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☆第/夜【/】04年10月1日【千夜千冊・番外】退院報告と見舞御礼 ゆめのやうなものがうごいておもかげのかげからかげへうつろふ如し
2004年10月06日
〇第千一夜【1001】04年7月22日 ブライアン・グリーン『エレガントな宇宙』2001 草思社 Brian Greene : The Elegant Universe 1999 林一・林大訳 知波夜布留 神代の 波 も 夜 も ひ も 布なすごとく 留まりては崩(く)ゆ
2004年07月22日
☆第千夜【1000】04年7月7日 良寛『良寛全集』(上下)1959 東京創元社 東郷豊治編 尽きてみよ ふる沫雪の三千大千世界(みちあふち) 千とをさめてまたはじまるを
2004年07月07日
☆第九百九十九夜【0999】04年7月5日 ホメーロス『オデュッセイアー』(上下)1971 岩波文庫 Homeros : Odysseia 紀元前9世紀前後? 呉茂一 訳 ホメロスに なりたし 春の 地に 空に 添ふて 轟く 声に なりたし
2004年07月05日
☆第九百九十八夜【0998】04年7月2日 滝沢馬琴『南総里見八犬伝』(全10冊)1990 岩波文庫 伏姫に八珠を産ませし不可思議が 玄月翁に 千夜を与ふ
2004年07月02日
☆第九百九十七夜【0997】04年6月30日 ヴィクター・コシュマン『水戸イデオロギー』1998 ぺりかん社 J.Victor Koschmann : The Mito Ideology 田尻祐一郎・梅森直之 訳 にひはり筑波を過ぎて余す夜を こと宣長のことに入りゆく
2004年06月30日
☆第九百九十六夜【0996】04年6月28日 王陽明『伝習録』1936 岩波文庫 山田準・鈴木直治 訳注 陽明の陽を巡つて星星は夜と朝(あした)をくりかへすなり
2004年06月28日
☆第九百九十五夜【0995】04年6月25日 アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド『過程と実在』 1979 松籟社・1981~1983 みすず書房 Alfred North Whitehead : Process and Reality 1929 山本誠作訳(松籟社版) 平林康之訳(みすず書房版) 西日焼け烈しき『過程と実在』や 青年は何に 焦がれてありし
2004年06月25日
☆第九百九十四夜【0994】04年6月23日 ウィルヘルム・ライプニッツ『ライプニッツ著作集』(全10巻) 1988~1999 工作舎 Gottfried Wilhelm Leibniz : Opera Omnia 1666~1715 監修=下村寅太郎・山本信ほか 翻訳=原亨吉・佐々木能章・佐々木力ほか モナドからモナドへうつるつかのまを 見失ふたは 蛍のしわざ
2004年06月23日
☆第九百九十三夜【0993】04年6月21日 三浦梅園『玄語』1982 中央公論社・1982 岩波書店 日本の名著20=山田慶児責任編集 日本思想大系41=島田虔次・田口正治校注 一、一、や 一、 つぎつぎやつぎつぎや ましろき梅やまあかき梅や
2004年06月21日
☆第九百九十二夜【0992】04年6月18日 小林秀雄『本居宣長』1977 新潮社 あのふねにのせてしづまぬもののみをのせてをゆかな ああ 波 礼 阿 波 礼
2004年06月18日
☆第九百九十一夜【0991】04年6月16日 松尾芭蕉『おくのほそ道』 1952・2003 角川ソフィア文庫 風狂の風より狂にかたむきて なでふ言葉のここだかなしき
2004年06月16日
☆第九百九十夜【0990】04年6月14日 ジョリ・カルル・ユイスマンス『さかしま』 1962 桃源社・1984 光風社・2002 河出文庫 Joris Karl Huysmans : A Rebours 1884 澁澤龍彦 訳 千夜までもう行かなくていいやうな気がする今夜『さかしま』の坂
2004年06月14日
☆第九百八十九夜【0989】04年6月11日 半村良『産霊山秘録』1973 早川書房・1992 祥伝社 亡国の噂の風が 高う ひ、ひ、低う ふ、ふ、 ひいふう吹くよのう
2004年06月11日
☆第九百八十八夜【0988】04年6月9日 道元『正法眼蔵』1952 鴻盟社 ほんたうにほんたうのこと 「月落ちて天を離れず」 われを離れず
2004年06月09日
☆第九百八十七夜【0987】04年6月7日 白川静『漢字の世界』1・2 1976 平凡社東洋文庫 傷口に傷を重ねて生まれたる文字にしあれば慎みぞする
2004年06月07日
