2006.11.03
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全魂かたむけて愉しんだ、ハッピーハロウィンも無事終わり。
が～っと、濃いめのお煎茶を飲み干し、当然日課のペットのお世話＆ミスタークリーンの白いスポンジ片手に、入念なる室内清掃作業。
冷蔵庫一掃にも、手を抜いてはならじ。
瞬時も休むことなく、舞いを舞うような手さばきで、すちゃっ！とエプロンつけました。
胚芽米ごはん炊いて、おじゃがと若布の御味噌汁。豚の生姜焼きは、たっぷりお野菜ホットサラダ仕立てにすりゃいいや。
トマトが山ほどあったから、これは大鍋にポモドーロソースに煮込みましょう。
鮪のサクは茹でちゃって、ハーブと一緒にオイル漬け。簡単に、手作りツナの出来上がり。
子等の軽食代わりの、カフクコーンも忘れずに茹でなくちゃ。
働く母さん、頑張る母さん。
くるくると気働きする母の姿は、たとえていうなら、野に咲く一輪の白い花。
………
あら？
あららららららら？
野に咲く一輪の白い花に、ちょっとした異変が。
遊び過ぎたかも、はしゃぎ過ぎたかも。張り切り過ぎたかも、そしてきっと、寝不足も祟ったかも。
これはあれだ。
アフターハロウィンの呪いの症状だ。
あいいいいい～っ。
コールドソア～。
口元にぷっくり、口唇（こうしん）ヘルペスできちゃったぁ～。
ひ～んひ～ん、ピリピリして痛い～。
ブログのタイトル、「熱帯口唇ヘルペス香粧館」に変えちゃおうかな～？（泣）
あのね。
「ヘルペス」って言っても、英語族のヒトには通じないよ。
「ハーピー」
みたいな発音。
ハーピーハーピーハーピー。
「ハーピー」って確か、「女面鳥獣」のことじゃなかったかしら？
子供の頃読んだ「オデッセイア物語」に登場してくる「セイレーン」っていう、「顔が人間の女性で、体が鳥」っていう怪物の別称。
いや、「別称」なんだか、「近似でいて異なる種族」なんだかよくわからんけれども。
姐やん、あの女面鳥獣の挿絵すごく怖くて大嫌いだった。
真剣に厭で、ページ折って読んだもの。
あと、「ニルスの不思議な冒険」の、「小さくなったニルスが、牧場の鶏たちに喰われそうになっている挿絵」も悲鳴あげるほど厭だった。
閑話休題。
ハーピーハーピーハーピー。
だから結局ハロウィンの呪いで、姐やんは今、口元プツプツ女面鳥獣なワケです。
「ジョメンチョウジュウ」
だよ。
魔物のみなさん、いっぱい遊んでくれてありがとうございました。
もう、これ以上引き摺らないで、終わってくださいハロウィン。
また来年、お会いしましょう。
ジョメンなさい。
チョウジュウわけで御機嫌よう。
………
ひ～ん！口元痛いよぅ～。
翌日。
女面鳥獣の朝は、真っ暗な雨雲たちこめる陰気な雨降りだよ。
半ば放心状態で、普段ならコーヒーグラインダーでが～っ！と粉砕するコーヒー豆も、のらくらのらくら、手動式のやつでガリガリガリガリしてみたね。
ハーピーが哀しいから、１００％コナのコーヒー豆を挽いてみるのが、せめてもの心の慰め。
一日中、不気味に暗い。
私の心にも陽が射さぬ。
ひ～ん。
おけつまくってふて寝してやる。完治するまで、引き篭もりになってやる。
夕方、ひもじがる子等のため、昨日作りおきしたポモドーロソースと手作りツナで、手早くパスタトンノ仕度する。
サラダ代わりに、生のベルペッパーをしゃくしゃく齧って過ごします。
ピスタチオやアーモンドのフレーバーの、スプモニアイスクリームで、相方＆子等が笑顔だわ。
翌日。
一応、ホームドクターに連絡してみる。
およそ十日から二週間で、女面鳥獣から人の女性に戻れるでしょうとのこと。
そんな長い間、引き篭もりになって、お化粧もできないなんてつまんない～。
打ちひしがれながら、健気に家事に取り組むしかないのね。
顔はハーピー、なんの心は、それでも野に咲く一輪の白い花。
