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うさぎ仙人

うさぎ仙人

2006年01月11日
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・・・“嘘も百篇言えばホントになる”そんなのがあったが、同じ事を何度も言われ続けたり、聞かされ続けたりしていると、嘘もホントに聞こえてくるし、皆に言われると余計に説得力が増してくる。


 これは現在のマスメディアの論調を簡潔明瞭に記している。

まったく日本のテレビは!
(2005年5月21日付平河総合戦略研究所メルマガ【甦れ美しい日本】NO.014掲載)
岡崎 久彦

 この頃頭に来るのはテレビのいわゆるワイドショーに招かれた時である。国際情勢などに何の基礎知識もない連中が、庶民感覚とか、主婦感覚と称して喋りまくる。こっちがまともな話をしようとしても十秒、せいぜい長くて二十秒しか話せない。それ以上になると、人の話の途中でおっかぶせて発言する奴が出てくる。

 世の中には、問題によって、どうしても三十秒はかけないと説明できないこともあるのだ。もともとちゃんとした説明を聞いて何かを学ぼうというのが目的ではない、おしゃべりのタネさえ提供してくれればよい、ということなら、何も言うことはないが、招ばれた方としては全くの時間の無駄である。

 いわゆるワイドショーでなく、一応真面目な討論番組と言われているものでも問題がある。

 アメリカのトーク・ショーは、ミート・ザ・プレスでも、フェイス・ザ・ネイションでも、よく勉強したジャーナリストが、一人の政治家か、専門家を相手に一時間近くその知識、識見を聞き出す番組である。日本も昔はそうだった。今のフジ・テレビの報道2001の前身は「世相を斬る」だったと思う。故福田恒存氏がホストを務めていた。私も出演したことがある。その頃私は外国に出たり入ったりしていたが、何時からかホストは竹村健一氏に変わっていた。それでも初めは竹村氏ひとりだったような記憶がある。



 その間孤塁を守って呉れたのは、十二チャネルの渡部昇一氏の番組だったが、それも何年か続いておしまいになった。  

 この頃はますますひどいらしい。番組のタイトルが初めから「激論・・・」となっている。私個人は経験がないが、話している最中に「もっと激しくやりあって下さい」というサイン・ボードが表示されるときもあるという。識者の意見から学ぼうなどという姿勢は皆無で、ただ視聴者の前で立ち回りを演じてくれるだけを望んでいるのである。

 これは精神的頽廃である。同じ三十分間で、アメリカの視聴者が得る情報の質と量に比べて、日本の視聴者のそれは比較にならないほど貧弱である。

 アメリカの視聴者が学ぶことは、イラクの現地情勢や歴史についての専門家の知識であり、大量破壊兵器についての情報の入手と分析の手法であり、アメリカの国益、大戦略にとっての是非の論である。それに対して日本の視聴者は、自衛隊を海外に出すことの是非、対米追随の是非など、もともと誰もが知っていて、どんな素人でも一言は言えることを、大きな声で「激論」しているのを改めて見るだけである。知識も教養もテレビを見る前と後で少しも進歩していない。

 その結果として両者が新たに得た情報の量はまるで違う。情報を得る手段は他にもあろうがテレビだけを取ってみれば、これを毎週見せられている日本人の視聴者の教養の蓄積がアメリカ人に劣っているであろうことは明々白々である。それを自覚して謙虚になるのならばまだしもであるが、その上で開き直ってアメリカに肩を張って見せるに至っては、恥ずかしくて見ていられない。

 もっとひどい例もある。これは民放四局のうち一つだけに顕著な傾向であるが、はじめから自分でシナリオを書いて出演者にそのシナリオどおりの役を演じさせようとする。その局だけであるが、「こういう番組に出演依頼を考えているがその前にお話を伺いたい」と面会を求めて来る。私はこういう面会依頼には応じない。私の考えなどは、そこいらへんの新聞や雑誌を見れば分かる話である。ひとの時間を取ってその上で出演依頼の可否を決めるなど時間のムダである。

 或る時などは、何を言って欲しいか見え見えだった。私がそれを言えばそれだけを引用することは見えているから、そうでない私の説明の部分を引用しろよ、と念を押したにもかかわらず、やはりその部分だけを引用して、それに対する反論を紹介していた。理由付けの部分まで引用したのでは私の主張に説得力が強くなりすぎるからであることは明らかだった。今後このチャネルとはよほど事前に念には念を押した上でなければ付き合わないことにしている。

 つまり識者から学ぼうとする姿勢が皆無なのである。テレビ局の担当者本人は何度も徹夜するような努力はしているようであるが、本人が学校と新聞で覚えた限られた知識のなかでシナリオを書いて、それを番組の中にはめ込もうとしているだけであり、日本人の知識、教養に新たに資するところ皆無である。日本社会の恐るべきカラまわりである。

 このチャネルだけでなく、もっとまともな番組でも同じようなことをしている場合が少なくない。事前に詳細なシナリオを書いてくる。そして私に見せる時はテレ笑いをしながら、「この通りにはなりませんが」という。事実その通りにはならない。

 基本的には同じ問題である。識者から自分の知らない新しい知識や意見を吸収しようという姿勢がまったく無く、自分たちの限られた知識能力の範囲で番組を作ろうという考え方が背後にあるのである。

 二、三日前、新聞記事で「徹子の部屋」が記録的なロング・ランを続けている理由として、事前にシナリオを作らないことにある、と書いてあった。当然であろう、それぞれ独特な人生を生きて来た個人の体験を学ぶ番組である。シナリオなど書いたら失礼である。



 結局はインターヴューアー個人の能力の問題である。福田恒存もそうだった。アメリカの番組もそれぞれそうである。それが世界の常識である。それがこんな風になった背後には。おそらく戦後日本の悪平等思想があるのであろう。私は戦後の平等思想の背後には、左翼の影響だけでなく戦時中の軍の思想があると思っている。「組織でやるんだよ。お前だけ特別な人間と思うなよ」。これは軍隊経験のある人たちの口癖であった。

 そのお陰で識見のある人一人でやれば良いところを、何人、何十人の組織でやろうとするから、カラ廻りするのである。若い優秀なテレビ局員がそんなことで貴重な青春の時間を無駄にしているのはいかにももったいない。われこそが、天下に恥じない識見のあるジャーナリストた らんの気概をもって日頃の勉強に時間を使ってくれたほうが、よほど日本のためになると思うがどうだろうか。

(了)



 どんな風に世論が作られ、事実が作られ、真実が隠蔽され、結果歪曲された事実が真実然と定着してきたのかが、なんとなく解るようだ。

 そしてその作られた事実を都合の良いように利用し、いよいよ乱造し歪曲を推し進めるために加速させてゆくことが今まで、簡単にできていたようだ。






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最終更新日  2006年01月11日 16時28分39秒
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なかなか!  
旅好台湾  さん
嘘つきテレビと売国朝日は殆ど見ないので、ここまですっきり解説してくれていると気持ちが良い。
ちょんの出来事は確かに、日本国でも起こりえるよね。しかし、教祖様のように未だに狂信しているやからがいるとなると、ちょっと異常な感じがする。 (2006年01月11日 23時41分02秒)

Re:『・・・作られる事実・・・』(01/11)  
放浪の達人  さん
1億総愚民化政策ってやつですね。
半島・大陸の人もエゲツないけど
洗脳される日本国民も愚かです。

(2006年01月12日 01時07分06秒)

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