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ネオアコースティック・マスターズ・コレクション (フィギュア) Neo-Acoustic Masters Collection (fictional product) ネオ・アコースティックとは、1980年代初頭のイギリスで生まれた音楽的潮流を源流とするムーブメントです。インディー・ポップやジャングル・ポップの洗練された感性を受け継ぎ、日本において独自の美学として親しまれてきた音楽ジャンルです。メロディアスなアコースティックギター、きらめくギターサウンド、爽やかでノスタルジックな空気感、そしてパンクから受け継がれたDIY精神。自由な創造性と繊細なポップセンスの融合は、世代を超えてアーティストや音楽愛好家を魅了し続けています。Neo-Acoustic Masters Collectionは、この色褪せることのない音楽文化を築き上げた偉大なアーティストたちへの敬意を表するコレクションです。彼らの功績を称え、その遺産を未来へ残すため、立体作品として制作されたシリーズです。(架空の商品広告です。) 『ネオアコースティック・マスターズ・コレクション 』の第2弾としてRODDY FRAME(AZTEC CAMERA)のフィギュアを制作しました 1980年代初頭、Roddy Frameは驚くほど瑞々しい感性を携えて登場した。十代の彼が鳴らすアコースティック・ギターの澄んだ音色、青臭くヒリヒリとした青春特有の感触は、当時のシーンに鮮烈な衝撃を与えた。Aztec Cameraが提示したスマートで洗練されたポップ感覚、キャッチーなメロディ、そして瑞々しく爽快なサウンドは、Orange Juiceが切り開いたネオアコをさらに洗練された形へと押し広げた。Roddy Frameのソングライティングは、若さゆえの青臭さを強烈な魅力へと転化し、知性と瑞々しさを完璧なバランスで融合させている。甘酸っぱさ、切なさ、焦燥、希望、そして揺るぎない意思——そのすべてを透明なメロディに封じ込めた彼の音楽は、時代を越えて輝き続け、今なお世界中の音楽ファンを魅了し続けている。以下、どんどん続きます。拡大画像は↓よりご覧下さい。 ネオアコースティック・マスターズ・コレクション (フィギュア)
2026.07.25
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俗世離れした哲学性を宿す思慮深く内省的なロック選集 A Curated Collection of Reflective, Philosophical Rock Beyond the Noise of the World11.RICHARD HAWLEY / THE OCEAN 「COLES CORNER」(2005) イギリス・シェフィールド出身のロック系シンガーソングライター、リチャード・ホーリーによる静謐な精神性を宿した内省的ロックバラード。2005年の4THアルバム「Coles Corner」収録曲。歌詞における「海」は、単なる風景ではなく癒やしや人生の向こう側を象徴する存在として描かれる。「あなたは私を海へ導いた」という言葉は、愛する者との別れや失われた時間への憧憬を思わせる一方で、悲しみを拒絶するのではなく、静かに受け入れていく精神的な旅路として機能している。終盤で繰り返される「波がやってくる」というフレーズは、避けることのできない時間の流れや感情の波を表し、個人的な悲哀を超えた普遍的な感覚へと広がっていく。リチャード・ホーリーの歌声は激情的に訴えかけるのではなく、長い年月を経た人物が過去を静かに振り返るような落ち着きがある。その抑制された表現が思慮深さを感じさせて素晴らしい。サウンド面では、深く施されたリバーブによる広大な空間表現が特徴的。ギターやボーカルは夜の海辺に一人佇んでいるかのような静謐な音響世界を形成している。空間的広がりを感じさせる大掛かりで荘厳なアレンジは、感情を過剰に表出することなく、内面へ沈み込んでいくような美しさを持つ。特に終盤の厚みのある展開は見事で抑制された中にも秘められた情熱と強い意志を感じさせる。「YouTube」で聴けます。
2026.07.19
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ネオアコースティック・マスターズ・コレクション Neo-Acoustic Masters Collection (fictional product) ネオ・アコースティックとは、1980年代初頭のイギリスで生まれた音楽的潮流を源流とするムーブメントです。インディー・ポップやジャングル・ポップの洗練された感性を受け継ぎ、日本において独自の美学として親しまれてきた音楽ジャンルです。メロディアスなアコースティックギター、きらめくギターサウンド、爽やかでノスタルジックな空気感、そしてパンクから受け継がれたDIY精神。自由な創造性と繊細なポップセンスの融合は、世代を超えてアーティストや音楽愛好家を魅了し続けています。Neo-Acoustic Masters Collectionは、この色褪せることのない音楽文化を築き上げた偉大なアーティストたちへの敬意を表するコレクションです。彼らの功績を称え、その遺産を未来へ残すため、立体作品として制作されたシリーズです。(架空の商品広告です。) 第一弾としてEdwyn Collins (Orange Juice)のフィギュアを制作しました ポストパンクが荒々しく妥協のない時代に、エドウィン・コリンズは甘美なメロディと瑞々しいサウンドによって、新たなポップミュージックへの扉を開きました。スコットランド・グラスゴーで彼が率いたOrange Juiceは、伝説的インディーレーベル「Postcard Records」の中心的存在となり、1980年代UKインディーシーンに革新をもたらしました。きらめくギターサウンド、ジャングル・ポップの躍動感、ソウルミュージックへの深い愛情、そしてパンクから受け継いだDIY精神。それらすべてを独自の音楽性へと融合させた彼は、後に「Neo-Acoustic」と呼ばれる美学の礎を築き、現在も世界中のミュージシャンや音楽愛好家へ影響を与え続けています。大きな画像は↓よりご覧頂けます。 ネオアコースティック・マスターズ・コレクション (フィギュア) 追記:ツイッターに投稿したところ、Edwyn Collinsご本人に気に入って頂き、コメントを何度も頂き、同じ投稿に何度も「いいね!」を頂きリポストもして頂きました。感無量です。 https://x.com/zoukyeee/status/2076293998470365677 https://x.com/zoukyeee/status/2076306002815881422
2026.07.12
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俗世離れした哲学性を宿す思慮深く内省的なロック選集 A Curated Collection of Reflective, Philosophical Rock Beyond the Noise of the World『俗世離れした哲学性を宿す思慮深く内省的なロック選集』というページを作りました。ブライアン・イーノが提示した、俗世の喧騒から半歩離れた哲学性と、思慮深く内省的なロックの精神。その静謐な深度は、感情の起伏を排し、意識の奥へと沈降していく透明な響きを備えています。同時に、冷静さと適度に力の抜けた佇まいがイーノの音楽を特異な領域へと導いています。本ページ「俗世離れした哲学性を宿す思慮深く内省的なロック選集」では、イーノを核とし、その精神性と共振するロックの名曲を精選して紹介していきます。これらの音楽は、派手さや即効性とは無縁でありながら、確固たる叡智と静かな強度を内包し、日常の雑音から距離を置くための精神的な静域を形成しています。年齢や経験を重ねた耳に深く届く、意識の深部へ誘う音楽世界をお楽しみください。(同傾向の良曲をお勧め頂けますと幸いです。)10.Cigarettes After Sex / APOCALYPSE 「Cigarettes After Sex」(2017)テキサス出身のロックバンドによるスロウコア名曲。(スロウコアとは1990年代にアメリカで生まれた、極端にテンポを落としたロックのスタイルで、静けさ、抑制、余白、淡い感情を重視し、派手な展開や大きな音圧を避けるのが特徴。)「Cigarettes After Sex」は、実質的にはリーダーのグレッグ・ゴンザレスによる音楽プロジェクトであり、本曲はその2017年のアルバムに収録されている。歌詞には、崩れ落ちる橋、都市が灰になる光景、海へ墜落するヘリコプターなど、終末(apocalypse)的なイメージが連続して登場するが、あくまで比喩として用いられ、過去の恋愛で深く傷ついた恋人が抱え続ける痛みを象徴する言葉として機能している。サウンド面では、遅いテンポ、深いリバーブ、モノクロームのような音像を背景に、中性的で囁くようなボーカルが淡々と歌い上げる。メロディもよく出来ており非常に魅力的。(本曲はスロウコアとして歌われているが、ギターポップやロックとしても十分通用しそうな完成度だと感じる。)テーマは恋愛だが、感情の起伏を排した冷静さ、適度に力の抜けた佇まいが終末的なイメージを増幅し、ブライアン・イーノにも通じる俗世離れした世界を作り上げている。「YouTube」で聴けます。
2026.07.05
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ウォール・オブ・サウンドの偉人シリーズ・フィギュア Wall of Sound Legends Series figure (fiction) 偉大なる功績を称える『ウォール・オブ・サウンドの偉人シリーズ』としてフィル・スペクター、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソン、大滝詠一のフィギュアを制作しました。また、三人の偉人の夢の競演シーンも再現してみました。(架空の商品広告です。)大きな画像は↓よりご覧頂けます。 ウォール・オブ・サウンドの偉人シリーズ・フィギュア
2026.06.28
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FLIPPER'S GUITAR/小沢健二元ネタリスト 【おまけコーナー】まだ無名なロリポップソニック時代の小山田圭吾と小沢健二が、渋谷宇田川町の通称シスコ坂を歩いていた時に、渋谷係小学生のイッコちゃん(シブヤニアファミリー)とすれ違っていた場面を報じたフリーペーパーという架空の設定。(久米田康治氏の漫画シブヤニアファミリーのカラーイラストを改変して使用しています。)大きな画像は、 FLIPPER'S GUITAR/小沢健二元ネタリスト の最下部でご覧下さい。
2026.06.21
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音壁の世界(5) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(5) 【 もうすぐランクイン 】V.M.Ronnie Spector with Neil Sedaka - Tonight Will Tell (2026)1966年にNeil Sedaka(ニール・セダカ)が書いた隠れた名曲「Tonight Will Tell」を、Ronnie Spector(ロニー・スペクター)が歌ったウォール・オブ・サウンド・バージョン。本ブログではお馴染みのウォール・オブ・サウンド・プロデューサー、Phil Chapman氏によって2026年に製作・発表されました。オリジナルは正規に発売されておらず、ピアノによる本人歌唱のデモ音源だけが存在する、知る人ぞ知るオールディーズ・バラードです。今回はPhil Chapman氏が、そのニールの歌声を(彼と親交のある)ロニーの歌声へと変換(V.M.=ボイスモデル)。具体的には、専用のソフトウェアにロニーの声を学習させ、ニールの歌声と置き換えるという手順をとったそうです。稀代のメロディメーカーであるニールによる、情緒的で少し切ないメロディは素晴らしく、長年誰にも提供されずデモのまま眠っていたのが不思議なほど。さらに特筆すべきはサウンド面で、その歌声を劇的に引き立てる見事なウォール・オブ・サウンドが展開されています。重厚に響き渡るエコー感のある低音、そして優雅なストリングスは、まさにフィル・スペクターの正統な後継を感じさせます。そして間奏以降、カスタネットのリズムがより力強さを増し快活に展開する様は実に効果的で感動もの。まるで全盛期のザ・ロネッツの未発表音源が発掘されたかのような、ファンには堪らない仕上がりです。他人の歌声を好みの歌手のものへと変換させる、こうした最新技術を用いれば、例えば「ジョン・レノンの歌声とビートルズのコーラスで、往年のモータウンのヒット曲を再現する」なんてことも可能なわけですから、実に夢が膨らむ話です。「YouTube」で聴けます。Neil Sedaka - Tonight Will Tell(オリジナル・デモ)Tonight Will Tell (singalong)(カラオケ)2025年に突如鮮やかに降臨したフィルスペクター風ウォール・オブ・サウンド傑作 Rachel Sweet / Silver Bells (festive mix) by Phil Chapman (2025)ビーチ・ボーイズ風ウォール・オブ・サウンド Surf School Dropouts / I Thank You (2025) (Phil Chapman氏がプロデュース)ウォール・オブ・サウンド化で瑞々しく変貌 Beach Boys with Wrecking Crew / Don't Worry Baby (2024 Wall Of Sound Version) (Phil Chapman氏がアレンジ)
