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家庭科で「気持ちのよい住まい方」の授業をする。教科書には「明るさ」「あたたかさ」「風通し」といった項目でそれぞれ家ではどのような工夫ができるか話し合うようになってある。環境学習関係で「省エネ」のことも書いてある。教科書を音読した後さっと要点をかいつまんで説明する。子どもたちは三色ボールペンで書き込みを始める。教科書の基本的な内容を押さえてから「省エネ自然派家屋」のビデオ【*1】を視聴する。子どもたちは興味津々で食い入るように視聴する。「おお~」どよめき1回。「ふむふむ」確認3回。「おやっ」驚き1回。「ワッハハ…」爆笑2回。「え~、もうちょっと見せて」最後に要望1回。4分間ほどの視聴であるが子どもたちの反応はこのとおりだ。視聴後「省エネ自然派家屋の要点」をまとめる。1「明るさ」採光の工夫 ・南側の窓を大きくとり採光を工夫する。 ・吹き抜けで2階の窓からも日光が入る。 ・昼は電灯なしでも充分明るい。 ・白地のケナフ壁紙が光を反射する。2「あたたかさ」 ・木材は鉄やコンクリートよりあたたかい。 ・羽布団を用い家族よりそって団欒する。 ・将来的には薪ストーブで暖をとる。 ・さらに燃料電池で床暖房も視野に入れる【*2】 3「風通し」 ・東西南北の四方に窓がある。 ・高い床下からも風が通る。夏は天然クーラーである。 ・吹き抜けと壁のない立体ワンルーム構造で風が部屋中を吹き抜ける。 4「省エネ」 (1)電気 ・エアコンを設置しない。 ・待機電力をなくすため電源を抜く。 ・コンセントの位置を高くする。 ・省エネナビで意識を高め持続させる。 ・省エネ貯金で楽しんで省エネする。 ・壁がないから部屋の照明が少なくてすむ。 ・家族団欒の結果が省エネとなる。 ・夜9時には完全消灯する。 ・テレビは極力見ない。 ・電気炊飯器・電気ポット・電子レンジ・電気カーペット・コーヒーメーカー等の使用をやめる。(2)ガス ・ガス使用量5分の省エネ炊きを毎日する。 ・保温式の水筒にお湯を入れる(焼酎のお湯割り用)。 ・風呂はできるだけ間を空けずにはいる。 ・夏に風呂は沸かさない。 ・(3)水 ・タンクに貯めた雨水を畑・洗い物・便所などで活用する。 ・洗面所の洗面器に貯めた水を便所で再利用する。 ・お風呂の残り湯を洗濯で再利用する。 ・セラミックで家中の水を活性化する。 ・合成洗剤なしで洗濯し、すすぎを減らす。 ・合成洗剤なしで食器を洗い、残り水を畑にまく。 (4)ごみ ・電気を使わない生ゴミ堆肥化装置グリーエコを活用する。 ・紙は極力捨てなで、再使用と再資源化をする。 ・過剰包装は断る(リフューズ)。 ・コーヒーかすはもちろん畑にまく。 ・犬のウンチを畑に埋めて肥料化する。(5)その他 ・犬小屋(犬と枯れ葉)で凍結を防止する。 ・車は極力乗らない(月に1回乗るか乗らないか程度)。 ・省エネなど環境情報を発信する(ECO発信をする)。 ・廃材やケナフ燃料を備蓄する。 【*1】2月6日の日記参照【*2】1月30日の日記参照
2005.03.15
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室温7℃と寒いが日差しのキツイ朝である。紫外線指数は4と出る。娘2人と愛犬ゴロウそして7日に植えてもらった梅の木をパチリ。娘と連れ合い用にとキムチうどん(昼食)を作る。かなりの量を作ってしまい私も食べることになる。1日1食の体なのか食後少々体調が優れなくなる。昼から図書館→15%クラブ→島珈琲→温冷浴と進む。天気は、雨→晴れ→曇り→雪→吹雪→晴れ→雪→…とめまぐるしく変わる。
2005.03.13
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NHKの環境教育番組「たったひとつの地球」【*1】を子どもたちと見た後、子どもたちとこんな話をする。2月16日に京都議定書が発効されました。日本は1990年比で何%の温室効果ガスを削減すると約束したのですか。「6%です」(子どもの発言。以下同じ)1990年以降、日本は温室効果ガスを削減してきましたか。「いいえ」逆に増えました。何%増えましたか。「8%です」ということは今から何%削減しないといけないのですか。「14%です」これだけで地球温暖化を防ぐことはできますか。「できません」本当に地球温暖化を防ぐには日本は何%削減しないといけないのですか。「80~90%です」【*2】つまり今までのエネルギー使用量を10分の1くらいにしないと助からない。2月16日以降、みなさんのお家では何か変化はありましたか。「ありません」テレビを1日2時間見ていた人は12分にしましたか。「……」毎日お風呂に入ってる人は10日に1回にしましたか。「エエー」10日に1回はむずかしいかもしれませんが、例えば、家族みんなで入ったり、一人が出たら間を空けずにすぐ入ったり、長風呂をやめたり、といった工夫はできるでしょう。これまでの生活の仕方を見直して「10分の1」を意識してください。環境先進国ではこれを「ファクター10」と言うそうです。ECO発信をしているみなさんのお家ですら今のところそうなのです。日本全体を見ると「10分の1」はおろか「14%」「6%」を意識しているお家は少ないでしょうね。ところが大きな企業は「6%」を意識して取り組むところも増えてきたそうです。「6%」ではなく我が社は「7%」で行こうという企業もあります。さて、地球温暖化の影響で深刻なのは食べるものがなくなるということです。日本の穀物自給率は28%。なのに毎日たくさんの食べ残しをしています。日本は「輸入してまで食べ残す不思議な国」と言われるとおりです。食べ物がなくなる前にみなさんは何か備えをしていますか。わたしは体を変えました。1日1食でも生きていける体にしたのです。もう3ヶ月以上たちましたが何ともありません。正直言って最初の1週間ほどは便の出が悪くなるなどしましたよ(笑)。でも今はもう大丈夫。毎朝しっかりした元気なうんちが出てきます(笑)。体内は今までにないくらい健康な状態です。階段から落ちたときの肩や腰の痛みはまだ取れてはいませんか(笑)。そしてもし食べ物かなくなってきたらどうするか。わたしは家に玄米を備蓄しておきます。無農薬無化学肥料の玄米です。玄米と水さえあれば少々のことはあっても生きていけます。深刻な事態になったときは玄米をそのまま生でボリボリ噛んで食べるのです。これなら火を使いません。エネルギー消費は0です。でも実際、食べれるか。この間やってみましたよ。みなさんは食べたことありますか、生の玄米。100回以上噛んで食べた生の玄米は、本当に美味しかった。これならいけるなと思いました。おっとついつい長いこと話をしてしまいました。漢字の試験をはじめましょう。【*1】3月18日(金)9:45~10:30に再放送あり。 NHK教育テレビ【*2】2月16日の日記参照。子どもたちにはここに紹介した讀賣新聞の記事を配り読み聞かせた。
2005.03.11
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きのう訪れた綾部市立東綾中学の余韻がまだこころの片隅に残っている。学校が緩やかな山々にかこまれている学校。そういう学校で学んでいるからだろうか生徒たちがとても純朴である。校長先生とも話したがいわゆる中学生の問題行動といったものがないらしい。それはそうだろうなあと運動場の向こうの山並みを見て思うのだった。一方、本校は山ではなくマンションに囲まれている。きのうの風景を思うにつけ何だかうなることが今日は多かったのである。とはいうものの今日、5年生の子どもたちはECO発信をしたのである。タッキー816みのおエフエムの大平さんが来られ子どもたちのECO発信を収録してくれた。5時間目の図書室で収録はおこなわれる。あまりにも順調に収録が進み15分で収録完了である。1学期にラジオ関西の収録を教室でおこなった。そのときは5分間の番組に1時間以上もの収録時間を費やした。今回は13分間の番組で収録時間は15分弱。かなり効率よく進んだのがおわかりだろう。これも省エネなのだ。
2005.03.10
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京都府綾部市立東綾中学校に行く。生徒数52名の山中の中学校だ。昔ながらの校舎のまわりにはゆったりとした山が四方に見える。黒光りのする廊下の板張りが実に美しい。50分間、温暖化の影響・京都議定書・省エネ生活の授業を駆け足でおこなう。盛りだくさんの内容でついつい早口になったが生徒たちの熱心さには感心する。往復5,6時間かかったが、ちょっとした旅をしているようで何だかいい気分だ。車窓から山並みをちらりと見つつ本日3冊目の本をゆったりと読む。
2005.03.09
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京都市立宕陰小中学校の子どもたちから感想が届く。こういった感想を読むと本当にやってよかったなあとしみじみ思うのです。以下そのままご紹介しよう。原田先生のお宅を見学して京都市立宕陰小中学校1,原田先生のおうちについて(気づいたこと・工夫されていたこと・設計士さんの話など)☆木でできている家は火事で燃えても崩れにくいという話にびっくりした。木ってすごい なあと思った。☆水を節約していた(トイレ、お風呂の水の利用、手洗いの水の利用)☆風通しがよい☆家の壁に使われている板(木材の破片を圧縮して作られた板)にびっくりした。☆電気がついていないのに明るい家だった。○風が通りやすい、窓がたくさんついていて明るい。○電気を1つもつけていない。※犬の体温を利用して凍結を防ぐこと※コンセントの位置を高くすること※省エネをしていると聞いて貧しい暮らしのイメージがあったが、全然ちがった。※鉢の中に炭が入っていた。・家が全部木でできていてびっくりした。よく見たらクーラーがなかった。・ぼくは木でできた家と鉄でできた家とでは木の方が燃えやすいと思ったけど、実は木の方がじょうぶと聞いてびっくりした。2階の部屋の板は3cmしかないのに、教職員を含め20名のってもミシッという音もしないほどじょうぶだった。テレビのコンセントが抜いてあった。・コンセントが抜いてある。・風通しがよくなるようになっており、夏でもクーラーを使わないで生活できるように なっていた。電気を全く使っていないが、生活できる分の明るさは十分あった。家の中 が木ばかりで、木のにおいがした。1つの家で、いくつも省エネが行われていた。・クーラーがなくても夏をすごせてすごいなと思った。・窓が多い。仕切られた部屋がほとんどない。壁が少ししかない。吹き抜けをワイヤーで 仕切っている。日当たりがいい。家庭菜園を作っている。2,省エネ調理実習について(工夫していたこと・家でもできそうなこと)☆ご飯の炊き方がすごかった。ちゃんとたけるんやなあと思った。おいしかった。○ご飯の炊き方をやってみたいなと思った。○七輪は家でも使っているが、まさかここでも使っているとは思わなかった。※タオルでなべを包む・20分でご飯が炊けるとは思っていなかった。・5分しか加熱しないで、布にくるんでご飯が炊けることがわかった。3,コーヒー(作り方、わかったこと、味)☆コーヒーは嫌いなので、あまり味とかにおいはよくわからなかった。☆賞味期限がすごく短いのにびっくりした。豆を煎るのが楽しかった。○豆を煎るのは大変だったけど、お湯を入れて飲んだらおいしかった。○自分たちが腐ったものを飲んだり、食べたりしているなんて思っていませんでした。 そういうことをいわれると、これからものが食べられなくなりそうな気がしてきました。※コーヒーのおいしいいれ方がわかった。(500円玉位の大きさで一定の速さでいれる)※出来立ての方が、飲んだあとに苦みが残らなかった。・比べて飲んだら、いった方がうまかった。コーヒーの豆を植えて、育ててみよう。・自分で作るのが楽しかった。・市販のコーヒーと比べると、味がまったく違いおどろいた。コーヒー豆は、実の種だと いうことを知り、おどろいた。・市販のコーヒーと自分で作ったコーヒーでは、こんなに味がちがうことがわかった。4,その他☆TVでみたよりも、家が小さいなと思った。☆壁に使われていた板がいいなあと思った。使ってみたい。☆初めてコーヒー豆を煎ったりして楽しかった。○原田さん以外の人たちも省エネをして、地球がよくなってほしいです。○家に帰ったら、いろいろやってみようという意欲がわいてきました。・少しでもいいから、自分でできる省エネをしてみよう。(TVのコンセントを抜くなど) いい勉強になった。・風通しをよくするために、壁をとりこわすことはできないので、なるべく戸を開けておくようにしようと思った。・ぼくは原田先生の家に見学に行って、どんな家だろうとみると、まさに省エネをしてるなと思った。ぼくの家でもできたらいいなと思った。・原田先生の家は風通しや日当たりを考えて設計していることがわかった。 ☆;中2女子 ○;中1女子 ※;中3男子
