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U.S.BDG 究極のLPコレクション - グループ編(1) (2) (3)

マニアック甘茶ソウル@YOU TUBE


【甘茶ソウルコンピ紹介】

甘茶偏差値の基準や例は「私の好きな甘茶ソウル」のページの数値を参考にして下さい。偏差値の高い曲は次の色で表示してあります。ご参考まで。

(甘茶偏差値65以上)
(甘茶偏差値61以上)
(甘茶偏差値60)

MASKMAN / OH MY LOVE ,SWEET LOVE '05(DISC UNION特典 MIX CD)

OH MY LOVE.jpg

これがディスクユニオン特典マスクマンシリーズの第一弾だそうです。内容は甘茶ソウルオンリーということなので喉手で聴いてみたかったところ、都合よくオークションに出品され無事入手。しかし最初からプレミア価格での出品でした。出品する方も分かってるんだねえ。結論としては他の作品同様マスクマン氏のちょいDEEP寄りでマニアックな視点の冴えた一筋縄ではいかない甘茶ソウルセレクションで、私なぞのセンスでは到底理解の及ばない選曲もチラホラ。

1の可愛らしくポップなコーラスと甘い歌声の作るロマンティックな世界は微笑ましいぐらいだが、こういうのを男性グループがやっちゃうところにソウルの奥深さを感じるネ。5の甘く切ないムードは66年としては相当凄い。8は男性だと思っていたら女性グループとのことでチトがっかり。9は甘茶ソウル百科事典P.20で「FADE AWAY」と「LOVE AND UNDERSTANDING」が紹介されていますが、そちらも気になります。10は甘茶ソウル好きは皆大好きだね。ノスタルジック甘茶と言えばこれでしょう。11はファルセットではないし男性コーラスも無いけれど素晴らしいメロディのバラードでこれが選曲されるとは思いもしなかった。13の管の奏でる大仰で牧歌的メロディの放つ一瞬の切れ味は素晴らしいが全体としてはチト弱いのが残念。15のミディアムは緊迫感が良いですねえ。18は甘茶ソウルの女王様曲。解説ではシルビアが歌ってるのか、とのことですが、フラミンゴスタジオの面々が書いていたライナー「NEW JERSY TIMES」によるとシルビアではなかった旨の記述がありました。20は甘百ではTHOMPSONSと同一と言い切っております。21はDYNAMICSらしくサビのメロディがやたらキャッチー。22は「U.S.BDG 究極のLPコレクション」で紹介されてるグループ。甘く転がる歌声や「STORMY」似の曲調は魅力もメロディはいまひとつ。

1.TALK TO THE RAIN / SPRING(甘茶偏差値65)
2.DON'T WANNA PLAY PAJAMA GAMES / G.C.CAMERON
3.EVERYTHING IS EVERYTHING / RONNIE WALKER
4.I LOVE YOU YES I DO / PAT & PAM
5.ARE YOU TELLING ME GOODBYE ? / BROADWAYS(甘茶偏差値64)
6.IT BREAKS ME UP INSIDE / HERMAN GEORGE
7.THE NEWSPAPER SONG / FAMILY CONNECTION
8.HEY ROMEO / SEQUINS(甘茶偏差値62)
9.LET'S TRY MAKING LOVE / ELEMENTS OF LOVE(甘茶偏差値63)
10.HIDE AND SEEK / NATURAL EXPERIENCE(甘茶偏差値74)
11.YOUR LOVE IS LIKE A BOOMERANG / COREY BLAKE(甘茶偏差値64)
12.SPINNING AROUND / GROUP(甘茶偏差値62)
13.I DON'T WANT TO LOSE YOU / CLASSIC SULLIVANS(甘茶偏差値61)
14.I WATCHED THE RAIN HIT YOUR WINDOW / A TINT OF DARKNESS(甘茶偏差値63)
15.MY HEART JUST CAN'T TAKE IT / ESSEX FOUR(甘茶偏差値62)
16.DA DA DA DA DA (I LOVE YOU) / NATURALS
17.I THINK I'VE GOT A GOOD CHANCE / JIMMY J. BARNES
18.IS THIS THE WAY TO TREAT A GUY / SOFT TOUCH(甘茶偏差値75)
19.THAT'S THE WAY OF A WOMAN IN LOVE / FUTURES
20.I SAW THE LIGHT / THOMPSON BROTHERS
21.WE FOUND LOVE / DYNAMICS(甘茶偏差値62)
22.ALONG THE BEACH / VILLAGE CHOIR
23.LOVE AFFAIR / MASTERPIECE
24.OH MY LOVE , SWEET LOVE / HILL SISTERS

MASKMAN PRESENTS WE CAN'T GET ENOUGH '05? (DISC UNION特典 MIX CD)

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マスクマン氏特製ミックスCD。特典CDであるにもかかわらず一時ヤフオクでは6000円超で取引されていた。DEEP版もあるけど、本作の方は甘茶ソウルも入ったより聴きやすいセレクトなのでここで取り上げさせてもらう。氏の嗜好からかトローリ甘いというタイプの曲は少なく全体的にヴォーカルはDEEP寄りでテンポはミディアムがほとんど。内容のグレイドは非常に高く、私なぞ末席に座る者が格付けを行うのもおこがましい超玄人向けな内容である。ほとんどの曲がシングルオンリーで入手困難なもののようだ。是非マスクマン氏には今後もこのシリーズの製作を続けて欲しいものである。

