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今回は、法廷で一番偉いはずの判事もただの欲深い人間だったという、ダークな話でした。CIの場合は、カーバーが検事局の中でも幅をきかせているのか、SVUのキャボットように上司からいじめられることはないようです。(爆)それにしても、Law&Orderシリーズはどのエピソードも見応えがあるのですが、字幕で見るのは正直辛いです。台詞の量が多くて、難しい単語が多いので読むだけでも大変ですが、台詞を聞いていると肝心の台詞がかなり省略されていて、字幕だけだと逮捕されたのかどうか、今誰のことを言っているのかが判りにくいです。特に今回は。もうちょっと工夫してもらえないでしょうか。ブレイクモア判事の自宅で、助手のエミリー・トルドーが殺された。2人は10年にわたって不倫関係で、妻とは別居している。エミリーはキッチンで頭にタオルを巻かれ、カウンターの角に打ち付けられたのが死因と思われる。ゴーレンは犯人が犯行後吐いてそのゴミ袋を持ち去ったと見て、「セミプロ」の犯行だと見る。ブレイクモア判事は押し入り強盗だと言うが、不倫を知った妻が人を雇ってエミリーを殺させたとも考えられる。エミリーの自宅を訪ねたゴーレンはノートPCが盗まれているのに気づく。エミリーは若いときから法律評論誌の編集長をするなど、文章を書くのが得意でゴーレンは判事がエミリーを相手に選んだのはそれが目的だったのではないかと言う。つまり、判事の著作を実際に書いているのはエミリーで、その事実が知られたことが殺人と関係あるのではないか。ブレイクモア判事は次の上訴裁判官の候補で、苦情が寄せられているかどうかを調べたところ、元部下からセクハラの訴えがあったという。その女性は、リムジンサービスの携帯電話から度々いたずら電話を受けていたというので、調べたところ、エミリーも同じ電話を受けていた。いたずら電話をしたのは、運転手のアーニー・コックスで、コックスは前歴があり、その裁判の担当が、同じく上訴裁判官の候補であるサバタリ判事だった。ゴーレンはコックスの家宅捜査する令状を取るために、わざとサバタリ判事と面会し様子をうかがう。サバタリ判事は小説を書くのが趣味で、その登場人物はブレイクモア判事ら実在の人間がモデルになっていた。コックスはかつてサバタリ判事の運転手をしていたことがあり、大変世話になっていたという。ゴーレンは判事から依頼されて殺人をしたと思われるコックスを逮捕すると、恐喝または保護監察違反で起訴するようサバタリ判事に持ちかける。サバタリ判事は、後者の件でコックスの起訴を認めるが、終身刑となるため形の上ではコックスを見限ったことになる。ゴーレンは判事の小説にコックスが描かれていることを示して、取引で自白に持ち込む。コックスは判事のライバルであるブレイクモアの盗作疑惑を探っている時にエミリーに見つかり、やむなく殺したのだという。PCのデータはサバタリに渡していた。ただ、それだけでは判事は共謀罪にしかなかないので、カーバーが謀ってサバタリにブレイクモアの尋問の様子を見せ、まだ誰も読んだことのないエミリーの文章をサバタリが知っていることを引き出し、殺人共謀罪で逮捕する。裁判所の判事という仕事は法曹関係で論文や著作物を出すことも含まれるのですね。専門家としてどれだけ法律や憲法について造詣が深いかということをアウトプットしていかないと、上に昇ることはできない。人々から尊敬される立場だけに、こういうスキャンダルがあれば困るでしょうね。ゴーレンたちも下手をすると年金を失うとか、気を遣うようです。(爆)
March 27, 2009
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今回もまた性犯罪がかかわるショッキングなエピソード。犯人も憎いですが、そういう状況を引き起こした張本人には激しく反省してもらいたいと感じました。ビジネスマンルーカス・コルターが会社の金を横領し、その穴埋めのために高利貸しから金を借り返済を求められてなんと妻子を誘拐されてしまった。異変に気づいた義母がCIに届け出をし、捜査が始まる。ところが、ルーカスは警察に届け出ると妻子の命が危ないと脅されているため、全く協力しない。ルーカスはヘッジファンドの筆頭執行役員として大手企業との買収話が進み、それを当て込んで散在してしまったが、911で買収話がなくなり借金が始まったようだ。「取り立て屋」はルーカスの娘、マギーをレイプして借金の支払いを迫ったため、ルーカスは普段は厳しい父親に泣きついて金を下ろしてもらう。妻子が解放されたことで、義母も含め単なる夫婦げんかだったとそれ以上の関わりを拒む。会社側も悪評が立つのを恐れて、横領に対する告訴を取り下げてしまう。マギーから話を聞きたくても、両親が同意しなければそれもできない。ゴーレンはルーカスの父親が高利貸しの名前を知っているとして追及し、カール・ペティジョンという高利貸しを見つける。カールによると、誘拐を命令した覚えはなく、厳しい取り立てを行うニッキー・トーレスという男に電話で頼んだだけだという。ニッキーはギャングの手下で、盗聴の許可を得て情報を追ったところ、新たな客の家族を誘拐しようとしていた。CIチームは待ち伏せして「ニッキー」を逮捕する。ニッキーはボスニアの元軍人サイモン・マティッシュだった。しかし、17時間以内に罪状認否で起訴に足る証拠を提出しないと保釈になってしまう。ゴーレンとエイムスはルーカスの家を訪ね、傷を負ったマギーから犯人の特徴を聞き出そうとする。彼女たちは目隠しされていたが、マギーはニッキーのタトゥを目撃していた。ゴーレンはマティッシュがボスニアで市民をレイプして回った事実をあげ、正規軍ではないコンプレックスを持っていたことを攻め、マティッシュに自発的にタトゥを見せるように仕向ける。