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いよいよ2023年も終わりですね。ブログ再開!何て言いながらまたまた長く間があいてしまいました…。来年はもう少しバランスよく更新したいものです。さて、年末と言えばこのテーマ。今年もっとも印象に残ったワインについてです。今年は自宅で飲んだものは勿論、ワイン会、更にはワインイベントでも色々なワインを飲むことが出来ました。その中で、熟成ワインの妙をあらためて実感出来ましたし、新しいワイナリーさんのワインや、今まで知らなかった品種等、新しい経験を楽しむことも出来ました。そんな中、今年1番印象的だったのは…コチラです。今さらコノスル?と思われるかもしれませんが、こちらは品種がマルベックとチリらしからぬ1本です。また、この紫のラベルはあまり見ないかと思いますが、コンビニのファミリーマート限定となっています。色は黒さもあるガーネットで、エッジにはより赤みがあります。特筆すべきはその香りで、熟した赤い果実を中心に青系ベリー、ザクロ、プラム、プルーンといったフルーツのドライフルーツ、更には干し柿や干し葡萄といったものも。その他、バラやバルサミコ、遠くに腐葉土や黒い土など、華やかかつ深さ、それに大人しいですが複雑さも感じさせるものでした。味わいも相当なバランスの良さで、勿論チリワインらしく果実味が軸ではあるのですが、ミディアムな量感でしなやかさを感じる質感のボディ、乳酸系ながら明るさのある酸、後口にかけてキュッと締まる渋みと、好印象でした。このワインがわずか910円というのですから、コノスルの凄さをあらためて実感させられたなあと。飲んだグラスがリーデル・ヴィノムのテンプラニーリョグラスだったというのもワインの印象を良くしたのかも知れませんが、910円のワインながらリーデルのグラスに耐えるポテンシャルというのも、それはそれで凄いことかと思います。食事との相性も幅広く、ローストビーフやローストチキンといった肉系、トマトソースといったものから、マグロやサーモンの刺身といった赤い魚まであれこれと楽しめました。高級なワイン珍しいワインも勿論楽しいですが、こういった銘柄を発見出来る、出会えるというのもワインの楽しいところかと思います。来年も、ワインというコンテンツを隅々まで楽しみたいところです。それでは、よいお年を!
2023年12月31日
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前回のグレープシップのワインメーカーズディナーの際、主催してくださったプレヴナンさんから、「いずれグレープシップさんのワイナリー見学を企画したい」というお話がありました。それがさっそく、今年の6月に実施されましたので当然参加させていただきました!グレープシップさんは倉敷市船穂の鶏尾という地区にあります。シェフの勉強として渡仏、ラ・グランド・コリーヌの大岡さんとワインづくりに出会い、その情熱を船穂でのマスカット・オブ・アレキサンドリア農家新規就農の募集を見たことで行動に移されました。2012年に就農、その後、2019年の委託醸造を経て2021年、この醸造所が完成しました。着いたらまずは一杯ということで、ご用意いただいたのは、山本由伸投手で話題の岡山県備前市で自然派なビールづくりを営む、コチブルワリーさんのビール。やはり酒造りの哲学に近いものがあるようで、こちらのビールお好きだそう。加えて、melowのイエローラベルブルーラベルも飲ませていただくなどいきなりの大盤振る舞いをしていただいてしまいました。こちらが醸造施設内部。周囲に溶け込む木造というのもこだわりの点だそうですが、グラビティフローのために中二階を設けておられるところもこだわった点だそうです。タンク類はあまり大きなものは使わず。積まれている白い箱は生食用マスカット・オブ・アレキサンドリアのものでした。1月のころよりも周囲のシャインマスカットへの植え替えは進んだようで、松井さんのアレキにおけるシェアはさらに増えたとのこと。松井さんのお好みとしてはやはり高い度数や強い樽香というのは違う、とのことですが、決して木樽を用いていないわけではありません。ここセラーでグルナッシュや小公子といった赤ワイン、欧州系品種の白といったものを試飲させていただきました。その際にも、やはりついた樽のニュアンスがちゃんと溶け込みこなれてから、自分がいいと思える状態になってからリリースするということへの思いをうかがえました。ちなみに、今回の試飲ではグルナッシュの赤が他の参加者の方々に大変人気でしたし、私も非常にきれいながら中身の詰まったワインだなと感じました。ワイナリーは、やはり少し高いところにあります。丘陵地帯という感じですね。勿論畑は斜面です。畑は南向き。土壌は主に砂壌土というものだそうで、水はけはかなり良いとのこと。斜度も結構あります。また、シラーなどは花崗岩土壌での栽培だそうです。ただ、その分ゲリラ豪雨に見舞われたりしますと、土が流れてしまうなどの被害を受けることもあるのだとか。奥がシラーなどの畑。自然派なアプローチですが、草取りなどはきっちり行います。ただ、ご家族だけでは広すぎるということで、地元福祉施設の障碍者の方々に依頼、業務として委託してもいるそうです。将来は、その施設オリジナルブランドとして、グレープシップで作ったワインを売ってもらうといったアイディアもあるそうで、地元との繋がりも重んじておられました。ワイナリーはJR新倉敷駅が最寄りとはなりますが、タクシーで結構あるため、今回のようにイベントで、複数名でお邪魔させていただけたというのは大変ありがたい機会となりました。また、ワイナリーでは貴重なお話を伺え、更に色々と、しっかりと試飲もさせていただけました。作り方的に量も難しい、毎年安定したブドウの比率、品質でのワインというのも難しいし、そことは違うことをしたいとおっしゃられていましたが、だからこそ、こうやって実際に試飲させていただけるのは本当に嬉しかったです。グレープシップさん、主催のプレヴナンさん、今回はありがとうございました!ちなみに、画像は個人的に一番好みでしたOkie-Dokieという銘柄。爽やかなワインです。おまけ:新倉敷駅に戻ったあと、お昼ご飯にしようということで何人かの参加者の方と駅から歩いて数分という立地の「麦や 田なべ」さんへ。人気のお蕎麦屋さんです。十割そばが売りということで、トトロそばです。十割らしい蕎麦の風味がしっかり感じられ、甘みのあるものでしたが、あまりブツブツ切れる感じでもなくかなりなめらか。驚きでした。ごちそうさまです。にほんブログ村
