行雲流水

行雲流水

2004.08.20
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なのでこの夏はなにかを成し遂げようと、前々から思ってたことがあります。


「チャリで出雲大社から帰って来よう」


私のチャリはだいぽさんに青く塗ってもらったママチャリ「蒼竜号・改」(今命名)なんですが、変速ギアもないかなりのローテクの普通のチャリ。そんなチャリで日本地図で見てわかるぐらいの距離を移動しよう! それが今回の試みです。


ここ数年まともに運動していないので普通の人には朝飯前でも私にはキツいと思われるので挑戦と言うにふさわしいし、夏休みも中盤にさしかかってだらけきった心と体に気合を入れるにはいい機会だったので。

じっさい往復してもよかったんですが、それだと時間がかかりすぎるだろうし行きと帰りで同じ景色を見るのもなんだしなぁというのと、なんといっても一畑電鉄は日本では珍しいチャリをのせて乗れる電車ということ。島根に来てから一回も乗ったことがない私はぜひとものってみたい!ということで行きは電車決定。

最初は19日に行こうと思ってたんですよ。台風の日に。なんか曇ってて暑くなさそうだったので。

で、ジャージ着てかなり気合の入った姿で蒼竜号にまたがっていざ出陣。でも家を出た瞬間にすごい後悔。「なんだこの風は」 変速の無い蒼竜号ではその風の中をすすむだけですでに体力を消耗。しんじ湖温泉駅に着く前に少しバテ気味。

で、なんとか駅につくもののそこで衝撃の張り紙を発見。





「台風のため全面運休」




なにィーーーー!!!


裏をかいて台風の日に出たのがまさに裏目に。駅の人に「動きませんか?」と聞いたら「どうも倒木があったらしくて今、全線、線路をチェックしてるらしいんですよ。なので復旧の目処はたってないんですよ。すいません」とのこと。ついでにチャリの持ち込みのことを聞いてみたら「ああ、そこの券売機で300円の自転車持込券を買ってもらえばいいですよ。でも時間が決まってまして、平日は9時から16時までしか持ち込めないんですよ。休日はいつでものせれますけど。」あぶなー 帰るときには復活してるかも?って出雲大社に先にむかって電車で帰ろうかな?ってちょっと考えたけどもし帰りに動いてたとしても確実に乗れないところだった。よかった聞いて。

ということでその日は潔く撤退。翌20日についに決行することに。



バイトの終わり具合や、株を買っていた三菱自動車が地味にいい感じで値上がりしていたので売り時を模索してた影響で家を出たのが14時過ぎに。でも今日はバッチリ風もなく、空もいいかんじに曇っていたのでもっていたペットボトルのお茶もあまり飲まなくてよさそう。昨日と同じカッコでチャリをこぎ、しんじ湖温泉駅には電車が出る20分ぐらい前には到着、すべて順調。ホームに自転車を持って入るときはさすがに「いいの?」と思ったもののそれ以外はたいしたこともなくスムーズに乗車。

はじめての一畑電鉄は珍しいことがいっぱい。2両編成だし、後ろの車両のドアはあかないし、前には料金箱があるし。線路にしても私が育った関西に走ってる阪急電鉄では信じられないことに線路と他をわけるフェンスがない。民家の裏庭をフツーに電車が走り抜けていく感じ。すごいぞ一畑。子供とかがあやまって線路に入らんのだろうか?

そんな景色に「おもしれー」と思ってたのは実は10分ぐらいで、あとは株の本を読みながら到着を待つことに。だって駅多いしスピード遅いし運賃1090円って高いし。(これは関係ないけど)


電車を降りて出雲大社の鳥居前を出発したのは時計で確認16時12分。「たぶん3時間ぐらいかかるなぁ」と思っていたので日没までに松江につけるか不安に。でもまぁ気にせずに出発。太陽も西に傾いていたのですずしくて快適快適。

とか思ってたらはるかむこうから大きな荷物を2~3個積んだグラサンの若い人が競輪用のチャリで疾走してきた。しかも後部には日の丸が!「うぉ! 噂に聞くチャリで日本縦断の人だ!」と勝手に決めつけ観察しようとするもあまりの速さ(30Km/hぐらい出てた)に一瞬で視界の外に。残念。でも開始早々珍しいものがみれた、と喜ぶ。