2026.06.14
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ウォール・オブ・サウンド 音壁の世界(1) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(1) 【 ポップ偏差値 75 】John Lennon / Stand by me (2026 Wall Of Sound Extended Version)【Original】Songwriters : Ben E. King, Elmo Glick (Jerry Leiber, Mike Stoller) Produce & Arrange : John Lennon【2026 Wall Of Sound Extended Version】Vocal : John Lennon Instrument, Arrange, Produce / @otokabe_masterジョン・レノンの名曲「Stand by me」を2026年に新たにウォール・オブ・サウンド・イクステンディド・バージョンとして作成しました。ヴォーカルだけ抽出し新たなアレンジのもと大半のサウンドは新規録音されたもので、いわゆる二次創作にあたる非公式・未公認の楽曲です。本作は@otokabe_master氏に作って頂いた「ウォール・オブ・サウンド・シリーズ」の13番目の作品となります。「YouTube」で聴けます。また、こちらでも聴くことができます(どちらも同じ最高音質です)。以下、ネタバレを含みますので、まずは上記リンクよりお聴き頂くことを推奨致します。オリジナルは1975年のアルバム『ROCK’N’ROLL』収録のベン・E・キングの往年の名曲のカバーソング。Leiber-Stollerによる秀逸なメロディをジョンレノンが激しくロックに歌い込みます。瑞々しいギターの息づくような音色も大きな特徴で、オリジナルを凌駕する素晴らしい内容です。間奏のワクワクするような展開も魅力的で、この間奏部分をウォール・オブ・サウンド(音壁)なアレンジにすれば更に劇的に盛り上がるのではないかという想いから、@otokabe_master氏に音壁化を依頼したものです。音壁版はジョンレノン版の生々しくも瑞々しいギターの音色を損なうことなく幕を開けます。オリジナルと大きく異なるのは、どこか悲しげなピアノの音色が絡む点。これにより一味違った切ない雰囲気を醸し出しています。また、鈴やカスタネットで華やかさが加味され、空間的な拡がりも増しています。そして最大の聴きどころはサビの壮大な盛り上がりです。情緒的な2本のギターでシンプルに盛り上がるジョンレノン版と異なり、ピアノ、ストリングス、カスタネット、チューブラーベルなどが多層的に重なりウォール・オブ・サウンドで厚く展開します。当初フィルスペクターが制作に関わっていたアルバム『ROCK’N’ROLL』ですが、最終的にStand by meには彼のクレジットは有りません。フィルが本曲をウォール・オブ・サウンドとして仕上げていたらもしかしたらこんなアレンジになっていたのでは?そのように感じて頂ける方がいたら嬉しいですね。 【製作者@otokabe_master氏によるコメント】zouky氏依頼による「名曲音壁化シリーズ」、今回は「名曲中の名曲」と言っても過言では無い「Stand by me / ジョンレノン」となりました。人気、認知度、共に引けを取らない「ベン E キング」のオリジナルバージョンではなく、敢えてジョンレノンによるカバーバージョンをチョイスした辺りにzouky氏の「オールデイズ」より「ポップス」をラインナップしたいという意図を感じました。(あくまで私個人の感想です)この「ジョンレノン版Stand by me」、アルバム「ロックンロール」からのシングルカットですが、制作は1975年、奇しくも「音壁の創始者」であるフィルスペクターのプロデュースで始まったようです。しかしアルバム制作途中でフィルが奇行に走り半分程の曲は別の制作陣で録り、フィルの担当した部分もだいぶ修正されたとの事。そのせいか、あまりスペクター作品の匂いは感じられません。もっともジョンが制作を依頼した理由も「オールデイズの巨匠」としての物だった様です。オリジナルを一聴して感じたのは、音、サウンドの古臭さでした。1975年ともなれば録音技術もだいぶ進化していて、日本でも東芝エキスプレスレーベルなどの音にこだわったレーベルからは、今日にも通用する様な完成度の高い作品が既に生み出されていました。そんな中でこの「ジョンレノン版Stand by me」、ビートルズ感を出したかったのかどうかわかりませんが10年ほど先祖返りした様な古い音に感じました。ただ、それが逆にジョンレノンっぽさを感じさせ、彼の声質とシンプルな楽器編成、演奏と相まって「ロックテイスト」を引き立てている様です。実はこの曲「名曲音壁化シリーズ」で、数年前に一度制作をしたのですが当時のzouky氏の依頼がオリジナルとやや離れた方向性だったためシリーズ初の「お蔵入り」となっていました。時間を置いてもう一度修正を加えた物が今バージョンとなります。「ウォールオブサウンドとジョンレノンの素朴なロック色の融合」がテーマで、通常の音壁ではあまりない「粒立ちのハッキリした楽器の存在」を意識しています。もちろんオリジナルには無い複数のスタイルのピアノ、オルガン、ティンパニー、チューブラベル、カスタネット、スレイベル、ストリングス等々の「音壁要素」は入っていますが、何よりもジョンのヴォーカルを中心とした音像の近さを意識して製作しました。目の前のジョンの歌とギターで始まり、壮大なエンディングへ続いて行く、そんな変化を楽しんで頂ければ幸いです。 @otokame_master明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(音壁&二次創作)ポップ偏差値合計8887710108975
2026.06.08
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) ウォール・オブ・サウンド 音壁の世界(2) 【 ノーザン偏差値 73 】Checkmates Ltd. featuring Sonny Charles / Proud Mary (1969)白黒混成のヴォーカル&インストゥルメント・グループ、チェックメイツ・リミテッドが1969年に発表したアルバム『Love Is All We Have to Give』の収録曲。オリジナルは同1969年のCreedence Clearwater Revival(CCR)によるカントリー・ロック。メロディこそキャッチーですが、本来は牧歌的でレイドバックした(ゆるい)質感の楽曲です。しかしながら、ウォール・オブ・サウンドの創始者フィル・スペクターがプロデュースしたこのカバーは、オリジナルとはガラリと表情を変え、分厚い音の壁が迫りくる激しいダンス仕立てのナンバーへと変貌を遂げています。その音響構造は、1966年の名作「Ike & Tina Turner / River Deep - Mountain High」の延長線上にあると言え、低音域のベースやドラムが超ド迫力の濁流のごとく押し寄せる、まさに究極のウォール・オブ・サウンド。リズムもかなりグルーヴィで、ノーザン・ソウルとしても相当にフロア映えする、踊れる内容です。さらに、ソニー・チャールズのリードボーカルが激しくソウルフルに歌い込み、ゴスペルのコール&レスポンス形式を取り入れたコーラスも負けじと熱く応酬する。この極厚のサウンド、躍動するリズム、そして熱い歌唱の相乗効果により、究極のダンスナンバーに仕上がっています。商業的には失敗に終わり当時は嘲笑すらされた「River Deep Mountain High」ですが、スペクターがここで再び同様のアプローチに挑んだということは、彼自身がこのサウンドを「R&B系音壁の完成形」として確信していた証拠ではないでしょうか。(もちろん、私も最上級の評価をしています。)ですが、本曲はフィル・スペクターの全盛期を総括する、おそらく最も流通量が多く有名な4枚組ボックスセット『Back to Mono (1958-1969)』には未収録となっています。原因としては最初からステレオ録音を意識して作られたことや、CCRの直近のヒット曲のカバーであったことなどが考えられますが、スペクターの功績を紐解くうえでも絶対に外せない一曲です。その意味ではウォール・オブ・サウンドのファンですら見落としがちな、歴史の隙間に埋もれてしまった隠れた大名曲と言えるでしょう。「YouTube」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(音壁)ノーザン偏差値合計8989107107573
2026.06.07
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私の好きなディープソウル2 【 ディープ偏差値 66 】CHUCK OVERTON / I'M SO THANKFUL (Kapp Records KS-2101) 1970 シングル1枚のみを残した黒人シンガーによるディープ・ソウル。調べてみると、のちの1970年代後半に3枚のアルバムを残すファンクバンド「Brainstorm」でサックスを吹き、楽曲制作も手掛けたCharles Overtonこそが、このCHUCK OVERTONご本人であるようです。曲は軽快なリズムで展開する明るい雰囲気のディープ・ソウル。カラリと乾いた空気を感じさせる平和な佇まいに、キャッチーなメロディも実に魅力的です。ボーカルも時折り熱い雄たけびを交えたりと、なかなかファンキー。そして面白いのが、翌1971年に同じTRI-CITYレーベルからリリースされている PERFECTIONS / GET ON DOWN (TRI-CITY 328) も全く同じトラックが使われている点。そちらのバージョンもかなり良い出来栄えなのですが、そうなるとメロディや歌もさることながら、この軽快でグルーヴィな「トラックそのもの」が秀逸なのだと言えそうです。どうせならもう数曲このトラックを使い回して欲しかったと思ってしまうほど魅力的ですね。「YouTube」で聴けます。PERFECTIONS / GET ON DOWN
2026.05.31