1は軽いけど奥深い魅力に満ちたミディアム。2、3は比較的分かりやすいミディアムでフリーソウルコンピに収録されていても不思議ではない。4、5、6、7辺りの渋い歌声は私の趣味ではないが当然グレイドは高い。8は軽快で洒落たアレンジのファルセットモダンソウル。9でようやくスロウ/甘茶ソウルの登場もちょっとベッチョリしてて趣味ではない。鐘の音のきれいな10は有名な甘茶ソウル。14の緊迫感あるファルセットコーラスが素晴らしいビンゴの曲は「シルバーブルーの奇跡」と呼ばれているらしい。20は華麗なバックと大仰な盛り上がりが素晴らしいネ。

最後の24がこのCDの最大の目玉であろう、きれいに響きわたるエレピの音色からあれよあれよと甘茶ソウルでは珍しい甘美なミディアムテンポの世界へと突入していく。かすれた、けれど味わい深いリードをメリハリのあるコーラスがたたみかけるように盛り上げていくところなんて甘いうえにスリリングで最高!胸をえぐるように甘いバックのストリングスなんかもグレイトです。途中幾通りかへと展開していくメロディも全てのパートが美しく、全く無駄の無い完璧な甘茶ソウル。

尚、画像2,3は「ソウル虎の穴」誌に掲載されたマスクマン氏がフリーソウル橋本徹氏を痛烈批判、個人攻撃をした文章の見出しの一部。内容は抱腹絶倒の面白さで単なる罵倒文ではなく素晴らしい「芸」として成り立っている密度の濃いもの。古くからのソウルファンには痛快このうえない内容なので是非ご一読を。フリーソウルファンはあまり真に受けずにサラっと読むようにネ。

1.YOUR GONNA GET NEXT TO ME / BO KIRKLAND & RUTH DAVIS(ソウル偏差値63)
2.WHAT DIRECTION / TRUTH
3.DISCO MUSIC KEEP ON GOING ON / ERNIE JOHNSON
4.SIGNS OF A DYING LOVE / MARK 4
5.I'D RATHER LEAVE ON MY FEET / EMANUEL LASKEY
6.DEEP IN YOUR HEART / YOUNG DIVINES
7.I'M A WINNER / CONTOURS
8.WHAT GOOD IS THE MUSIC / ESQUIRES(甘茶偏差値61)
9.SWEET HARMONY / 7 SOUNDS LTD.
10.SHO' NUFF / SLY , SLICK & WICKED(甘茶偏差値62)
11.MIRROR , MIRROR / PROCEDURES
12.I CAN'T WAIT / DONTELLS
13.YOU'RE THE ONLY ONE / BONNIE BLANCHARD & ANDY AARON
14.WE CAN'T GET ENOUGH / BINGO(甘茶偏差値67)
15.HEAVEN IN THE AFTERNOON / LEW KIRTON(ソウル偏差値62)
16.AM I COLD , AM I HOT / BILL HARRIS(ソウル偏差値62)
17.I'M ABOUT LOVIN' YOU / AL HUDSON & SOUL PARTNERS
18.STILL A PART OF ME / MINITS
19.I NEED YOUR LOVE / PATTERSON TWINS
20.DANCIN' LADY / J.J.NICHOLS(ソウル偏差値63)
21.UNWANTED LOVE / MONTCLAIRS
22.JUST A FEW FEET FROM THE CUTTER / ASCOTS
23.LOVING SOFT SOUL / CHAUMONTS
24.JUST REALIZED / REFLECTION(甘茶偏差値75)

MASKMAN PRESENTS SOUL DAY THEME '06(DISC UNION特典 MIX CD)

soul day theme jacket2.jpgMASKMAN2.jpgAIKOKUTOU.jpg

マスクマン氏特製ミックスCD。特典CDであるにもかかわらず一時ヤフオクでは6000円超で取引されていた。本作は「WE CAN'T GET ENOUGH」に続く第二弾?のようで、ディープソウルオンリーな内容。甘茶ソウルは皆無だけど一応シリーズものということと内容が濃厚なセレクトなのでここで取り上げさせてもらう。内容のグレイドは前作同様非常に、否、異様に高く、このシリーズの第三弾がとても楽しみです。

1,2は分かりやすいDEEPソウル。適度に盛り上がるメロディが良い。5のような甘さの微塵も無い曲は私のような軟弱甘茶ソウル派にはツライ。6はメロディやがなるような歌唱法が魅力。7は軽めのミディアムでなんとなく良いのだがどこが良いとはっきり言えないのが私のDEEP初心者ぶりを物語っている。8はBOBBY BLANDフォロワーとのことで歌唱、メロディとも抜群。9も軽快でキャッチーなフレーズがいかすミディアム。メロディ、歌唱、リズムが一体となったグルーヴが素晴らしいネ。11は大甘なムードの「I'M TRAPPED」が私のフェヴァリットなカールシムズ。こちらの大仰で鬼気迫った感じも良いネ。12,14はちょっと胸キュン入った甘いメロディとバックの甘いコーラス、サウンドともに甘茶ソウルファンなら守備範囲だろう。16は威張った感じの歌唱が面白い。24は恥ずかしながら未聴でした。もしかして有名曲?高揚感のある実にいいムードがツボでした。

