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新しき墓を加へて山滴る 岸 洋子
2008.12.04
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つひに吾れも枯野のとほき樹となるか 野見山朱鳥
2008.11.30
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女身佛に春剥落のつづきをり 細見綾子
2008.11.29
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迎火と送火の間夫婦たり 植村道草
2008.11.28
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妻死んで虫の音しげくなりし夜ぞ 臼田亜浪
2008.11.27
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夏蝶のあらあらしきは喪の使 有馬籌子
2008.11.26
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一人減り又一人減り牡丹の芽 中岡毅雄
2008.11.25
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ふれあひて水引草も世も淡し 中嶋秀子
2008.11.24
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凍蝶のこときるるとき百の塔 宗田安正
2008.11.22
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花万朶夢を食べては淋しい獏 川井玉枝
2008.11.21
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蚊帳釣りて険しき世をばへだてたり 吉屋信子
2008.11.20
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齢にも艶といふもの寒椿 後藤比奈夫
2008.11.19
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春蝉や学僧ひとり逍遥す 水原秋櫻子
2008.11.18
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幽明のあはひに翅の布団かな 寺井文子
2008.11.16
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月あかき野分やこころ父に寄る 森 澄雄
2008.11.12
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世に出づること一本の芒かな 岩崎宏介
2008.11.11
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胎内のみどりに染まるまで昼寝 鎌倉佐弓
2008.11.10
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致死量の月光兄の蒼全裸 藤原月彦
2008.11.09
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刹那刹那に生く焚火には両手出し 津田清子
2008.11.08
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あはあはと浄土のみどり花水木 林 翔
2008.11.06
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遺髪となる髪をのばさむ草の花 大木あまり
2008.11.05
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風生と死の話して涼しさよ 高浜虚子
2008.11.04
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白地着てつくづく妻に遺されし 森 澄雄
2008.10.31
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もう逢へますまい木の芽のくもり 種田山頭火
2008.10.30
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いのちいま荒野野菊と花あそび 花谷和子
2008.10.29
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たんぽぽや海も柩も水平に 柚木紀子
2008.10.28
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耳聡き汝の耳も紅葉せよ 大木あまり
2008.10.26
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一切を断つ滝音となりにけり 上田 操
2008.10.25
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死者もみひらく寒夕焼の小むらさき 金尾梅の門
2008.10.24
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ひととゐて露けき星をふりかぶる 橋本多佳子
2008.10.23
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夾竹桃父殺したるごと昏し 岩月通子
2008.10.22
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一日の明暗金魚玉にあり 山口青邨
2008.10.21
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月明の一痕としてわが歩む 藤田湘子
2008.10.20
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大寒の埃の如く人死ぬる 高浜虚子
2008.10.19
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一度だけの妻の世終る露の中 能村登四郎
2008.10.18
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天上は骨のにおいの日傘かな 久保純夫
2008.10.17
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血縁は鉈で切るべし春疾風 蝶丸
2008.10.15
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空蝉の足のつめたきこのさみしさ 成田千空
2008.10.14
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枕へと朧を通ひつめにけり 杉野一博
2008.10.13
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鳥雲に入る骨片のひかりかな 黒田杏子
2008.10.10
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冬に生ればつた遅すぎる早すぎる 西東三鬼
2008.10.09
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わが墓を止り木とせよ春の鳥 中村苑子
2008.10.08
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婚礼の荷に入れる 弟の義足 上野千鶴子
2008.10.07
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人殺す我かも知らず飛ぶ蛍 前田普羅
2008.10.05
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葡萄垂れ献身といふ言葉かな 永島靖子
2008.10.03
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埋火や母といふ名の影法師 山本けんゐち
2008.10.02
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春銀河柩を据うる賑はひに 正木ゆう子
2008.10.01
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逝く春の蛻(もぬけ)の殻といふがあり 中原道夫
2008.09.28
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七夕や遺髪といへるかろきもの 角川照子
2008.09.26
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日食や白き二枚の蝶の翅 原コウ子
2008.09.25
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