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2007.04.29
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カテゴリ: mix-ed up football
昨年12月に行われたクラブ・ワールドカップ。
決勝では南米代表のインテルナシオナルが欧州代表のバルセロナを下し優勝したが、翌日のバルセロナの新聞の1面を飾ったのはどちらのクラブの関係者でもなかった。1面一杯に写っていたのは、バルセロナの敗戦に号泣する1人の日本人少年だった。

その写真はバルセロナ敗北による失望を全面的に表しながらも、日本で行われた大会での日本人ファンの涙というユニークかつ強烈な印象を見たものに残す1枚になっていた。そしてこの写真がクラブ首脳始め関係者をも動かし、ついにその少年を発見することに成功し、このたび少年を含む家族がバルセロナに招待された。

練習見学や選手との対面、地元テレビ局への出演など超VIPの対応を受けた少年であるが、本人は至って冷静で「いつかはバルセロナでプレーしたい」とインタビューに答えている。何でも親がバルセロナのソシオらしく、クラブ・ワールドカップにも家族で見に来ていたらしい。またコメントからも分かるように少年もサッカーをやっており、来日時に行われたクリニックなどにも積極的に参加していたようだ。もしかするとバルセロナに招待されたことを一番喜び、緊張していたのはむしろ親のほうだったのではないだろうか。


このように海外のクラブでは「誰のためのクラブであるか」ということを様々な場面で見ることができる。最近のニュースではもう1つ、イタリアのパルマが52歳のコメディアンと契約を結んだのだが、この人はサッカー番組のコメンテーターも務めるなどサッカーには詳しく、「子供の頃からの夢がセリエ。5分でいいからプレーしたい」という思いにパルマが応えたわけだが、現在パルマは降格争いの真っ最中。残留が決まった段階でプレーさせる方向のようだが、この人にとってはプレー出来れば御の字だが、仮に出来なくても契約できた事実は残る。それは一生ものであり、それが愛するクラブとなれば尚更である。

翻って日本である。
もちろん歴史の深さや長さに大きな違いがある。だから現在のバルセロナや海外サッカーとJリーグを比べることは出来ず、無意味でもある。だが100年構想を謳うJリーグにとって今思う理想に近い状況は、バルセロナやパルマのような夢物語を未来のJクラブ関係者が当たり前のように行えるだけの精神を持っていることだと思う。それには多くの時間が必要であることは十分承知である。だが謳うからにはやらなければならない。

手始めに行うこと、それは愛するクラブが負けて号泣する6歳の少年を生み出すことである。



ほな、また。





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Last updated  2007.04.29 23:24:40
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