2005.03.08
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庭に梅の木を植えてもらった。ご近所の植木屋さんに頼んだのだ。なかなか立派でほれぼれする。明後日、京都の綾部市立東綾中学校で出前授業をする。担当の先生と電話で打ち合わせ。「環境問題を通して先生の生き方を生徒たちに伝えてほしい」どんな授業にしよう。楽しみである。
2005.03.07
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予想以上の大人数京都市立宕陰小中学校の子どもたちが我が家に来ることになった。5年生2人・6年生3人・中学1年生1人・中学2年生1人・中学3年生1人の計8名の子どもたち、同小中学校の5年生から中学3年生までの全児童生徒である。子どもたち8名だから引率の先生は1人か多くても2人だろう。同業者の私は経験上そう思いこんでいた。ところが当日、引率で来られた先生方は10人。子どもたちよりも多い。しかも校長先生もご一緒だ。本日は土曜日。公立の小中学校は休業日である。にもかかわらずはるばる京都から貸し切りバスで1時間半かけて午前10時に大阪は箕面の我が家に来られたのだ。学校上げての一大行事の感がある。これはこれはと恐縮しつつも正直どうしようと思う。というのも我々家族をふくめ後に紹介するお2人の講師の方々の関係者だけですでにもう11人。同小中学校側の18人を合わせると合計29人となる。我が家にしては結構な大人数なのだ。この大人数に対して果たして我が家は耐えうるのか。そもそもまず全員入れるのか。そして昼食は準備できるのか。鍋でごはんを炊くとはいうもののせいぜい1つの鍋で8合ぐらいまででだろう。鍋は2つあるから無理して20合は炊けるか。いや圧力鍋の方は無理をすると危険である。う~ん、こまった。どうじよう…。案ずるより産むが易い。1階部分だけで何とか全員入ることはできた。京都市立宕陰小中学校との関係京都市立宕陰小中学校は、財団法人・省エネルギーセンター主催の省エネルギー推進モデル校である。昨年おこなわれた同センター主催の「省エネ学習発表会」で私は川村先生と知り合った。私の発表を聞いた川村先生から後日、「省エネ自然派家屋」たる我が家の見学の話が持ち上がった。同校は省エネ学習の一環で学校内にある古い家屋を改築し省エネ家屋「極楽部屋」を作るというのだ。私が同校に出前授業に出向いたのが昨年11月。同校の子どもたちは京都の山中に住む実に素朴純朴な子どもたちで、「地球温暖化と省エネ生活」といった2時間弱の私の出前授業をしっかり受けてくれた。その子どもたちとの再会となる日が本日の「省エネ自然派家屋」の見学会である。ただ我が家を見学するだけでは、休日の土曜日にはるばる京都から来る子どもたちに申し訳ない。そこでお2人の講師を招き次のような「環境学習」を計画した。「省エネ自然派家屋」での環境学習主題 山の子どもたちが体験する「省エネ自然派家屋」日時 2005年3月5日(土)10:00~15:00場所 箕面市「省エネ自然派家屋」講師 一宮唯雄さん(NPO「一杯のコーヒーから地球が見える」代表) 山田哲也さん(一級建築士・建築事務所「時愉空間」代表)原田誉一(「省エネ自然派家屋」住人)内容 1.「省エネ自然派家屋」見学」(山田哲也さん)・風の流れを考えた壁のない「立体ワンルーム造り」・低価格の国産間伐材造り・雨水利用・雨水タンク「天尊水」・水の再利用を考えた風呂・洗濯・洗面所・便所の一体化づくり・自給自足を追求する家庭菜園・シックハウス対策とシロアリ対策ほか2.省エネ学習(原田誉一)・待機電力を消費しないコンセントの位置・生ゴミ堆肥化装置「グリーンエコ」・ガス使用量5分間でごはんが炊ける省エネ調理・ケナフ燃料で火をおこし七輪で作る山の幸みそ汁・今後の「省エネ自然派家屋」薪ストーブ・燃料電池・風力・太陽光発電3.昼食 ごはんとみそ汁4.「一杯のコーヒーから地球が見える」(一宮唯雄さん)・薬としてのコーヒーの歴史・生鮮食品たるコーヒーの底力・コーヒーを生豆から焙煎して味わう・食の問題を考える5.まとめ 質疑応答山田さんの話の間に段取る「山田さん。山田さんが話されている間に連れ合いと2人で昼食の準備しようと思います。よろしくおねがいします」「わかりました」素早くそう打ち合わせをしてから子どもたちや先生方にごあいさつをし山田さんの話が始まった。「では、みなさん、まずは庭の方から見学していきます。靴を履いて、庭の方に出てください」全員が庭に出てから連れ合いと2人で昼食の準備にとりかかる。連れ合いは子どもたちや先生たちが持ってきてくれたみそ汁用の野菜を切る。わたしは米を鍋に入れる。圧力鍋に8合。カレー鍋にエイヤと10合。子どもたちの手も借りて米をとぐ。18合では足りない。小鍋に4合を追加。計22合。もうこれ以上は無理である。私は1日1食で朝昼は食べない。われわれ家族もそんなに食べない。何とかなるだろう。米をといでいるときにふと思う。そうだ。先生方が10名もいるのである。手伝ってもらえばいい。自分たちだけでやろうとするからダメなのだ。そんなことを考えていると数名の先生方が「何か手伝いましょう」と来てくれる。ありがたい。野菜切りや七輪の火おこしをお願いする。七輪は2つ。ケナフ燃料や木炭を先生たちに預ける。校長先生も火おこしを率先して手伝ってくれる。米のしかけが終わらせ次は出汁づくり。大鍋2つを取り出し、その上でいりこをボキボキ手で砕く。昆布をはさみで細かく切り刻む。そうして水を流し込む。これを火にかければ即席のうまい出汁が出る。七輪担当の先生方におねがいしますと預ける。30分たったところで米を仕掛けておいた圧力鍋とカレー鍋に火をかける。少しゆとりも出てくる。火にかけたごはんの鍋は連れあいに任せ、山田さんの話を聞きに行く。「じゃあ、次は2階の方に行きましょう」山田さんの案内で20人近くが階段を上り2階へと向かう。天井からみしみしと音が聞こえてくる。2階部分は持ちこたえることができるだろうかと少々不安にはなる。しかし全員2階に行っても崩れてくることはない。大丈夫である。山田さんの話が終わり、今度は私が「省エネ学習」を担当する。先月2月16日に発効された京都議定書の話に始まり我が家の省エネ生活を手短に授業形式で話す。米4合を仕掛けておいた小鍋を用い台所で省エネ調理の解説もする。「強火ボコボコ弱火パチパチ火を消して包んで待つこと15分」これだけで本当にうまいごはんが炊けるのだ。省エネ調理のごはんとみそ汁10分ほどの休憩の後おまちかねの昼食時間。時刻もちょうど正午である。子どもたちは家から持ってきた茶碗や箸を手に行儀よく並びごはんを盛ったり、みそ汁を入れたりする。みそ汁は2種類作った。ひとつは通常のみそしる。もうひとつはそこに酒粕を入れた粕汁的みそ汁だ。この酒粕、先日酒蔵見学に行った京都は伏見の齊藤酒造で購入しておいた「英勲」の酒粕である。芳醇な香り漂う酒粕だ。みそは安全なたべものネットワーク・オルターで購入した麦みそと手前みそ。どちらもほんもんである。ものの30分ほどでごはんはなくなり、粕汁的みそ汁もなくなる。通常のみそ汁がわずかに残っただけである。「ふー、うまかった。こらあ、ごっついうまいなあ」講師の一宮さんが満足げにそう言ってくれる。もちろん子どもたちや先生たちも「おいしい」と満足してくれたようだ。「一杯のコーヒーから地球が見える」間も段取る予定より15分早く一宮さんの授業「一杯のコーヒーから地球が見える」を始める。先週本校の5年生を対象にも行い大好評だった授業である。授業の模様は朝日新聞や毎日新聞にも紹介された。その写し(コピー)も配られる。今回はインストラクターの宇野さんが一宮さんの後を受けて講座を担当した。はじめてのことで宇野さんは最初かなり緊張されていたようだが事前にしっかり教材研究をされたようで話は順調に進んでいく。この時間を利用してわたしは洋菓子(ケーキ・ドーナツ)を買いに行く。予め20個は買っておいたのだが、予想外の大人数になりさらに10個を追加購入しに行くのである。私が戻ると子どもたちはコーヒー焙煎を楽しんでいる。部屋中がコーヒーの香ばしい香りで充満している。外の気温は8℃と寒いのだが中は15℃以上。窓を開け換気するのである。娘や連れ合いも初めてのコーヒー焙煎を体験する。小2の娘はさらにミルで焙煎豆を粉にするのを手伝ったりもしてくれる。焙りたて挽きたて搾りたての新鮮なコーヒーと一人1個の洋菓子に子どもたちや先生たちはゆたりとくつろいでくれたようだ。後かたづけも素早く終わり予定より早く講座も楽しく美味しく終了する。今日の学びをしっかりまとめる川村先生が今日の学習のまとめを書き込む用紙を子どもたちに配る。驚いたことに先生方もその用紙に今日の感想などを書いている。そう言えば、今日お越しいただいた先生方の多くは私の出前授業の時にも最後までおつきあいしてくれた先生方である。休業日の土曜日にもかかわらず参加してくれた先生方である。その熱心さには頭が下がる思いである。ひょっとして月曜日は代休になるのですか、と聞いたところ、そうはならないらしい。う~ん、やはり休業日であるのである。学習のまとめ・質疑応答がおわり、最後にみんなで記念撮影。その後、一宮さん・山田さんと軽く打ち上げをする。正直、今日の成功はお2人の力がなくては実現できなかった。お二人の話の内容はもちろん子どもたちのためになった。山田さんがいたからこそ昼食の段取りもできた。一宮さんがいたからこそ楽しく美味しく終了できた。心からの感謝してささやかな打ち上げとしてビール2本と銘酒「やどりぎ」の小瓶で乾杯である。お二人が帰られてからは、今度は家族に感謝する。ふだんは滅多に行かない回転寿司屋に行く。1年ぶりの「かっぱ寿司」はネタが随分大きくなったものだと関心。めったやたらと吠えずにおとなしくしていた愛犬ゴロウにもおみやげに骨もどきを買って帰る。
2005.03.05
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社会の時間「4R」【*1】について確認する。「スーパーのレジ袋を断るのもリフューズですが、 スーパーで買い物をしたときにレジ袋を断ったことのある人」そう聞くと31人中25人の子が挙手をする。「弁当を買ったとき割り箸を断る人」これには1人の子だけが挙手。「なんや、割り箸はみんな断らへんの」とがっかりすると、「コンビニとかで弁当、買いません」と子どもたち。弁当はお母さんの手作りが当たり前のようだ。さずがにECO発信をつづける子どもたちである感心しましたね。今日は愉しいひな祭り。上の写真は連れ合い作「ひな祭り特製ちらし寿司」。帰宅後すぐ銘酒「芳水」の酒粕で甘酒を作る。風邪で2日間学校を休んでいる娘にも飲ませてやろうと張り切って作る。味見をしてみると、今まで飲んだどの甘酒よりも芳醇な味わいだ。これなら家族みんなが喜んで飲むと確信する。ところが娘2人と連れ合いまでもが「いらない」とつれない返事。仕方なく一人で5杯も飲んだ。今日は週に2日の休肝日だが、甘酒はどうなのだろうと思いつつ。もちろん全然酔わずである。【*1】リフューズ やめる。ことわる。 リヂュース へらす。 リユース 再使用。 リサイクル 再生使用。再資源化。