とにかく、酷い話です。12歳のマギーは精神のバランスを崩して被害についてセラピストにも話そうとしない。ゴーレンはそれを「ストックホルムシンドローム」だとして、犯人に対する怒りをたきつけ、彼女が地獄を生き抜いたと認めさせ、重要な目撃情報を得た。ここは、SVUならステイブラーやベンソンの専門で、もっと別のアプローチがあったのかも。それにしても、父親はもっと反省しろよ!と言いたいですね。祖父も父子の対立などと言ってないで、孫娘の心に消すことのできない傷を負わせたのですから、同罪でしょう。犯人はボナンザの着メロを使っていて、「リトル・ジョン」が別名というのですから、強いアメリカにあこがれを持っていたのでしょうか。それを「臆病者」となじったり、いつものゴーレン劇場が見られました。あ~それにしても後味がわるい。(-_-)
March 19, 2009
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ストーリーよりも、今回はまずBONESのザック・アディ役、エリック・ミレガンが出ていたのが最大の収穫ですね。(笑)このときが2002年なので、BONESが始まる3年前?スリムなのはBONESの始めの頃のイメージですね。でもキレた感じが印象深かったです。企業家のカーライルがボートクラブのクラブハウスで殺されていた。全身に両刃のナイフによる刺し傷があったが、死因はオールで頭部を殴られたことで、発見したのは娘のリリーだった。リリーは遊び好きでゴシップ騒ぎが絶えず、クラブのオーナーとのパパラッチ写真が雑誌に載ったばかりだった。父と娘は喧嘩が絶えなかった。しかし、謝ろうとボートハウスへ行き父親の死体を発見したという。リリーにはさっそく弁護士がつき話が聞けないので、遊び仲間から話を聞くと、前夜クラブで遊んだときに裏口で数人の男が知らない男を殴りつけていたのを見たという。その場にはオーナーのハンプトンもいた。カーライルはハンプトンがマフィアと関係があると見ていたらしく、対抗手段をとろうとしていたらしい。ゴーレンは殴られていた男を割り出し、マフィアのジェノベーゼ一家のメンバーが暴行を働いたという証言を得る。リリーはその犯人が連邦大陪審で起訴されたという話をするが、なぜか機密扱いになっていて、ハンプトンがFBIの潜入捜査官だということがわかる。ハンプトンはジェノベーゼを逮捕するためにあと6ヶ月は犯人を逮捕することはできないという。その替わりハンプトンはクラブの監視ビデオを見せ、リリーに付きまとっていたエディが刃物を振り回す様子を見せる。エディはリリーのために父親を消してやると話してたというが、持っていたナイフは単刃で、血液反応も無かった。ゴーレンはコカインをやり、リリーから大金をせしめているハンプトンを疑い、カーライルが身元調査を行ってハンプトンの真実に迫っていたことを突き止める。しかしカーライル殺害の容疑でハンプトンの令状を取ったときに、先にFBIが組織犯罪でハンプトンらを逮捕してしまう。カーバーが異議を申し立て、判事が殺人の確たる証拠を持ってくるまで起訴を猶予すると認めたので、家宅捜索を行い単刃のナイフを発見する。それではカーライルの傷と符合しないが、かつてハンプトンが担当した事件で、傷を刺し直して両刃のナイフに見せかけた事件があることから、ゴーレンはジェノベーゼのメンバー、ルッソと取引し、ハンプトンが父親を殺したとうそを言わせて、リリーにハンプトンが父親を殺す動機があることを証言させる。最後までハンプトンは罪を認めず、逮捕されることになった。潜入捜査官が堕落して金と女と薬を手に入れて、それを知られたために父親を殺した、というのがアウトライン。娘はゴーレンでもわがままでやりにくいタイプだということでした。NYが舞台だとこういう金持ちのわがまま娘が良く出てきますね。CSI:NYの犯罪現場とイメージが似通っていることが多いです。ところで、今回は今ひとつ逮捕する証拠が足りないような気がしますが、ゴーレンのことを2流の町警官と馬鹿にする堕落FBI捜査官と、過去優秀な成績を上げている自信たっぷりのゴーレンとの戦い、というところが見物だったのでしょうね。ちなみに、ゴーレンは過去4年間麻薬課にいて、エイムスはバイスだったという。うーん、あの愛想で街に立っていた?ちょっと想像できませんが。ディーキンスは今回初めてまともに役に立ったような気がします。いつもはゴーレンとエイムスに反対するだけの中間管理職ですからね。カーバーは底なしに裏があるようで、向きになることもないし、不気味な存在です。(爆)
March 13, 2009
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話の内容がSVUと被るなと思ったら、お久しぶりにスコダ医師役でJ.K. Simmonsが出てきました。これもクロスオーバーと言えばそうなのでしょうね。ウエッブ医師役の人はよく見かける顔ですね、ERのカーター君のパパ役とか。ウエッブが崇拝していたサラは、確かにきれいだと思いましたが、スーパーモデルのStephanie Seymourなのですね。そういう意味ではこちらも特別ゲストだったのかも。心臓外科医のフェルドマンが息子の成人式のパーティで、トイレ内で撃ち殺された。フェルドマンは妻と離婚裁判中で、子供の養育権でもめていた。実はフェルドマンが面会した娘のソフィーを性的に虐待したのではないかという疑いがあり、その裁判の担当の判事によって箝口令が敷かれていた。病院関係者から証言を得たゴーレンは、フェルドマンの妻が娘を守ろうとして殺したのではないかと疑う。