今は少し、白い花の花びらが傷んでいるだけ。
だしょ？
簡単揚げ出汁豆腐に、ざくざく胡瓜は塩昆布でサッと和え。
あっさり、レモンスライスいっぱい挟んで、塩焼きにしてみた鱒。
梅胡麻まぶしの菜飯に岩海苔。
子等が作った、マシュマロとチェリーと蜜柑を寄せた、きれいな緑のライムジェロ。
明日のために、ビーフシチュウの下準備下準備。
ああこんなとき。
しばらく前に買い溜めしておいて、まだ使ってなかった、ヴァニラスパイスのバスメルトがあるではないか。
で、脳髄蕩けだしそうなほど、ゆっくりバブルバスに浸かって、温浴治療を試みてみたのです。
私は憐れな女面鳥獣。
ろくろ首の姐さんと、蛇娘姐さんに挟まれて、見世物小屋に出ています。
ああ姐やん、ほんとに魔物になっちゃった。
見世物小屋の親方が、塩辛い濁声で客寄せしているのが聞こえるわ。
「はいはいはい、そこの坊ちゃん嬢ちゃん聞いておくんな。
水っぷくれで、潰しちゃイケないときにゃあ、Campho-Phenique DRYING ACTION だよ～。
水っぷくれおっ掻いて、瘡蓋になっちまったら、今度ぁ、Campho-Phenique SCAB RELIEFがよく効くってえもんだ。
ロングスで、「コールドソアメディスン」ちゅ～たら、お医者さんの処方箋なしで買えるから、気のある坊ちゃん嬢ちゃんは行ってみておくんなさいよ。
さあさあさあさあ本番だ。
はいはいはい、親の因果が子に報い～、可哀想なのはこの女の子～。ハーピーちゃんハーピーちゃん、はい待ってました出番でござい～」
振り向きざまの、その娘の口元を見て、坊ちゃん嬢ちゃん息を呑む。
赤く爛れた口元をニイッと歪ませて
「あ～～～い～～～？あちきを呼んだ～～～？」
ハーピーちゃんは、そうねっとりと笑うのだった。
………
ひ～ん。
口元痛いぃ～ん。（泣）
が～っと、濃いめのお煎茶を飲み干し、当然日課のペットのお世話＆ミスタークリーンの白いスポンジ片手に、入念なる室内清掃作業。
冷蔵庫一掃にも、手を抜いてはならじ。
瞬時も休むことなく、舞いを舞うような手さばきで、すちゃっ！とエプロンつけました。
胚芽米ごはん炊いて、おじゃがと若布の御味噌汁。豚の生姜焼きは、たっぷりお野菜ホットサラダ仕立てにすりゃいいや。
トマトが山ほどあったから、これは大鍋にポモドーロソースに煮込みましょう。
鮪のサクは茹でちゃって、ハーブと一緒にオイル漬け。簡単に、手作りツナの出来上がり。
子等の軽食代わりの、カフクコーンも忘れずに茹でなくちゃ。
働く母さん、頑張る母さん。
くるくると気働きする母の姿は、たとえていうなら、野に咲く一輪の白い花。
………
あら？
あららららららら？
野に咲く一輪の白い花に、ちょっとした異変が。
遊び過ぎたかも、はしゃぎ過ぎたかも。張り切り過ぎたかも、そしてきっと、寝不足も祟ったかも。
これはあれだ。
アフターハロウィンの呪いの症状だ。
あいいいいい～っ。
コールドソア～。
口元にぷっくり、口唇（こうしん）ヘルペスできちゃったぁ～。
ひ～んひ～ん、ピリピリして痛い～。
ブログのタイトル、「熱帯口唇ヘルペス香粧館」に変えちゃおうかな～？（泣）
あのね。
「ヘルペス」って言っても、英語族のヒトには通じないよ。
「ハーピー」
みたいな発音。
ハーピーハーピーハーピー。
「ハーピー」って確か、「女面鳥獣」のことじゃなかったかしら？
子供の頃読んだ「オデッセイア物語」に登場してくる「セイレーン」っていう、「顔が人間の女性で、体が鳥」っていう怪物の別称。
いや、「別称」なんだか、「近似でいて異なる種族」なんだかよくわからんけれども。
姐やん、あの女面鳥獣の挿絵すごく怖くて大嫌いだった。
真剣に厭で、ページ折って読んだもの。
あと、「ニルスの不思議な冒険」の、「小さくなったニルスが、牧場の鶏たちに喰われそうになっている挿絵」も悲鳴あげるほど厭だった。
