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2007.01.26
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カテゴリ: Liga Espanola
最近のサッカー界において、1つのクラブで現役を全うする選手は皆無に近い。ほとんどの選手がいくつかの移籍を繰り返し、時に潔く、時に苦しみながら現役を引退する。しかし同国内の移籍はまだしも、他国への移籍はその国の言葉や気候、文化や風習などに慣れる事から始めなければならず、多くの選手が自分の能力を発揮するまでに時間をかけている。


シュツットガルトのトマソンがビジャレアルへ今シーズン一杯のローンで移籍することになった。シーズン終了後には契約買取オプションも含まれているとのこと。
ビジャレアルは昨シーズン、チャンピオンズリーグでベスト4進出を果たし、今シーズンもソシエダからトルコ代表ニハトやアーセナルからピレスを獲得するなど積極的な補強をしたが、両者がそろって靱帯を断裂するなど故障に泣かされ、現在はリーグ11位と中位に苦しんでいる。補強組の故障はもちろん、リケルメに関する問題もあり昨シーズンまでのような攻撃力が影を潜めていることが、現在の順位によく現われており、それを打開するためにトマソンを獲得したといえる。

オランダのへーレンフェーンでキャリアをスタートさせたトマソンはその後イングランドのニューカッスルを経てオランダのフェイエノールトへ移籍。小野伸二とチームメイトになりUEFA杯優勝に大きく貢献する。2002年ワールドカップでは得点ランク4位となる4ゴールへ決め、その活躍を引っさげてイタリアのミランへ移籍。途中出場が多かったものの、出場すれば必ず結果を出していた。2005年更なる出場機会を求めてシュツットガルトへ移籍したが、その後就任したトラパットーニ監督との確執が起こり、ミラン時代に比べ更に出場機会は減ってしまった。

そして今回ビジャレアルへローンで移籍することになったのだが、経歴を見てみるとオランダ、イングランド、イタリア、ドイツ、今回のスペインと5大リーグ全てでプレーしている(する)ことになる。オランダを4大リーグでプレーした経験を持つ選手は過去4人いるらしいが、5大リーグとなると史上初の選手ではないだろうか。

NBAではこのように多くのクラブを渡り歩く選手をジャーニーマン(journey man)と呼ぶが、トマソンも間違いなくジャーニーマンである。とはいえ誰でもがジャーニーマンになれるとは限らない。サッカーの能力が高いのはもちろんのことであり、どの監督に限らず好かれるだけのプレースタイルでなければならない。監督によっての好き嫌いがあれば移籍先も自然と絞られるからだ。そしてプレースタイルと重なるが、戦術へのフィット力が高いこと、言い換えれば技術の引き出しが多いこと。また異国へ移籍するのだから先にも書いたように言葉や気候など、サッカー以外の一般生活への適応力も高くなければならない。

移籍するということはクラブが放出を許可したということだから、ひねくれた言い方をすれば使い捨てタイプの選手と言えなくもない。しかしキャリアを見ても分かるように、ほとんどのクラブでかなりの実績を残しており、さらに出場機会を求める選手側のの気持ちをクラブ側が汲み取り、出来ることなら放出したくはないが快く送り出そうと思わせるものをトマソンは持っているのだと思う。


トマソン獲得を機に上位進出を図るビジャレアルだが、くれぐれも彼には怪我をさせないようにしてもらいたい。



ほな、また。





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Last updated  2007.01.27 01:28:35
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