2023年12月29日
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倉敷のワインイベントで何度かお会いさせていただき、ワイナリー開業後にはワインもいくつか購入させていただいた、倉敷市船穂のグレープシップさん。そのグレープシップのヴィニュロン、松井さんを岡山市の和洋旬菜だいにんぐ五感さんへお招きしてのワインメーカーズディナーが、グレープシップさんと取引のある自然派ワインのお店プレヴナンさんの主催で、今年の1月20日に開催されましたので、お邪魔してきました。ご用意いただいたのは、松井さんのワイン4種と、赤がないということでプレヴナンさんのフランス・ラングドックのシラー1種です。1,グレープシップ 朱2022まずは、倉敷のイベントでも何度かいただいた朱から。微発泡ロゼということですが、色は結構鮮やか。アレキ75%、シラー20%、グルナッシュ5%というセパージュで、アレキのらしいブドウの香りの中にも赤いベリーの気配がしっかり。味わいも、豊かな酸のライトボディですがどこか骨格のあるものでした。2、グレープシップ melow・ブルーラベル2021続いては、グレープシップさんといえばのmellowです。ブルーラベルは全国発売用ですね。他に、イエローラベルという県内用のものもあります。使用品種はアレキ100%。色はしっかり黄色。麦わら系ですが、濁りがあることもあってはっきり色合いを感じられます。香りはらしいマスカット香。味わいはしっかり辛口、というか酸味がバシッとインパクトのあるものなのですが、これだけドライなアレキのワインで、ここまで綺麗にらしい香りを感じられるワインというのも驚きです。その他ハーブっぽさややはり酵母系のニュアンスなども。3,グレープシップ 颯2021こちらは、50%がアレキ、そこにソーヴィニヨン・ブラン、マルサンヌが各20%、シュナンブランが10%というセパージュ。近年、岡山でも夏のゲリラ豪雨が増え、このワインの海外品種3種も雨にやられ裂果が発生するなど、収穫を早めなければならなかったそう。それをアレキと合わせることで爽やかなワインに仕上げています。色はやはり濁りのある黄色ですが、mellowよりは濃さがあり麦わらという感じではありませんね。香りやはりマスカット香がよく出ているのですが、その中にトロピカルな気配が潜むのは使用品種の影響でしょうか。味わいも、もちろんアレキらしい派手な酸がバシッと来ますが、より果実味が、柔らかいものながらも感じられたように思います。4,グレープシップ Ripe2019こちらは2019ヴィンテージということで、ラ・グランド・コリーヌへの委託醸造時代のものです。ソーヴィニヨン・ブラン70%、シュナンブラン30%。1年半小樽で酸化熟成させているそうで、色もがっつり黄金系。出来てすぐはかなり樽香も強く味のインパクトもあったそうですが、松井さんはそう言ったワインがお好みではない(何なら度数も10%要らないくらいだそう)ということで、落ち着くまで寝かせてからのリリースとなりました。はちみつやミード、紅茶系のニュアンスに、シェリーっぽさもあったでしょうか。味わいは、果実味の強さからくる「濃い」ワインではありませんが、エキス分がありタフさ、量感を感じました。5,ドメーヌ・マダ レッド2020メインが牛肉ということで、プレヴナンさんがご用意くださったのはラングドックのシラー。しっかりした色合いに、スパイスやブラックベリー系の気配が出つつも、青ベリーや赤ベリー、ちょっと酵母っぽさなどが加わり、味わいも果実味やタンニンはありますが、明るい酸があり、しなやかさを感じるのはなるほどといったところでした。【ラングドック地方 フランス】 ドメーヌ・マダ レッド '16 自然派ワイン 赤ワイン松井さんは岡山の海辺のご出身、もともとは海洋民族だったそうで、グレープシップというワイナリー名にされたそう。料理人をされていたこと、渡仏して大岡さんからワインづくりを学ばれたことなど、色々お話しいただけました。中でも印象的だったのは、今回のRipeもそうですが、飲み頃でワインをリリースしたい、そのために、自社でワインを寝かせておけるだけの資金力が必要というところ。やはり、在庫を抱え続けるというのは大変なことですが、そうやって飲み頃でリリースしていただけるのは飲み手としては本当に嬉しいところです。生食用ブドウも手掛けておられ、中でもアレキについては、岡山のブドウ畑がシャインマスカットへの転向が相次いでいることもあり、県内でも生産量3位4位くらいなのだとか。そして、その売り上げは飲み頃までワインを保管することなど、経営面での大きな力になっているとのお話でした。今回のお料理です。アミューズは新見産チョウザメの自家製燻製、ジャガイモのブリニ添えです。新見市はワイナリーでも有名ですが、チョウザメを育てキャビアづくりをしていることでも有名だったり。こちらは、そんなチョウザメの身を燻製にしています。朱とも燻製香と味のしっかりした身のおかげで悪くないですし、mellowとはサッパリビール的に合わせられましたね。前菜は北木島産橙と真鱈のロンデル、フレッシュハーブとともに。真鱈のあっさりした味わいに、橙の風味、ハーブの風味が爽やかです。これはまさにmellowと合わせるお料理。ワインのマスカット香、その奥のハーブ香と橙やハーブの香りがなじみます。また、颯も中々いい相性。香りの奥のトロピカルさを橙が引き出しますし、ワインのコクと魚の味わいも馴染みますね。続いては温前菜。豚レバー鉄板焼きと有機ニンジンのシェリーヴィネガー風味です。五感さんは鉄板焼きも名物ですレバーながらやさしい味わいで、旨味を良く感じられましたし、人参もいいつまみになりました。これにはRipeを合わせましたが、レバーとはまずまず、ワインに力はありますが、流石に肉の旨味を向こうに回すと引き立てる側ですね。一方、人参の甘味や酸味にはばっちり。メインは経産牛のブルギニョン。肉には間違いなく赤でしたが、乗っているごぼうとは実はRipeが結構好相性。味の濃さとしてはレバーより濃かったように思うのですが、その辺の組み合わせの妙も面白いところでした。デザートは里芋のクレメンダンジュどのお料理もおいしかったですが、このデザートは出色でした。里芋の風味と甘い香り味わいがこんなに合うとは思いませんでした。こちらは颯。実は、別のワインが用意される予定だったそうですが、こちらのワインが面白いとギリギリでの変更になったそう。実は、個人的には一番好きだったワインです。左から颯、Ripe、mellowです。色合いが全て明確に違いますが、濁りのある自社醸造ものとクリアーなRipeはまさに別物ですね。今回のワインですが、ドメーヌ・マダのものはありません。右から朱、mellow、颯、Ripe。にほんブログ村
2023年12月24日
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倉敷は観光地としても長いということで、お酒の文化もかなり豊かな印象があります。駅北のアリオ倉敷周辺や、2021年開業のあちてらす倉敷前などでは、ワインのイベントもよく行われています。コロナ期間中などはなかなか難しかったでしょうが、それでも落ち着いたタイミングでぽつぽつ開催されたものも。こちらは2020年12月にアリオ倉敷で行われたクラバンです。倉敷の飲食店さんやパン屋さんがブースを出し、倉敷の自然派ワインに強い酒屋さんのいときち商店さんがワインのブースを出す(各飲食店さんも色々お持ちでしたが)というスタイルでした。こちらはイタリア、トスカーナのテヌータ・レ・カルチナイエが手掛けるヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ。柑橘や青リンゴ、時間とともに黄色いフルーツも感じられ、果実味のある味わいも相まってフルーティなワインでした。癖も特にないですね。そんなヴェルナッチャに合わせたのはおでん。倉敷の人気店、あまみねさんのものです。だしの旨味きいたおでんととヴェルナッチャを合わせるというのはこういったイベントならではの楽しみですね。そして、こちらがグレープシップさん…の開業前のころのブースです。今や倉敷の人気ワイナリーとなったグレープシップさんですが、このころはまだ醸造所もご自宅も完成前のようですね^^;当時はブドウ栽培は自社畑、醸造はラ・グランド・コリーヌジャポンさんへの委託だったかと思います。会場は倉敷みらい公園という公園になっており、12月はライトアップされています。2021年にも同じくみらい公園でイベントが。こちらは新倉敷駅前のブルーノさん。日本ワインに非常にお強いお店とのこと。実は、イベントでブースにお邪魔させていただくことはあるもののお店にはまだだったり。ぜひ行ってみたいところです。このイベントは2021年の11月でした。ということで、グレープシップさんは開業後。この朱は自社醸造のファーストヴィンテージです。少しシラーが入っていたでしょうか。フルーティな中にも骨格を感じるものでした。2022年も色々なイベントがありましたが、ちょっと参加できずでした。このくらしきWINEな夜会は、そんな2022年のボージョレーヌーヴォーのタイミングから、あちてらす倉敷の芝生広場で月一開催されていたイベントでした。岡山のワイナリーさんもいろいろとご参加されて、非常に面白い機会でしたが、2023年12月開催分以降は不定期開催とされるそうです。いときちさんもよくご参加されていたようで、色々といただきました。フードブースの出店やキッチンカーもよく来ており、こちらはルーローハンと小籠包のセット。オーストリーの微発泡をいただきつつつまみましたが、ルーローハンのスパイシーさや、小籠包の餡の旨味によく合いました。あちてらすの芝生スペースは本当にいろいろなイベントが行われます。こちらは今年の11月に開催されましたメルカード・リコというイベント。倉敷市玉島の玉島信用金庫主催という珍しい企画で、この時は岡山の美味しいものとワインがテーマでした。フードブース、ワインブース共に、信用金庫さんのお客さんが多かったそうです^^この時の目的はこれ。マスカット・オブ・アレキサンドリアのワインといえばのふなおワイナリーさんが、マスカットはマスカットでもベーリーAの方で作ったろぜです。この銘柄があるのは知らなかったものでぜひ飲んでみたいとお邪魔しました。ブラッシュというだけあって色はかなり淡いピンクで、香りもベーリーAのニュアンスもさることながら緑系ベリーの雰囲気があったでしょうか。あとはやはりイチゴですね。味わいはやや辛口くらいの甘味のあるもの。非常にフルーティでとっつきやすいワインでした。隣のベーリーAの赤もいただきましたが、こちらはベーリーAのらしさがよく出た、柔らかいスタイルのワインでした。こちらはこの12月に行われたクリスマスマーケットです。会場は倉敷アイビースクエア。旧倉敷紡績所の建物などを保存して作られている、宿泊施設などもそなえた複合観光施設です。今回もワインブースにはいときちさんが。倉敷のワインイベントにはかなり積極的ですね。いただいたのはスペインのオレンジワイン。総社のイタリアン、trattoria noiのパスタに合わせるものをということで選んでいただきました。フルーティさがありつつもやはり収斂味があり、芯のしっかりした味わいでなるほど肉を使ったパスタともよく合いました。そして、今回もグレープシップさんです。初期のころと比べるとアイテム数も随分と増えました。マスカット・オブ・アレキサンドリアを使った2種類に加えソーヴィニヨン・ブランのものなどもあります。小ぢんまりとしたイベントではありますが、地元の人にはちょうどいい具合に楽しめる企画が色々開催されています。もちろん、倉敷観光の際に寄ってというのもいいでしょうし、倉敷も盛り上がっていますね。にほんブログ村
2023年12月23日