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フリッパーズ・ギター MARTIANS GO HOME(マーシャンズ・ゴー・ホーム)エアプレイ・リスト フリッパーズ・ギターがパーソナリティを務めていたラジオ番組『MARTIANS GO HOME(マーシャンズ・ゴー・ホーム)』は、1990年4月3日から1991年10月29日まで、FM横浜にて毎週火曜19:30~20:00に放送されていた30分番組です。ちなみに番組名は、アメリカのSF作家フレドリック・ブラウンによるユーモアSF小説『火星人ゴーホーム(原題:Martians, Go Home)』からの引用と思われます。極度の音楽マニアとして知られる2人による選曲は、インディー・ポップ、ネオアコ、ギターポップ、ソウル、ブラジル音楽、映画音楽など多岐にわたりました。彼らのルーツが垣間見えるオンエア曲の数々は、ファンなら一通り押さえておきたいところです。当時、これらのオンエア曲の一部は、雑誌『宝島』での彼らの連載「フリキュラマシーン」にて、「MARTIANS WENT HOME」というリストで公開されていました。今回、それらのプレイリストを下記の通りテキスト化しました。曲名をコピー&ペーストして、YouTubeなどで検索して聴くなどしてお楽しみください(ほぼ全曲、YouTubeで試聴可能となっていました)。なお、リストの誤字脱字は可能な限り修正してあります。また、連載分以外のプレイリストをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報をお寄せください。(おそらく1990年4月3日の第1回目から11月27日まで、及び1991年9月4日から10月29日の最終回までが抜けていると思われます。)よろしくお願いします。下記リンク先からご覧下さい。 フリッパーズ・ギター MARTIANS GO HOME(マーシャンズ・ゴー・ホーム)エアプレイ・リスト
2026.05.24
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フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタリスト曲別【おまけコーナー】漫画 となりのフリッパーズ 第一回 小山田くんのパパだ!の巻フリッパーズ・ギター(小山田圭吾 小沢健二)風の漫画です。元ネタは久米田康治 「かくしごと」第一巻 第4号「ひめごと」より。(この漫画はフィクションです。)大きなサイズはこちら↓のページの最下部で。フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタリスト曲別
2026.05.17
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ネオアコ/ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】Rouen / Guilt 「Young For A Day」 1987イギリスのギターポップ・バンド、ルーアンが1987年に残した唯一のアルバム『Young For A Day』の収録曲。5分31秒という長尺の楽曲で、ロック的な軽快なリズムを刻みながらも、情緒的なバラードの風味を併せ持っています。時折力みのこもるヴォーカルに、いわゆる「弱さ」は感じられませんが、その「Guilt(罪悪感)」というタイトルや内省的なメロディ、そして清涼感のある冷ややかなサウンドには、ある種ネオアコに通じるものを感じさせます。特筆すべきはピアノを大胆に取り入れたアレンジで、上品ながらも悲しげな響きは曲に漂う罪悪感をより一層増幅させています。さらに後半の3分55秒において、いったん曲が途切れてからのピアノの流麗なソロはウォール・オブ・サウンド的魅力を感じさせて素晴らしい。これは同じE.G.RECORDSから出ている「ROXY MUSIC / OVER YOU」の後半のピアノソロと近い雰囲気がある。因みにミックスは当ブログではお馴染みのウォール・オブ・サウンド職人のPhil Chapman氏が手掛けていて納得の出来という感じです。「YouTube」で聴けます。
2026.05.10
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 62 】QUARTETO EM CY / CAVALO-FERRO 1972 1964年に結成されたブラジルの4人姉妹コーラス・グループの1972年3月発売の8枚目のアルバム『Quarteto em Cy』収録曲。同じ1972年発売のシンガーソングライター、Raimundo Fagnerのシングルがオリジナルのようです。オリジナルは簡素で垢抜けない内容だけど、クアルテート・エン・シー版は4人のユニゾンやコーラスがうまく活かされた多層的な内容。可愛らしい女性の爽やかな歌声が明るく響き渡る様はなかなかポップな味わい。ギターのアコースティックな響きも心地よいが、特筆すべきは哀愁を帯びた甘みのあるAメロの胸キュン度。か弱い女性が健気に歌うことにより、実に心に沁みる味わい深い素晴らしい出来となっている。クアルテート・エン・シーはCAFE APRES-MIDIコンピに「MEDLEY; ARUANDA」、「Ate Londres」、「TUDO QUE VOCE PODIA SER」、「FALANDO DE AMOR」と4曲も選曲されている人気と実力を兼ね備えたグループだけど、個人的には本曲が一番好きですね。「YouTube」で聴けます。Quarteto em cy - Cavalo Ferro (ao vivo) MPB ESPECIAL(プロモビデオもどうぞ!)明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディサウンド瑞々しさボーナス(女性コーラス)ポップ偏差値合計77866878562
2026.05.03
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 63 】100 Proof Aged In Soul / Ain't That Lovin' You (For More Reasons Than One) (Hot Wax 704) 1970Steve Manchaの在籍したデトロイトのソウルグループの1970年の1stアルバム「Somebody's Been Sleeping In My Bed」収録曲。甘茶ソウル百科事典p.113及びU.S.BLACK DISC GUIDE #248としても取り上げられている。この曲のリードを歌うのはFour TopsのリードLevi Stubbs, Jr.の兄弟のJoe Stubbsです。オリジナルは1967年のJohnnie Taylor版でミディアムテンポのサザンソウルという趣き。それを1970年にLUTHER INGRAMがバラード仕立てでカバーし、更にその約半年後にそのバラード版を基にカバーしたのが本作という流れのようです。Luther Ingram版は南部らしいオーソドックスなサウンドの出来の良いソウルバラード。それを北部のチームが6分34秒とかなり長いバージョンにし、随所に男女の語りを入れ、より甘いムードに作り変えた。リードのしゃがれた声が曲のムードとミスマッチに感じるが、これはこれで十分味わい深い。もちろんメロディも甘い雰囲気も素晴らしいのだけど、私はそのサウンドの特異性こそが特筆すべきものと感じる。ゆったりとした流れの中に崇高で思慮深さを感じさせるオルガン/キーボードが響きが渡る。ちょうどこの頃全盛だったPINK FLOYDやKING CRIMSONといった超一流プログレのような幻想的で荘厳なサウンドを彷彿とさせる。ソウルとしては異色ながらも、洗練されたサウンドが魅力的な内容になっていると思う。「YouTube」で聴けます。Johnnie Taylor - Ain't That Lovin' You (For More Reasons)LUTHER INGRAM - ain't hat loving you(for more reason than one)「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです
2026.04.26
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洋楽スーパーポップの世界(4) 山下達郎SSB 未オンエア オールディーズ 【 ポップ偏差値 63 】Franck Pourcel et son grand orchestre / Chariot (STEREO VERSION) 1962 オーケストラによるイージーリスニングで有名なフランスの作曲家・指揮者のフランク・プゥルセルの1962年のインスト曲。ポール・モーリアとの共作で、後に英語詞が付けられたLittle Peggy Marchの1963年ヒット「I Will Follow Him」の原曲として知られています。当ブログでもBOBBY VINTONのバージョンを紹介済みです。キャッチーな英詩を伴うサビの盛り上がりで有名な曲ですが、オリジナル・インストも負けず劣らずの魅力を持っています。序盤はギター・インスト的簡素な展開ですがステレオ感や重量感を感じさせ、奥行のあるサウンドが心地よい。感傷的で情感豊かなメロディが十二分に堪能できるますね。そして起伏の大きいサビを奏でる弦楽器の上品ながらも快活な響きが極上もの。一度目のサビ以降はオーケストラらしい華麗で厚みのあるサウンドが優雅にドラマチックに展開していきます。イージーリスニングというと、軽く聞き流してしまうBGM的なものとして軽視されがちだけど、本曲のようにポップスとしても極上の曲が埋もれていますね。自称音楽グルメとしてはこのような楽曲についてもがんばって発掘し紹介していきたいと思います。なお、本曲はモノラルバージョンとステレオバージョンが出ていますが、圧倒的にステレオバージョンの方が素晴らしいのでお間違えのないようお願いします。「YouTube」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディサウンド瑞々しさボーナス(優雅で快活)ポップ偏差値合計77876987463
2026.04.19
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ザ・ビートルズ来日公演 三島由紀夫のビートルズ見物記『泣くほどのことはない』(イラスト:横尾忠則) ポピュラー音楽の歴史上最も偉大なグループとされるザ・ビートルズの来日公演は、1966年6月30日から7月2日にかけて行われました。日本の音楽史においても特別な出来事で、当時も大きな社会現象となりました。その来日公演を、当時一世を風靡していた文化人・三島由紀夫(当時41歳)が、女性週刊誌に3ページにわたって寄稿したのが、この「ビートルズ見物記」(イラスト:横尾忠則)です。当時、ロックは「不良の若者が聴く音楽」というイメージが強く、大人の理解を得にくいものでした。多くの大人の文化人も例外ではなく、理解を示した人は少数派でした。ビートルズがポピュラー音楽史上最も偉大なグループだと常識化している現代では、考えられない状況と言えるでしょう。三島もその例に漏れず、本稿では音楽の良し悪しを明言せずに、「何のために興奮するのか分からぬもの」「原因不明」「そんなに泣くほどのことは何一つなかった」と記しています。偉大なビートルズを前にして泣いているという因果関係が、まるで分かっていない様子です。大衆文化にも一定の理解を示していた三島が、ビートルズの曲を事前に1曲も聴いていなかったとは考えづらく、3ページも費やしながら偉大さに一切言及していない点からも、公演前後も含めて三島は「ビートルズの偉大さに気づけなかった」多くの文化人の一人だったと言えるでしょう。(ツイッターで紹介したら大きな反響がありましたので記事にしてみました。) ビートルズの演奏を聴いて大泣きするシーンといえば、SFビートルズ漫画の傑作『僕はビートルズ』(原作:藤井哲夫、作画:かわぐちかいじ)で、主人公たちが本物のビートルズの演奏を目の当たりにして大泣きする場面が印象的です。ビートルズの偉大さが分かる人間には、大の大人が涙を流す理由がよく分かりますよね。ビートルズファンなら誰でも楽しめる感動のシーンです。ぜひ漫画で体験してみてください。SFビートルズ漫画 僕はビートルズ 原作:藤井哲夫 漫画:かわぐちかいじビートルズクイズ これは難問! SFビートルズ漫画 僕はビートルズ 原作:藤井哲夫 漫画:かわぐちかいじビートルズの214曲目 APPLEJACKS / LIKE DREAMERS DO公開! ウォール・オブ・サウンドで更に快活に The Beatles / Please Mister Postman (2025 Wall Of Sound Extended Version)
2026.04.12