尚、画像2は「ソウル虎の穴」誌に掲載されたマスクマン氏がフリーソウル橋本徹氏を痛烈批判、個人攻撃をした文章の見出しの一部。そこに書かれている「愛黒党」の党員になったものの特に特典の恩恵に授かったことは無し。画像3がその党員証。一応こうして党員の務めだけ果たしておくことにしよう。

1.I KEPT ON SMILIN' / CAL BRANDON
2.THAT'S WHY I CRY / GEORGE HUGHLEY
3.I'M ME JUST ME / GIL BILLINGSLEY
4.SOMETHINGS DRASTICALLY WRONG / HENRY SHED
5.PINCH HITTER / ED SIMPSON
6.WHEN YOU'RE ALONE / BUDDY CONNER(DEEP偏差値61)
7.ALL WORK AND NO PLAY / VIVILORE JORDAN
8.I'VE GOT TO PAY THE PRICE / GEATER DAVIS(DEEP偏差値63)
9.I'M SO THANKFUL / CHUCK OVERTON(DEEP偏差値66)
10.HARD TIMES / O.C.TOLBERT
11.PITY A FOOL / CARL SIMS(DEEP偏差値68)
12.MARRIED LADY / EDDIE GILES(DEEP偏差値64)
13.SO VERY HARD TO MAKE IT / PAUL BURTON
14.TAKE ME BACK / RALPH SOUL JACKSON(DEEP偏差値66)
15.THANK YOU BABY / MATT BROWN
16.SOUL DAY THEME / CARL TEMPLE
17.SOUL SANTA / ELECTRIC JUNGLE(DEEP偏差値62)
18.STEPPIN' OUT / SNOPPY DEAN
19.I'M A WEAK MAN / DONNY MANN
20.THE LOOK ON YOUR FACE / JOHN EDWARDS
21.OH LOVE THIS IS SONNY / SONNY FISHER
22.STOP LOOK OVER YOUR PAST / L.J.REYNOLDS & THE RELATIONS
23.SWEETNESS AIN'T SWEET NO MORE / T-99
24.THERE'S NO END / LATIMORE(DEEP偏差値66)

MASKMAN PRESENTS THE SOUL OF A MAN '06(DISC UNION特典 MIX CD)
(TODAY'S HOTTEST INSTRUMENTAL TRACKS!!)

2006-08-27 04:34:25

DISC UNION特典マスクマン氏ミックスCDの第4弾。濃い目の甘茶ソウルやディープセレクトが万来の拍手で迎えられた前三作から一転、インストオンリーで意表を突いた本作だが、企画の潔さ、独自性は買えるものの内容の充実度は前三作には全く及ばなかった。というより「絶品曲のオンパレードで悶絶させまくったからここらで一つ小休止」的意図だったのかもネ。次作はまた濃いセレクトに戻ってくれるといいなあ。

3はMOSES DILLARDとのことだが軽快なピアノの高音と重低音の絡みが素晴らしいノーザンダンサーで本作での私にとってのベスト。彼の作品ではMARTHA STARRとのCHEATING , TEASING & MISLEADING (SHOUT 248)がシタールがビシバシ入った、よりグレイドの高い明るく楽しいダンサー。6は66年のFOUR TOPS(MOTOWN 1098)のカバー。主旋律をチープなピアノやギターが奏でますが出来はいまいち。7はギターなどがサーフインスト風味。10のスピード感あるリズムと切れ味するどいホーンはなかなかも曲が短く構成もいまいち。11もほぼ同様のノーザンダンサー。

タイトルソングの12はPIC & BILLのカバー。MATT BROWNという人のお皿(LE CAM 357)があってそちらでは同じトラックでしっかり歌ってますが、このMATT & ROBERTというのも同一人物なのではないでしょうか?13はラテンロック風で怪しげな盛り上がりがなかなかカッコイイ。14は勇ましい掛け声がクラブ受けしそう。15も切れ味鋭いオルガンやホーン、掛け声や手拍子などで盛り上がれそうだね。19は甘茶ソウル百科事典P.109掲載曲でSOFT TOUCHの名曲のインスト版の体裁だが出来は遥かに及ばない。

20も甘百P.101掲載曲のインスト版で甘茶風味。21は後のBROTHERS JOHNSONとのことで「TIGHTEN UP」やってます。歓声を入れたりしてかなりクラブ映えしそう。23は波の音やカモメの鳴き声が入りスウィートソウルモードだがコーラスでも入っていれば味わい深いものになっていただろうにね。24はディープ名曲「WILLIE HATCHER / SEARCHING (COLUMBIA 4-44259)」のインスト版になっているのでカラオケ用にいいかも。このトラック、他でも結構使えそう。

