歴史小説が好きな爺のHP,

つづき・2

まず家庭内において、どんな考え方の違いが在るかを確かめる事が大切な
事ではないでしょうか、考え方に大きな違いが在る場合は、出来るだけ早く
その溝を埋める努力が必要です、溝を埋めるにも、色々な埋め方が有ると
思います。

[妻の考え方に近づけるように努力する]
[夫の考え方に近づけるように努力する]
[お互いに譲り合い、妥協しながら歩み寄る]

　どの方法を取るかは、それぞれの家庭の事情や考え方によって
違ってくると思いますが、いずれにしても、
良く相手の意見や主張を聴き、理解し合い、
意思の疎通を欠かさない事が大切な事ではないでしょうか。

　疎通する事に由って、今までずっと勘違いや思い違い
をしていた事が、分かるかも知れません、それだけでも
大きな進歩です、人間はどうしても自分本意
で物事を考える人達が多い中で、相手の事を良く考えて、
思い遣る事は大変な事かも知れませんが、
家庭の円満は先ず妻や夫や家族を、
思いやる事から始まるのではないでしょうか、
お互いに自分の主張ばかりしていては、中々良い
方向には進まないはずです。

　若いうちは中々自分の主義主張を、引っ込める事や妥協をする事は、
出来ないとは思いますが、壮年を過ぎるともうそろそろ妥協する事や
詰らない意地を捨て、面子に拘らず、負けてやる事を
覚える年齢に成っている筈です。

　若い時には勉強、スポーツ、議論、遊びなどにおいて
とかく勝つ喜びや上に立った時の悦びばかりで、
負けた人の気持ちを考えてやる事や、何をやっても上手く出来ない
人に対しての、思いやりが少なかったのではないだろうか、
今でもとにかく勝たなければ嫌だ、と言う人が多いかも知れないけれど
併しながら勝ったからと言って、必ずしも良い結果に成るとは
限らないはず、負けても良い結果が出る場合も在ります、
勝ち負けにこだわり過ぎると、中々良い関係を築き上げる事は
難しいと思います。

　例えば夫婦で議論をした場合、何時も妻が勝つ夫婦の場合、
時々は夫に勝たせて遣らなければ、どうせ又言い負かされるからと、
議論をしなくなる確率が多くなる筈です、そうなると自然と夫婦の
会話も少なくなります、会話が少なくなると意思の疎通が欠ける
原因となります、そうなるとお互いが何を考えているか分からなくなり、
誤解や思い込みが多くなりトラブルの元に成りかねない。

トラブルが多くなると、言い争いや喧嘩が多くなり、
夫婦の間に溝が出来てきます、そうすると顔を合わせているのが
気まずくなり、それぞれが勝手気ままな行動を取る様になり、
溝が大きく深くなるばかりです。

何時でもどんな問題でも、直ぐに話し合いが出来る環境を
作って置く必要が有る、その為には一方が強すぎては行けない、
強い方は相手の言い分や意見を良く聞き、言いたい事を
上手く引き出してやり、自分の意見は出来るだけ抑えて、
相手に充分に議論が出来る自信を持たせないと、
中々良い関係を築く事は難しいと思います。

　強い方は、勝とうと思えば何時でも勝てるのだから、
余裕を持って負けて遣れば良い、間違った事は正して
やらなければ行けないが、意見が違う時には、
相手の意見に賛成や同意をして上げる事も、大切な事だと思います。

　自分の意見を通す事よりも、そんな意見や考え方も在るのだと、
相手を認める事が大切な事です、人間は自分を基準にして
物事を判断したり、判定をしたりしてしまいます。

中々客観的に見る事は難しい、皆が感じる事だと思いますが、
自分よりスポーツが得意な人を見ると、凄いなあーと思い、
下手な人を見るとドジな人と思い、自分が知らない事を知っている
人を見ると頭が良いと思い、自分が知っている事は、
他の人も知っているだろうと思っていませんか。

　この様に中々客観的に物事を見つめる事は大変なことです。
だから、自分の意見が正しいとか優れていると思っていても、
客観的に見れば間違いや詰らない意見の場合が有ります。

　夫婦間ではあまり自分の意見を、強行に押し付けない事が
大事なことです。
自分を知り、相手を知り、労わり合い、思い遣る心がなければ、
家庭円満夫婦円満にはなれません。

　自分に取っては楽しい事でも、相手に取っては不愉快な事も有るし、
自分に取っては不愉快な事でも、相手に取っては楽しい事かも
知れません、今一度自分の生活態度や、妻や夫に対しての接し方を
客観的に見つめ直してみてはいかがでしょうか。

　自他ともに認める家庭円満、夫婦円満な家族に取っては
今のままで過ごして行っても大丈夫でしょう、
こんな家族なら問題が起きても直ぐに解決が出来る
でしょうが、問題はそうではない家庭です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

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