☆第九百八十六夜【0986】04年6月4日 多田富雄『免疫の意味論』 1993 青土社 ねむりより出でてねむりに帰るかな ゆめまぼろしの茲過ぎてより
2004年06月04日
☆第九百八十五夜【0985】04年6月2日 石牟礼道子『はにかみの国』2002 石風社 みなまたよ よみがへりこよ かへりこよ またみなまたに みなみなまたに
2004年06月02日
☆第九百八十四夜【0984】04年5月31日 クロード・ロワ『バルテュス』1997 河出書房新社 Claude Roy : BALTHUS 1996 與謝野文子 訳 バルテュスがバルテュスを見る背後から バルテュスを見る 死後からのやうに
2004年05月31日
☆第九百八十三夜【0983】04年5月28日 幸田露伴『連環記』1927・1991 岩波文庫 この夜は露をふるはすささめごと かそけき香と ほのめく玄の
2004年05月28日
☆第九百八十二夜【0982】04年5月26日 荒俣宏『世界大博物図鑑』全5巻 1987~1991 平凡社 上質の紙に盛られた上出来の世界をあなた こぼさぬやうに……
2004年05月26日
☆第九百八十一夜【0981】04年5月24日 杉浦康平『かたち誕生』1997 NHK出版 かたちから型 ちからから殻 を去り あふるるものを 血と申します
2004年05月25日
☆第九百八十夜【0980】04年5月21日 グレン・グールド『グレン・グールド著作集』(1・2)1990 みすず書房 Glenn Gould :Glenn Gould Reader 1984 野水瑞穂 訳 夜毎夜毎 ひとりひとりに グールドの このうへもなくこよなき孤独
2004年05月21日
☆第九百七十九夜【0979】04年5月19日 中沢新一『対称性人類学』2004 講談社選書メチエ 一対はあたらしうあれ かたや偶 かたや奇に つと 添ふて添はれて
2004年05月19日
☆第九百七十八夜【0978】04年5月17日 フランク・ロイド・ライト『ライト自伝』(上下)1988 中央公論美術出版 Frank Lloyd Wright : An Autobiography 1933・1977 樋口清訳 寝台ハ柩 宿屋ハ柩ノ巣 荘厳シマス荘厳シマス
2004年05月17日
☆第九百七十七夜【0977】04年5月14日 アンリ・ミショー『砕け散るものの中の平和』1973 国文社 Henri Michaux : Paix dans les brisements 1959 小海永二 訳 ふらんすの野の月読の皇子として あんり・みしやうは淡く微笑す
2004年05月14日
☆第九百七十六夜【0976】04年5月12日 土方巽『病める舞姫』1983・1992 白水社 おもしろの つきしろの そよ まひひめの なりあはぬ そが なりあまる そよ
2004年05月12日
☆第九百七十五夜【0975】04年5月10日 井上ひさし『東京セブンローズ』1999 文藝春秋・2002 文春文庫 日本語をのせて「ひょうたん島」は来よ ここに来よ ここ「にっぽん島」に
2004年05月10日
☆第九百七十四夜【0974】04年4月27日 近松門左衛門『近松浄瑠璃集』(上下) 日本古典文学大系49・50 1959 岩波書店 いつの世も恋人たちは正直で 好きにさせると 死んぢまひます
2004年04月27日
☆第九百七十三夜【0973】04年4月27日 老舎『駱駝祥子』1991 白帝社 中山高志訳 幽霊の霊は黙つてなんかない 黙るのはわらつてるときだけ
2004年04月26日
☆第九百七十二夜【0972】04年4月24日 エドガー・アラン・ポオ『ポオ全集』(全6巻)1969 春秋社 Edgar Allan Poe 1809~1849 谷崎精二 訳 Poe曰く“ Eureka, M” Matsuoka曰く“Eureka, a Prose Poem”
2004年04月24日
☆第九百七十一夜【0971】04年4月23日 手塚治虫『火の鳥』(全13巻)1985・1992 角川書店 ある国のヒトは アトムにみまもられ オトナになつて 火の鳥を追ふ
2004年04月23日
☆第九百七十夜【0970】04年4月22日 ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスター』(全6冊) 2002 岩波文庫 Johann Wolfgang Goethe : Wilhelm Meisters 1796~1829 山崎章甫 訳 こはれものを そつとつつんで つめものをして はこづめにしたやうな 彼
2004年04月22日