25の歌入り版はなかなか味のある歌声が聴けるディープソウルなのだが、このインスト版はいまひとつではないか?27も同様でここでのインスト版はあくまでカラオケ向き程度。歌入り(NR 602 '76)を楽しみたいところだったが次回への伏線なのかな、期待が大いに膨らみます。

1.HUNG OVER / MARTINI'S
2.SHOW TIME / INSTRUMENTAL
3.SOUL SYMPHONY / THE SONS OF MOSES(ダンサー偏差値62)
4.CUGUZZA ZAMBEZI / ED WOOD & THE AFRO '70
5.REALLY ROCKIN' / THE EPSILONS
6.REACH OUT, I'LL BE THERE / LEE MOSES
7.AROUND THE WORLD / THE PACESETTERS
8.HAPPY HUMMING / THE INTICERS
9.STAY AWAY FROM MY JOHNNY / THE ROCKETEERS
10.THE PLAYBOY SHUFFLE / THE SOUL CONGRESS
11.THE URGE KEEPS COMING / JO ARMSTEAD AND BAND
12.SOUL OF A MAN / MATT & ROBERT
13.LATIN BLOOD / EMBRACERS(偏差値61)
14.CHARGE / THE DREAMS BAND(ダンサー偏差値62)
15.THE SOUL STRUTT / JOHN PHILLIPS & HIS STONE MARCHING BAND(ダンサー偏差値61)
16.MAMA'S LITTLE BABY / SOUL RHYTHM BAND
17.THEME FROM SEVENTH SENSE / SEVENTH 7 SENSE (SEVENTH SENSE?)
18.MEDITATION OF THE SOUL / VIRTUES
19.SWEET SWEET TOOTIE / LONNIE YOUNGBLOOD
20.HOW CAN I TELL MY MAM & DAD / LOVELITES
21.TESTIFY / JOHNSON3+1(ダンサー偏差値62)
22.GIRL WATCHING ON BROADWAY / LITTLE ROCK BROTHERHOOD
23.SPRING FEVER / BROTHERS OF HOPE
24.GETTIN' BETTER / HERMAN GRIFFIN
25.LOOKING FOR MY BABY / "SENSATIONAL" LITTLE DOC
26.WHAT'S THE USE / TONY TROUTMAN
27.IN THE NAME OF LONELINESS / LITTLE REUBEN
28.SHARE YOUR LOVE WITH ME / MEMPHIS HORNS

MASKMAN PRESENTS THE SOUND OF CRY!! '06 (DISC UNION特典 MIX CD)

The Sound Of CRY.jpgsoulonthehill.jpg

DISC UNION特典(一万円以上商品を買うと貰える)マスクマン氏ミックスCDの第5弾。僅か数日で配布中止となった「MASKMAN PRESENTS SOUL ON THE HILL」とはジャケ違いで同内容。解説のコンセプトが崖っぷちのまんまであることやCDレーベルも「SOUL ON THE HILL」であることからジャケが問題であったということだろう。収録曲はほとんどがDEEP系ソウル。これは氏のシリーズ全てに言えることだが、同封されている一曲毎の解説はウィットに富んでいて実に面白い。

1は暗めで無常感漂う内容。当初の氏のコンセプト「崖っぷち」ぶりを表現したかったのであろう不可思議なムードを持った曲。2はLITTLE BUSTERの鬼気迫る絶唱DEEP「YOUNG BOY BLUES」が人気(大好き)だが、ここではGIRLとしての替え歌。コーラスまで女性で少々ヘナる。メロディの良さは折紙つきだが、、、。この曲のオリジナルはBEN E.KINGのようでライターは(PHIL SPECTOR / DOC POMUS)。このRamona Jones版はBEN E.KING版をベースにしたカバーのようです。他にもHoneydrippers('84)のカバーがあります。8はソフトなムードで繊細な良いサウンドを聞かせてくれるがメロディはもう一つで残念。

9,10,11,12とチト泥臭さかったり暗めだったりなアップが続いて一般ソウルファンにはツライ内容か。14は人気ノーザンダンサーの「DARRELL BANKS / OPEN THE DOOR TO YOUR HEART (REVILOT 201)'66」を「The Tears Won't Stop Falling」と替えて歌っている。だからといってダレル版の迫力あるノリノリダンサーの面影は皆無で、まあ話の種といった程度の出来でちょっとダレル。ウププッ(笑)。

15はとてもよく出来た甘めのメロディを持つDEEP名曲で私も大好きな曲。雰囲気が「PERCY SLEDGE / WHEN A MAN LOVES A WOMAN (ATLANTIC 2326)'66」にちょっと似てるかな。残念なことにこの曲以降このCDRは音割れが目立つ。この曲の後半の聴き所の勇ましい雄たけびのたびに音割れが酷く響きなんとも悲しい気分。続く16もより感動的な大河DEEPバラードだが、聴き所の絶品雄たけびもここでは音割れまみれで魅力半減。

17には驚きました。文字通り「泣き」の名曲Starlites(Jackie & The Starlites)のDOO-WOPヒットカバー。(http://nydoowop.com/Page02.htmで試聴可)全編に入るしゃっくりのような泣き声が邪魔臭いが、大泣きのリードやオルガンのチープな音色含めてなかなか味のあるカバー。演った者勝ちという気もするが個人的には大きな収穫。

21はU.S.BDGで高沢仁氏をして「シングル盤中のシングル盤」と言わしめた名曲。極甘な旋律に情緒たっぷりな歌いまわしが美味。22はフリーソウルコンピにでも入ってそうな軽快なリズムが素晴らしい曲でこれも大収穫。明るく高揚感があり、どこかで聴いたことがありそうなキャッチーなメロディ、乾いた空気感、疾走感、どれもこれも素晴らしい。橋本徹氏もきっと気に入りますYO!!