2005.03.03
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2月16日に京都議定書が発効されました。日本は1990年比で二酸化炭素の排出量を6%削減する必要があります。また日本では二酸化炭素の排出量が1990年比で8%も増えてしまいました。したがって合計14%の二酸化炭素を削減しなければなりません。ところで14%削減すれば地球温暖化は防げるでしょうか。実は14%削減だけではまだまだたりません。大気中の二酸化炭素濃度を360ppmに安定させれば温暖化は防止できます。そのためには地球全体で今の二酸化炭素の排出量を60~70%削減しなければなりません。排出量の多い先進国ではそれ以上の削減が本当は必要なのです。では日本はどれくらい削減する必要があるのでしょう。京都大学の松岡護教授(環境工学)によると…。「日本は80~90%を削減しないといけない計算になる。 たいへん厳しいが、達成しないと国内でも悲惨な影響を受けることになる。 あと半世紀、できるだけ早く、本格的に取り組む必要がある」(2005年2月16日「讀賣新聞」)「悲惨な影響」とは例えば昨年公開された映画「デイ・アフター・トゥモロー」のような状況です。温暖化により海水の循環が止まると赤道一帯の熱が高緯度地方に伝わらず氷河期のような寒冷化が急激に起こる。英国のサウサンプトン海洋学センターによると、「十分な温暖化対策をとらなかった場合、今世紀末までに30%の確率で海水の循環が止まるという結果」(同紙)が出たそうです。14%削減は「十分」ではないですが、大きくて小さな第一歩と言えるでしょう。
2005.02.28
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一宮唯雄さん【*1】の特別授業を行う。1時間目は、薬としてのコーヒーの歴史をひもとき、健康食品としてのコーヒーにまつわる面白話をくりひろげる一宮さんの講義を聴く。一宮さん作詞の歌「おいちーおいしいコーヒー」を歌のお姉さん(田中さん)が披露する場面もあり、子どもたちは楽しくコーヒー学習ができる。2時間目は家庭科室へと場所を変えコーヒー焙煎を体験する。簡易焙煎器「焙りたて名人」を使い子どもたち全員が生豆を焙煎するのである。ものの5分とたたぬうちに香ばしい焙煎豆のできあがりだ。「あま~い香りがする」と言う子らもいる。朝日新聞・毎日新聞・日本食糧新聞・サンテレビ・ミニコミ誌「ザ淀川」といった報道関係者の方々【*2】が取材するなか子どもたちは実に生き生きとコーヒー焙煎を楽しんでいる。市販のコーヒーと自分たちが焙煎したコーヒーと飲み比べる。断然自分たちで焙煎した焙りたてコーヒーの方がおいしい。【*3】「食品栄養学上、コーヒー本来の正しい賞味期限は、焙煎後約『豆で7日、粉で3日、たてて30分』」という一宮さんの言葉に納得するのだ。なぜ今回このような授業を企画したのか。子どもたちは環境学習「ECO発信」の真っ最中である。特に今は社会科で「森林を守る」学習もしているところだ。・コーヒーなどの換金作物による森林破壊・「先進国と発展途上国」といった「南北問題」・生産国を支援する公正貿易(フェアートレード)また家庭科では「正しい食生活」の学習もしている。・食の安全性・食品表示・簡便さに流されない手作りの良さそういった様々なことに気づくきっかけを与えてくれる特別授業だからである。まさに「一杯のコーヒーから地球が見える」である。【*1】NPO法人「一杯のコーヒーから地球が見える」代表。お気に入り参照。【*2】「取材依頼は1週間前までに」等等といった取材規制が今年度から設けられ、取材を見送った方々もいて、恐縮することが少なくなかった。【*3】「おいしい」と言った子がほとんどだが中には当然「苦い」という子もいた。豆の量を調節してやや薄目のコーヒーにした方が子どもには飲みやすいだろう。その他。焙煎から始まるコーヒー作りの手順は1時間目に行う。時間的ゆとりをもってコーヒーを飲みつつ一宮さんの面白話を聞く。
2005.02.25
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椎名誠さんの話を1時間ほど聞く。といってもこれは基調講演という場での話だ。椎名さんによると世界には大きく分けて3つの種類の川があるという。1 アマゾン川・メコン川・ガンジス川2 日本の川3 スコットランドの川(スペイ川)詳細はシーナ兄貴の近著『メコン・黄金水道をゆく』(集英社)をぜひ読んでほしい。ほかにも「エネルギー」や「水不足」といった環境問題の話をシーナ兄貴独自の視点で語ってくれた。私は図解的書き留め(メモ)をしながら話を聞く。当然、話の後の質問あらかじめ考えている。ところが。「時間がきました。話を終わります」そう言って椎名さんは舞台を後にした。司会の方が「もう一度、拍手を」と言ったとき、すでにもう椎名さんはいないのだ。う~ん、椎名さんらしいなと思う。「それでは15分ほど休憩を取ります」と司会者。15分もあるのなら質問の時間を取ってくださいよ、と強く思ったのである。実はシーナ兄貴を我が家にお招きしようと準備をしていたのだ。1 事前に手紙を出す。(A4の紙7枚)2 京都は伏見の酒蔵で「やどりぎ」を買う(兄弟の盃用)3 ハガキを出す。4 基調講演での質問を用意する。(今日明日の旅のご予定を聞く)5 焙りたてコーヒーを用意する。6 オルター食材を買いそろえておく。7 つれあいが特製の鍋料理をつくる。8 「エビスビールあります」9 みのおエフエムの方をお招きする。(その他約数十種類)兄貴なら電話連絡なしでもひょっこり来てくれるだろう、と思っていたのだが…。まあ今日は雨がひどいから…。などと自分に言い聞かせ、連れ合いが作ってくれた特製鍋とエビスビールを少々飲んで夜7:45には眠ってしまった。ひょっとして夜中に兄貴が来るかもしれないと思いつつ…。
2005.02.24
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雑誌「ナチュラルジオグラフィック」の9月号をぜひ手に入れたい。地球温暖化特集で最新の情報や写真資料が方にあるようだからだ。ところが私がお世話になっている箕面駅前の「木下ブックセンター」で注文したところ、すでに出版社では在庫切れだった。売れる雑誌なら増刷してくれてもよさそうなのだがそうはいかない事情もあるのだろう。これは昨年の話である。今年に入り省エネルギーセンターの方から「紀伊国屋」など大手書店では取り寄せ可能という情報をいただいた。よし、と思い、まずは曽根駅前の「ブックファースト」に行く。ところがここでも出版社が在庫切れのためとりよせできませんとのこと。残念だが、とても愛想のいい店員さんで好感が持てたのが救いである。しばらくしてから梅田にある「紀伊国屋」で注文をする。1週間たっても連絡がないので、梅田に行くついでに再度「紀伊国屋」に行く。「すいません。ご連絡したのですがお留守だったみたいで…」と言われ、やはりここでも在庫切れ。う~ん、取り寄せ可能のはずだったのだがどうしたことだ、と思いつつ店を出る。数日後、今度は梅田の「旭屋」に行く。「少々お待ちください。調べて参ります」お、ここは何と「ナショナルジオグラフィック」のバックナンバー常設店ではないか。期待をふくらまし店員さんを来るのを待つ。「お客様、申し訳ございません。昨日まではあったのですが…」期待していただけにがっくりである。まあ省エネセンターによる取り寄せ可能情報はやはり正しかったのは確認できた。その後、梅田にある「ジュンク堂」「ブックファースト」と大手書店を歩いてまわるがどこも、「申し訳ございません。在庫切れです」である。ああ、とうなだれて帰宅したのが昨日の話。酒蔵見学の後で少々ふらつきながら帰宅したあの日である。本日インターネットで「9月号」を手に入れようとしたところ、バックナンバー常設店が「旭屋」の他にあることが判明。梅田にある「ブックファースト」だ。さっそく、電話をかけて在庫確認をする。「9月号ですね。少々お待ちください。 ……はい。あります」おお、よしよし、即注文である。梅田には「ブックファースト」が3店あるので、どこの店かを確認する。すると昨日わたしが行ったところと同じ店ではないか。「ええ、昨日行ったら、在庫切れです、って言われましたよ」「あ、そうですか。申し訳ありません」まあここは怒らずに、「9月号」が手に入ることを確認できたのでよしとしよう。そういう大らかな気持ちにもなるのである。しかし、2番目に訪れた「ブックファースト」曽根店のあの愛想のいい店員さんがなぜ、この「ブックファースト」梅田店がバックナンバーの常設店であることを教えてくれなかったのだろう。まあ若い店員さんでもあったからそこまではしらなかったのだろう。知っていたらあの愛想のいい店員さんなら教えてくれたに違いない。これまた大らかな気持ちになるのである。まあともかく明後日には念願の「9月号」が手にはいるのだ。これからの本探しはやはりインターネットも活用すべきだと確信した次第。おはようございます。原田誉一です。日曜日やや酔っぱらいながら梅田の書店を探し回りました。というのも紀伊国屋で注文していたのですが、在庫切れだったのです。旭屋→ジュンク堂→ブックファースト、どこも在庫切れ。ところが一昨日ブックファーストにバックナンバーがあることを発見しました。明日取りに行く予定です。
2005.02.21
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【写真1】アルコール発酵の様子を見ながら三井さんの解説を聞くのんきさん 【写真2】カップ持参で試飲会に挑む(のんきさん・私・三井さん)京都は伏見にある酒蔵に行く。清酒「英勲」で有名な齋藤酒造の酒蔵だ。【*1】「現場でしか分からない香り・小さな音・気温など、 肌で感じてください」社長のこの言葉を素早く書き留める。その後、工場長の説明・ビデオ鑑賞・酒蔵見学とつづき、お待ちかねの「利き酒会」。持参カップを持って数種類の清酒と勝負。もう感動的にうまい。体内の細胞にスーと染み渡り数時間後少々酔っぱらい気分になってしまう。「今日はここのお酒を買えると言うことですが、今後どのようにすれば買うことができるでしょうか」もうろうとなりながらも話の最後には質問もするのである。購入できた大小合わせて5本の酒をカバンに入れ千鳥足で何とか無事帰宅する。【*1】お気に入り参照
2005.02.20
