Pastime Paradise

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【Heavenly Rock Town】 とは


 ・霊界の全域にわたって、この世におけるように、州、都市、および村落が存在し、そこでは[この世と]同じようなことが行われている。
 ―Emanuel Swedenborg著 『THE SPIRITUAL DIARY(霊界日記)』より一部抜粋  *他生…あの世、霊界


【Heavenly Rock Town】 とは

 ・天国と地獄の間に存在するとても小さな死者の街 (Prologue 3)
 ・死後、人は肉体を離れて霊となるが霊界で再び人間の形態に戻るといい、今の私がそうであるらしい。そして各々の出自に沿って霊界での住処が天により決定されるとのこと (Prologue 4)
 ・「この街は40年程前に出来た新しい街で…(略)元々この街は、酒やドラッグに溺れて死んだ者達を隔離して収容するために作られました。夜な夜な騒いで迷惑だとの苦情が多数寄せられたからです。ところが集めてみると、圧倒的にロックミュージシャンと呼ばれる人が多かった。それならば最初からこの世界に来たロックミュージシャンは全員ここに住まわそうということになり、街の名もいつしか【Heavenly Rock Town】と呼ばれるようになりました」 (Prologue 5)
 ・この街に子供や老人、動物がいない理由―。何故なら幼くして死んだ者は皆々天国へ行き、思考を持たない動物達の霊魂は死後解体するため霊界には来られない、そして老人は霊魂が人間の形態に戻る際に壮年期の姿形で甦るからなのだそうな。因みに私のように若くして死んだ者は死亡時の容姿のままで老化はしないらしく、更に何らかの障害があった者や病者は霊界で健全な肉体に生まれ変わるとのこと (Prologue 6)
 ・この世界に於ては生前の富や名声や権力など一切関係無く、全ての人間は大凡平等であり、行動・精神の善悪によってのみ評価される (Prologue 6)
 ・街の行き来は基本的に自由で、身内や友人、過去の有名人達ともいつでも会えるらしい。但しそれは一般的な人々が暮らす世界に限ってのことで、無垢な子供達や一握りの慈愛に満ちた廉潔な人達が暮らす天国、横道な者達が落とされる地獄への往来は、多くの制限があるためほぼ不可能 (Prologue 6)
 ・【Heavenly Rock Town】ではベーシックインカムながら住人全員に就労義務があるという。ベーシックインカムによる給付金に個人の労働賃金を上乗せしたものが収入で、税金や社会保険等は無く、住居費や医療費も無料らしい。死者に医療費?ルーファス曰く「この世界に疾病というものは存在しませんが、怪我は普通にします。ただ地上にいた時とは治癒力が格段に違いますよ」とのこと (Prologue 6)
 ・この街には貨幣というものが一切無く、個個人の収支は全てコンピュータのようなもので一括管理されている (Prologue 6)
 ・この街では全住民の個人情報や金銭収支などが個別番号によって一元管理されている (Prologue 8)
 ・この街には自家用車が無くてさ、移動手段は徒歩か自転車、もしくはバスや電車などの公共交通機関を利用することになっているんだ (Prologue End)
 ・天界に来た者には必ず世話役が付くことになっている (Episode 1 * 1)
 ・新たにこの街に来た者は全員2年ないし3年の間は公共事業に就くことが定められていて、私は環境整備事業…といえば聞こえはいいが、早い話が街の清掃などに従事した (Episode 1 * 1)
 ・霊界で肉体が再生される時に備わる脳内自動翻訳システムのおかげで、私達はあらゆる時代のあらゆる言語を理解することが出来る (Episode 1 * 1)
 ・Heavenly Rock Townの住民は全員、町が管理している集合住宅で暮らしている。アパートメントは小さなものから豪華な高級高層アパートメントまで様々で、他にタウンハウスもあるが、そちらはこの街に昔からいる方々が多く住んでいる。住居費が無料ということもあって頻繁に引越す人も多い (Episode 2 * 1)

【Heavenly Rock Town】の支配者・ルーファス(Rufus)について

 ・天を構成する諸諸の神々の一人である堕天使・ルシファー(Lucifer)の孫にして、この街の支配者―というよりは総括責任者 (Prologue 8)
 ・ルーファス曰く、自分は悪魔としてはまだまだ未熟なので天の使いをやっており、死者を迎えに行った際にたまたま地上で流行音楽を耳にして興味を持った。この街に全てのロックミュージシャンを押し込めようと自分が提言した関係上、天からここの支配を命じられたのだ―と (Prologue End)
 ・「支配者といっても私の役目はこうして時折この街に来ては、全住民の情報を管理しているこのオフィスでリッキーから報告を受けることぐらいで、全てここの人達に任せきりなのです」 (Prologue End)
 ・堕天使・ルシファーの孫にして未熟な悪魔であるルーファスも、体が光ったり空を飛べたりする以外は、案外私達とそこまで大差はないのかもしれない (Prologue End)
 ・清冽な水浅葱色の瞳と、無造作に肩まで伸びている濡れたような黒髪 (Prologue End)

T O P

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