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2008.05.07
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《1968年に完成していながらお蔵入りになってしまい、テスト・プレスが高値で取引されていたという、ソフト・ロックの名盤のひとつ。ビーチ・ボーイズの『ペット・サウンズ』への回答ともいわれた。70年代にはヒットメイカーとして、レオ・セイヤーやロジャー・ダルトリーらへの楽曲提供として活躍。80年代以降はザ・フー・ファミリーの一員としてツアーサポート、ピート・タウンゼントの参謀として高い評価を得ている。》 ~CDジャーナル及びライナー・ノーツより~

スウィンギングロンドンの末期に制作されたものの、ニューロックの流れの犠牲になりお蔵入りになってしまった【ビリー・ニコルス】の『WOULD YOU BELIEVE』です。

一説によると、同レーベル(IMMEDIATE)だった【スモール・フェイセス】の『Ogden’s Nut Gone Flake』のプロモーションを優先させたため、発売のタイミングを見計らっていたが、ロックシーンのスピードの速さに流行遅れの作品になってしまい、弱小レーベルだったIMMEDIATEは発売中止を余儀なくされた、となっています。

そして2001年に30年以上の歳月が経ってめでたく再発されて、鑑賞出来るというわけです。音楽産業の熟成からくる流通の速さと、情報時代の恩恵というべきでしょうか。良い時代ですねぇというべきなのでしょうか?

《WOULD YOU BELIEVE》
♪今この気持ちを変えたくないんだ
 今この時間を無駄にしたくないんだ
 君を僕の心から消し去ることにするよ

 信じてくれるかい

 それが僕の愛し方だったんだ
 だけどもうこんなこと続けられない
 信じてくれるかい
 言いたいこともたくさんあった
 いろいろなことがあったけど
 それでも君のことを愛していたんど
 だけどそれはもう過去のことさ♪

いみじくも歌詞の内容は スウィンギングロンドンの終焉を暗示 しているようです。けして悲しい別れではなくて、新しい旅立ちのための別れです。【ビートルズ】の登場以降、ロックも1周期を経過したのだと思わせます。

バックのコーラスには【スティーヴ・マリオット】のソウルフルなシャウトも聞こえてきて、不思議な雰囲気の曲です。ドラムスの音色は荒々しいし、ヴァイオリンも独奏状態。それぞれの楽器は溶け込むことはなく、自己主張。これも多重録音の妙か。

「LONDON SOCIAL DEGREE」のビリー・ニコルスのヴォーカルは、力が抜けていてクリアー。【シド・バレット】に似ても無くないか。 キャッチーなオルガンはモッドなテイストを感じさせ

ビタースィートな味の「PORTOBELLO ROAD」も名曲。【レッド・ツェッペリン】の「MISTY MOUNTAIN HOP」の元ネタではないかと言われている曲です。確かにリズム進行は似ている。色んな所でこっそりパクっていますな、ジミー・ペイジという人は。

「QUESTION MARK」の厚い多重ハーモニーは【ビーチ・ボーイズ】譲り。なかなかです

【ニッキー・ホプキンス】や【ジョン・ポール・ジョーンズ】も参加しているこのアルバム、聞きわけるのも楽しいです。

全般的に サイケデリックで幻想的な雰囲気が蔓延している作品 で、この手のサイケポップが好きな人にはたまらないアルバムですね。確かにこの後に『クリムゾン・キングの宮殿』なんか聴いちゃったら弱々しくて、古くさく感じてしまうだろうな。


ウッド・ユー・ビリーヴをチェックしてみる?


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Last updated  2008.05.08 00:58:16
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