閑話休題。
ハーピーハーピーハーピー。
だから結局ハロウィンの呪いで、姐やんは今、口元プツプツ女面鳥獣なワケです。
「ジョメンチョウジュウ」
だよ。
魔物のみなさん、いっぱい遊んでくれてありがとうございました。
もう、これ以上引き摺らないで、終わってくださいハロウィン。
また来年、お会いしましょう。
ジョメンなさい。
チョウジュウわけで御機嫌よう。
………
ひ～ん！口元痛いよぅ～。
翌日。
女面鳥獣の朝は、真っ暗な雨雲たちこめる陰気な雨降りだよ。
半ば放心状態で、普段ならコーヒーグラインダーでが～っ！と粉砕するコーヒー豆も、のらくらのらくら、手動式のやつでガリガリガリガリしてみたね。
ハーピーが哀しいから、１００％コナのコーヒー豆を挽いてみるのが、せめてもの心の慰め。
一日中、不気味に暗い。
私の心にも陽が射さぬ。
ひ～ん。
おけつまくってふて寝してやる。完治するまで、引き篭もりになってやる。
夕方、ひもじがる子等のため、昨日作りおきしたポモドーロソースと手作りツナで、手早くパスタトンノ仕度する。
サラダ代わりに、生のベルペッパーをしゃくしゃく齧って過ごします。
ピスタチオやアーモンドのフレーバーの、スプモニアイスクリームで、相方＆子等が笑顔だわ。
翌日。
一応、ホームドクターに連絡してみる。
およそ十日から二週間で、女面鳥獣から人の女性に戻れるでしょうとのこと。
そんな長い間、引き篭もりになって、お化粧もできないなんてつまんない～。
打ちひしがれながら、健気に家事に取り組むしかないのね。
顔はハーピー、なんの心は、それでも野に咲く一輪の白い花。
今は少し、白い花の花びらが傷んでいるだけ。
だしょ？
簡単揚げ出汁豆腐に、ざくざく胡瓜は塩昆布でサッと和え。
あっさり、レモンスライスいっぱい挟んで、塩焼きにしてみた鱒。
梅胡麻まぶしの菜飯に岩海苔。
子等が作った、マシュマロとチェリーと蜜柑を寄せた、きれいな緑のライムジェロ。
明日のために、ビーフシチュウの下準備下準備。
ああこんなとき。
しばらく前に買い溜めしておいて、まだ使ってなかった、ヴァニラスパイスのバスメルトがあるではないか。
で、脳髄蕩けだしそうなほど、ゆっくりバブルバスに浸かって、温浴治療を試みてみたのです。
私は憐れな女面鳥獣。
ろくろ首の姐さんと、蛇娘姐さんに挟まれて、見世物小屋に出ています。
ああ姐やん、ほんとに魔物になっちゃった。
見世物小屋の親方が、塩辛い濁声で客寄せしているのが聞こえるわ。
「はいはいはい、そこの坊ちゃん嬢ちゃん聞いておくんな。
水っぷくれで、潰しちゃイケないときにゃあ、Campho-Phenique DRYING ACTION だよ～。
水っぷくれおっ掻いて、瘡蓋になっちまったら、今度ぁ、Campho-Phenique SCAB RELIEFがよく効くってえもんだ。
ロングスで、「コールドソアメディスン」ちゅ～たら、お医者さんの処方箋なしで買えるから、気のある坊ちゃん嬢ちゃんは行ってみておくんなさいよ。
さあさあさあさあ本番だ。
はいはいはい、親の因果が子に報い～、可哀想なのはこの女の子～。ハーピーちゃんハーピーちゃん、はい待ってました出番でござい～」
振り向きざまの、その娘の口元を見て、坊ちゃん嬢ちゃん息を呑む。
赤く爛れた口元をニイッと歪ませて
「あ～～～い～～～？あちきを呼んだ～～～？」
ハーピーちゃんは、そうねっとりと笑うのだった。
………
ひ～ん。
口元痛いぃ～ん。（泣）
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Last updated
2006.11.14 19:46:57
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