ということで、いつもと変らぬ高水準でMASKMAN氏のセレクトを満喫できたのだが、SHARK氏の「4 EVER & MORE」程ではないにしろ、今回も一部に誰もが気付くであろうレベルの音割れがあった。(曲ごとに入力レベルを微調整せず過入力になったことが原因か?)「SOUL ON THE HILL」が急遽配布中止になりジャケを換えて出し直しになった際にこの音割れも差し替えることも出来ただろうに、それが為されなかったということは、このレベルの音割れはディスクユニオンとしては許容範囲ということなんであろう。

ディスクユニオンの音質に対する意識の低さには呆れ果てるばかりだな。クレジットに「MIXED BY LITTLE ASIA STUDIO」とあり直接MASKMAN氏がミックスに関った訳ではなさそうだが、当然氏にも責任の一端はある。名前を冠するということはそういうことだ。関係者各位におかれては、今後はこのようなことでソウルファンを悲しませることが無いようにして頂きたい。

1.There Is Nothing I Can Do About It / Mike & The Censations
2.Young Girl Blues / Ramona Jones
3.Tears Keep Falling / San E.Solo
4.Live While You Can / Tommy Ridgley(偏差値61)
5.Under The Street Lamp / Exits
6.Helpless Girl / Little Mary Staten(偏差値61)
7.This Heart Is Haunted / Lee Jones & The Sound Of Soul(偏差値62)
8.My Dream / Sunny & The Sunliners(偏差値61)
9.90days In The Country Jail / Danny Woods
10.I'm Just A Poor Boy / Bonnie Floyd & The Original Untouchables
11.Bread & Water / Mike Finnigan & The Serfs
12.I'm Not Your Regular Woman / Lucille Mathis
13.A Shell Of A Woman / Doris Allen(偏差値61)
14.The Tears Won't Stop Falling / Vikki Styles
15.You Got Me On A String / Freeman Brothers(DEEP偏差値70)
16.Your Love Is Worth The Pain / Johnny Truitt(DEEP偏差値71)
17.Valerie / Joe Sutton(偏差値65)
18.A Nickel And Nail / Otis Clay
19.It's Gonna Be Hard / Wes Lewis(偏差値63)
20.Place In The Sun / Jacky Beavers(偏差値61)
21.This Feeling Of Loneliness / Cliff Nobles(甘茶偏差値73)
22.Cry / Grover Mitchell(フリーソウル偏差値69)
23.You're In Love / Tierra
24.I'm About Say Goodbye / Jimmy Armstrong(偏差値64)

少々音割れ / 3,19,20,22,23
音割れ / 15,16,18,21


MASKMAN PRESENTS THE CITY OF BROTHERLY LOVE '07 (DISC UNION特典 MIX CD)

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DISC UNION特典(一万円以上商品を買うと貰える)マスクマン氏ミックスCDの第6弾。ジャケに「CONTAINS 25 PHILLY SOUL FAVORITES」とあり、幅広い時代、ジャンルから選曲されたフィリー・ソウル集となっています。所謂70年代前半の甘茶ソウルや分かり易いメジャーな曲調の収録は少ないので、その辺を過度に期待するとドス黒い音に面食らいますゼ。全く初心者ソウル・ファンには向かない難易度の高い選曲集です。画像2は黒汁感謝祭に現れたマスクマン!(というイメージ画像)。

1は曲調は暗めだがNORMAN HARRIS,RONNIE BAKER,EARL YOUNGなどの参加した曲で、いわゆる華麗なるフィリー・サウンド。2は氏によると「クロスオーバー」の典型だとか。「ノーザンとも70'Sともいえないこのサウンド」と表現されています。そういう意味だったのかあ、大部限定されたジャンルの言葉だったのね。3は垢抜けない黒めのアップ。4はパパパコーラスが華々しい明るめの甘茶ソウル。曲名を訳すと「いないいないばあ」だそうな。「 THE PHILLY DEVOTIONS MEET THE CREATIONS 」にも収録されてます。

5は初期のエボニーズの垢抜けないミディアム。6はハイテナーの柔らかめの曲で甘茶者としては聴きやすいが内容はいまいち。7は「Brother's」ですね。洗練された渋いムードに味わいのある甘めのメロディを持つ73年の作品。Midnight LadyのDavid Morris Jnrがリードらしく流石に聴かせてくれます。8は最近発掘された貴重な音源も、MAJOR HARRIS版以前の録音でサウンド、リードともに躍動感不足。 「CREME DE LA CREME TWO 」 収録です。