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ウォール・オブ・サウンド 音壁の世界(1) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(1) 【 ポップ偏差値 74 】The Stone Roses / Made Of Stone (2026 Wall Of Sound Extended Version)【Original】Composer / Ian Brown · John Squire, Producer / John Leckie【2026 Wall Of Sound Extended Version】Vocal / The Stone Roses Instrument, Arrange, Produce / @otokabe_master伝説的ロックバンド、ザ・ストーン・ローゼズの至高の名曲「Made Of Stone」を2026年に新たにウォール・オブ・サウンド・イクステンディド・バージョンとして作成しました。ヴォーカルだけ抽出し新たなアレンジのもとサウンドは全て新規録音されたもので、いわゆる二次創作にあたる非公式・未公認の楽曲です。本作は@otokabe_master氏に作って頂いた「ウォール・オブ・サウンド・シリーズ」の12番目の作品となります。「YouTube」で聴けます。また、こちらでも聴くことができます(どちらも同じ最高音質です)。以下、ネタバレを含みますので、まずは上記リンクよりお聴き頂くことを推奨致します。オリジナルは1989年のヒット曲で甘くメランコリックなロック・バラード。どこか退廃的で不穏なムードを漂わせながらも、非常にキャッチーなメロディが魅力的な、私自身大好きな曲です。特にサビの盛り上がりは素晴らしいのですが、カスタネットを響かせることでより感動的になるのでは?、また、後半の長い間奏もウォール・オブ・サウンド(音壁)化により さらにハードに劇的に盛り上げることが出来るのでは?という想いから@otokabe_master氏に音壁化を依頼致しました。基本的にハードなロックと音壁の相性はよくないのですが、随所に入る牽引力のある小刻みな高速ピアノが新たなグルーヴを生み出すのに効果的に機能しています。また、ティンパニの低音を加えることでサウンド全体に重みと深みが増し、ドラマチックなカスタネットやチューブラーベルが空間をより奥行きのある立体的なものに仕上げました。特に、時折力強く響くカスタネットは、幻想的で神秘的な原曲のムードに、「綺麗だけど鋭利な棘のある薔薇」のような危険で妖艶な魅力を加えていると感じます。さらに小節を増やした間奏では、カスタネットの連打によってロック的なハードさを増幅させ、フィルズ・フィルの導入により一層劇的に盛り上がります。結果として、ロック特有の荒々しさやエッジを損なうことなく、原曲の持つメロディの良さをさらに引き立てることに成功したと思います。同時に、ウォール・オブ・サウンドのロックにおける有効性も示せたのではないかと感じています。 【製作者@otokabe_master氏によるコメント】今回のzouky氏依頼による「名曲音壁化シリーズは」Made Of Stone / The Stone Roses となりました。サイケデリック系ギターロックバンドの曲という事で、およそ音壁とは無縁と思われるオリジナルに対してzouky氏の依頼は「オリジナルのギターロックテイストを削る事なく音壁的な要素をプラスして欲しい。特にギターに関しては音色、フレーズともに可能な限りオリジナルに忠実に…」との事でした。取り掛かるにあたり楽曲の諸々を分析するのですが、うまく分離できればギタートラックも流用出来ないか?と考えるほど、エレキギターが全体を支配しているサウンドでしたがこの考えは早々に諦めざるを得ませんでした。この曲、1989年発表との事で時代的にはレコーダーがテープベースである事を除けば、バンドレコーディングとしては、ほぼ現在と変わらない作業だったはずです。ちなみに1989年はSONY PCM 3348という48トラックデジタルマルチレコーダーがデビューした年です。その後2005年頃にハードディスクレコーダーにとってかわるまでは全世界で最も使われたレコーダーです。少なくともその前身であるSONY PCM 3324(24 tr)での作業は可能だったはずですが、そのデジタルアーキテクチャーを一切感じさせない…意図的に否定している様な仕上がりでした。イントロからバース、コーラス、そして2番、間奏…とテンポが刻々と変化して行きます。意図的というよりもテンポキープをしない(出来ない?)と思われるほどで、時にはドラムのフィルの部分だけも早くなったり遅くなったりします。「名曲音壁化シリーズ」では60〜70年代の楽曲も取り上げていますが、これほどの不安定なテンポの曲は初めてでした(楽典的なルパートを除きます)。「名曲音壁化シリーズ」はこの様にクリック(メトロノーム)を使用しなかったと思われる楽曲も、雰囲気を維持したままで全体の平均値にBPMを固定して制作しています。そんなわけで構成の変更や音色の変化、繋ぎ目等考えてボーカル以外のオリジナル音源の流用は断念いたしました。ボーカルはこの曲に限らず、フレーズの隙間、ブレス、など無音部分が多々あり、対応が可能なのです。オリジナルで聞こえるエレキギター、アコースティックギターは全て私自身が演奏し直さなければなりませんでした。ギターソロなどでもスケールを無視した重音などが多々見受けられましたが、戸惑いながらも「これがサイケデリックたる所以か…」とコピーしました。音壁化に当たっては、幸いなことにロックとしてはエコーの多いwetなサウンドでしたので音壁要素の楽器にエコーをかけることの違和感は感じませんでした。オリジナルに入っていない楽器としては、ピアノ、カスタネット、スレイベル、ティンパニ、チューブラベル、ハモンドオルガンを足しています。イントロから少しずつ登場し増設した間奏後半に向けて増えていく…という感じです。エコーはオリジナルから感じられた「チャンバーエコー」をメインに60〜70年代風の重たいリバーブ処理を施しています。UKという事もあり、クラシカルなシンフォニックインストゥルメントとの相性は悪くなかったと思います。 @otokame_master明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(音壁&二次創作)ポップ偏差値合計78778101010774
2026.04.02
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ZOUK その華麗なる世界 【 カリプソ/ソカのコーナー 】【 ポップ偏差値 63 】Natasha Wilson / One Day 「Introducing Miss Natasha Wilson」 (1986)トリニダード・トバゴのカリプソ/ソカの女性歌手ナターシャ・ウィルソンの1986年のヒット曲。アルバム「Introducing Miss Natasha Wilson」収録。曲は典型的なソカのダンサブルなサウンドの明るく元気な曲。歌詞は「悪いことをすれば必ず報いを受ける」という因果応報をテーマにした少し重めの内容ですが、メロディは逆に晴れやかで、ほんのり憂いを帯びた雰囲気があります。 特に高音域で盛り上がるサビのキャッチーさは秀逸で、思わず胸キュン。可愛らしくも引き締まったナターシャのボーカルが、躍動感のあるサウンドにうまくマッチしています。女性ソカ歌手のヒット曲でここまでキャッチーでメロディアスなのは珍しいかも。「YouTube」で聴けます。「This is soca」収録の4分40秒と短いバージョンもどうぞ。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(ソカサウンド)ポップ偏差値合計77778787563
2026.03.30
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ウォール・オブ・サウンド 音壁の世界 フィルズ・フィル 「大滝詠一 ロング・バケイション、JBL 4344のあるリゾートの風景」壁紙イラスト ツイッター上で作品を発表されている、あにめる氏(@animel7316)の青い空を基調としたイラストは、濃い青を強調した色使いや高い空を強調した構図、鮮やかな色彩等、想像力に富んでいて実に魅力的です。大滝詠一や山下達郎のジャケで有名な往年の鈴木英人や永井博を彷彿とさせます。私は彼の作品を一枚にまとめて壁紙にし愛用しています。私もそんな彼の作品にインスパイアされ自分で壁紙用のイラストを作成してみました。題して「大滝詠一 ロング・バケイション、JBL 4344のあるリゾートの風景 」。あにめる氏に寄せたもの、実写的なもの、縦型、横型、大滝詠一の等身大フィギュアの無いもの等々。縦型のものは2枚並べると、ちょうどパソコン用の壁紙に適するサイズになっています。拡大画像は↓こちらで。 ウォール・オブ・サウンド 音壁の世界 フィルズ・フィル
2026.03.22
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) 2 【 ノーザン偏差値 64 】SERVICEMEN / ARE YOU ANGRY (WIND HIT M-100)1967アメリカ軍出身のアリゾナの黒人5人組グループの残した数少ないシングル曲のノーザンダンサー。SERVICEMENというグループ名はずばり軍人という意味。快活なリズムが特徴的でスピード感のあるテンポにグルーヴ感も抜群。実にダンサブルでノーザンシーンでも人気曲だったようです。「怒ってる?」と何度も繰り返す単調な内容だけど、それゆえキャッチーでメロディも馴染みやすい。複層的なコーラスも面白く効果的。「YouTube」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器快活さボーナス(アップテンポ)ノーザン偏差値合計87788777564
2026.03.15
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 63 】Storm / I Don't Know Why (I Love You The Way I Do) (Pi Kappa PK-500) 1973ニュージャージーの黒人4人組グループ、Stormの1973年の唯一のシングル曲。アレンジはSoul Generation、Jimmy Briscoe & The Little Beaversなどのスウィート・ソウルを代表するスーパー・グループを手掛けたポール・カイザー。湯村輝彦氏率いるフラミンゴ・シンジケートが監修したポール・カイザーによる甘茶ばかりを集めたコンピ「SUPER SWEET SOUL VOL.2 / TOGETHER, FOREVER」にも収録されています。曲は大仰な雰囲気の甘いスロウで、ピアノを主体とした簡素なサウンドをバックにファルセット&コーラスを中心に時折りバリトンが絡むという内容。泣きの入った悲しげなメロディはなかなかのもので最後には語りも入る。前出のスーパー・グループによるスーパー・スウィートには及ばないけれど、甘茶ソウル全盛期におけるポール・カイザー作品ということで、そつなくまとまった佳作という感じ。「YouTube」で聴けます。なお、何故かSoul Generation名義でも「YouTube」にアップされていて、こちらはDigitally Remasteredということで音が良く、更に10秒ほどエンディングを長く楽しめる内容になっています。(ポール・カイザー絡みの作品を無理やりSoul Generation名義でアップした感じっぽい。)「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです
2026.03.08
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ネオアコ/ギターポップ推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】POWER OF DREAMS / STILL LOST 「Positivity」 1993 1990年代に活躍したアイルランドのロックバンド、Power of Dreamsの3rdアルバム「Positivity」収録のギターポップ。ノイジーで歪んだギターが唸るハードなロックナンバーながら、疾走感のあるリズムとキャッチーなメロディラインがイギリス的なギターポップの香りを漂わせる。「誰かそこにいる?俺はまだ迷ってるんだ」という、孤独と疎外感を吐露する内面的な弱さや迷いがネオアコ的な繊細さを感じさせつつ、Craig Walkerのボーカルにはどこか現状をぶち破ろうとする強い意志と颯爽としたスマートさが宿っている。メロディの出来はよく、爽やかなコーラスワークが効果的に絡むことで、若さゆえの瑞々しい青春感が伝わってくる。全体として荒々しいロックな雰囲気とポップな感覚が混在した魅力的なギターポップに仕上がっている。「YouTube」で聴けます。