その事についてウェストチェスター警察から被害の調査依頼があったが、麻薬課の元刑事が偽って書類を作っており、使われた弾丸もウェストチェスター警察に保管されている麻薬課の押収物の銃が凶器だと判る。ゴーレンらは直接の殺しは警官の仕業かと考える。また、妻の妹のサラが最近交通違反を起こし、恋人の精神科医ウエッブから取り下げの依頼が出ていた。ウエッブはウェストチェスター警察で仕事をしたことがあり、マイケル・ストーヴィクという刑事が暴力の行使で一時停職になっていることから、仕事の依頼はウェッブかと疑うが、ディーキンスは警察相手では慎重にしろという。そこでエイムズがおとりとなって、虐待される娘のために殺しの依頼をストーヴィクにしたところ、ウエッブとの関わりが認められたので逮捕する。司法取引に応じたストーヴィクは自白するが、逮捕されたウエッブは心神喪失を主張して立件の目処がたたない。ソフィーと直接話をしたゴーレンは、性的虐待はなく誤解だった事を引き出す。ソフィーはそれをパーティに来たウエッブに話しており、若く美しいサラの気持ちを引きたいために、ウエッブがフェルドマンを殺させたと考えたゴーレンは、尋問で巧みにウエッブを追い詰める。「老いらくの恋」で焦ったウエッブに心神喪失は適用できないと、本人の訴えは取り下げられる。結果的にソフィーが虐待されてなくて良かったですね。それなのに殺されたパパはお気の毒。ただ、ケチだとか離婚手続き中に新しい恋人がいるなど、恨まれる要素はあったようです。裁判で専門家として証言する立場のウエッブをゴーレンがいとも簡単に打ち崩してしまいました。妻と別れてからサラと出会い少年に戻ってしまった先生は、子供の頃虐待を受けていたストーヴィックを利用したのでした。こちらも金をけちったのが運の尽きですね。ほんの一瞬だけ出てくるディーキンスは今回も部下のやる気に待ったをかける役割でした。(爆)
March 9, 2009
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セントラルパークに面したアパートに住む産婦人科医レオ・カベラがスナイパーに撃ち殺された。彼は中絶手術を行っており、反対運動をする者たちから脅されネットで名前や住所が晒されていたという。公園内で犯行に使われた銃を発見したゴーレンは、軍の経験者か銃に熟達した者の犯行だと考える。銃は8週間前にペンシルベニア州内で販売されたものだった。犯行当時に付近で30代の白人男性が目撃されていた。カベラ医師の仕事先で過激な反対運動をしていたマクリーシュ夫妻を調べたところ、6週間前に容疑者と似た男が彼らの家に泊まっていたという。その男はデニス・グリスコムと言って夫妻とは中絶反対運動で知り合い、単に家に泊めただけだと言う。デニスの自宅を訪れたゴーレンは、母親からデニスの父親が厳しい人間で軍でスナイパーだったと知る。デニスは10年前に伝道師となっており、今は親しい女性ロリの家に住んでいた。ロリの家を家宅捜索したところ、デニスは4日前から姿を消していたが密かにサイレンサーを作っていた痕跡があり、次のターゲットを狙っていたと思われる。デニスが頻繁にチェックしていたWEBサイトやメールから、過激な行動を呼びかける中絶反対運動の活動家カトラーの名前があがる。カトラーの家を訪問し、イームズが公僕への脅しだと言いがかりを付け、こっそりコンピューターにウィルスをしかけると同時に、ゴーレンが中絶反対に同情的な態度を見せるとカトラーは早速デニスに連絡を取る。いったんはデニスを逮捕したものの、証拠がなく釈放してしまう。デニスにはかつて恋人が妊娠して中絶したという過去があり、その恋人に会いに来たことを知ったゴーレンは、次のターゲットが彼が中絶中止を求めた訴えを却下したイェーツ判事であると見る。先回りしたゴーレンは判事を狙い撃とうとしたデニスを逮捕する。話が妊娠中絶ということで、宗教的なタブーが大きな関心事となっているアメリカならではのエピソードですね。日本でも論議はあるのでしょうが、ここまで(テロ活動)はないと思われます。カーバーは中絶反対運動に関わるものを「狂信者」としてプロファイルするのを避け、ゴーレンに殺人事件として片付けるように言いました。それに飽き足らないのか、イームズは男性陣に「中絶に賛成か反対か」聞きたがっておりました。自分の子供ならともかく、総論で「中絶反対」というのもどうかなあと思いますが、そこが宗教観の違いなのでしょうね。結局、デニスは熱心な信者で尋問で罪を認めるような人間ではない。「神がそうさせた」と信じているわけですから。従って起訴できずに釈放されました。ゴーレンはデニスの厳しい父親の事に触れ、いつもの人格を傷つける発言をしましたが、効果はなかったですね。ただ、自殺願望のあったデニスを引き留めたのはお手柄ということでしょう。ところで、カトラーの家で一芝居を打ったイームズとゴーレン。この2人はこの手の捜査が多いですね。(爆)カトラーはテンプル騎士団と関係があったようですが、こういった秘密結社は日常的に出会うのでしょうか。
February 25, 2009