9は76年のSILVER BLUE録音とのこと。微妙にメジャーな香りを漂わせながらも緊迫感、スピード感に優れたフィリーダンサー。ベスト盤などにも収録されているようですが、個人的には本作で一番の収穫でした。10はサザン風味のレディ・ソウル・バラード。出来は悪くないが趣味ではないな。12はLOU RAWLSの77年のヒット曲(PHIL. INT'L 3623)のパーカッションを効かせたカバー。活き活きしたサウンドで原曲よりスピード感が増してイイ感じ。

14は甘茶ソウル百科事典BILLY'S SELLECT 011。レディ・ソウルだけど、がなるタイプじゃなくソフトに包み込むように歌い上げます。メロディも美しい起伏に富んだ見事なもの。15は一転、激しく荒々しいファンキーナンバー。暗めのメロディは趣味ではないけどサウンドも重量感があって曲全体のグレイドは高い。16はスウィートというタイトルから甘ーいのを期待すると痛い目にあう猛々しいファンク。18は「マニア好みのノーザン・クラシック」とのこと。ゆるい曲調でキャッチーさに欠け個人的に魅力がいまいち掴めきれない。裏の「GOOD,GOOD LOVIN'」の方が分かりやすいかも。

19は牧歌的な雰囲気漂う和めるディープ。20は甘茶ファンには「THIS FEELING OF LONELINESS」で有名なお方。ここでは68年のヒット曲「THE HORSE(PHIL. L.A. OF SOUL 313)」風のアップで元気に迫ります。21は「はとむぎ玄米」かあ、うまいなあマスクマン。曲はどす黒いアップで迫力あり。22は更に黒さを増した塩辛いアップ。この辺の並びは遠慮知らずのマスクマン、我が道を行くって感じです。23は明るめで幾分キャッチーさのあるノーザンダンサー。楽しい雰囲気がいいネ。最後はDEEP名曲で決め!というかこの25は名唱と言った方がいいでしょうね。フィリーというイメージからほど遠いけどソウルファンなら是非聴いておきたい一曲。

PS:解説書のレーベル写真、もう一回り大きくしてもらえると有り難いです。

1.The Fantastic Johnny C - Waitin' For The Rain
2.Norwood Long - I'd Like To Have You
3.Delegates Of Soul - I'll Come Running Back
4.Creations - Peek-A-Boo (甘茶偏差値64)
5.Ebony's - I Can't Help But Love You
6.Crusaders - You Pay For Love
7.A Brother's Guiding Light - Getting Together (偏差値62)
8.Aristocrats - Loving You Is Mellow
9.Sister Sledge - Cream Of The Crop (ダンサー偏差値64)
10.Jackie Moore - Loser Again
11.Bobby Cutchins - Leaving
12.Chuck Corby & Quiet Storm - See You When I Get There (偏差値61)
13.Brown Sugar - The Game Is Over
14.Charmetts - Breaking Up Again (甘茶偏差値64)
15.Prince Johnny Robinson - That Girl Is Rated X (偏差値63)
16.Milton Campbell & The R.D.M Band - Sweet Thing
17.Emanon's - Look In The Want Ads
18.Pat & The Blenders - Just Because
19.Bobby Newton - Burning Desire
20.Cliff Nobles & Co. - Is It The Way (偏差値61)
21.Bobby Wells - Be's That Way Sometimes
22.Vibrations - 'Cause You're Mine
23.Ambassadors - Too Much Of A Good Thing (偏差値61)
24.Bernard Williams & The Original Blue Notes - It's Needless To Say
25.Kenny Hamber - Ain't Gonna Cry (Over One Girl) (偏差値67)

MASKMAN PRESENTS THE CITY OF BROTHERLY LOVE 2 '07 (DISC UNION特典 MIX CD)

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DISC UNION特典(一万円以上商品を買うと貰える)マスクマン氏ミックスCDの第7弾。ジャケに「CONTAINS 25 PHILLY SOUL FAVORITES」とある、幅広いジャンルから選曲されたフィリー・ソウル集の第二弾。前作に輪をかけて、甘茶ソウルや分かり易いメジャーな曲の収録は少ないので、その辺を期待するソウル・ファンには全然向かない選曲となっています。

1は暗くファンキーなノリのいいアップ。2は暗いディープ・ミディアム。3でようやく軽快なフィリーのお出まし。明るい曲調に女性コーラスも歯切れいい。5は明るめな曲調で乾いた空気感に好感が持てるもチト地味な内容。6はかなり聴きやすいメジャーな雰囲気のレディ・ソウル。7は派手さが無く上品な感じなので、一聴しただけでは良さに気付きにくいタイプの甘茶ソウル。

9は「SOUL FROM THE VAULT RARE SWEET DYNAMITE VOL.1 SILVER BLUE COLLECTIONS」にも入っていたグレイト・バラード。素晴らしく良く出来たメロディで徐々に盛り上がっていく感動的なナンバー。女性コーラスにストリングス、グロッケンの入ったサウンドは大甘ですがヴォーカルは絶唱タイプでかなり圧巻的。私はディープソウルMDに入れて楽しんでますが、こういうのってDEEPソウルって言うんでしょうか?

