お天気研究室

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気象や天気のキーワードや用語を「あいうえお」順でまとめました。
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■梅雨前線(ばいうぜんせん)
春から夏へ季節が移り変わる時期にできる前線のことです。前線の北側では、オホーツク海高気圧からの冷たい北東の風が吹いています。一方、前線の南側では、太平洋高気圧からの暖かい南よりの風が吹いています。この風がぶつかるところでは、上昇気流が起こり、雲が発生し雨が降ります。この前線が停滞するのは、北のオホーツク海高気圧と南の太平洋高気圧の勢力がつりあっているからです。オホーツク海高気圧の勢力が衰え、太平洋高気圧の勢力が強くなると、この前線は解消されます。

■波高(はこう)
波の山の部分から谷の部分までのこと。→波の高さ

■春一番(はるいちばん)
「春一番」は、冬から春へ移り変わる時期に、初めて吹く南よりの強い風のことをいい、気象庁が発表します。発表の目安は次の通りです。(地域によって異なることがあります。下記は関東地方の目安です。)
・立春から春分までの期間であること(2/4頃~3/20頃)
・日本海に低気圧があること
・強い南寄りの風が吹くこと(風向は東南東から西南西まで、風速8m/s以上)
・気温が上昇すること
冬型の気圧配置が緩みはじめると、日本列島の南岸を温帯低気圧が通るようになります。このとき、低気圧の中心が太平洋にあると関東などで大雪になることがあります。また、2月頃になると低気圧の中心が日本海を進むようになり、低気圧の中心に向かって暖かい南寄りの風が吹き込みます。この風が「春一番」です。

■春がすみ
冬には、きれいに見えていた遠くの山々が、春になると見えなくなってしまいます。晴れているのに、ぼんやりしているって感じませんか?これは、春になると空気中の水蒸気量が多くなるからです。また、大気中のちりやほこり、花粉、黄砂も影響します。空気中に水蒸気があることは、雲の形を見るとだいたいわかります。春の晴れた空には、積雲(別名わたぐも)ができます。積雲は、あたたかくなった地面から蒸発した水蒸気によってできるからです。一方、秋や冬は、気温が低く、地面の水蒸気が蒸発しにくくなります。このため、空気中の水蒸気量が少なく、遠くまで見通すことができます。

■ヒートアイランド現象
都市周辺の気温分布をとったときに、都心の気温が高くなっていることをいいます。世界の各都市で見られる現象で、人間が作り出した気候と言えます。この現象は、等温線を描くと都市部を中心とした『島』のようにみえるため、ヒートアイランド現象と呼ばれています。   ヒートアイランド現象が起こる原因は次のように考えられています。
    ・ビルや舗装道路が日中に太陽熱を吸収し、夜になって放出するため、地上付近に熱がたまりやすい。
    ・車や冷暖房から高密度の人工熱が放出される。
    ・都市はコンクリートなどで覆われ、樹木や田畑が少ないので、水蒸気の蒸発による気温の低下が少ない。
    ・高層ビルにより、風がさえぎられ、熱がこもりやすい。

■ひまわり
静止気象衛星「ひまわり1号」が打ち上げられたのは、1977年7月14日です。赤道上空3万6000kmの気象衛星から送られる地球雲画像の観測データは、テレビ、新聞等の天気予報を始め、さまざまな分野で利用され、日常生活にもなじみ深いものとなっています。「ひまわり」の愛称で知られる日本の静止気象衛星「GMS」シリーズは、世界気象機関が進めている世界気象監視計画の一環として、宇宙からの気象観測を目的に東経140度の静止軌道上に配置された衛星です。最初の「ひまわり」は1977年に米国から打ち上げられましたが、続く2号以降は種子島宇宙センターからの打上げとなり、3号、4号、5号と運用が引き継がれてきました。「ひまわり5号」は、1999年11月の運輸多目的衛星の打ち上げ失敗及びその代替機の打ち上げ延期により、設計寿命(2000年3月)を超えて運用されていましたが、画像取得が困難になったため、観測機能を2003年5月22日に米国の「ゴーズ9号(パシフィックゴーズ、東経155度)」にバトンタッチし、画像データ配信のため運用が続けられています