2026.03.01
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音壁の世界(4) 【もうすぐランクイン】Francoise Hardy / Et Même... (Disques Vogue EPL 8222) 1964 フランスの女性歌手、フランソワーズ・アルディの1964年のシングル曲で、おそらくは「大滝詠一 / 君は天然色」の元ネタ曲。イントロとアウトロこそ地味だけど、フィル・スペクターPによる「The Crystals - Da Doo Ron Ron (1963)」風の軽やかなピアノの連打が特徴的なウォール・オブ・サウンド色の濃い作品です。本曲の前年(1963年)に君は天然色の元ネタとして有名な「Pixies Three / Cold Cold Winter」が発表されており、同じく「Da Doo Ron Ron」的ピアノの連打も入ることから、そちらが本曲の元ネタとなっている可能性もありますね。ただし本曲においては、君は天然色の随所で使われている「ドラムを中心としたスタッカート連打」(例えば「別れの気配をポケットに」の箇所)が明白に使われています。1分16秒からドラムを中心としたスタッカート連打が合計12回鳴らされている箇所になります。他にメロディや曲調にも類似性を感じさせますので、君は天然色の中心的な元ネタと認定出来るのではないかと思います。ちなみに元ネタとしては、Gary Lewis & The Playboys / Everybody Loves A Clown (1965)も有名ですね。「YouTube」で聴けます。大滝詠一 / 君は天然色Pixies Three / Cold Cold Winter (1963)Gary Lewis & The Playboys / Everybody Loves A Clown (1965)
2026.02.22
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私の好きなディープソウル2 【 ディープ偏差値 66 】Bobby McClure / You Never Miss Your Water (Edge Records ED 12-005) 19861960年代~1970年代を中心に多くのシングルを残したディープ歌手ボビー・マクルーアが晩年に残したシングル曲。ロサンゼルス録音でCASH MCCALL作曲、JAMES GADSONがプロデュース。ウォーキング・テンポの明るい雰囲気のディープソウルで1986年の作品ということでモダンな雰囲気の垢ぬけたサウンドが特徴的。起伏が大きめのメロディは感情を揺さぶる魅力的なもので、グググッと込み上げていく箇所やサビの盛り上がりが秀逸です。タイトルは「井戸が涸れるまで水のありがたさはわからない」=失って初めて大切さがわかる、ということわざのようで、恋人の大切さをしみじみ噛みしめるような内容のようですね。ただ、悲壮感はなくひたすら明るい曲調で、ボビーも陽気に伸び伸びと気持ちよさそうに歌います。唱法的に際立ったものがある訳ではないけれど、メロディの良さと明るく爽快な雰囲気が魅力的な曲です。「YouTube」で聴けます。
2026.02.15
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(5) 【 ポップ偏差値 60 】Hi-Gloss / Youll Never Know (PRELUDE) 1981 ニューヨークの音楽プロジェクト、Hi-Glossの1981年の唯一のヒット曲。甘茶ソウル百科事典 BILLY'S SELLECT 033で紹介されています。暗い曲調にゆったりとしたグルーヴが特徴的なディスコ/フリーソウル系で決して元気な曲ではないが、悲しげで哀愁に満ちたメロディは出来が良く日本盤も発売されたほど。ベースラインも魅力的で、これは近年世界的なヒットとなった山下達郎編曲の「竹内まりや / Plastic Love」と似ています。やはり似たベースラインを持ち既に元ネタとして取り上げ済みのAtlantic Starr / Yours Foreverが1983年の作品であることから、本曲が大元のネタ曲と言えるかも知れません。ちなみに山下達郎のサンデーソングブックでは本曲はオンエアされていません。いずれにしてもこの当時アメリカで重宝されたベースラインと言えそうですね。「YOU TUBE」で聴けます。
2026.02.08
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 64 】JAMES GADSON / JUST TO LOVE YOU GIRL (CREAM 1019)1972カンサス市出身の黒人セッションドラマーであるJames Gadsonが残した数少ない自分名義のシングル曲。1972年の作品で甘茶ソウル百科事典 BILLY'S SELLECT 025掲載。曲は静かなサウンドに載せて優しく柔らかく歌われるスウィートソウル。派手で華美なところが皆無に等しく終始淡々と歌われる淡泊な内容。然しながらメロディの出来は秀逸で、歌詞は他愛のない恋愛ものだけど、胸をうつものがあります。情熱など微塵も感じさせないどこか達観した気持ちが伝わってきます。平和だけど少し寂しい、ここではないどこか見知らぬ世界に迷いこんだような不思議な感覚に陥ります。その意味では甘茶ソウルとしてかなり異質な内容かも。「YouTube」で聴けます。「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです
2026.02.01
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洋楽スーパーポップの世界(3) 【 ポップ偏差値 66 】Drifters / Fools Fall in Love (Atlantic 45-1123, 1957) 1950年代から活躍する黒人ヴォーカルグループ、ドリフターズのヒット曲で所謂ドゥーワップの名曲の一つ。Jerry Leiber & Mike Stollerの作品で、キャッチーなメロディは流石の出来です。軽快なリズムにのせて明るく陽気なヴォーカルが映えますし、楽しい雰囲気のドゥーワップなコーラスもいい感じ。リードはJohnny Moore。快活に伸び伸びと歌う様子は、こちらまで楽しい気分にさせてくれます。特筆すべきは合計3回入る『OH-OH』という雄たけび箇所。明るく元気で、抑えきれない恋の衝動を爆発させている感じが素晴らしい。山下達郎のサンデーソングブックで9回もオンエアされていますが、達郎氏もこの箇所が大好きだと言ってましたが大納得の魅力的な瞬間です。「YouTube」で聴けます。この曲のカバーは50曲ほどありますが、Johnny Moore以上に魅力的な雄たけびが存在しないのが残念。せめてできるだけ似せて欲しかったけど、難しいのかな?因みに私のお気に入りは以下の2曲。黒人女性歌手のCarla Thomas / Fools Fall in Love (1961)はいまいち垢抜けないけど粗削りな雰囲気が魅力的。スウェーデンのMatz Bladhs / Fools Fall in Love (1982)は明るく乾いた感じがいい雰囲気です。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(オッオォゥ!)ポップ偏差値合計87877879566
2026.01.25
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STRICTLY ROCKERS 2(REGGAE) 59.DANNY RAY & THE FALCONS / THERE'S ALWAYS SUNSHINE (1970)ジャマイカ出身でイギリスを拠点に活動していたレゲエ歌手のアーリーレゲエ。かなり無名に近い感じだけど、彼が1976年に出したRevolution Rockは後にCLASHがカバーしたことで有名です。本曲は「TROJAN SUNSHINE REGGAE BOX SET」収録で、どうやらレコードとしてはリリースされていない模様。オリジナルは1962年のBlues Bustersで後に1969年にThe DownbeatsもMCA U.K.からカバーを出してます。DANNY RAY & THE FALCONSも1970年にMCA U.K.からシングルを一枚出しているので、その辺り何らかの繋がりがあったのかも知れません。曲は明るく軽快なロックステディ。メロディは憂いを帯びた切ないものですが、歯切れのよいリズムに乗ることでかなりポップな雰囲気に仕上がっています。特にピアノの感傷的でありながら軽やかな響きがいいアクセント。途中、甘い語りが挿入されるので、甘茶ソウルが好きな方にもおすすめです。「YouTube」で聴けます。The Blues Busters - There's Always Sunshine (1962)BYRON LEE & DRAGONAIRES / There's Always Sunshine (1968)The Downbeats - There's always a sunshine (1969)
2026.01.18
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) 2 【 ノーザン偏差値 60 】MOSES SMITH / THE GIRL ACROSS THE STREET (Dionn 508)'68シングルを2枚だけ出しているフィラデルフィアの黒人ソウル歌手の1968年のノーザンソウル。モータウンの「Stop! In the Name of Love」的なゆるやかな4つ打ちスネアで、スピード感には欠けるけど力強い推進力を感じさせます。メロディは地味だけど出来はよく魅力的。ガンガン踊れるというタイプではないけど軽く踊るにはいい感じにグルーヴィかも。この曲も日本人には全く人気ないけど、「YouTube」では216万再生に500件のコメントと かなりの人気。うーん、この差は何なんでしょうね。「YouTube」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器快活さボーナス(4つ打ちスネア)ノーザン偏差値合計77776777560
2026.01.11
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ネオアコ/ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】Pictured Resort / Away To Paradise 「All Vacation Long」(2016) 大阪のインディーポップバンドの2016年の2ndアルバム「All Vacation Long」収録曲。「心の中に描いた理想のリゾート」というバンド名、永井博の描いた大滝詠一の「A LONG VACATION」のようなジャケット、山下達郎のSPARKLEのイントロのギターカッティングを思わせる本曲のイントロからはシティポップ系のバンドを連想させます。サウンドはAOR的な解放感と浮遊感、清涼感があり、南国のリゾートのプールサイドが実に似合った感じ。ヴォーカルは透明感のある囁き系の柔らかいもので、すこしネオアコのテイストを感じさせますね。そんな訳で、シティポップ、AOR、ネオアコを融合させたような、あまり例を見ない不思議なイメージを醸します。個人的にはメロディにもう少しキャッチーさが欲しいところだけど、心地よさが魅力の面白い曲だと思います。「YouTube」で聴けます。
2026.01.04
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 62 】SUNDANCE (featuring Kevin Stevenson) / I DO (LONG VERSION) (PANORAMIC 1219)'86甘茶ソウル百科事典P.37掲載曲で1969年のモーメンツのカバー。ニュージャージーのレコード会社からの発売でプロデュースはジョージカー。シルビア制作のモーメンツ版は3分20秒だが、サンダンス版のロングバージョンは4分45秒と長い。オリジナルはニュージャージー産甘茶ソウルの初期の作品ということで、簡素なサウンドだけれど、痛々しさを感じさせる悲しげなメロディに忘我の境地といった感じのリードの絶唱が魅力的。その17年後に製作された本バージョンはサウンドが現代風にアレンジされており、かなり聴きやすい。ファルセットの歌唱も魅力的だし途中女性の声が入るのもいいですね。オリジナルを凌駕するというほどのものではないけれど一聴の価値ありかと思います。「YouTube」で聴けます。「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです
