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うさぎ仙人

うさぎ仙人

2006年01月06日
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・・・きょうは梵天の空があるだけだ。

 雪がふりそうで降らないそんな日が続いているが、降り始めるとドカッとくるのだろうか。ホドホドにして欲しいものだが。各地で豪雪の知らせがあるが、自然に程好くとお願いをしても無理だろうし、何とか乗り越えて欲しいね。


 数日前の夜中に「川鱒の川」いう映画をやっていた。

 北海道の造り酒屋の一人娘(小百合)とその旦那の同級生だった男の一人息子(心平)が、小学校から高校へと成長してゆく段階で、主に描写は小学校時の川で遊び川鱒と友達になることや、人と川鱒の友情を描いた物語。

 いつも造り酒屋の娘小百合ちゃんと一緒に絵を描いたり、川鱒とお話しつつ川遊びをし、川鱒との友情を深めるが、結局、川鱒がお嫁さんを見つけ去ってゆく。

 実はむかし、小百合ちゃんのお父さんと心平のお父さんは親友だったが登山で事故に遇い、心平のお父さんが亡くなっていた。心平はお母さんと二人暮らし。

 一方、小百合ちゃんは聾唖者で言葉が出ない。

 親のそんな事情にもかかわらず子供同士は仲がよく、そんな風にいつも一緒だった。心平と小百合は以心伝心で解り合え、言葉を必要とせずに川遊びとか絵を描いたりして遊んでいた。



 酒屋の旦那の計らいで高校まで出させてもらった心平は、卒業後酒屋を手伝うが画を忘れることが出来ず仕事中に画を描ていた。そんなふうに造り酒屋の仕事に失敗を繰返し集中できないでいた。

 画を忘れられないでいる心平を見かね酒屋の旦那が東京の画廊に心平を紹介し画の道を志すことになるのだが、心平がいなくなったあと一人娘の小百合が酒屋を継ぐために結婚することになった。

 心平の同級生だった小百合を昔から好きだったという男が、大学を卒業し東京の就職を断りその造り酒屋に勤めていた。旦那も跡取り娘の婿にと思っていた。

 が、小百合は心平にと子供の頃から心に決めていた。

 そのころ心平は丁度東京のレストランの開業時に合わせ内装壁画を頼まれていた。心平の子供の頃の「川鱒」の画が気に入り壁画を頼んできたのだった。

 なかなか壁画の構想がまとまらずにいたそんな心平に、小百合が結婚するとの手紙が届いた。それを知った心平は壁画の構図、二匹の川鱒が川面をジャンプする昔の川鱒の友達の別れの場面を閃き描きあげると、小百合を取り戻すために帰省した。

 もう既に、結婚式の日取りも整い、心平とは小百合の祖母以外はみな反対だったが、祖母の小百合の心境を察した計らいで夜に駆け落ちを決行したのだった。

 昔から釣りの知り合いだったお爺ちゃんの筏で川を下り、駆け落ちを果たそうとした。

 が、やはり婚約者とその友人達が車で追ってきて捕まってしまった。

 そして小百合の父親も駆けつけ連れ戻そうとするが、小百合の決心は変らず固く、婚約者も小百合も気持ちが分り諦めたのだった。そんな婚約者から小百合と心平の駆け落ちを認めてやってくれと父親が制止されてる隙に逃げ出す。

 早く行けと婚約者から言われ、筏で川を下り下っていった先の海の海岸に出て広い海原を二人で見ることになった。



 光に包まれ、広く明るい海を見ていた二人の心には、なにが去来していたのだろうか・・・。


 この映画は、セリフが少なく、自然描写と役者の醸しだす雰囲気で成り立っていて、とくに子供の役者が自然に純粋な役柄を演じていた。汚れを知らない純真さはそれだけで何にも変えがたい価値があるのだと思い知らされた映画だった。

 中には唐突な場面もある、例えば川鱒とお話しするとか、いきなりパリのコンクールに入賞するとか、シナリオ的には多少無理があるがそんなことよりも、無駄なセリフを削り人と魚と自然の中に純粋・純真さを追求した内容は、観ていてホッとする瞬間をお年玉の如く頂いた映画だった。

 いつもすぐにチャンネルを変えるが、なんとなくつい観ていた映画。

 ・・・うまく伝えられないが、そんな映画だった、と。





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最終更新日  2006年01月07日 05時51分33秒
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