でこぼこな部屋

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昇天


エノク  「エノクは神と共に歩み、神が取られたのでいなくなった。」と創世記5章にあります。
預言者エリヤ  「彼ら(エリヤと弟子のエリシャ)が話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐の中を天に上って行った。」と列王記下2章に書かれています。
この他聖書に根拠はありませんが、ローマ・カトリック教会は 聖母マリア が天に上げられたという独自の教理を持っています。いずれにしても、これらは普通「天に上げられる」という言い方をしています。カトリック教会のマリアに関する教理も「マリアの 被昇天 」という言い方をしています。
 世間では人が死ぬと、天国へ行く→「昇天する」という言い方をしますが、キリスト教ではそのようには言いません。前述のエノクやエリヤは死なずに天に上げられました。イエス・キリストの場合は十字架につけられて死にました。この死について使徒信条は「死にて葬られ、陰府(よみ)に下り…」と告白します。キリストの場合も死んで行く先は天上ではなく地下でした。そして3日目によみがえって40日地上におられ、それから昇天されました。
 キリスト教で「昇天」という後は、よみがえったキリストが天に昇ったというときにだけ使います。人が死んだときには「神のみもとに召された」という意味で「召天」という語を使います。または「私たちの国籍は天にある」というパウロの言葉から「故郷へ帰る」という意味で「帰天」という言葉を使うこともあります。私たちが実際に天に上げられるのは生きているうちか、死んだあとのことになるかわかりませんが、大いなる希望として生きている間も死んでいる間も楽しみにしていることです。

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