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これも現実の事件を下敷きにしたエピソードなのだそうで、2時間ドラマほどの内容があります。スターンマン銀行の頭取ハリー・スターンマンは、所有する高層ビルに居を構えたばかり。ビルのオープンは2ヶ月先でまだ警備システムなどが不十分な中で、ハリーは誰かに殺されると怯えパニックルームを作った。さらに病気を抱えているので看護師のゼイナーを雇っている。ハリーには若い妻キットがおり、前妻の息子エドワードとは折り合いが悪く、仕事上では疑心暗鬼になっている。そのビルで火災が起こりパニックルームに逃げ込んだハリーが焼死する。放火の可能性があり、調べると電話線を使ったプロの放火であることがわかる。依頼されて放火したのはコリン・フリンという男だと判るが、ゴーレンは動機がつかめない。そのフリンは次の仕事先で警察官に撃ち殺されてしまう。スターンマンの事業について調べたゴーレンは、エドワードが20億ドルの社債を発行し父の不動産の売り上げを裏付けにしようとしていたのを発見する。その中で父の住む高層ビルが含まれていなかったため、エドワードがビルを売るために放火で父親を追い出そうとしたと考える。実はエドワードは断酒会でフリンと接触しており、フリンに依頼してビルを放火するつもりだったが、父親とメイドが焼死したのは予測外だったという。ゼイナーがハリーを逃がしていてくれたらと漏らす。当日、ペントハウスに通じるエレベーターが動かず、キットが直前に暗証番号を変更していたことがわかる。キットは遺言で浮気の事実があると遺産を相続できないことになっていて、銀行の貸金庫にその浮気の証拠のシーツが保管されていた。遺言状はつい2週間前に書き替えられていた。キットの浮気相手はゼイナーで、それがハリーに知られると遺産を失うので、死を望んでいた。シーツのDNAの検査から、キットの浮気相手のエドワードだと出るが、双方がそれを否定。実際、エドワードはゲイだった。ゴーレンは看護師のゼイナーが自分の子供を私立学校に入れるため推薦状を欲しがっていることを知り、キットとエドワードの双方と寝て浮気の証拠をねつ造し、ハリーに伝えて遺言状を書き換えさせ、さらに薬の処方を操作し、ハリーに妄想を抱かせるようにしていたと読む。エドワードはゼイナーに父親を逃がすように頼んでいたが、ゼイナーは不可能だったという。このままでは証拠が乏しく犯罪としてゼイナーを追及することができないので、ゴーレンは得意の尋問でゼイナーを追い詰め、犯罪を知っていて何もしなかった、と第2級故殺で起訴することにする。エドワードは放火、キットは殺人未遂が問われた。読むと看護師による壮大な暗殺計画ですね。自分は手を汚さず(肉体関係は別として)、この一家のそれぞれの思惑を利用して自分の欲しいものを得ようとした。でも、結局はハリーからは推薦状はもらえなかったのですね。本当に何のためだったのでしょうか。いずれにせよ、ゴーレンはアルコールにおぼれたことのあるエドワードを「父親を落胆させたろう」と責めたり、ゼイナーに「ゴミのように扱われただろう」と痛いところを突いて、自白へと向かわせました。だから、本当の上手はやはりゴーレンということになるんでしょうけど。(笑)ゼイナー役の役者さん(Lothaire Bluteau)は不気味でなかなか好かったです。
February 19, 2009
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ゲストが「プリズン・ブレイク」のT-bagことRobert Knepperでした。彼はベテランで出演作品も多いですが、今回のキレやすい役というのは『いかにも』でしたね。(爆)美容整形の外科医ピーター・ケルマーは短気で、妻のヴァレリーとは上手く行っていなかった。ヴァレリーはドラッグを使用した過去があり、夫の浮気を疑いながら自分も浮気をしていた。それでも次の旅行で何とか夫婦仲を取り戻そうと考えていたが、友人や家族はいつか夫に傷つけられるのではないかと恐れていた。そのケルマーは妻が自分の浮気を私立探偵に調査させていると知り、殺して小型飛行機に乗って遺体を海に捨ててしまう。その上でケルマーは妻が失踪したと心理捜査班に捜査を依頼に来る。ゴーレンはあまりに準備万端な夫の様子に疑いを持ち、捜査を始める。ケルマーはヴァレリーが自殺しているかも知れないというが、セラピストからは情報が得られない。ヴァレリーの浮気相手ウォーレンを探し出したところ、彼女はもう別れると言っていたと言う。そして2日前にヴァレリーらしい女性が目撃されていた。有力な証拠がないため、令状も取れない。辛うじて、妻が行方不明になった日にトランクになにかを入れていたという証言で、車を押収する。そこでレンタル飛行機のチケットを見つけるが、行方不明になった日はケルマーは飛行計画を提出していなかった。仮に海に捨てたとするとニュージャージーに遺体が上がると思われるが、見つかった身元不明の遺体はヴァレリーとDNAがマッチしない。ゴーレンは見つかった遺体をヴァレリーかもしれないとマスコミ発表させ、ケルマーの出方を見る。案の定ケルマーが乗り込んできて、ゴーレンは妻のDNAが欲しいと言って家宅捜索の令状を取り付ける。しかし、完璧に掃除されていて、殺害の証拠は見つからなかった。実は浮気調査を依頼していたのは、ヴァレリーの従姉妹だった。証拠写真を見せればヴァレリーが別れる気になると思っていたのだが、それがケルマーを犯行に及ばせたと思われる。ケルマーの愛人宅を捜索したところ、ヴァレリー目撃情報をねつ造した証拠があった。愛人は同じ病院に勤務し、妻と別れて結婚すると言われていた。ゴーレンはついにケルマーを逮捕するが自白しない。カーバーは遺体も証拠もないので裁判でケルマーの短気な性格を利用して、有罪に持ち込もうとする。ゴーレンはケルマーをあおるような証言をし、カーバーも巧みにケルマーを攻撃して陪審員に短気で冷酷な性格を見せつけ、有罪を勝ち取る。ゴーレンはケルマーの性格をすぐに見抜いて上手く捜査協力させていましたが、証拠がなければしょうがないですね。今回は珍しくエイムスがやっぱり自分で失踪したのでは?と反論していました。しかし、ネッパーさんも怖かったが、これだけで有罪になったことの方が怖いです。(爆)なにせ遺体もないのに、裁判の様子だけで有罪になってしまうのですから、陪審員制度には問題がありそうです。これも実際の事件に基づいたエピソードらしいですが、裁判結果がどうなったのか知りたいところです。