☆第九百六十九夜【0969】04年4月20日 ダニエル・デネット『解明される意識』1998 青土社 Daniel C. Dennett : Consciosness Explanined 1991 山口泰司 訳 クオリアといへば赤坂七丁目六の六四かぐはしきかな
2004年04月20日
☆第九百六十八夜【0968】04年4月19日 澁澤龍彦『うつろ舟』1986 福武書店・2002 河出文庫 うき舟のうつし身ひとつ うつくしく うつろふ舟にうつるつかのま
2004年04月19日
☆第九百六十七夜【0967】04年4月16日 後深草院二条『とはずがたり』(新潮日本古典集成)1978 新潮社 しらつゆのふたつみつよつむすびつつきえつつあはれむすびやまずも
2004年04月16日
☆第九百六十六夜【0966】04年4月15日 ステファヌ・マラルメ『骰子一擲』1991 思潮社 Stephane Mallarme : Un Coup de des Jamais N'abolira le Hasard 1897 秋山澄夫 訳 マラルメの余白即ち鉄火の場 書即是詩 詩即是書
2004年04月15日
☆第九百六十五夜【0965】04年4月13日 パスカル・ビュッシー『クラフトワーク』1994 水声社 Pascal Bussy : Kraftwerk 1993 明石政紀 訳 これやこのとほき御国のことだまの クリングクラングクラフトヴェルク
2004年04月13日
☆第九百六十四夜【0964】04年4月12日 村松梢風『本朝画人傳』(全5巻)1972 中央公論社 梢風をめぐらするがに立てまはす画人図四十六曲たのしも
2004年04月12日
☆第九百六十三夜【0963】04年4月9日 岡本綺堂『半七捕物帳』(全7巻・全6巻) 1999 春陽文庫・2001 光文社文庫 世界なほ明けきらぬころ 半七のゆくところ江戸 どこまでも江戸
2004年04月09日
☆第九百六十二夜【0962】04年4月8日 ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』(全4冊) 1987 岩波文庫 Victor Hugo : Les Miserables 1862 豊島与志雄訳 ことの葉よ さやぎにさやげ おのづからものがたりする 森となるまで
2004年04月08日
☆第九百六十一夜【0961】04年4月6日 吉田満『戦艦大和ノ最期』1978 北洋社 1994 講談社文芸文庫 その国はおほきな船にみづからの名前をつけて そ し て 沈 め た
2004年04月06日
☆第九百六十夜【0960】04年4月5日 大岡昇平『野火』1952 創元社・1954 新潮文庫 かにかくに 食ふか食はるるかは はかな 食ふて食はるるかなしさのなか
2004年04月05日
☆第九百五十九夜【0959】04年4月2日 デレク・フラワー『知識の灯台』2003 柏書房 Derek Adie Flower : Tha Shores of Wisdom 19 柴田和雄訳 あすなろのアタラクシアよ あすこそはビブリオシカ・アレクサンドリア
2004年04月02日
☆第九百五十八夜【0958】04年4月1日 伊東三郎『ザメンホフ』1950 岩波新書 あたらしきことばは あたらしき星のごとくに 人の名を冠りたり
2004年04月01日
☆第九百五十七夜【0957】04年3月30日 オクタヴィオ・パス『弓と竪琴』 1980 国書刊行会 2001 ちくま学芸文庫 Octavia Paz : El Arco Y La Lira 1956 1967 牛島信明訳 シラブルの調べかなしも わが思ひ わがしらほねの庵に満ちて
2004年03月30日
☆第九百五十六夜【0956】04年3月29日 姜尚中『ナショナリズム』2001 岩波書店 ゆみなりのくるしき国に 在日の 在のあやふや 日のあやふさ
2004年03月29日
☆第九百五十五夜【0955】04年3月26日 柄谷行人『日本精神分析』2002 文芸春秋 読みやうによつては濁音多き人として覚えき がらだにぎやうじん
2004年03月26日
☆第九百五十四夜【0954】04年3月25日 寺島珠雄『南天堂』1999 皓星社 その子ども虎王麿ぞ (いまならばトラウマを思ひ名付けざらましを)
2004年03月25日
☆第九百五十三夜【0953】04年3月23日 ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』1996 東京創元社 Villiers de l'lsle-Adam : L'Eve Future 斎藤磯雄訳 リラダンは月下の宿にお泊りだ お待たせしてはわるい いそがう
2004年03月23日
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