2025.12.28
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音壁の世界(2) 【 ポップ偏差値 68 】Rachel Sweet / Silver Bells (festive mix) by Phil Chapman (2025) クリスマスの定番曲「Silver Bells」をウォール・オブ・サウンド化した二次創作曲。オリジナルは、1995年のアメリカのコメディ映画『Stuart Saves His Family』のサウンドトラックに収録された曲で、歌っているのはアメリカの女性歌手レイチェル・スウィート。映画自体が日本未公開で、歌手も日本では知名度が低い上に晩年のアルバム未収録曲ということで、このオリジナルを聴いたことがある日本人はほぼ皆無でしょう。然しながら、メロディの出来が良いキャッチーなクリスマス定番曲であることに加え、明るく元気で楽しいアレンジが施されたオリジナルはなかなかの出来栄えです。手拍子、ピアノ、スレイベル、鐘の音、ストリングス、多層的なコーラスなどが入ったサウンドは華やかで、既に音壁的とも言える内容です。間奏のサックスもフィルスペクターの「Darlene Love / Christmas (Baby Please Come Home)」を彷彿させますね。これを更にウォール・オブ・サウンド化したのが、当ブログではお馴染みの音楽プロデューサーのPhil Chapman氏。2025年12月に「WALL OF SOUND Fan Community (Music Influenced by Phil Spector)」にて限定公開されました。重低音の迫力ある響きを増幅させ、スレイベルも大幅に導入し、かなり華やかで分厚い音壁へと変貌。躍動感と快活さが格段にアップし、実に魅力的で素晴らしいトラックに仕上がっています。ご本人曰くフィルスペクターの名盤「A Christmas Gift For You」収録曲を目指したとのことですが、明るくスピード感のある曲調からは名曲『DA DOO RON RON』に近い雰囲気も感じさせます。まさに「A Christmas Gift For You」に収録されていても不思議ではない大傑作と言えるでしょう。なお、このバージョンは1音下げたキーとのことで、近々オリジナルキーでのバージョンも公開予定とのことです。「YouTube」で聴けます。(限定公開)*正式版に差し替えました。Rachel Sweet "Silver Bells"(オリジナル)ビーチ・ボーイズ風ウォール・オブ・サウンド Surf School Dropouts / I Thank You (2025) (Phil Chapman氏がプロデュース)ウォール・オブ・サウンド化で瑞々しく変貌 Beach Boys with Wrecking Crew / Don't Worry Baby (2024 Wall Of Sound Version) (Phil Chapman氏がアレンジ)明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(音壁二次創作)ポップ偏差値合計88777998568
2025.12.21
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アイドルポップの世界(2) 【 ポップ偏差値 65 】キャンディーズ / 微笑がえし 穂口雄右作曲編曲 '78 昭和時代に絶大な人気を誇った3人組アイドル女性グループ、キャンディーズの最後のシングル曲。すでに引退が決まっていた中で、その最後を飾るための、いわば“引退プロジェクト”の企画曲といえる一曲です。歌詞にはこれまでのキャンディーズのヒット曲からのフレーズが多数引用されており、テーマ的にも重く特殊で、聴く人を限定してしまうリスクもあったはずですが、軽やかな曲調とキャッチーなメロディによって見事に大ヒットとなりました。作曲・編曲は、当ブログのアイドルポップ部門で最多登場となる穂口雄右氏。別れ(解散)をテーマにした歌詞ですから、日本的な悲しげなバラードに仕上げるのが王道だったと思いますが、そこは数々の軽やかで洋楽テイストの楽曲を得意としてきた穂口氏。大方の予想を大胆に裏切り、明るく元気な洋楽風ポップスに仕上げました。彼女たちの持ち味である爽やかで陽性のハーモニーに、アップテンポで軽やかなロックテイストのサウンドが加わり、泣きの入ったロックギターも実に効果的です。メロディはどのパートも素晴らしいのですが、特に別れ(解散)を明るく健気に歌うサビが、悲しげな歌詞とのギャップと相まって実に感動的。時折力を込めて歌う箇所などは、若い女性アイドルとしての魅力を思う存分振りまいている感じがします。引退企画曲という枠をはるかに超え、日本アイドルポップ史上に残る最大の金字塔と言えるでしょう。なおアニメソングですが、堀江由衣ほか /未来への贈り物という曲は歌詞に「おかしくて泣けてくる」等の表現が出てくる所やテーマが別れである点、明るめの曲調である所などはこの曲を彷彿させます。また、おニャン子クラブ / じゃあねにも同様の影響を感じさせますね。このように後の日本ポップス界に与えた影響は大きいと感じます。「YouTube」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(ギャップ)ポップ偏差値合計87777978565穂口雄右氏インタビュー ご自身の作品(アイドルポップ名曲)を語る
2025.12.14
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私の好きなディープソウル2 【 ディープ偏差値 67 】TONY ASHLEY / I CAN'T PUT YOU DOWN (DECCA 32342)'681960年代後期に3枚のシングルを残し、若くして亡くなったカンザスシティ出身のディープ歌手TONY ASHLEYのディープソウル。作曲はDON BRYANTで、WILLIE MITCHELLが歌唱指導をしている模様。曲は「君を手放せない」というタイトルの悲しげなラブソング。無力で情けない心情に沿った脱力系の内容で、唱法、メロディともに適度に力の抜けたもの。サウンド含めて地味な内容だけど、胸を締め付けるような切ないメロディの出来が素晴らしい。全体として漂う純朴な雰囲気とも上手くマッチしてますね。2019年に同じカンザスシティ出身のGrand Marquisというグループがカバーしています。「YouTube」で聴けます。Grand Marquis / I Can't Put You Down 2019
2025.12.07
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フリーソウルコンピ未収録推薦曲(4) 【 ポップ偏差値 62 】Angela Bofill / I Just Wanna Stop 1988 「Intuition」 カナダの白人歌手Gino Vannelliの1978年のヒット曲の黒人女性ソウル・カバー。1980年代を中心に活躍したAngela Bofillの1988年の8枚目のアルバム「Intuition」収録。オリジナルはGinoの兄弟のRoss Vannelliの作曲で甘く情緒的なメロディが秀逸で、それをAOR的に洗練されたムードに仕上げた内容。10年後のアンジェラ版は1分ほど長いバージョンでソウルフルに盛り上げる。特に最後の一分はオリジナルには無いコーラス主体に盛り上がる内容で、ゆったりとした和めるリズムに乗せて『フゥッ♪フゥッ♪フウゥー』のコーラスが魅力的。もちろん前半の歌も素晴らしいんだけど、この終盤の展開も実に素晴らしい聴きどころ。お聞き逃しのないように。「YouTube」で聴けます。
2025.11.30
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洋楽スーパーポップの世界(5) 【 ポップ偏差値 60 】Lobo / Will You Still Love Me Tomorrow '95 「Classic Hits」1970年代を中心に活躍したアメリカのシンガーソングライターLoboによるカバー曲で1995年のアルバム「Classic Hits」収録曲。オリジナルは1960年のGoffin&KingによるShirellesの世界的ヒット曲。secondhandsongs.comによると実に508曲ものカバーバージョンが存在します。個人的に60年代ガールポップは大好物なのだけれど、このシュレルズのバージョンはあまり好きではなく、特にカバー曲を全て網羅して聴こうと思っていませんでした。メロディにキャッチーさはあるものの歌声やサウンドにあまり魅力を感じなかったからでしたね。然しながらLoboの作品を一通り聴いていくうちにたまたま出会ったのがこのバージョン。オリジナルとは違いゆったりとしたリズムに。キャロルキングの極上のメロディを噛みしめるようにじっくりと歌い込むのが特徴的。52歳と円熟の年齢になったローボのヘタウマ的な歌声と唱法は枯れた風味があり、すこし悲しげなメロディともよくマッチしています。更にアコースティックで洗練されたサウンドと甘めのコーラスにより、だいぶポップで聴きやすく魅力的な内容に変貌を遂げたと感じます。オリジナルの情緒的なメロディを上手く活用した間奏のギターも良いですね。キャロル・キングの極上のメロディを最高レベルに活かしきったバージョンだと思います。同じように60年代初期のヒット曲で新しい魅力を引き出したカバーとしては、当ブログ既出で後にウォール・オブ・サウンド化されたGlen Campbell / I LOVE HOW YOU LOVE MEがありますが、この曲もまた実に音壁が似合いそうな雰囲気がありますね。「YouTube」で聴けます。Will You Still Love Me Tomorrow - Lobo featuring Billy Aerts
2025.11.23
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 64 】CHARMETTS / BREAKING UP AGAIN (Philomega 800)'73甘茶ソウル百科事典 BILLY'S SELLECT 011。シングルを2枚残しただけのグループの1973年のスウィートソウルで、フィラデルフィアのレコード会社からの発売。アレンジとプロデュースは元MFSBのJohn Davis。如何にも女性グループっぽい名前ですが、リンク先のコメントを読むと演奏もするグループだったようで三人のヴォーカルだけが女性だったようですね。(1960年代に活躍したCharmettesという女性3人のグループとは別グループ。)甘茶では珍しく3人の女性ヴォーカルが主役の内容で、静かなムードに悲しげなリードが映える。全体通してメロディの出来は良いんだけれど、特に高音で盛り上がるサビのラインが素晴らしい。甘茶全盛期のフィリー録音ということでストリングス含めた上品なサウンドもいい感じです。上手くまとまった文句のつけようがない内容だけど、これを男性のファルセットリードでも聴いてみたいと思ってしまうのは贅沢ですかねえ。「YouTube」で聴けます。「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです
2025.11.16