February 9, 2009
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毎回、現実にあった話を下敷きにしたエピソードを見せてくれるので見応えがあります。正直、内容が多いのでもっとテンポを落としてもらいたいです。字幕を読むのに一時停止をするくらいです。廃棄物処理事業の汚職に関わる記事を書いていた記者のフリードが射殺された。会社には脅す電話があったという。ゴーレンは犯人の車の目撃証言から、元警官で麻薬常習者のグレゴリーを逮捕し、背後関係を洗う。グレゴリーは何も認めないが、母親が第12選挙区管理事務所に勤めていたという話を聞いて、そこで資金集めをしていたノローキーという男がグレゴリーに殺人を依頼したのではないかと疑う。ノローキーは知事夫人の兄・ラリー・ウィガートと関係があり、ペラム大学への匿名の寄付金(75万ドル)の仲介をしていた。寄付をしたのは、税コンサルタントでマネーロンダリングで起訴され海外亡命中のアフランドの妻だった。アフランドは知事から恩赦を受け帰国する事になっていたが、フリードが記事を書き始めたことで帰れなくなっていた。知事室を巻き込む事件になりそうで、ディーキンスとカーバーはノローキーの捜査に専念するように言う。ゴーレンはノローキーを逮捕し、妹が自分を切り捨てようとしていることでノローキーの心理面を攻め、フリード殺しの黒幕がアフランドであることを吐かせ、妻を逮捕すると脅してアフランドの居場所を白状させる。その際、始めに逮捕しないと取引していた約束を破ったことをカーバーから責められるが、ゴーレンは「あなたも政治倫理を大学で教えるべきでは?」と言い返す。最初に殺人事件の捜査かと思わせて、実は知事が産廃事業で便宜を与えていたとか、名誉職である教授職に就くために、裏方がせっせと寄付金を斡旋していたとか、その見返りに恩赦をもらうとか、1話の間に壮大な政治ドラマが垣間見られましたね。(爆)それにしても、ゴーレンの味方はイームズだけですか?(笑)まさに忠実な僕です。「あなたの昔の友達に会ってみたい。」意外に車に詳しかったり、男っぽいキャラですね。それに引き替え、ディーキンスは一体何の仕事をしているのでしょう。責任逃れ、なるべく仕事をしない役人体質そのものです。カーバーのうさんくささは相変わらずですね。
February 4, 2009
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今回もなかなかおもしろかったです。本家、"Law & Order"からNYPDの刑事としてJesse L. MartinとJerry Orbachが出ていました。手術患者が入院している病棟で、心停止を起こして蘇生し、その後急死するケースがあり、その病院では過去にも似たようなケースがあったことから、匿名で警察に通報があった。遺族は検視を望んでいないためゴーレンらが遺体を調べると、アーモンド臭がして青酸カリによる毒死だと思われた。さっそくプロファイリングし、「死の天使」(看護師)の犯行ではないかと容疑者を絞り込む。すぐに、当日担当していた看護師が人の注目を引くためにアデノシンを患者に与え、一時的な心臓停止をお越していたことを認めるが、青酸カリは使っていないと否定する。やがて他の入院患者の家族が市販の鎮静剤のネセドルを与えた後、患者が死んだことがわかり、調べたところカプセルから青酸カリが発見された。何者かが市販薬によるテロを行っているらしい。FDAに連絡したところ大騒ぎになり、市内で他にも5件のネセドルを飲んで青酸カリで死んだ事件が見つかる。そのうち最後に申し出たトゥルーディは、夫の遺体を検死し製薬会社を訴えていた。実は、トゥルーディが和解金ほしさに夫を殺して犯行を隠すために青酸カリ入りの薬をばらまいていたのだった。ゴーレンは薬が見つかった場所などをプロットして犯人の居場所を絞る。トゥルーディと面会したゴーレンは夫の死に疑いを持ち、彼女の母親が同じ病院に入院していて、その間にカメラ店から青酸カリがアパートに売られていたことを突き止める。しかし家宅捜索しても証拠が見つからない。ゴーレンは母親の逮捕状を取り、強引に容疑をかける。和解金でフランチャイズ店を経営しようとしていたトゥルーディは母親の容疑でフランチャイズ権を失うのを怖れ、犯人は別にいるように工作し、その証拠を掴まれて逮捕される。犯人は相当嫌なおばさんでしたね~自己中、わがままで、それでもあれだけの犯罪を考えるのだから、頭も良いのでしょう。それとゴーレンとの知恵比べなのですが、見所は本人が母親が逮捕されたことを直談判に来て、ゴーレンがそれを巧みに「もしかしたら他にも犯人が名乗り出るかも」と誘導するところでした。実際の捜査でこう上手くいくと良いですが。(爆)今回もまたカーバーは真犯人じゃないのに母親に逮捕状を出す事に手を貸していました。その際、「大陪審」にかけ起訴に値するかどうかを審議してもらうのですが、「大陪審を操るのはお得意でしょう?」とゴーレンに言われていて、裁判とは思った以上に操作されるのだなという感じです。また、上司のディーキンスはゴーレンの言葉を信じなかったり、いつも後ろ向きの発言が多くて何のためのキャラクターなのだろうと思ってしまいます。(笑)
January 27, 2009