10はゆったりとしたグルーヴが心地よい淡白なライト・ソウル。サビのマイナートーンの「SINCE THIS IS YOUR GAME」部分のリフレインと明るく陽が射すA,Bメロがいまいち噛み合わなくて惜しい。ここの部分だけで1曲通して欲しかった。更に後半には「Marvin Gaye / What's Going On」まで登場しちゃいます。

11はEBONYSもやってたクリスマスソング。マスクマン氏曰く「O'JAYSはグループの格が違うよね」かあ、、、。何をもって格と言うのかよく分かんないけど、甘茶者の私にとってEBONYSとO'JAYSとでは、当然EBONYSの方こそが数段格上ということになりますね。

12,13は濃い目のファンク。14は泥臭いファンキーなメロディだけど、リズムは北っぽいノリのいいダンサー。15も同様にノリのいいダンサーだけどソウルとしては軽すぎて引っ掛かりが足りないかな。18は本CDR収録曲中最速のダンサー。出だしの掛け声をもっと多用して欲しかったな。19は人気のノーザン・ダンサー。スピード、グルーヴ、メロディと三拍子揃ってます。

21はサビのメロディのキャッチーさはなかなかだが、全体としてはいまひとつ突き抜けきれてない。24は泥臭くファンキーな曲。かなり塩辛くてあんまり趣味ではないけどグレイドは高いですね。こういうのをディープ・ファンクって言うのかなあ。CDRにクレジットは無いけれど25曲目に有名なフィリーダンサーのインスト版が入ってます。ヴォーカル抜きでも十分楽しめる出来ですね。

1.New Experience / Soul Music
2.Bobby Newton / Shady Lady
3.Jay And The Techniques / Number Onederful(偏差値61)
4.Blood Hollins / How Have You Been
5.Cross Fire / Take Me Back
6.Vivian Reed / Save Your Love For Me
7.Duponts / Why Don't You Fall In Love With Me ? (甘茶)
8.David Morris Jr. / Snap Cracle Pop
9.Troy / And Tomorrow Means Another Day We're Apart(ディープ偏差値73)
10.Sherlock Holmes Investigation / Your Game(偏差値61)
11.O'Jays / Without The One You Love
12.Rotations / Don't Ever Hurt Me Girl
13.Fantastic Johnny C / I'm Counting On You
14.Frank Beverly & The Butlers / If That's What You Wanted(ダンサー偏差値62)
15.Four Larks / That's All That Counts
16.United Four / One More Year
17.Stingers / Do The Cissy
18.Dee Dee Barnes / Do What You Wanna Do(ダンサー偏差値62)
19.Soulville Allstars / I'm Gonna Get Into You(ノーザンダンサー偏差値67)
20.Temptones / Something Good
21.Volcanos / Take Me Back Again
22.Tyrone Ashley / I Want My Baby Back
23.Neal Brown / If By Chance (ディープ)
24.Kenny Hamber / Let's Do The Camel Walk (偏差値63)
25.Executive Suite / When The Fuel Runs Out (inst. version) (フィリーダンサー偏差値68)

COMPILADO POR EL MASKMAN / RIDE MY PONTIAC (DISCOS UNDERGROUND) '08 (発売元/番号の記載なし)

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マスクマン氏による恒例のミックスCDRで今回は定価1575円での販売となっています。ポンチャックというタイトルを見て氏の一歩先を行く笑いのセンスに思わず「やられた!」と打ちひしがれてしまいましたが、よく見ると 韓国イパクサ氏のお笑い音楽 のことではなく、60年代の高級車の名前だそうな。年代の表記は無いけれど、60年代のソウル黎明期のものが中心のようで、更に副題は「DISCOS UNDERGROUND」となっていてマイナーものが多い。そんな訳で70年代ソウルの持つコッテリとした濃さを持つ曲は少なく、悪く言えばあっさりしていて情感は浅く、良く言えば純朴なムードでリラックスして聴けるといった内容です。

4は甘くこみ上げる部分のメロディが素晴らしい幸福感に満ちた曲。甘ーいストリングスも入ってます。6はFOUR TOPSの65年のヒット曲(MOTOWN 1073)の女性によるカバー。8は「MASKMAN PRESENTS THE SOUND OF CRY!!」にも収録。ソフトなムードで繊細な良いサウンドを聞かせてくれるがメロディはもう一つで惜しい。9はファルセット・リードでゆったりと甘いムードの甘茶ソウルだけどメロディはもうひとつ。12は古くからのファンには人気が高い曲でオルガンの響き、リードの感情を込めたしつこい歌い方、テンション高めのコーラスのキャッチーさ等など味わい深い作品。

13は「MASKMAN / OH MY LOVE ,SWEET LOVE」にも収録されていた女性グループの甘くソフトなムードの曲。個人的に好みのメロディではないがグレイドは高いと思います。16は女性ヴォーカルのしっとりとした甘めの曲。なかなかいいメロディの箇所がある。17はSOFT TOUCHの元曲となった曲でリードは男性。糖度はかなり落ちるけどこの曲が好きならば一聴の価値はあるかな。24のリードはジミー・コンウェルだそうでメロディはいまいちだけど、吹っ切れた歌いっぷりが素晴らしいソウル。(追伸:レーベル写真がカラーで見やすくなり有り難いです。)