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新潟の岩の原葡萄園さんへお邪魔した際、ローズ・シオターのスパークリングを購入させていただきましたので、それも含めて色々な泡を飲む会をしました。飲んだ銘柄は以下の5種類です。1,アデカ マディ・アップル・ドライ結構シードルも好きなのですが、この頃は特にシードルにはまっていたこともあり、アデカシリーズのシードルです。生産者はノーザンアルプスヴィンヤード。長野県安曇野のワイナリーということで、使われているリンゴも安曇野のフジリンゴになります。マディの名の通り、若干の濁りがある極淡い淡い黄色、香りにはやはり酵母系の気配がありますが、それでもリンゴを感じられるニュアンスもきっちり。味わいはやはり辛口かつ、これまた酵母系の旨味の乗ったものでした。シードル 辛口 マディアップル ドライ 750ml りんご スパークリングワイン 日本ワイン 国産 日本 アデカ ワイン プレゼント ギフト 御歳暮2,ファミーユ・デュポン シードル・レゼルヴ2018シードルで熟成したものというのも珍しいかと思いますが、こちらはフランス・ノルマンディのもの。デュポン家は元々リンゴづくりを行っており、1980年代から自社でのカルヴァドスやシードルの生産を開始。コニャックで醸造やブレンドを学び品質を向上、ついにはAOCの制定にまで辿り着きました。カルヴァドス樽を使っているそうで、色も深いもの。黄金に近いです。香りは熟したリンゴや皮、それにバナナなどの濃いフルーツやナッツ系といった要素があり華やか。味わいはセミスイートといったいいくらいの甘味があり、色合いや香りに似合ったボリュームのあるものでした。クリスマスにもいいかも。楽天内には残念ながらありませんでした。3,岩の原葡萄園 スパークリングワイン・ブラン・ド・ブラン・ローズ・シオターこちらが新潟土産の1本です。ローズ・シオターはベーリーとシャスラ・シオター(スイスのシャスラの変異種だそう)の交配品種になります。ワイナリーページによると、1927年に交雑されたそうで、果皮が薄く繊細な品種だそう。色は薄い黄色。ツヤ感があり淡いという印象ではないですね。泡は瓶内二次発酵ということでキメ細やか。量も結構あります。香りはバナナや白い花、軽いバニラといったものの他、蜜、パイナップル、柑橘といったところ。味わいは果実味、酸味、ライトながらも軽く膨らみも感じるボディ感のバランスが良い辛口。後口には少々の苦み収斂味もあったでしょうか。岩の原スパークリングワイン ブラン・ド・ブラン ローズ・シオター 750ml 【ワイン スパークリングワイン 日本ワイン 国産ワイン 白ワイン ギフト 御中元 お中元 御歳暮 お歳暮 父の日 贈り物 新潟 酒 】4,ポワルヴェール・ジャック ブリュット・ロゼ開催時期が年末だったということで、泡の会ならやはりシャンパンも欲しいとこちらです。お手頃コスパシャンパンとしてお馴染みのポワルヴェール・ジャックのロゼになります。コート・デ・ブランの南部にあるコート・デ・セザールという地区のワイナリーで、このロゼはピノ・ムニエ100%とのこと。色は結構鮮やか。しっかり目のサーモンピンクといったところ。泡は勢い十分でキメも中々細かいですね。香りはベリーしっかりでラズベリーやイチゴなどがよく出ます。そこにハーブやスパイスも少々加わったでしょうか。味わいはかなりフルーティで果実味強めです。よりどり6本で送料無料ポワルヴェール ジャック ブリュット ロゼ 750ml ポルヴェール ジャック(シャンパン フランス シャンパーニュ)ロゼ泡 コク辛口 ワイン ^VAPQRSZ0^5,ヴィルジニー・ベルジュロノー キュヴェ・レア・ブリュット・プルミエクリュもう1本ロゼシャンパーニュでポワルヴェール・ジャックと飲み比べです。こちらはモンターニュ・ド・ランスのものになります。ベルジュロノー・マリオンという歴史ある作り手の娘さんであるヴィルジニーさんが、20代にして譲り受けた畑のブドウを使って手掛けるブランドがヴィルジニー・ベルジュロノーです。セパージュはピノ・ムニエ50%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ10%。色は鮮やかながらもやや淡さのある、オレンジがかったピンクといったところでしょうか。泡は流石のキメと量です。ボディ感とミネラリーさのせいか、クリーミーとまではいかないものの緻密な泡でした。香りはやはり赤ベリーしっかりですが、スパイスやドライハーブ、ミネラルといったものが。味わいは、やはりバランス型ですが、ポワルヴェール・ジャックよりミネラル感、骨格が感じられたのは確かです。残念ながら楽天内では現在完売のようです。会場はいつもお世話になっておりますフロマジュリー・ピノさん。泡の会ではチーズを合わせるのは間違いないですね。コンテとデュポンのシードルの甘味の相性はばっちりでしたし、ハムはロゼシャンパーニュのつまみにいいですね。サラダにもチーズたっぷりです。これを削るところを目の前で見せていただきましたが楽しいものがありますね。若いチーズで、味は柔らかく癖がないのでどのお酒のつまみにもなります。シードルがあるということで、ガレット・コンプレもお願いしました。ピノさんではガレットもレギュラーメニューでいただけます。マディ、デュポンどちらも合いますが、そば粉の深い味わいと香りには、よりこくのあるデュポンがよりよかったでしょうか。また、ローズ・シオターの泡とも結構いい相性だったのは驚きでした。締めはパスタで。トマトベースのシンプルなものですが、コショウの香りと上のチーズのまろやかさがいいですね。これにはやはりロゼ泡。どちらも合いますが、香りのスパイシーさでヴェルジュロノーがよりよかったでしょうか。今回のワインです。右からヴェルジュロノー、岩の原、ポワルヴェール・ジャック、デュポン、マディ。左端のピエール・カロは参加者の方からのいただきものです。ありがとうございました!にほんブログ村
2023年12月21日
