日々の思いを綴ります

日々の思いを綴ります

植草甚一(作成中)



我が遍歴

・・・「カインドオブブルー」を出して聞いていると、九歳になる娘が抱きついてきて、耳を澄まして聞いていたが、すぐ『マイルス・ディビスじゃないの』といったものだった。それで『偉いねえ、どうしてわかったのかい』ときいてみると、元気のいい声でハッキリと『ちいさな男の子が、おうちから閉めだされて、いれてちょうだいといってるようじゃない』と答えたのである・・・
(『ジャズの前衛と黒人たち(植草甚一著、晶文社刊)』より、引用)
この本を手にしたのは、ジャズを聴き始めて半年位の頃だっただろうか。まだ、マイルスを聴いても、いい演奏とは思えなかった記憶がある。特に、彼のミュートを使った演奏には馴染めなかった。ところがである。この一文を読んだ時、「えっ・・・、子供にはこんな風に聞こえる訳?」みたいな感想を持った。それまで結構、四角四面にジャズを考えていた私にとっては驚きの一文だった。(この項、続く)





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