黙々と走るママチャリ蒼竜号。草木の匂いや道沿いにあるいろいろな民家や店が目に入る。車やバイクではなかなかここまでじっくり見れない。道も平坦な道がほとんどであまり疲れない。ママチャリなのですんごくトロいけど。

今回、もうひとつの目標として「道ゆく人にあいさつをする」というのをおいてみてました。といってもいきなり「こんにちわぁぁぁ!」とやると相手にひかれかねないのでするのは軽く会釈する程度。するとみんな即座に会釈で返してくれます。たぶん東京駅で同じことを私がされたとしても「誰だ?知り合いか?」とドキドキしてる間にすれ違ってしまうでしょう。田舎はいいところです。


国道431は道がキレーで走りやすいのでスイスイ。道路行政が確実に行き届いてます。そんな途中、道路に面した作業場で珍しい機械を動かしている老夫婦を発見。一度は通り過ぎるものの「旅は行ったということよりもそこで見たもののほうが大事」ということで戻ってお忙しいところをいろいろお話をきかせてもらいました。なんでも田植えが終わったワラを集めて縄にする作業中らしく、夫婦お二人でやっとられるらしい。しかもそのおうちは100年以上3代にわたってその業をされていたのですが、お二人の娘さんは嫁にいかれて息子さんは公務員という勤め人になられたらしく「私たちでおわりですよ」と言っておられました。しかもこういう業界も景気の影響をモロに受けるらしく最近は安いナイロンやらにとってかわられつつあるらしい。私は100年も続いたという話を聞いたときはもったいないと思ったのですが、景気変動での収入の落ち込みというのを聞いてやはり時代の流れかぁと痛感させられるせつなくなるお話でした。お二人には親切にいろいろ教えていただき「また近くに来たときに寄っていいですか?」と失礼ながらおききしたんですが快く了承していただけたのでまた出雲に行くときにいつか寄らせてもらおうと思います。


30分ぐらいお話したあと失礼してチャリで出発。


途中で川の横の細い道を通ったらカニが大量に道路をよこぎっていたり、道間違って住宅地の中に入り込んだら絶滅したと思ってたちっちゃい子達がザリガニ捕ってたりとまぁいろいろありながらもなんとか松江に到着。ついた時間は7時30分頃。途中でお話していた時間を除外して約3時間弱とほぼ予想通り。あたりが真っ暗になる直前に我が家につきました。


しょうみ3時間、話していた時間を除けばずーっとコギっぱなしだったわりに考えたより体力的にキツくなくて24時間テレビのマラソンゴールのような達成感がなくてちょっと複雑な気持ちだったのですが、とりあえず計画通りママチャリで日本地図で目に見える距離を移動するってことが達成できたので私は満足です。なんでもこう飄々とこなしてしまうところなんかも私の長所、といい風に考えることにしましょう。また旅の途中ではいろんなものが見られ貴重なお話もきくことができましたしね。これがこの旅最大の収穫だったと思います。この分なら、チャリの性能がもうちょっとよくさらにまとまった時間がとれるなら広島や大阪ぐらいには行けそうです。(中国山地はキツそうだけど)いつかお伊勢さんとかのお参りしてみたいなぁ。

でも次の目標はやっぱりヒッチハイク。いつか書いた約束を果たさなければなりませんからね。


皆さんもたまにはどうでしょうか? チャリで遠出するのもいいですよ。一畑は高いですが(笑)






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Last updated  2004.08.22 09:51:45


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Comments

SEIJI-CR @ コメントありがとうございます。 ■まっちゃんさん この前はせっかく収録に…
SEIJI-CR @ コメントありがとうございます。 ■3018さん なんかお会いしたこともないの…
まっちゃん@ 感想 はああああ、 すごうです!!なるほど、…
chiai@ あ、 「めっちゃ」が「まっちゃ」になってる! …
chiai@ そういえば・・ せいじさん、 何かと説明するのうまかっ…
3018 @ 元気そうですね お気に入りに入れてから、いつも楽しみに…
SEIJI-CR @ コメントありがとうございます。 >フミフミ2323さん 私はアニメ版で…
フミフミ2323 @ Re:銀河英雄伝説外伝 『汚名』(11/23) 小説版は全て読みました(勿論ヤンのファ…

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