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2013.02.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
肝ガンは、肝臓を原発とする悪性新生物のことで、肝内の胆管細胞が悪性化した胆管細胞癌などもありますが、一般的には肝細胞が悪性化する肝細胞癌をさします。肝細胞癌は、その背景に肝炎ウイルス(B型肝炎ウイルスが20%弱、最近はC型肝炎ウイルスによる肝細胞癌が増加し70%強をしめていて、その他に非B非C型肝炎ウイルスの場合もあります)に起因した慢性肝炎あるいは肝硬変を有している場合がほとんどですが、アルコール性肝硬変、非アルコール性肝炎から発症することもあります。

肝ガン自体の自覚症状は乏しく、全身倦怠感、皮膚のかゆみ、黄疸など肝硬変に基づく症状がほとんどです。癌が大きくなると右上腹部痛を感じる場合があります。質的診断は、α-フェトプロテイン、PIVKA-IIなどの血液中の肝ガンの特異的マーカーの異常高値、腹部超音波やCT検査などにおける特徴的な画像所見によっておこなわれます。特に、腹部超音波は直径10mm程度の大きさの小さな肝ガンも見つけることができる非常に有用な検査です。

治療は外科的手術と内科的治療に分かれます。外科的に切除が可能か否かは肝ガンの肝内での発生部位、個数および肝予備能(肝切除後の残存肝機能で個体の代謝の維持が可能であることが絶対条件)によります。外科的切除が可能であれば、肝ガンの根治的治療としては最も成績が良好ですが、肝ガンはウイルス肝炎による肝硬変を母地として発症してきますので、再発が多いのが問題となっています。このため、近年は内科的治療が多くおこなわれるようになってきて、外科的手術例が減少傾向にあります。内科的治療は、高齢の方にも比較的安全でQOLを損なうことが少ない治療法と言えます。経皮的エタノール注入術、肝動脈塞栓術、ラジオ波焼灼凝固術などが代表的な治療法です。

PEITは、経皮的にエタノールを腫瘍内に注入して、直接的に癌を壊死させる方法で、2~3個以内で直径2cm以内の肝ガンならこの方法のみで根治が可能です。TAEは、肝ガンへの栄養血管を選択的に塞栓して腫瘍を壊死させる方法ですが、すべての栄養血管をつぶすことは難しく、TAEのみでの肝ガンの根治は困難です。ただ、多発した肝ガンの場合には繰り返しTAEを行うことによって腫瘍縮小効果、生命予後の延長を期待することができます。RFAは、腫瘍内に針を穿刺して、その先端より発生するラジオ波によって、直接的に癌を焼灼凝固する方法で、2~3個以内で直径3cm以内ならこれのみで根治可能です。また、TAEと組み合わせて治療することで、3cm以上の肝ガン治療も行われるようになってきました。一方、肝ガンに対しての抗癌剤の全身投与では、ほとんど有効なものはありません。その他、重粒子線照射にて有効な成績を発表している施設もあります。 肝細胞癌は、日本における悪性新生物による死因別では、男性で第3位、女性で第4位を占めていて、年間約3万人以上の患者が死亡する予後不良の疾患であり、早期発見が非常に重要で、特に肝炎ウイルスによる慢性肝炎、肝硬変の方は年に3~4回の定期的検査が大切です。
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最終更新日  2013.02.06 11:30:57
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