一方、かなり機嫌の悪いYelinaには、「大丈夫?」「今はね。(I am now.)」「どうやら、俺は必要なかったみたいだね。(Now, it looks like you didn't need me after all.)」と、ニヤニヤして、もうこのときとばかりに嫌みのジャブを繰り出すHoratioです。ほんと、意地悪なんだから。Yelinaも、「そうとも言えないわ。これからもそうとは言えないわ。(That's not true. And that will never be true.)」と、こちらもかなり意地を張っています。でも、レイJr.のご指名なので、そそくさとHoratioは彼の元へ。 「あいつ、だいっきらいだ。はじめはパパが恋しいとは思わなかったけど、今はパパが恋しい。お葬式の時、怖くて、棺を開けられなかったけど、もう一度パパの顔を見たかった。」と、来週へのナイスなセリフを言っておりました。あの棺桶職人はもしかして、Raymondの棺と何か関係あるのかな? いよいよ、来週は決着をつける時なのでしょうか?
《補足》 DVDのコメンタリー(Ann Donahue)を聞いていると、途中で名前の出てきたGary Gilmoreという死刑囚は最後の言葉に" Let's do it ! "を残したそうです。なんら反省もなく、死への恐怖も見せない部分は、このKenのイメージに重なるように感じます。そしてそれに憧れ認められたいと思うLarryの人生は一体何なのでしょうね。やはり壊れています。 レギュラー陣の対立についても、「我々は黒白はっきりした世界をやりたくない。問題のない幸せな家庭はドラマ的に面白くない。」と脚本家らしいことを言っていました。 その他に面白かったのは、Stetlerの青あざはCGなんだそう。なんでも、撮影の時にメイクさんが来ていなくて、その時にDavid Lee Smithは何も付けない顔で演技したのだって。また、受付の婦警さん、Paula役のShelli BerghはMarg HelgenbergerのStand Inだった、というのも面白い。 マイアミを特徴づけるゴールドのライティングですが、いつも夕日が差しているような色は、たとえ窓のない部屋であってもそれを使うとか、またクロマキーの関係で看板の色などに安全な緑を使っているうち、いつのまにかそれがマイアミカラーになってしまった、とかいろいろと面白いことを言っていました。
《補足2吹き替え版を聞いて》 ken Kramer役のエリック・ロバーツはジュリア・ロバーツの兄として有名。現在では「ヒーローズ」で重要キャラで出演しています。今回の吹き替えは大塚明夫さんですから、石塚さんと対すると、ライカー対チャコティの副長対決だったわけです。(トレッキーの妄想)