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非常に出演者が多くて、複雑。これだけで2時間ドラマくらいの内容がありますね。どうやら、現実の事件からヒントを得たようです。そして、ゴーレンの捜査ははったりもあり、証拠よりもプロファイリングを重視したスタイルで彼らしさが出てきました。ホテルで名家デュポンを名乗る男の惨殺したいが発見される。フランス訛りで投資の仕事をしていたらしい。殺した後に徹底的に顔をが潰されていることから、ゴーレンは恨みによる犯行かと考える。このデニス・デュポンは資産家と頻繁に会って、投資を勧めていたという。しかも、その妻たちはデニスと関係を持っていた。実は死ぬ直前、裕福なコーヴ夫人と逢い引きの約束をしていた。ゴーレンは国内での住所がないデニスを調べていくうち、助手でリムジンドライバーだったフィーリクス・ペレスという男が行方不明になっていることを知る。一方、デニスの銀行口座には投資クラブから小切手で大金が振り込まれた後、持ち出されていた。その小切手を支払ったのは、先の投資家たちで、その一人マーカム氏は「投資は断った」など嘘をついていることが判った。実は4つの裕福な家族がデニスの死に関わっており、そのことで脅されていた。ゴーレンは犯罪歴のあるリムジンドライバーに目を付け、ペレスと関係のあったレスリーが保釈中にも関わらず街を出ていたことを知る。なんとレスリーはマーカムに雇われていたのだった。レスリーは、デニスを襲ったことは認めるが、殺していないという。ゴーレンは殺されたのはデニスではなく、ペレスが身代わりで殺されたと考え、このままデニスを泳がせながらマーカムを逮捕することにする。やがて、デニスの口座が税金滞納で2週間差し押さえられている事が判る。マーカムの逮捕は報道されたが、ゴーレンはデニスが自信過剰であると踏んで、あえて「デニスは死んだ」と放送させ、デニスが接触してくるのを待つ。デニスは、スイス人の孤児で、デュポンを名乗って詐欺を重ねていた。ゴーレンはデニスのコンプレックスを突き、逮捕する。いつもは始めから犯人側の動きを見せてくれるのですが、今回は果たして殺されたのがデニスだったのどうかは途中まで見せませんでしたね。次々と出てくるNYの資産家たち、CSIシリーズでは見慣れた光景ですが、やはりNYには金持ちがたくさんいるなあと思いました。彼らは有り余った金を投資に回さないかと持ちかけられるとすぐにそれに食いつく。ちょっとした舞台の芝居のようで、これが911の起こった年のエピソードだとは想像できないです。しかも、奥さんたちはフランス訛りの詐欺師にころりと騙されているし。いや、遊びと割り切ってエンジョイしていたのでしょう。ともあれ、ちょっとマジになったマーカム夫人は危険を感じてデニス(ディディエ)に警告をしていた、それでディディエはとっさにペレスと入れ替え、レスリーが殺さなかったので後から自分で殺した、というわけですね。そして、ディディエの孤児だった過去をゴーレンが「いやらしく」指摘して、「こうだろう、ああだろう」と決めつけてしまう。すると、彼は反発してしまうわけですね。ゴーレンはかなり汚い手を使っていることになりますが、犯罪者を捕まえるのにきれい事は言っていられないということでしょうか。カーバー検事補にも犯人でないと判っていてマーカスを逮捕させるし、マスコミに嘘を流すことも認めさせるし、そういう意味ではカーバーも共犯というか、かなりの役者ということになりますね。(爆)
January 21, 2009
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5話目にして、やっと犯罪者の心理を理解して捜査するドラマになってきたな、という感じです。民事専門の弁護士、タルボットは愛人を5人ももち、ギャンブルとコカインにおぼれる毎日。妻と別れて欲しいとねだる外国人ホステスのアンジーを風呂につけて、殺してしまう。タルボットの妻は高額の遺産を相続しており、夫の不貞には全く気づいていない。もう一人の愛人、マリーもタルボットに殺されて海岸で発見される。ゴーレンはアンジーの事件で聞き込みを始めるが、マリーとアンジーが小柄で、最近大けがをしていたという共通点を見つける。やがてジョギング中の女性ディアドラが絞殺死体で発見される。ディアドラは裁判所の職員で、アンジーがタルボットに頻繁に電話をかけていたことから、ゴーレンは傷害保険の請求でタルボットの依頼人だったことをつかむ。タルボットから首にされた元部下のバウラーから、タルボットが保険会社と勝手に示談にして、その金を着服し、ギャンブルなどに使い込んでいたと聞いたゴーレンは、タルボットの家宅捜索に踏み切る。しかし、証拠が出ず妻も夫を信じ、出張中だと言い張る。コネチカットでは4人目の愛人が殺されていた。そこで、タルボットのギャンブルの胴元に当たり借金があることをつかむと、胴元から金を返すように脅させる。しかし、金を返しに現れたのは、妻のデニースだった。デニースは夫は自分を愛していると頑なになり、ゴーレンの話に耳を貸さない。5人目の愛人が危ないと、顧客の中から病院勤めの看護士を見つけ出し、その女の家でタルボットを逮捕する。カーバー検事補は、殺人の証拠も証人もなく起訴できないと言い、ゴーレンは尋問で証言を引き出すことにするが…いやはや、なんともまめな弁護士でしたね~よくそれだけ女性にギャンブルにと入れあげることができるもの。犯罪心理を応用したのは、小柄な女性が好きなタルボットに、イームスをおとりとして尋問させたこと。好みの女性の前には饒舌になることを見越したわけですが、これでやっとイームスの出番ができました。(爆)その様子を別室から妻に見せて、夫の女好きを暴露して翻意させたわけですが、ゴーレンは自分が大柄なところをタルボットに見せつけ、彼のコンプレックスを突くなど、それなりに見せ場がありました。結局、殺さなければならなかったのは彼女たちの金を使い込んで、その代わり結婚するように思わせていたのがいつ結婚してくれるのか、と迫られたから、ということだったのでしょうか。4人も殺したら何年になるのでしょう。NYは死刑があったんだっけ?
