「大人になったら何になるの」

折に触れて「○○ちゃんは、大人になったら何になるの」と、聞くものだから、お子さんは「またかよ」というような顔をするようになっているかもしれません。

でも、いいのです。ちょいちょいと聞いてみましょう。

お子さんの周りのことや、お子さんの知識が増えていって、「将来の職業」なんて、考える基準がどんどん変わっていくでしょうし、一生懸命に考えたって、わからないものはわからないでしょうし。

たとえば、お子さんが「魚が嫌い」なんていっていたら、「じゃ、おすし屋さんは無理かもね」とか、「料理人は無理だね」と、話題にしていきます。

「どうして」と聞いてきたら「食べたいと思ってお客さんが来ても、料理をする人が「まずい」というだけしかわからなかったら、おいしい料理はつくれないでしょ」という具合にです。

「野球の選手！」とか「サッカーの選手になる！」というようなことを言うのでしたら、それとなく、「趣味としてやってもいいしね」と、なんとなく、考え方に余裕を持たせるのもいいのかもしれません。

「あなたは、大人になって、仕事に就くのよ」という内容を、「大人になったら何になるの」と言い換えました。

それを小学校入学前後から、意識的に話題にしていきます。

ーつづくー

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