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最近よく「意味」という言葉を意識するようになった。たとえば国語の授業では次のような発問を考えたりする。「『洪庵のたいまつ』にはどういう意味が込められていますか」「文章全体を通してみると、第1段落にはどういう意味があるのですか」国語はもちろん他の教科などでも応用可能な発問も考える。「今日の授業はあなたにとってどんな意味がありましたか」「意味を問う」ということは、実に応用範囲が広い。先の発問でいうと、「主題」や「段落の役割」が問える。それ以外に、原因・理由・背景といったことにも思考が及ぶこともある。また文章(テキスト)から自分の価値観を形成することにも役立つ。客観的に考えていたことを主観的にとらえ治す作業ができるということでもある。幅広く考えることもでき、また奥深く思索できる。昨日アイヌプロジェクトの催しに参加した。開始時刻を間違えて1時間半も早く会場である「街山荘」に到着。おまけに開始時刻が30分以上も遅れたので合計2時間以上待つことになる。夜7:30には「街山荘」を出るつもりだったが、開演が7:30を過ぎる。しかし2時間以上もムダな時間・意味のない時間をすごしてしまったかというとそうではない。その間、いろんな方とお話しすることができた。初めて合う人・数年ぶりに合う人・親しい方と有意義な時を過ごせたのだ。開始時刻をまちがえ、一見ムダな意味のない時を過ごしかに思えたが、有意義な意味のある時を過ごすことができたのだ。そして今日2月19日(土)鶴見緑地にある大阪市環境学習センター「生き生き地球館」に行く。環境学習発表会という催しに参加するためだ。5年生の子どもたちがかいたECO発信の掲示物も持参する。これは宅配でも送れたのだが、当日この催しの発表者として参加することなっていたので、持参することに決めた。しかし、私が発表者として参加する催しは19日(土)ではあるもののそれは3月19日(土)の催しであった。前日それに気づいてアッチャ~と思った次第。こんなことなら、宅配で送れば良かったと思ったが後の祭りである。しかも「生き生き地球館」は大阪市の施設だから逓送便でも送れることにも後で気づきさらにアッチャ~化したわけだ。交通費往復540円と数時間を費やして行くことになる。ムダな意味のないお金や時間を使ってしまったのかた少々がっかりしそうになったが、考え直す。これにも何か意味があるのだろうと。用意されていた掲示板に子どもたちのECO発信を貼ってから帰ってもよかったのだが、会場では何やら誰かの講演会が行われている。せっかくだから聞いてみようと中に入る。200人ほど入れる会場に30人ほどの人がまばらに講師の話を聞いている。何だか寂しい講演会だなあと思いつつ一番左端の後ろから4番目の席に着く。講師は京都精華大の山田国廣教授(環境社会学)。演題は「地球の環境は一人じゃ守れない」だ。寂しい会場内だが山田先生は元気はハツラツに話している。わたしは、講演後質問するつもりで話を聞こうと書き留めながら聞く体制を作る。「総合学習」で講師の方を招いて特別授業を行っているが、子どもたちにはよく「講師の方の話が終わったら質問するように」と言ってもいる【*1】。質問するつもりで話を聞くことで主体的な聞く構えができ理解も深まるのだ。山田先生の講演後、司会者が「質問のある方は…」と言うとすぐに挙手をする。マイクをもらい質問したのである【*2】。「生き生き地球館」を出て駅へと向かう途中、教え子に会う。私が担任している5年1組の男のとそのお兄ちゃん、そしてお母さんも。教室に掲示したあった今日のこの催しのチラシを見て参加したのだという。うれしいではないか。「先生が質問されているのも聞きましたよ」とお母さん。いやはや少々恥ずかしい気もしたがこれまたやはりうれしい。2月と3月をまちがえはしたが、やはりこれにも意味はあったのだ。福島大学の飯田史彦さんは『生きがいの創造』(PHP研究所、2003年)で次のように言う。「すべてのことには意味がある」(206頁)「意味が現象に優先する」(362頁)「人生では、まず全てのことに意味(学びの材料)が存在し、その意味を実現化するために最適な現象を生じてくれる」(362頁)そういう意味でも「意味を問うこと」にも意味があるのですね。【*1】ところがなかなか子どもたちは質問をしない。はずかしいというのが大きな原因のようだ。またどういう質問をしたらいいのか分からないという子も多い。そこで質問の仕方や質問の例を教えた。・質問の仕方 1 話を聞く前に予め質問を考えておく。 2 話を聞きながら質問を書く。 3 質問は?と聞かれたらすぐ手を挙げその間に質問を考える。・質問の例 「いつからそのようなことに興味を持たれたのですか」 「お話の中に出てきた○○についてもう少し詳しく教えてください」 「○○さんは子どものころどんなことをするのが好きでしたか」【*2】「今日はどうもありがとうございました。 先生に2つご質問します。 1つ目は、冷蔵庫の電源を切っても故障しないかと言うことです。 私は箕面に住んでいるのですが、先日の寒い日、家に帰り、ビールを冷やそうと冷蔵庫を開けたところ、冷蔵庫の中の方が暖かかったんですよね(笑)。 ビールは冷蔵庫ではなく外で冷やしました(笑)。 このように冬に冷蔵庫を使うのはもったないない。 できれば電源を抜きたいのですが、故障が気になります。 2つ目の質問は、蛍光灯の電源をつけたり消したりしすぎると逆に電気を消費するのではないか、ということです。(以下省略)
2005.02.19
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【写真1】特別授業後、子どもたちからサイン責めに合う釜中明さん 【写真2】アイヌプロジェクトの演奏(街山荘)
2005.02.18
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知人から電子便(メール)が届いた。来週あたり我が家に行きたいという。了解、と思い、予定表を見てムムと唸ってしまう。ゆっくりと話す時間がなかなか作れそうにないのだ。どうしよう…。もちろん平日は学校で仕事である。う~ん…。ちなみに来週あたりの予定は次の通り。18日(金)釜中さん授業「森が死ねば海が死ぬ」映画「木霊」観賞後 『アイヌ・アート・プジェクト』音楽と舞踊(街山荘)19日(土)環境教育マッチングフェア(生き生き地球館) 大阪教育サークルはやし例会(街山荘)20日(日)三井さんと酒蔵見学(京都伏見「英勲」蔵元齊藤酒造株式会社) 環境市民団体15%クラブ例会(生涯学習センター)21日(月)教育指導最終評価分科会22日(火)オルター食材でお茶菓子を味わう(家庭科) 生活指導部会 23日(水)西川さん授業「豆腐の試食から食の安全を考える」24日(木)琵琶湖の環境を考えるシンポジウム(朝日生命ホール) 椎名誠さんご招待(?)25日(金)一宮さん授業「一杯のコーヒーから地球が見える」26日(土)青年フェスタ(箕面観光ホテル)小田さん講演 環境(ECO)的予定がやはり多い。
2005.02.17
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京都議定書が本日発行された。日本は二酸化炭素を1990年比で6%削減しなければならない【*1】。今日の讀賣新聞の第18面、「どうなる地球 衝撃の破局的災害予測 温室効果ガス 日本9割削減必要」文字通り「衝撃」的な内容である。9割とは90%である。日本は90%の削減が必要というのだ。松岡譲・京都大学教授(環境工学)によると、映画「デイ・アフター・トゥモロー」【*2】のような「シミレーション結果もありうることが示された」。「日本は80-90%を削減しないといけない計算になる。 たいへん厳しいが、達成しないと国内でも悲惨な影響を受けることになる」 本来この記事は18面でなく第1面に大きく報じられるべき内容であろう。6%削減なんてホントはじめの第一歩にすぎないが、動き始めたことに意味がある。【*1】1990年以降増加した8%を合わせると今後14%削減する必要がある。【*2】昨年7月に書いた下記の電子便を参照ください。地球温暖化で、南極の巨大な棚氷が崩壊。棚氷は海で溶け、海水の塩分濃度を低下させる。すると海流の流れが変わり、大気に異変をきたす。予測困難な異常気象の始まりである。ソフトボール大の雹(ひょう)が頭上から人々を直撃。巨大な竜巻が人や車、そして高層ビルまでも吹き飛ばす。急激な海面上昇で、海水が一挙に町を飲み込む。大気の異変が進行し、今度は恐ろしく急激に気温が下がる。町を飲み込んだ海水はもちろん、建物や人々が凍りつく。北半球の多くの国々が極地のごとき氷の世界へと一変する。「そのときあなたはどこにいますか」これは今上映中の映画「デイ・アフター・トゥモロー」の話。なんだ映画の話か、と思わないで下さいね。深刻な地球温暖化の影響はもうすでに始まっているようです。佐賀県では竜巻が起こりました。車までもが飛ばされるほどの竜巻です。雹が降ってきたところもあるそうです。死者14名、浸水家屋25000棟以上の被害をもたらした新潟・福島豪雨では、世界最強の海流・黒潮の大蛇行が関係しているとの指摘も(2004年7月17日「讀賣新聞」)。地球温暖化の授業を毎年やっていますが、今年ほど現実味を持ってやった年はありません。おそらくそういった傾向はこれからも続くようで恐いです。今日はめずらしく一人で家の留守番。つれあいと娘2人は「デイ・アフター・トゥモロー」を見に行きました。今宵は家族で「地球温暖化」について語り合うことになるでしょう。
2005.02.16
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5・6時間目を使い5年1組・2組のECO発信交流会をする。学習発表的なECO発信は今日で3回目となる。1回目は学級の友達および教職員対象に研究授業で行ったECO発信(1)。2回目は保護者対象に学習参観で行ったECO発信(2)である。1回目・2回目ともなかなかのできのECO発信であったことはここにも以前書いたとおりだ。このままいけば3回目はさらに素晴らしいものになると大いに期待していた。しかし今ひとつ物足りなさを感じてしまったのだ。交流会後、教室にもどり子どもたちに次の質問に答えてもらう形で紙に書かせる。1、今日のECO発信、全体的に見て、どうでしたか。2、なぜそう思ったのですか。(理由)3、どうじてそうなったのですか。(原因)4、今後どのようにしていけばいいですか。(対策)5、あなたの今日のECO発信はどうでしたか。6,書き漏らしたことなど、今日の感想を書いてください。ほとんどの子が「1」で良くなかったということを書いた。あえていえば今日は「失敗だった」。しかし失敗からも大いに学んでほしい。5年1組で学習できる日は後26日である。
2005.02.15
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『南極からのメッセージ』(NHK出版)を読んでいきなりオオと唸る。冒頭に次の記述があるからだ。「北極、南極をたった一人で歩いて横断した大場満郎さんは、南極大陸について次のように語ってくれた。『あまりにも大きくて自分の力だけではどうしようもないというか、とてつもない存在感がありますよね。あまりにも大きくて『変なやつ』というあだ名をつけましたよ』」(同書3頁)いきなりあの大場さんが登場している。しかも同書64頁には大場さんの文章が掲載されてある。「人の気持ちを原点に戻す南極の自然」という15頁にも渡る文章だ。これを読むと南極大陸単独横断のすさまじさがじわじわつたわる。そして大場さんの人となり、生き方といたものまでじわ~としみてくる。ああ、もっと早くにこの本を読んでおけばと後悔する。この本は2年前に購入していたのだが読んだのが昨年12月である。その年の7月に実は大場さんが本校で2回目の特別授業を行ってくれた。【*1】その後、みのおエフエムのタッキー地球レポートという番組で「冒険家・大場満郎さんと語る地球縦回り世界一周の旅」を2人で収録したのであった。そのときまでは「すごい人だなあ」と思っていたが、この本を読んでさらに「ものすごい人ではないか」と驚愕したのである。そうか大場さんとはこれほどまでにものずごい冒険家であったのだと再認識した次第。その大場満郎さんが今月16日にカナダに向かう。地球縦回り世界一周の旅の第2弾がいよいよ開始される。この日は京都議定書発効の重要な日でもある。16日は京都議定書発行日という話を子どもたちに今日したが、大場さんのことはまだ話していない。明日は大場さんの話をしようと思う。もちろん『南極からのメッセージ』を紹介しながら。【*1】お気に入りの「地球縦回り…」参照。1回目の特別授業の様子を紹介してあります。
2005.02.14
