはふさわしくないお友達
あなたは優しく暖かかったから♪
これがすっきりしない。

もし父親に向けているなら
♪あの頃のあなたは 私のよき理解者
私にとってかけがえのない方
友であり父だった人…
なのにその世界は突然崩れ去った♪
これがどうにもおかしい



ああ、しかし、、、かなりショックです!
実は橋本遠征のオフ会で最後のシーンの時には、もうファントムはこの世に居ないと言って、あるファントマーさまから詰め寄られました。(笑)
私の考えは単純で、あんな地下生活を長くしたのだから、とても長生きなど出来ないという、想像力も何もないもの。^^;;
それも、この秋の鑑賞でやっと言葉にできるようになったところなのに。。
たとえ物語でもファントムには生きていて欲しいのがファン心理ですものね。
それが、こうも明らかになってくると、やはりショックで、考えているだけで涙が落ちそうです。

「Think of me」で物語のテーマを投げかけていると思っていたけれど、実は最後の3重唱のシーンこそがその役割をしていたとは。。
あまたのファントマーさまが何度観ても作品から逃れられないのは、意図的に仕組まれた堂々巡りの法則にあったのですね。

なんとも巧みな物語の流れ。これはALW氏の企みなのか?ジョエル監督の仕込んだものなのか。。
100回観てもまだ飽きることのない「オペラ座の怪人」
恐るべし、ファントム・マジックは思いもつかない切り札を、まだまだ隠しているのでしょうか。


-----

<前略>
そして、とても目からうろこの発見があったのです。 
それは「全てはあの(三重唱)から始まったのだ」ということです。
これまでの一年半、(三重唱)が終わると切なくて苦しくて、ファントムのこれからを思うと祈りにも似たものに突き動かされてファントム詣でを続けてきました。
ところが分かったのです。私の見方は逆さまだったのです。

「オペラ座の怪人」はここから幕が上がるのです。

2人が舟で去ってから・・・・

何年か経った2人の生活は幸せそうに見える。しかし、心と魂の半分をファントムに置いてきたクリスティーヌは歌うのです。(もちろん、ファントムに)

「think of me」
【心の中から / あなたを追い出そうと―】
【懸命に闘っている / 私を想って】
【生きている限り / 私は想いつづける】
【愛しいあなたのことを!】
【でも約束して / 時々でいいから―】
【この私を思い出すと】【この私を!】

ここまではもう皆さんが知っているところですよね。このあとです、新発見は・・・・

こんな思いでラウルと子供たちと暮らしているクリスティーヌに「ファントムが亡くなった」という訃報が届くのです。(多分マダム・ジリーからでしょう)

そして、歌うのが、
「Wishing you were somehow here again」
【あの頃のあなたは 私のよき理解者】【私にとってかけがえのない方】
(友であり父だった人…)【なのにその世界は突然崩れ去った】
(もう一度 会いたくて)(もう一度近くにいてほしくて)
(ときどき思ったわ 夢を見さえすれば)(本当に来てくれるかもしれないと)
(あの声をもう一度聞きたい)(それは無理だと 分かっているけれど)

【弔いの鐘の音 石に刻まれた天使】【ただ冷たく 重々しいだけ】
【どう見ても あなたにはふさわしくないお友達】【あなたは優しく暖かかったから】

【あなたが再び姿を現してくれたら】(お別れをしなくてはいけない わかっているわ…)
【私を許し】
あなたは私が孤独の暗闇に居る時、いつも慰め、教え、導いてくださったでしょう?だから、今あなたを亡くして生きる術を見失ってしまいそうな私に
(生きろと教えてください)(それだけの力をください…)

そして【私にこう言う力を与えて】【”さよなら”と】

そして、「THE POINT OF NO RETURN」の舞台を見て、クリスティーヌの本当の心を知ったラウルは、神の慈愛にも似た愛でクリスティーヌを見守り通し、クリスティーヌの死後いつか2人の魂を一つにしてやりたいと思い続けていたのです。オークションでオルゴール(ファントム)を手に入れ、クリスティーヌと一つにしてやることが出来てやっとラウルの魂も落ち着くのです。

ただ一人生き残ったラウルが「2人の為の鎮魂歌」として語ってくれたお話だったのですね。老ラウルの登場は始めと終わりだけでいいんじゃないか、と思っていたのですが、スワロフスキーの店のショーウィンドウに若き日のラウルとクリスティ-ヌがモノクロで写るのを見てそう感じました。

そして、ラストの指輪を通した赤いバラはファントムとクリスティーヌを表し、2人の魂はこうして一つになれました、というシューマッカーのメッセージでは。<後略>

------以上

多分、次にこの映画を観るときは、まるで初めてように感じるかもしれない予感。
待ち遠しいこと!



☆GBJP更新中





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Last updated  October 24, 2006 11:23:43 PM
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k-nosuke@ ありがとうございました wakabaさん、wakabaさんのブログで大好き…
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