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岩の原葡萄園さん見学後は急いで上越妙高駅へ。高田駅前のバス乗り場で、市内のバスの乗り放題チケットを購入していましたのと、トキめき鉄道のちょうどいい時間の電車がなかったので、バスを乗り継ぎました。バスの中からとはなりましたが、高田の町並みは風情があっていいですね。上越妙高駅は流石にお土産も充実していましたが、そこで見つけたのがこれ。なんともかわいらしい笹団子パンです。ただこれが侮れ無い美味しさ。笹団子のもっちりした食感やあんこの甘味とパンがよく合うのです!結構な発見でした電車の方の乗り放題もフル活用ということで、JR富山駅で途中下車。目的は本場の富山ブラックです。駅ビル内の西町大喜さんです。富山ブラックといいますと、この真っ黒なスープが印象的ですが、味わいの方も旨味はもちろんありますが、その圧倒的ともいえる塩気が非常に特徴的。戦後、力仕事をしていた人たちに、ご飯をお腹いっぱい食べてもらうためにと、塩味の濃いものとなったそうです。これ、実は徳島ラーメン、特に茶色の濃い系も同じような感じでして(徳島ラーメンはここまでの塩味の強さではありませんがその分多少の甘味があるでしょうか)、どちらも「ご飯のおかず」として生まれたという共通点があったようです。富山ブラックを召し上がる際は、くれぐれも白ご飯をお忘れなくラーメンをいただいた後は、駅から少し歩いて富山県富岩運河環水公園へ。旧船溜まりを利用しているという水際の公園で、こちらの天門橋など景色の良い公園となっています。ほかにも、公園内にレストランがあったり、周囲には体育館や美術館があるなど、文化的なスポットともなっているようです。桜も植わっているようで、春の気色もいいでしょうね~。こちらには、「世界一美しい」スターバックスコーヒーがあることでも有名でしょうか。店内からの環水公園の景色が素晴らしいのはもちろん、公園の景色に溶け込むスタバの姿もまた美しいです。世界一といわれるようになったのは、2008年にストアデザイン最優秀賞を受賞したからなのだとか。富山にも、ホーライサンワイナリーさんや、2013年にお邪魔した氷見のセイズファームさんなどワイナリーさんもありますし、もちろん魚を中心に美味しいものもたくさんありますね。来年の3月には北陸新幹線が敦賀まで延伸されますが、また富山、新潟、それに福井に石川と、あちら方面にゆっくり出かけてみたいものです。
2023年12月20日
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上越へやってきた目的、それはもちろん岩の原葡萄園さんへお邪魔するためでした!開園は1890年。日本最古のワイナリーといわれる大日本山梨葡萄酒会社の設立が1877年ですから最古参の部類に入るといっていいでしょうね。日本ワイン好きなら1度は耳にしたことがあるであろう川上善兵衛氏の起こしたワイナリーです。地元の名家だった川上家。豪雪や河川の氾濫で米作りに苦労していた地域を救いたいとの思いを持っていた際に勝海舟に出会い、葡萄酒を飲ませてもらったことから、厳しい環境でも作れるブドウならできるのではと、ブドウづくりを始めたそうです。岩の原葡萄園といえばの第一石蔵です。登録有形文化財に指定されている、日本最古のワイン蔵ですね。石蔵は今でも現役。山からの湧き水のおかげで温度湿度も安定するようです。こちらは第二号石蔵。上越市の指定文化財となっています。勿論こちらも現役。外の寒さと比べると中はいくらか過ごしやすく、やはり気温や湿度が安定しているのだろうなと。ワインと樽のいい香りと、湿った地下的な匂いとが感じられました。第二号石蔵といえばこれ。発酵時の温度コントロール、夏場の貯蔵のため、雪を用いて蔵内を冷やすということを行っており、その雪を貯蔵する雪室です。明治時代の蔵ですから当然電気を使った温度コントロールは出来ない中で、豪雪地帯ならではの雪を用いたシステムを作り上げたのは流石の知恵ですね。訪問当時、どのくらい雪が積もるかと心配していましたが、この日はもちろん降雪はあったもののそこまででもなく。ワイナリー裏手の畑を散策させていただきました。マスカット・ベーリーAの畑のようでしたがいくつか幹の太い木もあり、樹齢が高いのだろうなと。仕立て方は、やはり雪が積もることが前提になっているのでしょうね。畑や蔵の見学の後はもちろん試飲です。有料テイスティングコーナーには、定番の深雪花に加えローズ・シオター、レッド・ミルレンニューム、そしてマスカット・ベーリーAにブラック・クイーン、更にはヘリテイジまでありました。ちなみに、テイスティングの際対応してくださった方が話してくれたのですが、前年のこの時期は3メートル級の積雪だったそうで、この日は運が良かったようです^^;こちらはローズ・シオター。これまで試飲会等でスパークリングを少し飲んだことはあったくらいでしたが、このスティルはフルーティな中にも白い花やどこか日本酒的な雰囲気もあったような。シャスラー・シオターが交配品種として使われている、というのを読んで、スイスワインの試飲イベントで飲んだシャスラをちょっと思い出したでしょうか。チーズフォンデュに合わせるといいかも。通常のものと有機栽培ブドウ使用のベーリーA2種類も飲み比べさせていただきました。通常のものは、らしさの中にも黒いフルーツや骨格も感じる印象、一方有機栽培のものは造りそのものも違うのかまではうかがえていませんが、より柔らかな印象で香りも黒フルーツとまではいかない感じだったように思います。試飲・販売スペースのある建物の2階は展示室となっており、ワイナリーの歴史を知ることができます。ブドウの葉の標本など様々な興味深い展示がある中でも、やはり最も興味深かったのは交配品種作成の歴史。実に1万回以上の品種交雑を経て、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーンといった日本ワインを語るうえで欠かせないブドウたちがここで生まれたと思うとやはり感動を覚えます。ここの展示、見逃すのはもったいないと思います。岩の原葡萄園さんへご訪問の際は、じっくり見てほしいスポットですね。様々な「日本のブドウ」の生まれた地、岩の原葡萄園。一度は行きたいと思っていたワイナリーでした。この時はその日のうちに帰岡する必要がありましたので滞在時間は短いものとなってしまいましたが、それでも石蔵や展示の見学、貴重なワインの試飲と、楽しませていただきました!公共交通のアクセスも良く(ワイナリーの目の前にバス停があります)、またゆっくりお邪魔させていただきたいところです。にほんブログ村
2023年12月19日