January 17, 2009
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ゲストの神父にマイケル・オキーフ。この人確か、SVUにも出ていましたよね。もう一人気がついたのは、ダナ・リーブ。この方は映画スーパーマン役のクリストファー・リーブの奥さんで、この頃は夫を支えながら同じように身体麻痺になった人たちのサポート活動をしていたのでした。そして亡くなったのが2006年でしたので、やはりこのシリーズは息が長いなと感じさせられます。聖ジャスティン教会の用務員モリスが刺し殺され、さい銭が奪われていた。モリスが殺される直前に、マイク神父が面倒を見ているケビン・ドノバンが金を盗もうとして教会に住んでいるホームレスのハワードと殴り合いを起こしていた。里子を転々としたケビンはドラッグなどで再三問題を起こし、精神状態も荒れていたが、高額の保釈金が支払われていた。ハワードが血のついた集金袋を持っていたため取り調べるが、ゴーレンはケビンに疑いを持つ。しかし証拠がない。一方、殺されたモリスの自宅から教会の献金の帳簿のコピーが見つかり、ケビンはまた保釈金を支払われて留置場を出ていた。ゴーレンはケビンの連れのチギーを取り調べ、ケビンのモリス殺しの証言を得るが、その頃ケビンは自宅で殺されていた。ケビンが自宅の家賃は「叔父」が払っていると言い、金の流れに不審な点を感じたゴーレンは、教会の帳簿を提出するように申し入れると、内部調査の結果、モリスが献金を横領していたと言う結果が教会側から戻ってくる。ゴーレンはケビンの死に方に疑問を持ち、手にオイルが塗られていたことから、教会のマイク神父が殺して儀式を行ったのではないかと考える。マイク神父はケビンと愛人関係にあったことを認め、薬で乱暴な行動が抑えられないケビンに手を焼いて殺したと自白する。カーバー検事補は2級殺人で25年~終身刑を求めるつもりだが、ゴーレンは神父の隠そうとしていた秘密を突き止める。実はケビンは神父とかつての恋人の間にできた子供で、ケビンが実の母親を知ってしまい自分を捨てた母親の命を狙っていたためにやむなく殺したのだった。罪を軽くするために元恋人を証言台に呼ぶと、今の生活を失いかねない。神父は2級殺人の取引に応じることにする。ダナ・リーブは神父の元恋人役。実は教会の献金を司祭が横領していて、その罪を用務員に押しつけていたという暴露がありましたが、ドラマとはいえリーブ夫妻の活動とは正反対のイメージだったのが皮肉です。今回もゴーレンは、ハイになったハワードに併せて弾けてみたり、チギー少年に「NYPDの警官は嘘が上手で罪をでっち上げる」と脅してみたり、大活躍。(爆)エイムスは逮捕の時の力業で出番がありましたが、女性でそれは珍しいですよね。もうちょっと彼女の役割はないのでしょうか。
January 9, 2009
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C.I.はSVUと違って、ドラマの始めから捜査対象の動きを見せてしまいますね。(真犯人というわけではないのですが)それと並行してゴーレンがプロファイルし捜査を続けるのですが、あらすじを書くのも見るのも慣れなくてまだまだペース配分がつかめません。(爆)ホテルで元薬物依存のロイス・ラムニーの絞殺体で見つかる。死後4日で激しく抵抗した跡があった。ロイスはストリッパーのベッキーから金になると誘われ出かけ、客の男性2人に殺されたのだった。しかも、ロイスは恋人で金持ちの御曹司デールの子供を宿していた。同じく薬物依存のデールは溺愛する母親パトリシアを避け、ホームレス同様の生活をしていたが、ロイスと別れなければ莫大な遺産を相続できないという。ロイスの持ち物からデールの身元を突き止めたゴーレンは、デールを逮捕し厳しく追及する。しかし、ロイスを殺したのはベッキーの仲間の男たちで、それを依頼したのはなんとデールの義理の父親ジェイムソンだった。ゴーレンは収入を持たないジェイムソンが高額の依頼料を支払っていることに目をつけ、パトリシアの持ち馬を売ったことを突き止めるが、妻はそれを知らなかったという。パトリシアは逮捕された夫が遺産をせしめようとして、しくんだ事件だと主張し、息子だけを保釈させる。ジェイムソンはパトリシアの前の夫の遺言で、デールが相続権を失うため、ロイスを消してほしいと頼まれ、デールもそのことを知っていると言うが、証拠がなくこのままでは全ての罪をかぶることになる。ゴーレンは、過去諜報活動をしていたというジェイムソンを利用して、ロイスからパトリシア宛の手紙を偽造し、デールの自白を引き出すことに成功する。パトリシアも逮捕される。デールはドラッグに浸り自立できないダメ息子ですが、母親はそんな息子を溺愛し、甘い態度で接してきたことが全ての原因じゃないかと思いました。それなのに、懲りもせず息子だけ救おうとする。自立を妨げているわけですね。自慢屋の夫と再婚したのもよく考えるとこういうケースで息子を救うためだったのか?と疑いたくなるくらいのしたたかさでしたね。それにしてもあの夫も、政府の諜報部員と言うならば妻を疑ってかからないと。(爆)ゴーレンは強引?(笑)逮捕の時はガタイが良いので、刑事としても迫力がありますし、抵抗する大男をねじ上げ蹴られてもやり返す。かなりの硬派ですね。しかも、自白させようと偽物の手紙を読ませてデールの罪悪感に働きかけ動揺させるなど、裁判では大丈夫なのか?と思うような手口を使います。あの偽造の専門家はジェイムソンの紹介した元犯罪者なのでしょうか。相変わらずエイムズの役回りは「頷き役」ですね。(爆)
January 3, 2009
