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2010.01.14
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カテゴリ: 60年代英国音楽
"A World Without Love" by Peter & Gordon 1964

 昨日、日記の最後に "I Go to Pieces" のことを、「どんな経緯でピーターとゴードンがこれをカバーすることになったかはわかりませんけど、・・・」と書いたんですが、寝る前に、はたと思いついて、RHINO(ライノ) のベスト盤 "the best of peter & gordon" のライナーノーツをもう一度読み返してみたんですよ。
 そしたら、何と!・・・というか、やっぱり出てました。
 買った直後には読んでいたはずなんですけど、すっかり忘れていました。何しろ20年近く前のことですから・・・。
 このライナーは、最初のページで彼らのヒット曲と活動の概要が解説されていて、そのページの後半からは、ピーター・アッシャーにインタビューするという形式で、構成されています。
 しかも、インタビューは延々7ぺ-ジに渡って繰り広げられ、大変興味深い内容の質問がいくつもあるではないですか。途中珍しい写真も何枚何枚もあるし、やはりこれは持っている価値があるなあと、つくづく思いましたよ。

 さて、とりあえずその懸案事項、"I Go to Pieces" をカバーするようになったいきさつですが、これが実に興味深い。インタビューの中頃で語られています。
 インタビュアー (Parke Puterbaugh氏) はこう切り出します。

 これに対するピーターの答えは次のようなものです。

 「・・・僕らはデル・シャノンとサーチャーズと一緒に、オーストラリアツアーに出ていたんだ。ある時、楽屋で、デルがサーチャーズ相手に、彼ら向けの良い歌だと思うと言いながら、この歌を歌っていた。でも彼らは気に入らなかった。ちょうど『愛なき世界』の時と同じ状況だね。で、僕だったかゴードンだったか忘れたけど、どっちかが「その歌気に入った。続きを聴かせてよ」って言うと、彼は歌ってくれた。僕らは「いいね!とっても気に入った。僕らがやるよ」って言ったのさ」

 サーチャーズも惜しいことをしたかなと思う反面、この歌はホントにピーターとゴードンにピッタリだった訳で、どんな偶然でこのようなことがあったにせよ、終わりよければすべてよしとしておこう。

 で、上のピーターの話の中の「ちょうど『愛なき世界』の時と同じ状況だね」は、やっぱり気になりますか?
 レノン・マッカートニーに詳しい方や、察しの良い皆さんにはどういうことかお分かりと思いますが、ポールが作った "A World Without Love(愛なき世界)" も、確かに同じような経緯でピーターとゴードンが歌うことになったのです。そのことは、インタビューのかなりはじめの方で語られています。

 最初は、ゴードンとの出会いや、初めて人前で演奏した時のことを聴いていますが、次に「やっぱり」という感じで、僕らが知りたいことを質問をしています。
 「ビートルズによってレコーディングされなかった "A World Without Love(愛なき世界)" が、どのようにしてあなた方の手に落ちたのですか」
 これに対しては、ピーターは随分詳しく説明していますが、概略はこんな感じです。

 「・・・ある時、ポールが "A World Without Love(愛なき世界)" を演奏した。この時点ではまだサビが無くて、1番と2番だけだった。ポールが言うには、ビリー J クレーマーのために書いたんだけど、彼は気に入らなかった。ビートルズも自分達向きじゃないということで、やりたがらなかったということだった。で、僕らがこの歌のEMI向けデモを作ってから、ポールにサビを書いてくれるようせがんだって言うわけ。この成功を受けて、彼はほかにも何曲か僕らのために書いてくれたのさ」



 レノン・マッカートニーが書いた曲で、自分たちが歌わずに他人に歌わせたものは、どのくらいあるでしょうか。数えたことがないのでわかりませんが、20曲ぐらいでしょうかねえ。
 以前にも何度か書きましたけど、結構良い曲ありますよ。
 特に、ビリー J クレーマー with the ダコタスの2曲、"Bad to Me" と "From a Window" は、いつ聴いてもいいですよね。
 もちろん、『愛なき世界』も名曲と言えると思います。はい。

                                   (文中訳:穴沢)

2002年12月5日の日記





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Last updated  2010.01.14 13:48:01
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