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私の好きなノーザン・ソウル(ノーザン・ダンサー) 2 【 ノーザン偏差値 63 】INTERNATIONALS / DRY BONES IN THE VALLEY '72ニューヨークのSpring Records制作のダンサブルな1972年のゴスペル系ノーザンダンサー。プロデュースはJoe Simonで、作曲はAretha Franklinの父のReverend C.L. Franklinです。アレサといえば同じ1972年の狂乱のゴスペル・ダンサー Old Landmarkとかなり近い内容ですね。アップテンポでグルーヴィなサウンドをバックにコーラス隊が延々同じフレーズを繰り返す手法で、これはゴスペルにおいては、催眠的・陶酔的を状態を生み出すのに効果的に作用しているらしい。実際に音を聴けばなるほどなという感じですが、宗教・信仰的な熱狂や高揚を狙った一種の儀式であることを思うと個人的には受け入れがたい。ただそこは日本人なので歌詞含めてダイレクトに宗教臭さが伝わってこないので個人的には楽しめる感じですね。イギリスのノーザンファンはどうだったのでしょうか。「YouTube」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器快活さボーナス(繰り返し)ノーザン偏差値合計88787677563
2025.11.10
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ラバーズロック(3) 【 ラヴァーズ偏差値 60 】CARL ST. CLAIR / GUILTY FOR LOVING YOU '89 イギリスのレゲエ歌手、カール・セントクレアの1989年製ラバーズロック。ASWADのメンバーやBlack Steel, Victor Crossといった面々がバックを務めてます。なんと本人の自作曲で甘く情緒的なメロディがとても良く出来てますね。ゆったりとした心地よいリズムに適度に洗練されたアレンジも素晴らしい。イントロで高らかに鳴り響くホーンの誇らしげな感じも実にいい感じです。こうしたラバーズの良曲がJet StarのReggae Hitsシリーズには多数収録されていて、発売された当時はとても重宝していたんだけど、2007年のVOL.37を最後に製作終了。シリーズの後半は目ぼしい曲は皆無に近くなり、ラバーズロックそのものの衰退という感じでとても残念。なんとか復活して欲しいものですね。「YouTube」で聴けます。
2025.11.02
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フリッパーズ・ギター/小沢健二 元ネタリスト曲別 【おまけコーナー】大滝詠一がフリッパーズギターを高く評価! 牧村憲一氏のネオアコへの貢献 ネオアコの世界的金字塔、フリッパーズ・ギター『Three Cheers For Our Side ~ 海へ行くつもりじゃなかった』のプロデューサーである牧村憲一氏の著作『「ヒットソング」の作りかた 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち』及び『渋谷音楽図鑑』を読むと、この作品のリリースが牧村氏の尽力によるところが大きいことがよく分かる。1989年8月25日リリース時、小山田圭吾は20歳7か月、小沢健二は21歳4か月だった。もちろん、才能あふれる彼らのことだから牧村氏に見いだされなかったとしても、頭角を現すのは時間の問題だったであろうが、一年後の2ndアルバム『CAMERA TALK』ではかなり青臭さやヒリヒリ感が失せ、ネオアコ色が大きく薄れてしまった。それを考えると、牧村氏がロリポップソニック時代の決して出来が良いとは言えない作品を聴いて、それがダイヤの原石であることを見抜き、彼らが若い時に速攻で1stアルバムをリリースさせたことは、まさに絶妙のタイミングでの英断と成果だった。牧村氏の功績に心から敬意を表したい。ちなみにORANGE JUICEの『You Can't Hide Your Love Forever』リリース時点で、Edwyn Collinsは22歳6か月、AZTEC CAMERAの『High Land, Hard Rain』リリース時点で、Roddy Frameは19歳0か月である。この三者の1st以後の作品の内容を考えるとネオアコにおいてはその年齢(若さ)がかなり重要であることが分かる。 また、この1stを聴いた加藤和彦氏(42歳)は牧村氏に「僕に2ndアルバムのプロデュースをさせて欲しい」と言ったという。更に大滝詠一氏(41歳)は自身の作品の解説の中で牧村氏の肩書きを「シュガーベイブのマネージャー」から「フリッパーズギターのディレクター」へと変えてきたという。大滝氏が独特の鋭い嗅覚でフリッパーズギターを自ら発見したとのことだ。往年のポップスの大マニアでもあり古今東西の名曲を知り尽くしていた音楽グルメである大滝氏が、青臭さやヒリヒリ感全開の名もなき若造のネオアコをあの「シュガーベイブ」と取って代わるかのように高く評価していたという事実には驚きと喜びを感じた。なお、同書によると3rd発表後に牧村氏はフリッパーズギターの二人に4枚目のアルバムで『もう一度ネオアコをやろう』と言いチェリーレッドからもリリースするということで話をまとめていたとのこと。そうした交渉の為に渡欧している最中に解散することになったのだ。3rdがあのような内容で作られた時点で解散は既定路線だったのであろうが、もしも解散せずに幻の4枚目のアルバムがネオアコものとして作られていたらと想うと歯がゆいものがある。
2025.10.26
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音壁の世界(4) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(4) Surf School Dropouts / I Thank You (2025)「サーフィン学校の落伍者たち」という名前の2009年から活躍するデンマークのグループのビーチ・ボーイズ風ウォール・オブ・サウンド。同じくデンマーク出身のグループ、ザ・ビートフォニックスが2015年に発表した曲のカバーバージョンです。曲は明るく爽やかでビーチ・ボーイズ風のハーモニーを活かしたオールディーズ風ポップス。オリジナルはマージービート/ビートルズを現代に蘇らせたらというコンセプトで作られた曲とのことで、そこから更に、ブライアン・ウィルソンやフィル・スペクター風にカバーしてみようという意図で作られたのが本曲とのこと。一聴すればその意図通りのサウンドが展開され、将に1965年にタイムスリップしたかのような感触を味わうことが出来ます。音壁的には厚みのあるサウンドが素晴らしく、Hal Blaine的な躍動感のあるドラム、カスタネットの快活な響きなどが堪能できます。因みにプロデュースはPhil Chapman氏で、当ブログで既出のBeach Boys with Wrecking Crew / Don't Worry Baby (2024 Wall Of Sound Version)の製作者。そちらが2024年の作品ですので、間髪おかず音壁が続けざまに発表されたということになり嬉しい限りです。因みに彼はthe Who, David Bowie, the Eagles, Eric Clapton, Rod Stewart, Badfinger, Tracey Ullmanなど、数多くのアーティストのスタジオ・プロジェクトに携わってきたとのこと。Surf School DropoutsやPhil Chapman氏の今後の活動には期待大ですね。「YouTube」で聴けます。Beatophonics - I Thank You(オリジナル)
2025.10.19
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ネオアコ/ギターポップ推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Den Baron / My Sound 「from now on」 (2021) ドイツの落ち着いたネオアコ BRIDESHEAD / Shampoo Bubbleとして、当ブログで紹介した2000年代に活躍したドイツのバンド、BrideshedのギタリストだったZwen Kellerのソロユニット、Den Baronの2021年のアルバム「from now on」収録曲。(ジャケがカラフルでいい!) このタイトルの「私の音」というのがネオアコのことを指していて、珍しいネオアコ賛歌となっているのが魅力です。まずは、ネタバレ前にこの曲のPVをご覧下さい。いかがでしたでしょうか?AZTEC CAMERAのSTILL ON FIREなギターで始まるこの曲は、ご覧の通り古き良き時代のネオアコ系ギターポップのジャケットが次々と現れる内容になっています。日本勢だとカジヒデキ、Pictured Resortなんかが出てきますが、フリッパーズギターが無いのが残念。私は半分も分からなかったけど、全部分かる人いるかな?歌詞にもOBLIVIOUSやFALLING AND LAUGHINGなど思わずニヤリとなる言葉が散りばめられてますね。Shampoo Bubbleのような繊細で知的な雰囲気はなく、ヴォーカルも魅力不足だけど牧歌的な雰囲気で昔を懐かしがるには力の抜け具合がいい塩梅かも知れませんね。ネオアコなお友達とPVを一緒に見て楽しむのを推奨。たまにはこういうのもいいけど、個人的には彼にはBRIDESHEADとして頑張って欲しいかな。
2025.10.12
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 62 】PRESIDENTS / SWEET MAGIC 「5-10-15-20-25-30 Years Of Love」'70VAN MCCOYプロデュースによる黒人ヴォーカルグループの1970年の唯一のアルバム「5-10-15-20-25-30 Years Of Love」収録曲。プレジデンツについては、当ブログではアルバムを青春の甘酸っぱさ、ネオアコ甘茶ソウル PRESIDENTSとして、またアルバムタイトル曲を爽やかでポップな甘茶ヒット 5-10-15-20として取り上げ済みです。本曲はその彼らの代表曲5-10-15-20と同じくメンバーの自作曲。明るく元気な曲で1960年代のガールポップ風ですが、具体的には1968年のThe Tams / Be Young, Be Foolish, Be Happy辺りに近い感じ。イントロなど全編に渡って聴けるキャッチーな「SWEET MAGIC」というコーラスが特徴的で、おそらくはジャケットに映っているような若い男女の恋愛初期の魔法にかかったような甘く幸せな瞬間を歌ったもの。爽やかなコーラスを伴い溌剌とした甘めのヴォーカルが軽快なリズムに乗って多幸感に満ちた明るい世界を展開。あまりソウル色は濃くないけどポップな内容に仕上げたのはヴァンマッコイの力量って感じですかねえ。「YouTube」で聴けます。「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです
2025.10.05
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ウォール・オブ・サウンド 音壁の世界(1) 「WALL OF SOUND Fan Community (Music Influenced by Phil Spector)」がスタート! https://www.facebook.com/groups/1269991761570582↑フェイスブックで新しいグループ「WALL OF SOUND Fan Community (Music Influenced by Phil Spector)」がスタートしました!ここは、フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドに影響を受けた楽曲を共有し、楽しむための場所です。誰でも自由に参加、閲覧、投稿が可能で、気軽に交流できます。日本は、大滝詠一氏の影響もあって、世界的にもウォール・オブ・サウンドが盛んに作られている国です。クオリティの高い楽曲が多く存在しますが、残念ながらまだ世界的に広く知られていないのが現状です。そこで、このグループではその素晴らしい音楽を世界中のファンに紹介し、喜びを分かち合いたいと考えました。また、フェイスブックにはフィル・スペクターのファングループはありますが、彼の影響を受けたウォール・オブ・サウンドを扱うグループはこれまでありませんでした。そこで、日本だけでなく世界中からウォール・オブ・サウンドの楽曲や情報を集め、共有する場を作りました。 お気に入りの曲をシェア、情報交換や技術談義、オリジナル楽曲の紹介など ウォール・オブ・サウンドに関することはすべて歓迎です!このグループがウォール・オブ・サウンドのさらなる発展に貢献できれば幸いです。一緒にウォール・オブ・サウンドを楽しみましょう!
