『玄米による抗肥満効果のメカニズム』 玄米が高脂肪食に対する嗜好性を軽減させることにより抗肥満・抗糖尿病効果を発揮していること、さらに、玄米に豊富に含まれる成分の 1 つ γ-オリザノールがその効果発現に関与していることを世界で初めて明らかにしました。摂食調節を行う視床下部における小胞体(ER)ストレスが高脂肪食に対する嗜好性に関与しており、高脂肪食の摂取によって視床下部における ER ストレスが亢進し、高脂肪食に対する嗜好性が強くなるために、高脂肪食への依存状態に陥る悪循環が形成されていることを見出しました。玄米や γ-オリザノールには高脂肪食の摂取により視床下部における ER ストレスが亢進するのを防ぎ、高脂肪食に対する嗜好性を和らげる効果があることが明らかになりました。この研究結果から、”食の好みを変える”という従来にない新しい肥満症・糖尿病の予防法や治療法の確立につながることが期待されます。【プレス資料より】