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作家・椎名誠さんに手紙を送る。内容はズバリ「我が家に来てください」だ。椎名さんが2月24日(木)に来阪する【*1】という情報を先月末に毎日新聞で知った。毎日新聞社主催の「水辺と生き物」【*2】というシンポジウムで椎名さんが基調講演をするという。弟分の私としては兄貴の来阪と聞いてじっとしてはおられないではないか。何しろ日本全国の海を見に行ったり、世界各国の川・海・山・街などをあちこち旅に出ることが多い兄貴である。したがって、めったにない来阪なのだ。それに先週よんだ兄貴の本【*3】にある「余市」と「煎りたてのコーヒー」という言葉にオオと唸ったのだ。「余市」は北海道にある兄貴のカクレ家(別荘)の近くの街。そこから車で30分の小樽にる「海猫屋」という料理店では「煎りたてのコーヒー」を出すそうだ。つまり、・「余市」→「よいち」→「誉一」(私の名前)・「煎りたてのコーヒー」→「焙りたてコーヒー」【*4】といった我田引水的類推単純思考でもってオオとなった。しかもだ。2月24日(木)という日は我が家で最もいい食材および酒が準備できる日なのである。オルター【*5】からの新鮮で安全な食材が届くのが毎週水曜日。2月20日(日)は三井さんと酒蔵見学会【*6】に行き銘酒「英勲」を手に入れることができる。そして当日までにはエビスビールも用意できる。「エビスビールあります」だ。さらに、翌25日(金)には本校で「一杯のコーヒーから地球が見える」【*7】の特別授業を行う。先ほどの「煎りたてのコーヒー」と結びつくではないか。兄貴は旅の途中ひょっこり小学校に立ち寄ることも少なくない。新大阪から車で7分ほどにある本校だからひょっとして兄貴の来校もあるかもしれない。条件は全て整った。あとは兄貴からの返事を待つだけだ。【*1】2005年1月28日付「毎日新聞(夕刊)」より【*2】副題「琵琶湖の環境を考える」 場所・朝日生命ホール(大阪市中央区高麗橋4-2-16) 応募方法・FAX(06-6346-8665)住所・名前・年齢・職業・電話番号・希望人数を書いて申し込む。入場無料。【*3】椎名誠『小魚びゅんびゅん荒波編』(講談社、2004年)141頁「余市」、147頁「煎りたてのコーヒー」。【*4】今年出版予定の本の主題でもある。【*5】「安全な食べものネットワーク・オルター」。お気に入り参照【*6】1月20日の日記「【秘】また参加したい環境ECO旅行と食・酒の会」参照。【*7】NPO「一杯のコーヒーから地球が見える」お気に入り参照。
2005.02.10
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金曜日は「映画の日」だ。帰りに貸しビデオ屋「ツタヤ」で1本借りる。「当日返却」なら105円で借りれる【*1】のだ。「当日返却」といっても翌日の朝10時までに返せばいいのである。金曜日はテレビでも夜に映画を放映するが見る気がしない。テレビ宣伝(コマーシャル)が煩わしいからである。いいところで宣伝の画面に切り替わる。時間のムダ。子どもたちにも教育上精神上発達上有害無益なことこの上ない。もともとテレビを見ること自体に問題が多い。教育士・岸本裕史さんも著書『見える学力、見えない学力』(大月書店)で「テレビ十悪」を書いているほどだ。そうは言うものの子どもたちにとってやはりテレビは魅力的ではある。したがって我が家ではテレビの視聴時間は1日1時間と定めている。もちろん私は全くと言っていいくらいテレビは見ない。うちのテレビは部屋の隅に追いやられている。おまけにアンテナを設置していない。【*2】あまり心地よくテレビを見る環境にはなっていないのだ。それでもやはり映画は見たい。できれば家族そろって一緒に楽しめる映画をじっくり見たい。【*3】いつも朝3時半起床なので夜9時には寝てしまう。帰宅するのが夜7時ごろだから、ゆっくり映画を見ている暇はない。でも金曜日は特別だ。次の日は休みである、といった精神的安堵感がありゆったりくつろげるのだ。そこで金曜日は我が家の「映画の日」と相成ったわけである。さてここらようやく本題だ。家族で過ごすときは仕方なく石油ファンヒーターを使っているが【*4】、家族で映画を見るときはこれを消す。すると室温は10℃を切るようになる。もっともこれをつけていても室温は15℃である。この状況でもって2時間もの間どうやって映画を見るのか。しかも寝間着姿である。まずジャンバーなどの上着を着る。次に私・娘・娘・連れ合いの順にソファーに座る。そして布団にくるまるのである。これで完璧。室温がたとえ1ケタでもわれわれ4人はあったかなのだ。テレビ・ビデオ・蛍光灯の3つの電気を使用している分、せめて暖房にかかるエネルギーは省きたい。それになによりも家族4人が文字通り身を寄り添って映画を見るなんていいではないですか。これも我が家のECO発信(エコ発信)である。ちなみに本日の映画は「グリンチ」。今ひとつ期待はずれだったので途中で打ち切り4人とも素早く10時に就寝。先週見た「オーロラの彼方へ」は面白かった。幼稚園の娘には難しかったようだが、過去と現在の親子の交信という着想がスルドイと思った。【*1】大阪人の私は日常「ら入り言葉」は使わない。あえて「ら入り言葉」を使用するといったことも極力さけている。したがって「借りられる」でなく「借りれる」と書く。【*2】職場の「神戸先生」手製の簡易ケーブルアンテナで民放3社のチャンネルは映る。日によってはとても鮮明に写るときもありびっくりするくらいだ。【*3】1月5日の日記「何方か、最低条件3つを満たし腹の底から感動できる映画を教えてください」参照。【*4】1月30日の日記に引用した、「ライブタウン」の原稿「今もっとも欲しい温暖化防止の切り札4点」参照。
2005.02.04
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5時間目の学習参観で第2回目の環境授業・ECO発進(エコ発進)を行う。第1回目の環境授業・ECO発進(エコ発進)の反省点をふまえかなり進化発展した内容である。言葉遣いも適切で大阪の子らしい話しっぷりだ。よくもまあ短時間のうちにあれだけの台詞を覚えたなあと感心する。毎日継続している「名文音読」の効用もあるかもしれないが、それよりも子どもたちの「やろう」という意欲の方が強いからだろう。予め質問を書いて発表を聞くようにしていたので、発表後も活発に意見交換ができた。下調べもよくできていたので「わかりません」という言葉はあまりでない。子どもたちになりにその場で受け答えができていたのにも関心関心である。参観後の学級懇談会では8名ものお母さんが参加してくれた。ここ数年でかなりの参加率である。たいがい最後の学級懇談会というのは参加される方が少ない。学級担任としては最後の学級参観こそ多くの方に参加していただきこの1年間の子どもたちの成長ぶりをお互い喜び合いたいと思っているのであります。そういう意味で昨日の学級懇談会は短時間で充実したものになったと思っている。きのうの学級懇談会でこの「原田誉一の電脳掲示板」のことをお知らせした。もしこれをお読みのお母さんがいらっしゃったらぜひ一言二言「コメント」をお願いしますね。第3回目の環境授業・ECO発進(エコ発進)は2組の子らとの交流となる。
2005.02.02
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3時間目に第1回目のECO発進の反省会を行う。面白くてよくわかる発表であったことをまずほめる。研究等議会でも他の先生方からいただいたお褒めの言葉も紹介する。次に改善点を子どもたちに聞く。「声が小さかった」子どもたちも分かっているのだ。そして私から5つの改善点を話す。なるほどと子どもたちが思ってから昨日の日記を印刷し子どもたちに配って読む。第1回目のECO発進の改善点を記した日記である。これでさらに改善点を意識できただろう。その後、テーマ班別に分かれ第2回目のECO発進に向けた活動を始める。そのさい、きのう子どもたちが書いた質問・感想の用紙を各班に配る。これを参考に、調査や原稿の見直しが活発に行われる。第2回目のECO発進は明日の授業参観で行う。より進化発展したECO発進になること請け合いである。
2005.02.01
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時間通りに始まり、時間通りに終わった研究授業でのECO発信。子どもたちはかなり緊張していたようだ。漫才風発表を試みた地球温暖化班の笑いをぐっとがまんして笑わないという事態に陥った場面が前半見受けられた。しかし徐々に緊張感もほぐれてくると発表後の質疑応答もやや活発化してくる。明日は個々の班で問題点等を話し合いさらに進化発展を遂げたECO発信を目指す。明後日は学習参観で第2回目のECO発信と相成るわけだ。そこで以下に改善点のみ記しておこう。○適切な言葉を使うこと。 不適切な言葉が出るとそれが気になり内容どころではなくなる場合がある。 「アホ・バカ」で笑いを取るのは下策である。 「緊張と弛緩の間」あるいは「共感」でもって笑いを取るのが上策であり粋でもある。○聞く人によく伝わる話し方で発表すること。 小さな声はもちろん棒読み・早口・間のない話し方では伝わらない。 聞く人のことを思えばこうした話し方はできないはずだ。 「自己中心的な我がままな話し方である」と言われても仕方がない。 聞く人の立場になって考えるといった視点の転換が必要でもある。 「後ろのお客さんがよく聞こえるような大きな声で漫才をしています」 漫才コンビ「Wヤング」の平川幸男師匠の教えを思い出そう。○発表後には質問をすること。 発表を聞き新しい情報を知るとさらにそれに関する別のことが知りたくなる。 理解が深まれば深まるほどさらに疑問も生じてくる。 これらは知的好奇心旺盛な人間なら当たり前のことである。 発表後、質問がないということは、知的好奇心がない、分かっていない、聞いていない、といった態度の表れでもある。 「よく勉強になりました」なんて言う人ほど実はよく分かっていないものなのだ。 何を質問しようか考えながら発表を聞くのもいい。 発表後とにかく手をあげその間に質問を考えるといった裏技を使うのも時には必要かもしれない。 しかしそれよりも発表前に予め質問をいくつか書いておくのが一番いい。 こうすると発表をしっかり聞くぞという積極的な態度で臨める。 質問に対する答えを確認しながら発表聞き確認できなかったことを発表後に質問すればいいのである。 ○本当に知りたいことを質問すること。 どうでもいいことや調べても絶対分からないことをあえて質問しない。 そんなことより自分が本当に知りたいことを質問する。 そしてできれば答えやすい質問がいい。 たとえば次のような質問である。 「地球温暖化で最近どんなことが起きたのですか」 「私は原発について~と考えていますが、○○さんはどうですか」 「エネルギー自給率の低い日本はどこからエネルギー資源を輸入しているのですか」 「省エネをしてよかったことや困ったことについてもう少し詳しく聞かせてください」 「環境先進国ドイツについてはどの本が一番参考になりましたか」 「燃料電池はこれからどういったところで使われるようになるのですか」 ○発表者は質問を予想して下調べをしておくこと。 確かに質問に答えられないときもある。 そういうときは「今は分からないので後で調べます」と言えばいい。あるいは分る範囲で答えればいい。 しかし質問のたびに「わかりません」を連発するようではいただけない。 やはりある程度は質問を予想して答えを調べておく必要がある。 例えば先の質問程度のことは事前に調べておきたい。
2005.01.31