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広島での西国葡萄酒祭があった当時、JR西日本が「どこでもきっぷ」という商品を販売していました。その名の通り、JR西日本管内なら電車が乗り放題、しかも、青春18きっぷと違い特急や新幹線も乗り放題というものでした。使用は連続する2日間、または3日間のみに限られますが、それでも特急、新幹線が使えるというのはやはり途轍もなく大きい、ということで、西国葡萄酒祭へはこの商品を使って行ってきました。そのまま岡山へ帰る、というのではちょっと勿体ない、ということで広島駅で定番の「むさしのむすび」を購入しいただいた後は新幹線で一路北東へ。ということで金沢駅到着です。広島から新大阪まで行き、新大阪からは新幹線がJR東海管轄となりますので特急サンダーバードに乗り換え。こんな芸当が出来るのも、「どこでもきっぷ」ならではですね。駅前の鼓門のライトアップは通年行われているようですが、この時はイルミネーション的イベントも行われていました。加賀友禅を思わせる明かりやミニ雪吊りが目を楽しませてくれました。この時期の金沢また行きたいものです。夕飯は実はそれまで行ったことのなかった金沢といえばのまいもん寿司さんで。駅ビルの中にあるのでアクセスもばっちりです。香林坊、茶屋街どちらも駅から少し距離があるんですよね~。しかし、さすがのまいもん寿司さん、ネタの新鮮さ、シャリのサイズ感とのバランスと、お手頃な価格で楽しませていただきました。上握りセットだけでと思いましたが、香箱ガニがあると言われればいただかないわけにはいきませんこの時期の北陸の魅力ですね~。甘味風味、一口でいただくのがもったいなかったですが、こればかりは仕方ありませんね。金沢駅には、地元のクラフトビールのお店も入っていました。ということでやっぱりお邪魔しちゃいます。飲み比べ4種セットがあったのでお願いしましたが、さわやかなシトラはお寿司の後にぴったりでしたし、湯涌ゆずエールはさわやかながらももう少し重さのある香り、ファーストIPAはIPAらしい香り高さ、苦み、その向こうの甘味を感じられました。加賀棒茶スタウトは、確かによくあるスタウトとは少し違う、独特の香ばしさがあったようにも思われました。石川らしさをばっちり堪能でき、なかなか面白い体験でした。実は、シトラを購入して帰って自宅でも楽しみました金沢を駅前だけで我慢したのは翌日朝一の新幹線に飛び乗る必要があったからでした。目的地は…新潟です!なんと、新幹線の駅としては新潟県の上越妙高駅がJR西日本管轄最東端ということで、そこまで移動、さらに、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインで高田駅まで。ここはどこでもきっぷは適用範囲外です。さて、上越にやってきたということは…につきましては次回です
2023年12月17日
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これまた2021年の話になりますが、年末の、コロナが落ち着いていたタイミングで広島のシャレオで開催された日本ワインのイベント、西国葡萄酒祭へお邪魔していました。もともとは春ごろの予定だったかと思いますが、折からのコロナで延期になっていたものでした。主催が広島国税局、高松国税局、中四国ワイナリー協会ということで、中国5県+四国のワインが集まるという非常に貴重な機会となりました。広島国税局は、近年日本ワインのワイナリーがこのあたりにも増えていること、酒類研修所があることなどから日本ワインも推しているようですね。ということで、早速の四国のワイナリーさんです。愛媛県、しまなみ海道の途中にある大三島でワインづくりを行っている大三島みんなのワイナリーさんです。建築家の伊東豊雄さんが、ご自身の建築ミュージアムの開館に際し、島おこしプロジェクトの一つとして始めたワイナリーで、2015年スタートだそう。「みんなの」という名前の通り、自社農園のブドウはもちろん、島内の契約農家さんのブドウを使ったワイン、更には愛媛といえばのミカン農家さんのミカンを使ったミカンワインも手掛けています。ベーリーAなども優しい味わいでよかったですが、こちらのワイナリーのシャルドネは出色です。こちらも四国。井上ワイナリーさんといい、なんと高知県の野市にあります。四国出身者からしますと、高知といえば夏場は台風銀座というイメージでしたので、ワインができるというのには驚かされましたが、地元・自園のブドウはもちろん、県内各地の農家さんのブドウを使ってワインづくりをされているようです。富士の夢やエイトゴールドといった山ぶどう交配系の品種のワインなどを手掛けています。中でも、カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配種「マルスラン」を使った赤は骨格、果実味がしっかりあり驚きでした。こちらは地元広島、三原にあります瀬戸内醸造所さんのブース。立ち上げは2019年。地域おこしの仕事をされていた地元出身の太田さんが瀬戸内の原料を用い、地元三原、瀬戸内の活性化を目的にスタートされたそうです。こちらは個人的にスパークリングの印象が非常に良かったです。中でも、写真真ん中の金波(きんぱ)は兵庫県(ここも瀬戸内ですね)のシャルドネを使ったスパークリングで、果実味、香り、泡感とバランスの良いワインでした。最新ヴィンテージでも賞を獲られたようですが、頷けるワインだったかなと。勿論老舗ワイナリーさんもご参加。こちらは鳥取・北条ワインさん。今回ご参加のワイナリーさんと比べても、こちらのまったりしたミネラルと熟成感は際立った個性でした。こちらも中国地方のワイナリーといえばの島根ワインさん。貴重な縁結甲州はもちろん、清酒酵母甲州もいただけ、両者の違いを楽しむことができました。清酒酵母のほうがややふくよかな印象です。こちらは岡山の岡山ワインバレーさん。新見市でワインづくりをされており、代表がイタリアでワインにほれ込んだということでイタリア系品種を手掛けられているのが大きな特徴ですね。サンジョヴェーゼの赤も面白いですが、シャルドネの樽あり樽なしの飲み比べはやはり興味深いところでした。すっきり系ですが流石新見のシャルドネ、芯がしっかりあり樽にも負けません。