1. ...Intro...Pontiac GTO V8 Engine Smooth!!
2. Chubby & The Turnpikes - I Know the Inside Story
3. Reginald Day - My Girl Jean
4. El Anthony - I Want To Be Together With You(偏差値64)
5. Trinikas - Remember Me
6. Elsie Strong - Ask The Lonely
7. Bobby Sansom - Don't Leave
8. Sunny & The Sunliners - My Dream(偏差値61)
9. Emotions - Love Of A Girl
10. Ron & The Embracers - You Came Into My Heart
11. Performers - Little Angel
12. Visitors - My Love Is Ready and Waiting(偏差値62)
13. Hill Sisters - Oh My Love, Sweet Love
14. Royal Jesters - I've Got Soul
15. The Mumy - Don't Let The Sun Catch You Crying
16. Inell Young - I've Never Considered(偏差値62)
17. Hesitations - Is This The Way To Treat A Girl
18. Spontanes - Ain't No Big Thing
19. Marvels - Tomorrow
20. Dynamite Singletary - I Really Love You (ディープ)
21. Jimmie Raye - You Must Be Losing Your Mind
22. Barbara Lynn - (Until Then) I'll Suffer
23. Little Jimmy Gandy - I'm Not Like The Others
24. Exits - Another Sundown In Watts(偏差値61)
25. Joe Bataan - Under The Street Lamp
26. Edwin Torres - (Goodbye Adios) Roberto Clemente
27. ...Outro...My Pontiac Crash!!

MASKMAN PRESENTS CHI-TOWN HUSTLERS! '08 (DISC UNION特典 MIX CD)

maskman chitown.jpg

DISC UNION特典(一万円以上商品を買うと貰える)マスクマン氏ミックスCDの第8弾。シカゴ・ソウル特集ということになっていますが地味な曲が多く、穏やかでのんびりとしてたり泥臭かったりと、チャイライツに代表されるシカゴの爽やかで冷たい風などを感じさせる曲は皆無。「シカゴよ、君はそんな街じゃなかったはずだ」と言いたくもなりますが、そこはマスクマンPということで、いつも通りのマニアックな選曲ということでしょう。

1は景気のいいダンサー。ノリはいいがメロディはいまいちで甲高いファルセットも耳にツライ。8はマスクマンPの「SOUL DAY THEME」にもJOHN EDWARDS版が収録されていた分かりやすいメロディを持った佳曲。JAMES PHELPSもやってますね。10は甘茶ソウル百科事典P.32掲載曲。甘茶という感じではないけど、「LOVE COMMITTEE / CHEATERS NEVER WIN」に似たトラックの和やかな佳曲。11はFREEで有名なDENIECE WILLIAMSの昔の作品とのことです。

16は出だしの冷ややかなギターのカッティングやちょっとエコーがかったコンガなど空間的広がりを持つバックのサウンドがカッコイイ曲。それに対して歌、メロディともにいまいちで勿体無い出来。この曲のインスト版が26に入っているんだけど、こっちの方がイイですねー。決め手は欠けるが18の爽やかなモダンソウルは贅肉の削ぎ落とされた軽快で洗練された雰囲気が良い。

19は英POLYDORのチョーズン・フューとは違うようですが、同じ70年代の甘茶な味わいのファルセット・リード曲で出来も悪くない。後半のリードの盛り上がりっぷりは英チョーズン・フューっぽい感じもするなあ。20はいまいち突き抜け切れなかったけど一瞬の切れ味は鋭い「かっこいい」系アップ。

1.Impalas - Whip It On Me
2.Otis Leaville - Let Me Live
3.Elvin Spencer - Lift This Hurt
4.Leontine Dupree - I'm Guilty
5.Inovations - Stay On The Case
6.Sheryl Swope - Can't Get Him Off My Mind
7.Betty Everett - Unlucky Girl
8.Nate Evans - The Look On Your Face
9.Esquires - How Could It Be
10.Classic Sullivans - Shame, Shame, Shame
11.Deniece Chandler - Mama, I Wish I Stayed At Home
12.Notations - Trying My Best To Find Her
13.Karl Tarleton - Stay with me
14.Chuck Ray - I Don't Mind
15.Maurice Jackson - Step By Step
16.Chimes - The Beginning Of My Life
17.Billy Easton - Why can't this time
18.Denise Lasalle - Here I'm Again(モダンソウル偏差値62)
19.Chosen Few - I'm Alone(甘茶偏差値61)
20.Southside Movement - Do It To Me
21.L.V.Johnson - Trying To Hold On Pt. 1
22.L.V.Johnson - Trying To Hold On Pt. 2
23.Joey Irving -Dont Throw Our Love Away
24.Jewel - Paradise
25.High Society - I Can't Believe
(26.Chimes - The Beginning Of My Life のインスト・ヴァージョン)




マスクマン・シリーズの続きは↓へ

甘茶ソウルコンピの世界(15)










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