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今日もスポーツクラブの風呂の中でいい着想がひらめいた。ひとつは、3月に省エネルギー教育推進モデル校の京都市宕陰小中学校の子どもたちが省エネ自然派家屋の我が家に見学に来る件で、何をやるかが芋ズル式に次々と思いついたこと。もう一つは、今日締め切りの原稿記事に書く内容である。讀賣新聞関係の「ライブタウン」と地域新聞に今月で27回目になるできたての原稿を下記に掲載する。1日1冊の効果がじわじわと効いてきたのか今すこぶる頭の回転が早くいい考えが浮かんでくる。第27回「今もっとも欲しい温暖化防止の切り札4点」今月16日、地球温暖化防止のため39の国や地域に対し温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書がようやく発効されます。温室効果ガスの9割を占めるのが二酸化炭素。そのうち家庭からは2割もの二酸化炭素が排出されています。国が家庭への省エネを呼びかけているのもうなずけます。省エネなど温暖化防止のため家庭でできることはまだまだたくさんありそうです。例えばわが家は夏に冷房機がなくても過ごせる「省エネ自然派家屋」です。吹き抜けを作ったり壁を作らなかったりして風の通りをよくしています。でも夏はこれでいいのですが冬は寒い。私一人のときは家の中でもジャンバーを着込んで寒さしのぎをしていますが、家族といるときは石油ファンヒーターを使うこともあります。これを早急に薪ストーブに切りかえたいのです。間伐材はもちろん、近くの森に落ちてある朽木の木切れなんかも薪として使えそう。これぞバイオマスエネルギーの活用です。さらに燃料電池・風力発電機・太陽電池の三つどもえ設置であります。水素と酸素で電気とお湯を作る燃料電池は「電池」というよりもいわば「小型発電給湯装置」です。これでもって床暖房もできます。薪ストーブだけでは部屋全体を暖めることはできませんから床暖房はもってこいです。 燃料電池に必要な水素と酸素の確保には、風力発電機や太陽電池が威力を発揮します。 風や太陽光でできた電気で水を分解するのです。すると水は水素と酸素を発生します(中学で習う「水の電気分解」ですね)。これで水素と酸素が確保されます。たりないときは都市ガスからも水素を取り出すようにしておけば万全です。こうして近い将来わが家はさらに進化した省エネ自然派家屋になることでしょう。薪ストーブ・燃料電池・風力発電機・太陽電池。地球温暖化防止の切り札なのであります。
2005.01.30
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グリーンエコ【*】に古くなった玄米を入れた。復活してから常時50℃前後を保ったいるが、来週あたりから氷点下の寒波が到来するということで燃料を補給したのである。生ゴミと枯れ葉も一緒によくかき混ぜる。保温のため新聞紙1部を縦に折り布団のようにしく。しばらくすると内部は60℃にもなっている。もくもくと湯気も立つ。これなら寒波も心配ないだろう。【*】お気に入り(Bookmark)参照
2005.01.29
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【写真】街山荘再建の意気込みを語るエカシ・原田譽志男【*1】長野県は木島平にあった日本一の手作りログハウス街山荘【*2】が全焼して6年が過ぎた。再建を期して大阪で始めた3店目のショットバー「街山荘」でエカシこと原田譽志男は講師として初めてその思いを語る。1998年12月、日本一の手作りログハウスは大きな炎に包まれ真っ黒こげに焼き尽くされた。黒い焼け跡からはコンクリートの基礎が残っていた。その基礎に2階建ての丸太小屋的ログハウスをようやく建てたのが昨年末だった。ところが今年に入ってからの大雪と地震で2階部分が崩壊。街山荘再建はまたもやふりだしにもどる。今61歳だがエカシにはログビルダーとしての技術がある。材料の丸太も生駒の支援者から安く手に入る。ところが台所・風呂・便器といった設備に相当な金がかかるのだ。今は資金不足である。そこで再建を支援してくれる「街山荘会員」を募集している。詳細はぜひ街山荘のホームページを見てほしい。多くの方の支援が集まれば、きっと年末には街山荘再建を実現するだろう。「街山荘再建は夢ではなく、責任なんです」エカシのこの言葉に大きくうなずいたのだ。【*1】原田誉一の父親であります。【*2】お気に入り(Bookmarks)に「街山荘」ホームページがあります。
2005.01.28
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5時間目に子どもたちのECO発信の出来具合をみる。隣の空き教室にOHPを設置して班ごとに発表してもらう。時間は4分40秒から5分の間だ。もちろん見るのは私だけで他の子どもたちは教室でECO発信の準備をしている、 各班の出来具合は次の通りである。 1,地球温暖化班…集団漫才風の発表は面白い。 2.主な発電所班…討論風の発表に勢いがある。 3.エネルギー問題班…つかみのいいコント風発表だ。 4.省エネ班…かたくなに真面目な発表を貫いている。 5.環境先進国班…環境先進国「江戸」の話が面白い。 6.新エネルギー班…よく調べているのがよく分かる。 漫才授業を経験した子どもたちだから、はっきり言ってしゃべりはうまい。物怖じする子がほとんどいない。これはすばらしい。 ただ、やはり練習不足である。台詞を覚えているのはもう当たり前だが、今回は学習発表なのである。OHP資料を提示したり、問題を出したりと、様々な活動を的確に組み立てて行かねばならない。 まあ、そういったことを子どもたちは今回学ぶことができたように思う。明日しっかり練習して本番の1月31日にきっちり勝負をつけてもらいたい。
2005.01.27
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朝6年生の女の子が教室に来た。昨年度うけもった子である。何だかうれしそうだ。聞いてみると中学受験に合格したとのこと。それもかなりの難関校だ。おめでとうと心からお祝いを述べる。「試験、むずかしかったやろう」「うん。社会は時事問題が多かった」「環境問題も出た?」「出た出た。温暖化やオゾン層や酸性雨…」「で、どうやった?」「完璧」 うれしいではないか。この子も昨年の今頃ECO発信に進んで取り組んでいたのである。 2時間目にECO発信の掲示物を作成する。1人1枚ハガキ大ほどの紙に自分のECO発信を書く。そして班ごとに1枚の画用紙にまとめる。これは2月19日に開催される環境学習センター「生き生き地球館」の催しのさい展示する予定。 きのうの反省もあり、その後5・6時間目を総合の時間に費やした。着々と学習発表会用のECO発信ができつつある。2組の先生曰く、「男の子も女の子もわきあいあいとやってるね」 肩と腰はまだまだ痛む。子どもが落とした消しゴムをしゃがんで拾えない。公務災害を申請しようと思う。
2005.01.25
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6時間目の総合の時間にECO発信の準備に取りかかった。来週のこの時間いよいよ研究授業である。1週間前というこただが、子どもたちの進み具合はいかがなものか。 当然の事ながら班によって進み具合はちがう。問題づくりや発表原稿がもうできて発表用資料の作成へと順調に進んでいる班もあれば、まだ問題づくりをしている班もある。 6時間目終了後、放課後の居残りで、とは思ったが、4時から会議がある。居残りができない。これが2時間目終了であったら、休み時間や昼休みなどを使って作業を進める時間的な余裕があったなと反省する。 明日は午前中にECO発信の時間を取ろうと思いました。 肩・腰ともまだ痛い。体育の授業は2組の先生の好意で合同体育にしてもらった。箕面駅前整骨院にも行く。
2005.01.24
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いつも通り朝3:30に目を覚ます。ん、痛い。左肩がじんじんと痛む。そして腕が上がらない。起きようとすると腰も痛いではないか。なんだなんだどうなっておるのだ。そうか、きのう学校の階段でこけたのだ。 5時間目の図書の時間を終え、図書室から教室に戻るさい、2組の先生と話しながら階段を降りようとしたその瞬間。ズル、ズル、ズルズルズル…と7段ほど滑り落ちてしまった。近くにいた子どもたちがかけよって、「先生、大丈夫ですか」と声をかけてくれる。実にやさいい子どもたちだ。「うん、大丈夫。でも、腰が…」そのまましばらくうなだれてしまった。 おそらくそのとき左肩を変にねじっていたのだろう。そう言えば本や書類をお盆に乗せるような格好でもっていた。そのときはそんなに痛みを感じなかったが、1日たつと腕が上がらなくなってしまうのですね。折しも今日は39歳の誕生日であったのだ。左肩をもみながら30代最後の年なんだなあと感慨ぶけになる。 4時間目にECO発信の準備に取りかかる。まず子どもたちにこの時間にやる3つのことを確認させる。・問題づくり・発表原稿の下書き・資料づくり 確認後テーマ別班に分かれて作業を開始した。やることがはっきりしているせいか、子どもたちは活発に話し合い作業を進めた。 私は各班が作った3つの問題を見て助言をしていく。「問題を出し、答えを言ってから、少し解説を入れるようにするといい。『不思議発見』といったクイズ番組みたいな感じで」 時間はあっという間に過ぎる。発表原稿の下書きはおろか、まだ3つの問題ができていない班もある。第1回目のECO発信(研究授業)は1月31日(月)。来週中には5分間の発表ができるようにしていきたい。果たして間に合うか。
2005.01.21
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私の尊敬するお二人からそれぞれ2件のご案内が届いた。1つは、究極のエコロジスト・松本英揮さんの独仏価格安エコツアーである。もう1つは、ほんまもんのこだわり酒屋さん・三井聖吉さんの蔵本見学会だ。どちらとも以前体験済みなのだが、またぜひ参加したい。時間とお金と家族と相談して参加を決める次第。以下その案内を掲載しよう。全国の皆さま 松本英揮です。お元気でしょうか?今年も格安欧州エコツアーを企画いたします。あと数名の参加枠がありますので、どうぞ参加してください。路面電車やゴミゼロ・クリーンエネルギーの環境首都・・・素敵で楽しい街を一緒に歩きましょう!2005春 格安ヨーロッパエコツアー 引率 松本英揮T/F0985.20.6860 ecocap@miyazaki-catv.ne.jp3.26土 成田便(成田発11:00香港着14:40)関空便(関空発11:15発香港着16:00)名古屋便(名古屋発10:00 香港着13:15)キャセイパシフィック航空福岡便(福岡発10:35香港着15:05台北経由・台北は空港のみ)香港にて全国の方と合流し1億ドルの夜景を見に行きます。香港23:45発27日 フランクフルト朝6:00着 7:53発 新幹線ICE ドイツの環境首都フライブルク世界一のエコホテルビクトリア泊(2泊) 10:30~エコホテルの案内 Tel+49.761.20.7340Fax20.7344PM自由 この日にスイス・バーゼルに行く事もできます。黒い森のハイキング、レンタサイクルでサイクリングもできます。28月 9:30~環境ジャーナリスト今泉みね子さん 自宅+街レクチャー路面電車(トラム)システム・エコスーパー・ヘリオトロープ(太陽に向って廻るお家)エコ団地など29火 AMフライブルク自由PMフランスの環境首都・ストラスブールへ 街の真中クレバー広場・ホテルクレバー2泊Tel+33.3.8832.0953 Fax8832.504130水 10:00~藤井由美さんのレクチャー‘80年代車だらけだったの街の素敵な変身’素敵な大聖堂・水の都の遊覧船・ユーロトラムであちこち・・・ 31木 PMドイツ・ハイデルベルクへハイデルベルクYH2泊Tel+49.6221.65119.12 Fax6221.65119.284. 1金 AMハイデルベルク市環境局レクチャー 通訳・松田雅央さん 4年間で公共施設からのCO2を33%削減した素敵な街です。お城と川・緑の街 ハイデルベルク自由 哲学の道・ハイデルベルク城 2土 9:25発10:17フランクフルト空港駅着 14:00フランクフルト発 3日 7:05香港着 成田便(9:10香港発14:25成田着) 関空便(10:05香港発14:45関空着)福岡便(15:00香港発20:40福岡着)*旅行費¥198,000学生¥188,000 12才未満¥168,000 振込み2.26土まで ・昼夕食+交通費(全行程で3万円くらい)・フライブルク以外の街での交通費は自己負担です。格安ツアーです、保険等に入られる方は各自でお願いします。・基本的に自由時間を優先するツアーです。自由に楽しく旅していただきたいです。*通貨は全てユーロです。(香港は香港ドル)千円札や5千円札を数枚持っていくと便利。*エコバッグ・折りたたみバケツ(洗濯に便利!)・マイカップ・マイ箸など持っていくと楽しくエコな旅ができます。三井酒店でーーす!!参加者が限られておりますので早い目に連絡して下さい。蔵元見学会の案内京都伏見の英勲の蔵元齊藤酒造株式会社へ参ります。齋藤酒造は連続7年も全国新酒鑑評会で金賞を受賞しております。難しい今年は純米大吟醸酒で受賞しております。京都で昔栽培そして使われていた酒米「祝」を復活しました。「祝」を用いたお酒日本航空の国際便ファーストクラスの機内サービスのお酒として毎年採用されており、売店でも相当数販売されているとの事です。製造工程を見学しきき酒をしたいと思います。是非ともご参加下さい。当日は最寄り駅にて集合。午前中に見学を終え現地解散致しますので月桂冠等蔵元が近くに沢山ありますのでアポを取って午後から行かれたら如何でしょうか。一度に複数の蔵元に行かれますとそれぞれの蔵元の実力が解ります。食事も近くに色々なお店があります。黄桜の蔵元では地ビールレストランがあります。参加人数が限られますのでお早い目に予約のほどをお願い致します。予約時にはフルネームと読み仮名そしてメールアドレスと携帯の電話番号をお知らせ下さい。定員に達し次第キャンセル待ちに致します。募集 50名様2月20日 日曜日午前9:30京阪本線・「中書島駅」に集合11時過ぎに蔵元で解散以後自由行動会費 500円蔵元へのお土産代にします。申込先 三井酒店電話 0729-22-3875メールは見落とす事がありますので、直接電話して下さい。