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小規模の美術館の館長、アン・エリスと、美術品鑑定士のバーナード・ジャクソンが心中したような形で発見される。2人にはそれぞれ家庭があり、不倫をしていたらしいが、ゴーレンは現場の状況に納得せず、心中を装った殺人ではないかと疑う。エリスの血液から大量の鎮静剤が検出され、意識のなくなった後つり下げられたと思われる。エリスの部下によると、美術館にモネの絵を寄付しようとしていた夫妻と何かしらトラブルがあったらしい。実はエリスはジャクソンとは別の会社に使われた絵の具の鑑定を行っていた。FBIで絵を鑑定したところ、贋作の可能性があるという。ゴーレンは美術商のオーナーで絵の購入に関わったランガーを追及するが、それを否定する。ランガーの扱った絵のリストを調べたところ、いずれも1945年にユダヤ人から盗まれたもので、ナチスが南アメリカへ移送する途中、北海でUボートが沈没していた事が判る。つまり、ランガーはその贋作を作って顧客に安く売却し、顧客はそれを小規模な美術館に寄付することによって税金を逃れる詐欺を働いていたのではないか?それに築いたエリスとジャクソンをランガーが殺したのではないか?しかし、この詐欺は当事者が偽物と知って取引した場合は成り立たないとカーバー検事補はいう。そこで、贋作者を割り出したところ、かつてジャクソンの教え子で愛人関係にあったムーンの名前があがる。しかもムーンは大学のルームメイトがエリスと同じように首つり自殺していた。エリスを取り調べたところ、絵は模写と明示して売ったと言うが、ゴーレンはランガーの言葉を巧みに引用してムーンに罪を認めさせ、さらに取引で協力させる事にして、殺人の手伝いをしたことまで認めさせる。ムーンの証言でランガーは逮捕される。今回はゴーレンの面目躍如という感じででしたね。ムーンを追い込んでいくところは、「クローザー」のブレンダさながらの強引さで、彼女の心の一番弱い部分を突いていました。才能を開花することなく、他人を利用してこの世界に生きてきたムーンは、いつかは自分を認めてもらいたいという願望を持っていた。それをまんまとランガーに利用されたわけですね。しかも、かつての愛人には新しい恋人がいて、そこでも複雑な感情が働いた。それで殺害に手を貸し、自供もしてしまった。いかにも「犯罪心理」にスポットを当てた展開です。また、ゴーレンはかなり美術品に対して知識があったようですが、これは元々詳しかったのかそれとも今回の事件で勉強したのか。後者なら、相当根性のある刑事ということになりますね。しかも、軍隊でドイツにいたことがあり、ドイツ語もしゃべれる。NATO軍にでもいたのでしょうか。パートナーのエイムズは今のところゴーレンの話し相手程度しか活躍していないので、ちょっとバランスが悪い感じがします。これからの活躍を期待!
December 25, 2008
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長寿番組Law & Orderのスピンオフで、「Law&Order:性犯罪特捜班」に次いで長く続いているシリーズがFOXでスタート。本国ではSVUの2年後にスタートしている。ちなみに、Law & Orderシリーズでいうと、イギリスでは2009年から「Law & Order:London」が放送される予定。(バトルスター・ギャラクティカのJamie Bamberが出演する!)実は第2回FOX特派員試写会にお誘いいただいておりましたが、参加できませんでした。少し遅れての、視聴になります。「ロー&オーダー」シリーズについては、FOX CRIMEでSpecial Victims Unitをすでに3シーズン分見ていますので、どうしてもそれとの比較を意識してしまいます。同じロゴ、アレンジの違うオープニングテーマなど、親しみはありますが、雰囲気はかなり違うと思いました。まず、キャストは「右脳中心」という熱血ロバート・ゴーレン刑事と、アレキサンドラ・エイムス刑事、上司のジェームズ・ディーキンズ警部、そしてカーヴァー検事補の4人が中心となって犯罪捜査に望みます。(なお、「SATC」のMr.Bigことクリス・ノアは5シーズンからキャストに参加。)第1話を見る限り実質、1年目ながら犯罪者の心理を重視するゴーレン刑事の活躍にスポットが当てられていました。事件は宝石店を襲ったプロの強盗団が、10億ドル相当のダイヤを盗み、仲間1人と巻き添えの大学生カップルを殺したもの。乏しい手がかりにもかかわらず、ゴーレンは被害者の両親に「必ず犯人を捕まえる」と宣言する。ゴーレンは、仲間割れにしても頭に4発も打ち込まれているところや、高額の宝石を盗んだ後も、ID強盗で奪ったクレジットカードが引き続き使われていることなどに注目、建物の設計図を閲覧した人間や金庫を開けるための道具を注文した人間の目撃証言を集め、徐々に犯人に迫っていく。ゴーレンは殺された共犯者のタトゥにも見覚えがあり、カナダの刑務所から仮出所中のカールソンと明らかになる。主犯は、カールソンと同じ刑務所にいたアトウッドで、地元ギャングにダイヤを売りつけると見せて殺し、捜査を混乱させようとしていた。身分証偽造の犯罪歴のある仲間のネイサンがアトウッドの命令に背き、商売道具を買いに現れたところを逮捕。カーヴァーが取引して、ネイサンからアトウッドに連絡させて居場所を突きとめる。直前にアトウッドは取り逃がしたが、共犯の愛人ジアを逮捕。ゴーレンはアトウッドが浮気をしてHIV感染者だとハッタリをかけて、移されたと弱気になったと判断しジアに捜査協力させる。保管してあったダイヤを持ってアトウッドの元に戻ったジアは、自分からゴーレンに連絡しアトウッドは逮捕された。正直、第1話を見ただけでは「犯罪心理」というほどの事は感じませんでした。ラストの駆け引きは、ジアが寝返ることはないと踏んだゴーレンの判断が正しかったわけですが、お馴染みの検察とのやりとりなどがなくて、非常にすんなりと進んだ感じ。SVUではキャボットがステイブラーたちの前に立ちはだかったり、逆に応援したりする存在感があるのですが、こちらのカーヴァー氏は大人しい印象です。(爆)また、最近の科学捜査がほとんど登場せず、目撃証言が中心だったのが意外ですね。まあ、アトウッド役がなんと「ミディアム」のジョー(Jake Weber )だったのが最大の収穫ですね。(笑)あんな精悍なセクシーな役者さんだったとはね~ちょっとビックリです。この先、だんだんキャラクターも深まっていくのでしょう。期待しています。FOX LAW&ORDER:犯罪心理捜査班 S1
December 15, 2008
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