こちらは山口ワイナリーさんのブースです。こういったイベントに出ていらっしゃるのは結構珍しかったのではないかなと。一升瓶で長期熟成させることで酸味をまろやかにするという造りをされており、この当時でも2010年代のワインが最新ヴィンテージで登場するというのはスゴイです。シャルドネ、赤ともに深みのあるものでした。一方、ベーリーAを使ったザビエル・ロザリオはヴィンテージもそこまで古くないということで、らしいフルーティさや快活さも感じられました。試飲に忙しく、すべてのブースの写真を撮ることはできませんでしたが😅、他に島根の奥出雲葡萄園さんのブースは欧州系品種をアッサンブラージュした梅垣白を飲むことができましたし、岡山からはほかにやはりシャルドネの手堅いtettaさん、ひるぜんワイナリーさんに委託されてすっきりしたソーヴィニヨン・ブランを作られた黒髪山葡萄園さん、クフ・シャルドネをこのタイミングで初めて飲ませていただいたひるぜんワイナリーさんが参加、広島からは、ますます複雑さや華やかさをますベーリーAを飲ませていただけた三次ワイナリーさん、ハニービーナスの甘口がフルーティで試飲回りの途中に丁度良かったせらワイナリーさん、こちらもマルスランのワインを手掛ける山野峡大田ワイナリーさん、更に、参加日的にタイミングが合いませんでしたが福山わいん工房さんもご参加と、中四国のワイナリーさんのワインを幅広く楽しめる、充実のイベントでした。流石国税局の主催ですね。2022、23年は開催されておらず、残念ながら定期イベント化というわけではなかったようですが、中四国、西日本のワインを色々といただける機会、非常に貴重ですし、またの機会がありますと嬉しい限りです。にほんブログ村
2023年12月17日
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前回からの続きです。こちらは岡山といえばの鰆の焼き霜造りと、サイズ的にいいものがあったということで珍しい宗田ガツオのお造りです。縁結甲州は当然のようにどちらともばっちり。朝日町ワインのピノ、北ワインのピノも合わせてみましたが、焼き霜の香ばしさには朝日町、宗田ガツオの柔らかくも鉄っぽさのある旨味には北ワイン、といった感じでしたでしょうか。続いてはカマスの塩焼き。カマスは脂分ほどほど、それがふっくらと、旨味豊かに焼きあがっているのは流石の一言です。皮目の香ばしさもいいですね。そして、その皮目の香ばしさがピノを合わせても結構なじんでくれます。ただ、これにはやっぱり甲州でしたね💦一方、面白かったのが添えてあるミョウガ。これが朝日町ワインのピノのいいつまみに。風味の相性も悪くありませんし(スパイシーさ同士の噛み合い?)、甘みのあるミョウガがワインに味の要素を無理なく加えるような雰囲気でした。そして、ピノといえばの鴨肉です。七味を利かせた焼き物ですが、肉のうまみを堪能できますし、この七味が香り、辛味といいアクセントになります。思えば、七味もスパイスの一種ですもんね。これにはピノ3種ともすべて合います。朝日町のスパイシーさ、北ワインのフルーティさはもちろん、ヴィノーブルピノの力強さ、香りの複雑さも鴨肉の脂、旨味、赤身の風味といったものとガッチリはまりますね。こちらは奈義牛のしゃぶしゃぶ 大根おろしのソースです。ピノの会ということでお肉多めにしていただきました奈義牛は岡山県北の奈義町で育てられているブランド牛。古い「竹の谷蔓」という牛の血統だそうで、地域特産の黒豆「作州黒」を与えて育てているそう。味わいは優しく、脂もありますがほどほどかつ穏やか、赤身の旨味もありますが固いということもなく、いいとこどりな印象でした。これには、なんだかんだ力強さがあったほうが良かったようで、ヴィノーブルのピノの果実味やタンニンが良く映えましたね。締めは鱧と松茸のうどんです!贅沢な取り合わせですが、鱧の旨味とだしの旨味、松茸の香りが繊細かつ華やかに楽しめました。これには流石に赤より白系でしょうね~。北ワインのピュアさとは、それでも個人的に「つまみ」としてはありな感じでした。今回のワインです。右から縁結甲州、朝日町ピノ、北ワインピノ、ヴィノーブルピノ。にほんブログ村
2023年12月16日
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広島のヴィノーブルヴィンヤードさんへお邪魔した後は、鉄は熱いうちにというわけでもありませんがヴィノーブルさんのピノも含めての日本のピノ・ノワールの会をしました。ただ、コメントがきちっと取れていませんでしたり、さすがにちょっと前過ぎるのもあったりということで、ワインの個別記事は作らずで行こうと思います。ということで、飲んだワインは以下の4種です。1,島根ワイナリー 縁結甲州2020スターターからピノの赤というのもなんですし、ということでこちら。2018ヴィンテージが日本ワインコンクール甲州部門で最高金賞・コスパ賞に輝いた島根ワイナリーの縁結甲州2020ヴィンテージです。色は淡く青みがかった黄色、香りはやはり、柑橘もないわけではありませんが桃や桃の葉?的な雰囲気に和ナシなどあったでしょうか。味わいも、もちろんライトなワインではありますが果実味のふくらみを感じられるものでした。島根ワイナリー / 島根わいん 縁結 甲州 [2022] 白ワイン 辛口 750ml / 日本 島根県 Shimane Winery Shimane WINE2,朝日町ワイン マイスターセレクション・キュヴェ・ピノ・ノワール2019日本のピノ1本目は山形の朝日町ワインで。朝日町ワインさんは昭和19年創業。自社畑のブドウ、契約農家さんのブドウを用い、日本ワインコンクールでも高評価を得ており、そのコスパの良さも魅力です。ピノ・ノワールは契約農家さんのものだそうです。色は鮮やかながらもやや透明度高めのルビーカラーで、香りは各種赤いフルーツに赤い花、そこにスパイシーさや軽くボタニカルなニュアンスがといったところ。味わいは穏やかな果実味、しっとり目の酸と丸い印象。【フランス産ワイン樽にて熟成!】 朝日町ワイン マイスターセレクション キュヴェ ピノノワール 赤 750ml(1-W188)3,千歳ワイナリー 北ワイン・ピノ・ノワール・木村ヴィンヤード20193本目は、やはり日本のピノといえばの北海道産です。