2005.01.20
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具体的にどんなECO発信をするのか子どもたちと話し合う。・学習発表会(研究授業・学習参観・学年交流会)を行う。・新聞や広告を作り掲示する。・ホームページを作成する。・新聞やラジオ・テレビなどで発信する。つぎに学習発表会でどういう発信をするかを話し合う。・各班5分の発表をする。・問題を出す。(3つの問題を作る)・役割分担を決める。学習発表会で出す問題は価値のある問題にする。例として次のような問題を出してみた。【問題1】環境先進国ドイツでは、車を減らすため、ある取り組みをしています。それは一体どんな取り組みでしょう。1 車の輸入をやめ国産車だけに乗る。2 1家に1台までしか車を持たないようにする。3 仲間を募り車を共用で使うようにする。どれもありそうな感じがするように選択肢を作るのがコツであり、少々考えねばならないところでもある。子どもたちの反応もよく、偏りなく意見が分かれた。正解は「3」である。正解を告げてこの取り組みの解説を1分ほど行い、もう1つ問題をだす。【問題2】では、この取り組みの名前は何でしょう。 1 レギオカルテ 2 カーシェアリング 3 パークアンドライドこれも子どもたちの考えはほどよく3つに分かれた。正解は「2」。そしてレギオカルテとパークアンドライドのことにもふれる。どちらも車を減らすとりくみである。詳細は今泉みね子さんの本を読まれたし。ここまでしてから、子どもたちはテーマ班別に分かれ、価値ある問題を3つ決めていく。あらかじめ1人10こほどの問題を作ってあるが、なかなかやはり価値ある問題作りというのはむずかしい。3つの班はできたが、残る3つの班はまだだと言う。明日までには決め、先に役割分担を決めるようし助言したのが授業終了5分前であった。問題づくり
2005.01.19
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ECO発信の際に問題を出すことにした。そのためまず各自できるだけ多くの問題作りをする。30分ほどの時間内で子どもたちはいくつの問題を作っただろうか。10題も作れなかった子が半数以上であった。なかなかむずかしいようだ。昨日に引き続き今泉みね子さんの本を読む。今日は『ここが違う、ドイツの環境政策』(白水社、2003)京都の中学校から出前授業の要請をうける。環境をとおして生き方にかかわることを生徒たちに伝えてほしいとのこと。
2005.01.18
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指導案検討会を無事終了した。本校ではめすらしく30分という短時間の指導案検討会である。無駄を省いたこれこそ「環境教育」「環境学習」「省エネ」「エコロジー」にふさわしい。おまけに指導案もA4両面印刷の1枚のみだ。30分の会議であっても実に実りのある濃厚な会議である。研究授業の展開や学習指導計画について討論でき具体的な方向性がはっきりできたのが何よりである。研究授業は1月31日(月)だ。ここで初めて今年度第1回目のECO発信を開始する。今泉みね子『ドイツを変えた10人の環境パイオニア』(白水社、1997)をまもなく読了する。昨春に参加した、究極のエコロジスト松本英揮さん主催のエコツアーで今泉さんの自宅を訪問し多くを学んだ。ああ、あのとき話してくれたのはこういうことだったのか、と新たに理解を深めていける講和後読書である。
2005.01.17
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今月の例会の講師は「街山荘」のエカシ、私の父親である。下記の「ケナフ通信」をご参照されたし。「ケナフ通信・新年号」 まもなく阪神大震災から10年。この間、大きな地震は日本だけでなく、世界中で頻発しました。昨年のスマトラ沖地震の被害は拡大する一方ですが、ふと、何年か前に「地球は地殻変動期を迎えている」という科学者グループの調査結果を読んだことを思い出しました。11日の読売新聞に、ドイツの再保険会社が公表した世界50都市の災害リスクが掲載されました。東京は最悪。関西圏も4位でした。これは、災害発生の確率や建物などの安全性、産業規模などのデータを解析し、想定される経済被害の大きさを考慮してリスクをはじき出したものです。日本の巨大都市は、予想される災害があまりにも膨大過ぎて、保険では対応しきれないと警告しています。 今年に入り、欧米では豪雨やハリケーンによる被害が広がっています。自然災害が日常となり、報道も特に大きなものなどに限定されているようです。日本では、暖冬予想から一転して寒い冬を迎えています。猛烈な「温暖化」を忘れてしまいそうですが、すぐに実感することになるでしょう。 平和で穏やかな1年であることを願うばかりですが、今年も皆さんとともに、考え、学び、行動していきたいと思います。よろしくお願いします。 大阪ケナフの会 落合雅治Topix◆災害リスク、東京最悪、関西圏4位◆ ドイツのミュンヘン再保険会社が2003年3月、保険会社の国際会議で公表した「世界大都市の自然災害リスク指数」。災害発生の確率や建物などの安全性、産業規模などのデータを解析、想定される経済被害の大きさを考慮して、世界の五十都市について災害リスクをはじき出した。 世界で突出した災害確率の高さと過密さから、ワーストは東京・横浜の「710」。2位のサンフランシスコの4倍、3位のロサンゼルスの7倍にのぼり、大阪・神戸・京都の関西圏が4位に続く。「災害危険大国・日本」を国際保険・金融界に焼き付け、国内の防災関係者に衝撃を与えた。 リポートをまとめたドイツ人の地球科学者、ゲアハルト・ベルツ博士は「日本は世界で最も災害リスクが高い地域に、世界一の巨大都市がある。予想される災害の被害はあまりに膨大で、保険では対応しきれない」と警告する。(中略) ミュンヘン再保険会社によると、最近十年間の世界の災害の発生は、1960年代の2・2倍に増え、経済的損失は6・7倍の5145億ドル(約52兆円)にのぼる。インドネシア・スマトラ島沖地震・津波の被害額については100億ユーロ(約1兆4000億円)以上と見積もっている。 日本には、さらに厳しい現実がある。この十年間、世界の面積の0・25%に過ぎない日本に、マグニチュード6以上の地震の22・9%が集中している。 リスクを嫌う国際マネーの奔流に、変化の兆しがうかがえる。 東京海上日動リスクコンサルティング社には、リポート公表後、問い合わせが相次ぎ、日本への投資を取りやめた企業もある。 同社幹部は「大地震が予想される関東、東海では、海外の再保険会社が敬遠してしまい、企業が地震保険に入れない」と話す。 2005/01/11 読売新聞 index【1月23日・日】「一打一管」新春コンサート・・・・・・・・一心寺シアター倶楽【1月28日・金】手作り日本一のログハウス全焼から復活へ・・・・・・・・街山荘【3月中旬】 もう薬はいらない-夢の代替医療センター実現へ・・・・・大ス樹【4月中旬】 生きがい教育ネットワーク大阪、2周年記念講座・・・・・大ス樹【5月下旬】 新聞紙芝居-あの映画と重なる異常気象。地球の行方は・・大ス樹【6月5日・日】第4回「通天閣で知るほんまもん」【1月の例会】手作り日本一のログハウス全焼から復活へ 日本一の手作りログハウスを火事で焼失。失意のどん底から立ち直り、再建を目指しているのは、ジャズ&ショットバー「街山荘」オーナーの原田譽志男さん。原田さんは信州の木島平スキー場に、1990年から9年という歳月をかけて手作りで、大きさ日本一のログハウスを完成させました。しかし、家族と新しい生活をスタートしようとした矢先、煙突が原因となる火災で全焼。どん底に突き落とされ、大阪に戻りました。その後、ログハウス作りで培ったノウハウを活かした店を開業しましたが、夢は夢のままで消えようとしていました。しかし、友人・家族の励ましなどもあって再建を決意。不死鳥のように蘇り、丸太の切り出しを再開。ついに夢の跡地だった場所に形が見え始めたのです。 原田さんの手作りの店「街山荘」で、その熱き思いを語っていただきます。 テーマ=「手作り日本一のログハウス全焼から復活へ」 日 時=2005年1月28日(金)夜7時~9時 場 所=JazzShotBar「街山荘」 地下鉄「谷町9丁目」3番出口を西へ徒歩2分 講 師=原田譽志男(街山荘のエカシ) 会 費=1500円(食事付き!) 予 約=090-1247-6816 eco-wind@occn.zaq.ne.jp【1月の特別公演】 激しい静と華麗なる動「一打一管」新春コンサート 和太鼓奏者の神奈川馬匠さんは昨年、初のソロコンサートを大成功させました。その原点である「一打一管」の新春コンサートです。お見逃しなく。 神奈川馬匠さんは、篠笛の井上真実さんと「一打一管」(いちだいっかん)として活動。和太鼓と笛というシンプルな構成で、自然の中に感じられる様々な光景や物語を表現する。1998年、グループ演奏からの独立を機に奈良県御杖村に移り住む。「一打一管」を基本とした演奏活動を開始。時には津軽三味線や乙女文楽(人形)、バイオリンやシンセサイザーなど、ジャンルを越えたアーティスト達との共演も意欲的にこなし、和太鼓音楽の方向性を探り続けている。テーマ=激しい「静」と華麗なる「動」 日 時=1月23日(日)午後5時開演(4時半開場)場 所=一心寺シアター倶楽 〒543-0062 大阪市天王寺区逢阪2-6-13 TEL06-6774-4002★前売3000円 当日3500円 チケットはオフィスダマルにて取扱中です。 メール office@damuru.com 又はファックス(0745-95-3523)にてご注文ください。◆特報◆国立劇場での演奏が決まりました。 伝統音楽鑑賞教室 太鼓~音の響き~ 2005年6月15~17日 詳細は後日!≪主な活動≫ 2001.4大阪市・ミラノ市友好20周年記念公演/2001.11 KOREA SUPER EXPO 2001の日本側アーティストとしてコラボレーションに参加/2002.4神奈川馬匠がNHK衛星ハイビジョン放送「土門拳の世界を奏でる七人のアーティスト」に、羽田健太郎、宗次郎、千住真理子らと共に出演。「荘厳」をテーマにオリジナル曲を演奏/2003.5井上真実の「あの唄この唄」シリーズCD全6枚リリース/2004.2一打一管サードアルバム「お山のカーニバル」リリース一打一管ホームページ【お気に入り参照】【お知らせ】 後悔しない家造りネットワーク「いい家塾」3期生募集 家を建ててから「こんなはずではなかった」と、後悔する人が随分多い…そんな人たちを少しでもなくしたいとの願いから「いい家塾」は、2003年9月に誕生。 