■ひまわり6号
2005年2月26日に打ち上げられた運輸多目的衛星新1号(MTSAT-1R)は、静止軌道に投入され、静止化されました。今後、静止軌道上で機能試験を行い、気象観測は5月末に、航空管制は今年末ごろに運用を開始する予定です。また、愛称が「ひまわり6号」に決定されました。これは、気象衛星の愛称として定着している「ひまわり」を引き継いだものです。

■フェーン現象(ふぇーんげんしょう)
湿った空気が山地を越えて吹き降りるとき、風下側で気温が上がって乾燥する現象のことです。先日の関東地方では、日本海側から関東平野に風が吹きフェーン現象が起きました。このときは、日本海側で豪雨、関東地方で猛暑となりました。フェーン現象は、日本海に台風や発達した低気圧が通過するときに起きやすくなります。春先に日本海側を低気圧が通過すると、気温が急に上昇し、なだれなどの気象災害が発生します。

■風速(ふうそく)
風は空気の流れですが、常に変化しています。風速とはその時刻の前10分間の平均風速をいい、瞬間的な風速は瞬間風速といいます。また、ある時間内や地域内での平均風速の最大値を最大風速といい、瞬間風速の最大値を最大瞬間風速といいます。ふつう最大瞬間風速は、平均風速の1.5~2倍になります。

■富士山測候所(ふじさんそっこうじょ)
台風観測の発展に貢献してきた「気象庁 富士山測候所」が2004年9月末をもって無人化されました。気象庁では72年間、1年を通して富士山頂での有人観測を続けていましたが、気象衛星の発達、観測機器の自動化などの理由で今月から無人化されました。富士山頂で年間を通しての観測が始まったのは昭和7年、当時は装備も不十分で観測機器の維持・点検は危険な作業でした。昭和39年には甚大な被害をもたらした伊勢湾台風などの教訓から富士山レーダーが設置され、台風の位置を正確に知ることができるようになり、台風予報などが確立されてきました。しかし、その富士山レーダーも平成13年に撤去され、今回無人化に至りました。富士山測候所では、気象庁の観測以外に大学の研究者も大気の観測などを行ってきましたが、無人化と施設の取り壊しに伴いこの観測もできなくなるかもしれないとのことです。気象庁、環境省など関係機関の今後の動きが注目されます。

■冬型の気圧配置(ふゆがたのきあつはいち)
冬型の気圧配置は、『西高東低型』です。日本付近の西に高気圧、東に低気圧がある状態のことです。日本海側では、雪が降りやすく、太平洋側では、晴れることが多いです。特に、日本海側の山沿いでは大雪になります。大陸の高気圧が強まり、同時に日本の東方海上で低気圧が発達すると、冬型の気圧配置が強くなり、強い北風や西風が吹きます。風は、高気圧から低気圧に向けて吹き、その強さは、気圧の差が大きいほど強くなります。気圧の差は、天気図の等圧線の本数や間隔でわかります。等圧線の本数が多く、間隔が狭いほど、強い風になります。

■分布予報(ぶんぷよほう)
分布予報は、全国を約20km四方の格子(約2000地域)に分けて、3時間ごとの天気・降水量・気温を24時間先まで予報します。小さな地域を対象とした予報なので、自分の知りたい地域について、何時から雨が降るか? 降っている雨はいつあがるのか?といった疑問に答えてくれる予報です。

■芒種(ぼうしゅ)
二十四節気のひとつ。6月6日ごろ。稲や麦などの穀物のの種をまいたり、苗を植えたりするころです。

■暴風域(ぼうふういき)
台風の風の強い地域を暴風域や強風域であらわします。暴風域は毎秒25メートル以上の風が吹いている範囲、強風域は毎秒15メートル以上の風が吹いている範囲のことです。

■暴風警戒域(ぼうふうけいかいいき)
台風の中心が予報円内に進んだときに、暴風域に入るおそれのある領域。

■北東気流(ほくとうきりゅう)
オホーツク海付近に高気圧があるときに、北日本から東日本の太平洋側を中心に冷たく湿った北東の風が吹きます。これを『北東気流』といいます。 梅雨時期や夏に多く、特に夏の北東気流は「やませ」といわれ、農作物に冷害をもたらすことがあります。 高気圧は、中心から時計回りに風を吹き出しています。つまり、オホーツク海に高気圧の中心があると、北海道や東北地方の東の海上(太平洋上)を風が通ってくることになります。そのため、北東気流は、冷たく湿った性質を持っています。水分を含んだ湿った風は、陸上の山地にぶつかると雲を発生させ、雨を降らせることもあります。


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