北海道中央葡萄酒千歳ワイナリーはその名の通り、1988年に山梨の中央葡萄酒の第2ワイナリーとして開業、その後2011年に独立しました。余市の木村農園さんのピノですが、こちらも鮮やかなルビーカラーに、よりはっきり出るベリー的赤いフルーツが印象的でした。その他赤い花や紫の花などあり、スパイシーさはほどほど。味わいはこの時点ですとタンニンの印象もありつつのバランスのいいものでした。北海道中央葡萄酒 北ワイン ピノノワール 750ml 赤ワイン 日本ワイン アルコール分12% 北海道4,ヴィノーブルヴィンヤード ピノ・ノワール2018そして、ワイナリー訪問時に購入して帰ったのがこちら。スタッフさんに2019と2018どちらがおすすめですかと伺ったところ、2021年の訪問時点ではこちらがこなれていいだろうとのお話でした。色はこれまでの2本よりも明らかに暗さのあるもの。ガーネット感あったでしょうか。香りが驚きでした。開けてすぐはブショネかなと思うようなものだったのですが、時間とともにベリー感もありつつ、鉄や血の気配を感じさせるような深いものに。味わいも、開けたての印象の弱いものから、タンニン、果実味、ミネラル感といったものがバランスよく、しかし各要素目鼻立ちのはっきりしたものに変わりました。誤解を恐れずに書くのならジュヴレ・シャンベルタン的世界観だったなと。※さすがに楽天内にリンクはありませんでした3種のピノそれぞれに特徴、個性がありましたがヴィノーブルのピノには非常に驚かされました。あれだけ華やかに鉄っぽさを感じさせてくれるというのは、開けたてからの変化も含めてやはり記憶に残ります。2年たった今でもはっきり覚えているレベルです。昔は、日本のピノといいますとやはり軽さ、ともすれば薄さの印象が強いというイメージでしたが、随分と変わってきましたね。また日本のピノ・ノワールの会をやって色々試してみたい気持ちが、この記事を書いていて強まりました。会場は台所 山猫さんでした。日本ワインとはいえ赤ワイン主体の会ということで、色々と苦心していただきました。いつも本当にありがとうございます。お料理一品目は甘鯛と海老のかぶら蒸し。甘鯛、海老の旨味に出しの味わいとかぶらの優しい甘みがよくなじみます。ここでは縁結甲州を飲みましたが、ワインのフルーティさや酸味の明るさがばっちりでした。写真多めですので続きます。にほんブログ村
2023年12月16日
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ブログ再開!などと投稿しておきながらもう今年も終わりが近いですね…。ボチボチとはいえ流石に間が空き過ぎました…。申し訳ありません。さて、広島、三次のヴィノーブルヴィンヤードさんといえば、ソーヴィニヨン・ブランでIWSC2022金賞を受賞し、すっかり人気ワイナリーの1つに数えられる存在となりましたが、醸造施設をオープンされたのが2021年の8月。そのプレオープンの際に実はお邪魔させていただいていたのでした。ワイナリーは県立みよし公園近くにあります。JR三次駅前から備北交通バス三城線に乗り、上四十貫(かみしじっかん)バス停まで行くと、そこから徒歩数分で着くということで公共でのアクセスも良好。ちなみに、バス停とワイナリーの間にはコンビニもあり、もちろんヘパリーゼも買えますちなみに、車で行けるのでしたら三次東インターチェンジの料金所で降りればもう目の前です。ワイナリーのビジターセンター的な場所では貯蔵されているワインを見ることもできます。この時は、2019年ヴィンテージを中心にシャルドネやピノ・ノワール、そしてソーヴィニヨン・ブランが眠っていました。こちらはメインの貯蔵施設。非常に立派で頑丈。また、衛生状態に非常に気を使われており、他に見せていただいた醸造設備も含めて、見事に清潔な状態だったのが印象的でした。こちらはピノ・ノワール2019。醸造施設完成前、まだ畑のみだったころにもお邪魔させていただいており、シャルドネやピノ・ノワールの木を見せていただいていましたので、あれがついに自社醸造されだしたんだなあと感慨深いものがありました。勿論テイスティングもあり。こちらはソーヴィニヨン・ブラン。基本すっきりしたワインではあるのですが、その中にらしいグリーンな香りやパプリカっぽさ、それに少々の南国フルーツも感じられ、果実味酸味とのバランスもいいワインでした。ちなみに、以前お邪魔させていただいた際、オーナーはソフトクリームを絶対やりたい!とおっしゃっていましたが、ソフトクリームしっかりメニューにありました。当日も、結構よく出ていたようです。実はワイナリーの敷地内にドッグランがあり、犬を連れて遊びに来てソフトクリームを食べて、良ければワインも買って帰る、なんて公園的な利用もしてほしい、とのお話でした。こちらはピノ・ノワール。ヴィンテージは2019でした。鮮やかな色合いが美しいですが、それに似合ったたフルーティさを感じられました。ただ、まだまだ若い印象はあり、もっと置いてみたいと思わせるワインでした。ワイナリーにはもちろん畑も併設されており、見せていただくことができました。仕立てはやはり棚。湿気を考えれば、やはり垣根より棚だろうとのことでした。時期的に、ピノも色づき始めていましたね。土壌的には結構しっかり粘土な感じだったのですが、ここからあのピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランが生まれるというのは非常に興味深いところです。貯蔵施設の中も見せていただきました。7月末のプレオープン時でしたので中はまだこんな感じでしたが、今は色々なワインが熟成中なのでしょうね。オーナーはイベントもやりたいとおっしゃっていましたが(ワイナリーの敷地内には古民家もあります)、今年の10月にとうとうワインフェスティバルも開催されました(私はいけませんでした、残念)。今後も色々企画されるでしょうし、また是非訪問させていただきたいと思います。今頃になりますが、本当にありがとうございました!にほんブログ村
2023年12月14日
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