ようやく社会問題化したシックハウス症候群。ローンが終わる前に建替えなければいけない資産価値のない家や、欠陥住宅など等。問題は「知らない・知らされない」ことに起因していたのです。 そこで、建てる前に「こんな家に住みたい」「いい家とはこんな家です」と、自覚してもらう事が解決策だと考えました。最適な知識や最新の情報を提供し、「良品と悪品」を峻別する選択眼を身に付けてもらう場が「いい家塾」です。 私たちは「いい家塾」で体験講座の開催や、環境保護団体とも連携し、命、自然を大切に、ほんものの探究活動もします。そして、生活者優先の考えに基づき、使命感に燃え、お役立の心で活動してまいります。 「いい家塾」代表・塾長 釜中 明 1期、2期ともに大きな成果をあげることができました。そして、2月27日から3期生の講座がスタートします。3期からは、実修編を新たに加えて5講にいたします。これは、もっと時間が欲しいという塾生の希望を入れた結果です。 最初の実修編は、アドバイザーの山岸さんの担当で、3月19・20日高知県の助成金を頂き土佐杉の産地見学研修を行います。ご多忙とは思いますが、良かったらご一緒に如何ですか!バスは45名乗れます。 参加人数が多いほど、一人当たりの費用が安くなります。申し込み TEL:06-6773-3423 FAX:06-6773-3420 e-mail:e-iejuku@r6.dion.ne.jp〒543-0073 大阪市天王寺区生玉寺町1-13 サンセットヒル6Fいい家塾ホームページ【お気に入り参照】 【お知らせ】 ベストセラー『粗食のすすめ』著者 幕内秀夫氏講演会 新たにスタートする学校給食と子どもの健康を考える会・大阪主催の幕内先生の講演会です。お母さん方はもちろん、医療や教育関係者にも絶対おすすめの講演です。お知り合いの方にもご案内いただければ幸いです。 テーマ:『じょうぶな子どもをつくる基本食』日 時:1月30日(日)14時~16時20分会 場:ドーンセンター1階 06-6910-8500 地下鉄・京阪『天満橋』下車 東へ徒歩3分・テレビ大阪南隣り会 費:前売り900円、当日1000円申し込み「学校給食と子どもの健康を考える会」大阪支部代表・上木まで TEL&FAX 06-6445-0446です
2005.01.12
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ついさっき箕面FM「タッキー地球レポート」を聞いた。昨年末わが家で収録した松本英揮さん・川添英二さんとの鼎談である。宮崎市を環境都市にしよう、という「STAR計画」の話は具体的で説得力のある内容だ。その柱となるのが、車体の低い路面電車トラム(LRT)を導入することである。トラム導入で渋滞も減る。空気も澄み街に人が集まる。街が活性化される。フランスの観光地ストラスブールは20年前、渋滞に悩まされていた。そこで自転車通勤をしている市長は、街にトラム導入をする。当初、商店街の人々はトラム導入には反対だった。しかしトラム開通後、街は文字通り活性化する。昨春エコツアーに参加しストラスブールのトラムに感動した。われらが箕面市の藤沢市長も自転車通勤をしている。箕面市でも渋滞があり交通に不便を感じることがよくある。ぜひ箕面市にトラムを導入して頂きたい。今日の放送はおそらく市長の耳にも届いただろう。宮崎市と同じく箕面市も環境都市を目指していこう。
2005.01.09
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風呂に入っていると突如としていろんな考えが思いつく。今日もそうだ。スポーツクラブで筋力鍛錬後、泡風呂に入り「アー」とか「ウー」とか唸っていると、「オッ」といい考えがひらめいたのだ。その思考過程をここにつらつら書く余裕がないので恐縮だが、要は来年早々に新たな出版計画を考えたのである。今まで実践してきた私の授業を誰もが読んで追試もしくは理解できるような形でまとめよう、というわけだ。題は『環境教育の基礎基本』。う~ん、でもこれではあまりにも単刀直入すぎて注目度が少ないように思う。何かいい題はないだろうか。まあいずれ原稿をガシガシかいていくうちによりいいものがでてくるだろう。とにかく明日からその具体的構成を考えていくのだ。
2004.12.25
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小学2年生の娘と犬のゴロウとで朝の散歩に出かけた。今日は久しぶりに「森」に行くことにした。枯れ葉がほしかったのである。案の定、「森」に行くとそこらじゅう枯れ葉がぎっしり敷き詰められていた。娘と二人で素早く枯れ葉をかき集めて袋に入れる。ゴロウはそこらを走り回っていた。さて、この枯れ葉、一体何に使うと思いますか。8月の暑い夏、国立明石工業高等専門学校に平石年弘先生(建築学科)を訪ねた。朝日新聞のK記者の紹介である。「平石先生と原田先生は気が合うはず。携帯電話を持たないところもそっくりです」なるほどK記者の言ったとおりであった。平石先生は電気を使わない優れものの生ゴミ堆肥化装置・グリーンエコの発明者である。そのことについていろいろお話を伺いに行ったのだ。事務机を真横に半分切ったくらいの大きさのグリーンエコ。フタを開けると1・2・3・4・5と書かれた5つの部屋(セル)がある。中には枯れ葉と腐葉土を入れておく。そうして、今日は1、明日は2、明後日は3、という具合に生ゴミを入れてよくかき混ぜる。6日後には完熟堆肥のできあがりとなる。電気を使わないのに中はとても温かい。お風呂のお湯と同じ40度くらいである。微生物の活動によるもであるらしい。60度~70度にもなることがあるという。平石先生のご厚意で省エネ自然派家屋の我が家にも9月からこの優れもののを設置してある。おかげで庭の畑では、大根・水菜・ブロッコリーがすくすくと育っているのだ。娘と2人でかき集めた枯れ葉はこの「生ゴミ堆肥化装置・グリーンエコ」に入れるためのものだったのですね。ところで実は昨日からこの優れものに異変が起きた。いつもは40度でホカホカしている腐葉土たちが、20度と冷えてしまったのだ。なぜだろう。かき混ぜが足りなかったのかと思い5つの部屋を全部底からごそっとかき混ぜたが変化なし。職員室から持ってきたコーヒーの出がらし粉を入れすぎたからなのだろうか。よくわからない。早速、平石先生に聞いてみよう。グリーンエコの紹介http://www.h3.dion.ne.jp/~webpage/page/sikumi.htm
2004.12.18
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ラジオ大阪の番組に出演することになった。番組名は「NEWSワンダーランド」。漫才コンビ「ザ・ぼんち」のまさとさんがパーソナリティーだ。放送日は来年1月3日(月)。午後3時から約25分間の勝負である。与えられた主題(テーマ)が「2005年省エネ自然派生活のすすめ」。さて何を話そう。まずは、2004年に起こった異常気象について。映画「デェイ・アフター・トゥモロー」の内容を紹介しながら、海流の変化には始まる猛暑や台風の話をすれば分かりやすいだろう。そうして海面上昇・伝染病・水不足・食糧危機といった地球温暖化による予測される事態について説明する。つぎに、地球温暖化防止について。今すぐにでもできる省エネの具体例を話す。炊飯器・湯沸かし器・コーヒーメーカー・電子レンジは不要。待機電力・レジ袋・アイドリング・4Rなど。『独露研修記』に書いたことが参考になる。最後に、省エネ自然派家屋の我が家について。冷房機がなくても過ごせる家。夏は涼しいが冬は寒い。今は薪ストーブがほしい。国産の間伐材・雨水利用・畑・生ゴミ堆肥化装置。これだけの内容であれば、25分間なんてあっという間だろう。時間があれば、来年出版予定の本『一杯のコーヒーから地球が見える』の紹介もしたい。
2004.12.14
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今朝は何ともなま暖かくぬるい感じがします。部屋の中は12月というのに暖房なしで17度もあります。温暖化ですね。それにしても窓から見る秋色の箕面山はきれいです。ん、12月なのに秋色というのも…。これまた温暖化の影響なのでしょう。今年は日本だけでなく他の国々でも異常気象が起こりました。73カ国もの国を訪れた究極のエコロジスト・松本英揮さんにそのあたりの現状をぜひ聞いてみたいです。来週日曜日、松本英揮さんのスライドショーを箕面で行います。****************************************************************** 究極のエコロジスト・松本英揮の地球スライドショー エコロジストたちの詩******************************************************************松本さんは世界73数か国を旅し、自分の目で地球環境の現状を確かめています。報道されていることと、現場はどう違うのか。環境先進国の多い欧州の取り組み。急激な経済化と環境破壊が進む巨大・中国。そしてアジア、日本の未来は・・・。自ら撮影したスライドで世界中をともに旅する2時間です。具体的な未来のあるべきビジョンを示す内容は、私たちに大きな希望と勇気を与えてくれます。 ◇日 時=2004年12月12日(日)10:00~12:00(開場9:30) ◇会 費=前売り800円 当日1000円 (中学生以下は無料) ◆場 所=箕面文化センター(阪急「箕面駅」から徒歩2分) ◇主 催=環境市民団体・15%クラブ ◇後 援=箕面市 箕面市教育委員会 タッキー816みのおエフエム 大阪ケナフの会 安全な食べ物ネットワーク・オルター 大阪教育サークルはやし 街山荘■松本英揮さんのプロフィール 1960年9月24日宮崎市生まれ。スライド映写機を担ぎ、折りたたみ自転車にのって世界中の企業・学校・NGOなどで“地球のスライドショー”を開いています。 アメリカ・中国の全土で開催し、2002年春にはヨーロッパ全域、以後南米で開催。 世界中で講演して感じた多くのことを“宮崎環境首都圏計画”として故郷にフィードバックし、“宮崎がより美しい街になればいいな~”と思っています。 玄米菜食、日本茶、裸足好き、ペーパレス(トイレ紙・ティッシュ要りません)。宮崎の庭に井戸を掘り、風力発電のかざぐるま(都城高専が開発した優れもの)も建てました◇松本さんからのメッセージ◇ 12歳の頃からひとり旅を始め、20歳の頃からズタ袋を担いで世界60か国を歩いてきました。アジアの人々のすばらしい助け合いの知恵。そして、中国から入る地球の亀裂。サハラの肥大化からサバンナの村をバイオ・エネルギーで守ろうとする青年・イブラヒム。デンマークの美しいまでの環境政策。ごみゼロ・クリーンエネギー・フリースクール。ボスニアの弾痕だらけの壁、ルーマニアのAIDSの子供たち。地球の現実をスライドとトークで伝えています。
2004.12.05
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今朝カーテンを開けてびっくりしました。箕面の山が秋色になっていたのです。今年は温暖化のせいか紅葉が遅れ気味だったのですが、今日はもうばっちりの秋色紅葉であります。しみじみきれいです。平日は早朝出勤で真っ暗の朝に家を出て、真っ暗な夜に帰宅。したがって明るい状態で家の周りの風景を楽しめるのは土日だけなのですね。畑の大根やカリフラワー・ブロッコリーが大きく育っていたのにもヨロコビを感じました。12月なのに秋色の箕面。なんだか変な気分ですね。おそらく箕面での紅葉は今週いっぱいがイイ感じでしょう。
2004.12.04
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