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2006.09.02
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カテゴリ: mix-ed up football
8月31日をもって移籍マーケットが一旦閉じられた。
例年の恒例ではあるものの、今年もデッドライン間近の移籍が相次ぎ、
レジェスとバプティスタのトレード、Aコールとギャラスのトレードから、
テベス&マスチェラーノのウェストハム移籍まで、大型・中型・小型問わず多くの選手が新天地を求めた。
個別の移籍については機会があれば触れるとして、
今回は移籍市場全体についてを書いていきたい。


そもそも今夏の移籍市場は、ここ数年では一番の活発さだったように思う。
連日に渡り移籍決定の報があり、最終日も覚えきれないほどの移籍の数だった。
ここまで市場が賑わいを見せた要因として3つほど挙げられると考える。



イタリアの優勝で幕を閉じたワールドカップだったが、
欧州や南米ではワールドカップが選手としての1つの節目になっている。
ジダンのようにワールドカップを最後に現役引退を決意したり、
ワールドカップで好印象を与えたり結果を残した選手にはオファーが殺到する。
また昨年のようなワールドカップ前年だと、
環境の変化に伴うマイナス面を考慮して移籍を躊躇していた選手も、
心機一転というか次のステップに進む時期が来たと考え新たな出発を起こしやすい年でもある。


2・イタリア不正疑惑

これに当てはまるのは限られたクラブだが、
不正疑惑によって当初4クラブがセリエB(C)への降格という処分が下された。
そうなるとその分だけ昇格クラブが増え、順位の変動も起こる。

いわば急な戦力補強の必要性に迫られることとなった。
結局のところユベントスのみが降格するということになったが、
ユベントスには各国代表選手が顔を揃えている。
そんな選手が下部リーグでのプレーに満足するはずもなく、プライドも許さないだろう。
降格に伴う経費削減が課題になったクラブの事情とも相成って大物選手が安価で売りに出された。




個人的にはこれが一番大きいように思う。
チェルシーといえば金にモノを言わせて大物選手を続々と加入させている。
もちろんバラックのように移籍金なしのフリーで獲得したのもあれば、
両方の意味で首を傾げたくなるような金額で獲得した選手もいる。
とはいえこれはチェルシーに限ったことではなく他のクラブでもそうであり、
90年代後半のボスマン判決にサッカーバブルの頃も似たような状況だった。
しかし2つの時代で決定的に違うのは、
10年前は高騰する移籍金の中にもハッキリとした序列があったことだ。
言い換えれば、他の選手の移籍金と比較して誰もが認める順位があり、
しかもそれが適正であったのだ(もちろん金額自体の高さは不適正だったが)。
かたや現在はそうではない。
最初に挙げたレジェスは出来高を含め40億円の移籍金でアーセナルへやってきたが、
駄々をこねたのもあるがバプティスタとの同等のトレード。
今年1月、同じアーセナルが獲得した(当時)16歳のウォルコットは11億円。
この夏にユナイテッドが獲得したキャリックは37億円。
ユナイテッドも狙っていたベルバトフは22億円でトットナムへ。
ニステルはユナイテッドから同じ22億円でレアルへ。
一方でアルゼンチン代表キャプテンのソリンは3~4億円程度。

もちろんクラブや監督の嗜好や戦術への適応度、単純に個人的な確執など理由の差はある。
しかし、いくら移籍金が高騰しても序列だけはハッキリしていたのが10年前なら、
現在はチェルシーのマネーゲームにそれ以外のクラブが色々と翻弄されているのだ。
例えばAというクラブがチェルシーに選手を売る。
Aの財政は高額移籍金で潤うが、代わりの選手を探さないといけない。
既存選手で補うことも出来るが資金は多少の余裕が生まれている。
それならば欲を出して大物選手を狙う構図が生まれる。
あるいは安く、複数の選手を獲得することも出来る。
そうなれば選手間での競争が激しくなり、出番が減れば新天地を探す。
幸いワールドカップも終わったし動きやすい。
さらにユベントスというメガクラブからの大量放出もあった。

ハイレベルな競争があり、それに敗れたハイレベルな選手がいる。
チェルシー以外のほとんどのクラブは、サッカーバブルが弾けたこともあり、
湯水のように金を使うことはできない。
出番が無い選手にただ飯を食わすよりは、また契約が切れてフリーで移籍されるよりは、
売れるときに、少しでも移籍金が入るときに売ってしまえと考える。
そうすれば金も残るし、余剰人員を持て余す事も無い。

付け加えれば周囲からのプレッシャーもある。
「チェルシーが○○を獲ったのだから我がクラブにも大物を」
「チェルシーに勝つために××に肩を並べる△△の獲得を」
などである。


考えがまとまってないまま文章にしたのでチェルシーの辺りは意味が分かりにくいかも知れないが、
何にせよ今年起こった2つの事象と、1つのクラブのマネーゲームが浸透したのが
今夏の移籍市場の活性化につながったのだと思う。


最後に、これらの3つに共通するキーワードとして「競争」が挙げられる。
個人間の「競争」、クラブ間の「競争」である。
「競争」に打ち勝つためにクラブは選手を獲得し、選手は勝利を目指す。
普段は感謝の欠片も持ちえてないが、
こんなハイレベルな「競争」の仕掛け人であるチェルシーには1サッカーファンとして感謝するべきなのかもしれない。



ほな、また。





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Last updated  2006.09.02 14:02:31
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