2025.09.28
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ネオアコ/ギターポップ推薦曲(4) 【もうすぐランクイン】Constantin Veis / In 2000 Years From Now When We're All Still Around (2014)1985年に高評価のネオアコ名盤を発表したFantastic SomethingのCONSTANTIN VEISによる2014年のソロアルバム「The Glamorous Life Savers "Resurrected Elsewhere"」収録曲。落ち着いた静かで浮遊感のある曲調と、繊細できれいなアコースティック・ギターがキラキラと輝くサウンドは、サイモン&ガーファンクルを彷彿とさせる。淡泊な印象ながらメロディメロディが秀逸で、かなりキャッチー。中盤から徐々にリズムが刻まれるようになり、後半からはしっかりとしたドラムが入るバンド仕立てとなり、ギターの煌めきも増して、かなりネオアコらしい雰囲気に。冷ややかながらも熱い想いが伝わってくるような情緒的なサウンドが実に魅力的です。「2000年後の未来、私たちがまだここにいる時」を意味する歌詞は、悠久の時の流れを思わせ、スケールの大きさと哲学者のような思慮深さを感じさせる。歌声は内省的だけど「誰も死なない」などと歌われる未来は明るく希望に満ちた世界のようですね。個人的に2000年後の未来では、人類が宗教や迷信、占い、疑似科学といったオカルト的な束縛から完全に解き放たれ、高度に知性的で科学的な文明が花開いている世界を想像すると心が惹かれる。理性の光がすべてを照らす。この曲を聴くと、そんな未来文明を体験してみたいという気持ちになります。「YouTube」で聴けます。(ご参考)ガラス細工の精巧な輝き再び CONSTANTIN VEIS / THE GLAMOROUS LIFE SAVERS
2025.09.21
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ウォール・オブ・サウンド 音壁の世界(1) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(1) 【 ポップ偏差値 76 】The Beach Boys,Die Strandjungs,Curt Haagers,Vazelina Bilopphøggers / Help Me, Rhonda GLOBAL MEDLEY 2025 (Wall Of Sound Extended Version) 【Original】Compose, Arrange, Produce / Brian Wilson【GLOBAL MEDLEY 2025 (Wall Of Sound Extended Version)】Instrument, Arrange, Produce / @otokabe_master (日本)ビーチボーイズの名曲「Help Me, Rhonda」を2025年に「GLOBAL MEDLEY 2025 (Wall Of Sound Extended Version)」として作成しました。ヴォーカルだけ抽出し新たなアレンジのもとサウンドは全て新規録音されたもので、所謂二次創作にあたる非公式・未公認の楽曲です。本作は@otokabe_master氏に作って頂いた「名曲のウォール・オブ・サウンド化シリーズ」の11番目の作品となります。「YouTube」で聴けます。また、こちらでも聴くことができます。以下、ネタバレを含みますので、まずは上記リンクよりお聴き頂くことを推奨致します。オリジナルは1965年のBeach Boysの8thアルバム「The Beach Boys Today!」収録曲。底抜けに明るく楽しい雰囲気を持つ曲でメロディも実にキャッチーで1960年代のポップスを代表する名曲と言えますね。secondhandsongs.comによると71曲ものカバーが存在しますが、特にその中でも英語以外で歌われるカバーが耳慣れない言語のためかかなり妙味有る味わいの曲であることに気づきました。また、オリジナルの簡素なサウンドに少々物足りなさを感じていたこともあり、どうせなら複数言語でのメドレー形式でのウォール・オブ・サウンド版を聴いてみたいと思い@otokabe_master氏に依頼する運びとなりました。【順番】1.The Beach Boys - Help Me, Rhonda (アメリカ)2.Die Strandjungs - Hilf mir Sonja (ドイツ) (間奏)3.Curt Haagers - Help Me Rhonda (スウェーデン)4.Vazelina Bilopphøggers - Hjelp meg Ragna (ノルウェー)5.(合唱) The Beach Boys, Die Strandjungs, Curt Haagers曲の長さは5分24秒で上記の構成となっています。4か国3言語でのメドレーとなります。元は同じ曲ではありますが、キー、テンポ、コード、ほか様々な相違があり、これを違和感なくメドレーにする為に、かなり緻密な計算に基づく調整が必要だったとのこと。追加の短いフレーズの挿入などはその為に必要不可欠だったのですが、大滝詠一風なバンプなどにより面白い展開になったと感じます。何より様々な言語での歌唱が次々と入れ替わる様子は実に賑やかで楽しく感じられます。特にノルウェー語のトーテン方言でコミカルに歌うヴァゼリーナ・ビロップホッガーズのパートはとても愉快で、オリジナルの持つ楽しい雰囲気を増幅してくれたと思います。更にバックはウォール・オブ・サウンド仕様ということで、カスタネット、スレイベル、ピアノなどが華を添え、ベースやドラムがしっかりと配されることで快活で躍動感のあるものになりました。全体として明るく楽しく多幸感に満ちた曲調で、国際色豊かで華やかな雰囲気も魅力的。クリスマス・パーティなど多人数でより楽しめるものとなったのではないかと思います。 【@otokabe_master氏による解説】Zouky氏依頼による「世界の名曲音壁化シリーズ」、今回はBeach Boysの「Help Me Rhonda」との事でした。まぁ「さもあらん…」と言うチョイスでしたが、なんと7~8アーティストによるメドレーとの事。作業量等を鑑みても愕然といたしましたが、よくよく考察した結果、曲のタイム等を考えても4アーティストならば…と打診いたしました。Zouky氏からは4アーティストの選出と順番が指定されて来ました。前置きが長くなりましたが、この4組、キー(調整)も、テンポもコードも、音質も、更に言語まで違うと言う…なかなかの無理難題でした(笑)。結局はBeach Boysの平均テンポを割り出し、4組ともそれに合わせ、キーの違いは音楽的に美しくない場合にはジェットコースターの様なバンプを挟んで(大滝詠一氏の「君は天然色」で使われている手法です)強引に転調して繋ぎ合わせる、メロディーとコーラスの分離が困難だった為、それぞれのアーティストのコーラスも活かしつつ、共通で使用できるコードを付け、エコーの分離が不可能に近かったCurt Haagers(3番目に登場します)のエコーを活かし他を合わせる等、あの手この手、四苦八苦しながらの制作となりました。「最後のサビで合唱にしたい」と言うZouky氏と私の共通の希望がありました。Vazelina Bilopphøggersだけはキーが決定的に違うので、残り3組での合唱となりました。実はDie Strandjungsも「Help Me Rhonda」では無く「Hilf mir, Sonja」と歌っているのですが、まぁ聴感上それほど気にならない事と昨今のグローバリズムを考え強引に合唱して頂いています(笑)。3組の中でBeach Boysだけが半音高いのですが、そこは強引に半音下げて合唱に参加していただきました。多くのカバーが存在する名曲をこの様な形でメドレー化した事、それぞれのアーティストに対するリスペクトとしてお許しいただければ幸いです。「YOU TUBE」で聴けます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(音壁&二次創作)ポップ偏差値合計108767101081076(ご参考)オリジナル・バージョンへのリンクThe Beach Boys - Help Me, RhondaDie Strandjungs - Hilf mir SonjaCurt Haagers - Help Me RhondaVazelina Bilopphøggers - Hjelp meg Ragna@otokabe_master氏による「名曲のウォール・オブ・サウンド化シリーズ」は現在7曲を公開中です。他にも音源の公開を予定していますので、どうぞお楽しみに。
2025.09.10
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洋楽スーパーポップの世界(6) 【もうすぐランクイン】Franck Pourcel et son grand orchestre / Chariot (I Will Follow Him) '71フランク・プゥルセルによるI Will Follow Himのインスト版で1971年のアルバム「Made In France」収録のバージョン。1963年のリトル・ペギー・マーチのヒットで有名ですが、オリジナルはFranck Pourcel et son grand orchestreによる1961年のインスト曲です。当ブログでは、BOBBY VINTONのバージョンを取り上げ済みです。ペギー版は秀逸なメロディに瑞々しい女性コーラスの映える元気なガールポップですが、1961年のインスト版は、初出ということで可もなく不可もなくといった出来。再録されたこの1971年版はそちらとはだいぶ内容が異なり、ベースやギターを中心としたバンド・サウンドを基盤にストリングスが映える内容。情感豊かな主旋律を奏でる前半のエレキギターの音色もなかなかいい味を出しているが、サビメロ部分を華麗に演奏するストリングスが極めて秀逸で絶品。激しくキャッチーなラインを持つサビだけど、エレキインストのような簡素なサウンドから一転してダイナミックかつ優雅に演奏される内容は実にスリリングですね。単なるオールディーズのカラオケ版ぐらいの気持ちで臨むと痛い目にあいますヨ。後半はストリングス中心の構成で、素晴らしいメロディが聴き応えのある上質なオーケストラで演奏され実に優雅な気分にさせてくれます。流石再録しただけのことはありますね。(なお、いろいろ調べてみたのですが、このバージョンの初出が完全には特定出来ませんでしたので暫定的に1971年の本アルバム収録を初出としました。1961年のバージョンとは大きく異なりますのでご注意ください。)「YouTube」で聴けます。緊迫感の増幅が半端ない BOBBY VINTON / I WILL FOLLOW YOU '70
2025.09.07
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「ザ・ポップ宣言(仮題)岩谷宏」 28.勝手にロックな人生相談 第1回「母の告別式 みじめな花に憤慨」(読売新聞 人生案内より)(告別式:主に日本において亡くなった人を偲び、最後の別れを告げるために行われる儀式のこと。)故人を偲ぶ気持ちは大事だけど、そのことが主たる目的である告別式において、「みじめな花のために台無しにされた」というのは告別式の本質から完全に外れた、単なる見映えに拘った実に下らない考え方だ。花がみじめだったから式に集中できず、結果として満足に偲ぶことが出来なかったと故人が知ったらどんな気持ちになるだろうか?故人を偲ぶ気持ちが大きければ、花などという些細なものに気持ちが向くこともなかったのでは?結局この相談者の故人を偲ぶ気持ちはその程度のものだったということだろう。ロックの精神というのは、古臭い社会的慣習やそれに沿った形式ばったものを否定する側面が大きい。それは、こうした物事の本質を見失い外面や世間体を過度に気にする嫌な面が垣間見えるからだろう。(だから私は告別式の類が嫌いで、当たり前だが出席することはない。)ロックバンド、ユニコーンの奥田民生はカレーのシミのついた服でテレビ出演したという。これは、見映えではなく自分たちの曲(本質)だけを聴いて欲しいという気持ちの現れだったのだろう。そうした観点からすると、この相談者は実に非ロック的だ。また「台無しにされた」と感じ現在もそれを引きずっているのなら、「台無しにされた」と感じた者たちだけで、再度告別式をやればいいだけのこと。告別式なんてものは、法律で定められたものではないのだから、自分が納得するようにやればよい。気に入らなければ何度でもやり直せばよい。極端な話、今すぐその場で自分一人でやればよい。遺体?親族?花?会場?そんなもの一切なくてヨシ。葬儀会社にお金を払って行う告別式だけが「正式」と思っているのなら、それはあまりにも古臭い社会通念や慣習に洗脳され思考停止した者のなれの果てと言わざるを得ない。
2025.08.31
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私の好きな甘茶ソウル(11) MY FAVORITE SWEET SOUL (11)【 甘茶偏差値 64 】Smith Connection / (I've Been A Winner, I've Been A Loser) I've Been In Love LP「Under My Wings」'72 三人兄弟グループ「スミス家の絆」が残した1972年の唯一のアルバム「Under My Wings」収録曲。当ブログでも、既にYOU AIN'T LIVIN' UNLESS YOU'RE LOVIN'、THE DAY YOU LEAVE そして、前身グループのSMITH BROTHERS / LET ME TAKE CARE OF YOUR HEART、SMITH BROTHERS / CHECK ME OUT と4曲を取り上げていますが、短い活動期間であったにもかかわらず、こうした質の高い多くの歴史的名曲を残した彼らの才能と甘茶センスには心底感服致します。本曲はR&Bチャートで小ヒットしたようで、分かり易くキャッチーなメロディが特徴的。キラキラしたグロッケンや華やかで上品なストリングスと共に曲を大いに盛り上げているのが爽やかで甘酸っぱい魅力に満ちたファルセット・コーラス。タイトルを歌うサビこそリードと被って目立たないけれど、それ以外の箇所ではリード以上に際立った存在感を示している。サビがキャッチー過ぎて飽きやすい嫌いがあるけど、コーラスに注目すると また違った魅力に気づかされるかも。「YouTube」で聴けます。「スウィート・ソウル・ベスト10」募集中! 皆さんの好きなスウィートソウルを紹介しあい楽しもうというページです
2025.08.24
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