座 禅 猫

座 禅 猫

「いつでもいい」

いつでもいい




だんな君の日本語のほうが私の英語よりもずっと上手なので、日本語のほうをよく使っています。

昨日、夕方になりかかった頃、そろそろごはんかなー、と(だんな君は不規則なので、食事の時間はいつもばらばらなのです)

「ごはんいつにする?」とたずねました。

すると、

「いつでもいい」。

「そっか」と判断。

普通の人の晩御飯の時間までにはまだ間があるし、しばらくあれこれしておこうと違うことをし始めました。が、ふと振り返ると、だんな君がおなかに手を当てて困った顔をしながらぽつんと立っている!

「どうしたの?!」
「おなかがすいた・・・」
「だって、さっき『いつでもいい』って言わなかった?」
「言った・・・」
「え?」
「もう食べられる」
「・・・。ちょっと待って。『いつでもいい』って『今じゃなくていい』って意味だと思うんだけど?」
「違う。『もう食べられる』という意味。」
「えー。そういう意味だとは知らなかったよ!」

びっくりしました。そのうち自分でも不安になってきちゃったのですが、皆さんだったら「いつでもいい」って言われたらどう対処していたと思いますか?

「ねえ、じゃあ、私、結婚以来、ずっとこういう対応をしてきたと思うのだけど、どう思ってたの?」
「うん。イウは意地悪だと思ってた」
「なにそれー!\(^∧^;)/」

8年間、夫に空腹を感じさせ続けた妻です。(^^;;)・・・

否定の表現が豊かだったり、否定的感覚が多く用いられる日本だということはわかっていました。でもだんな君の言う「いつでもいい」って、日本語だったし、無意識で感じたとおりに行動していました。

英語の「いつでもanytime」が「もうOK!」という積極的な意味合いなんだってことは、英語で言われてみて初めてわかること。なまじ日本語で話していただけに・・・。

この話を、やはりこっちで結婚した友人にしたら、

「そうでしょー。だからうちなんてもう英語でしゃべってくれって頼んでるの。だって行き違いが多くてね。」
「そういうもんですかね?」
「そうよー。いらいらしてやってらんないわよ」
「そうか。じゃ、英語で話せば、ストレスは減るかぁ。」
「うん。でも根本的な問題が解決するわけじゃ全くないんだけどね」
「そ、その通りですね・・・。」

わはは!と二人笑ったのですが、心は微妙。

「アメリカ人夫に突然離婚を切り出され・・・」ってのはよく聞くけど、「突然」じゃないんだよね・・・。(´v`ヾ)・・・。(2005年8月24日)




ホームへ戻る

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: