愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

愛 こ と ば・心 の 散 歩 路

2021/10/04
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カテゴリ: フーテンの寅さん















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私、生まれも育ちも葛飾柴又です
   帝釈天でうぶ湯をつかい
   姓は車、名は寅次郎
   人呼んでフーテンの寅と発します

      とかく西に行きましても東に行きましても
      土地 土地のお兄貴さん お姐さんに
      ご厄介かけがちなる若造です
      以後、見苦しき面体 お見知りおきおかれまして
      向後万端引き立って よろしくお頼み申します





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^-^◆ 映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<16/48>

【前回】映画『男はつらいよ』全シリーズ回顧録<15/48>


 ■■ 『男はつらいよ』第16作 (葛飾立志扁)■■

     監 督   :山田洋次
     脚 本   :山田洋次、朝間義隆

     マドンナ  :樫山文枝
     ゲストスター:桜田淳子、米倉斉加年、大滝秀治、小林圭樹
     常連 スター:  -略-
     ロケ地   :山形県 寒河江市
     封 切   :昭和50年12月27日
     上映 時間 :1時間40分



<あらすじ>
 とらやに御前様の姪にあたる礼子(樫山文枝)が下宿すること
になった。この女性、大学で考古学の助手をしているインテリで
旅から帰った寅次郎の眼には、この女性ほど高貴に見えた人は
無かっただろう。寅次郎も学問を始めたのである……。















 ある日とらやに、突然訪ねてきたのは、
山形からやってきた最上順子(桜田淳子)と名乗る女子高生。







 毎年、寅次郎が手紙やお金を欠かさず贈ってくれるので、
順子は寅次郎が会った事のない実の父ではないかと思って、
修学旅行のついでに葛飾柴又の寅次郎を訪ねてきたという。





 そこへ戻ってきた寅次郎は、この順子が、
以前自分が行き倒れかけていた時に、無料で食事をご馳走して
くれた食堂の女性お雪が連れていた赤ん坊であると
理解するのである。
 しかし……次の瞬間……、
順子からお雪が昨年病気で亡くなった事を知らされる。





 いつもの様にとらやで一騒動起こした寅次郎は、
墓参りへと山形へ向かった。

 そこで、お雪の墓のある寺の住職(大滝秀治)から、
お雪の悲惨な人生を聞かされる。




 お雪は学がなかったために、外見だけのろくでなし男に
言いくるめられ、関係を持った末に子供を産んでしまった。
その子供が順子である。
お雪が自分の子を身篭ったと知るや、その男は、逃げ出して
しまったというではないか。
 お雪同様に学がないと自覚する寅次郎は、
「己を知る」為の学問の大切さを学び葛飾へ帰っていく。








 時を同じくして、とらやに、筧礼子(樫山文枝)が
下宿することになった。彼女は御前様の姪に当たり、
大学で考古学の助手をしている。




 柴又の喫茶店でたまたま礼子を見かけた寅次郎は、
気さくに話しかけ、学んだばかりの「己を知る」ことの大切さに
触れて礼子の共感を得る。とらやに着きお互いの素性を知るが、
……当然、寅次郎は礼子に惚れ始めていたのである。






 礼子に接近するためには学問しかないと考えた寅次郎だが、
具体的に何をすればいいのか分からない。
礼子の眼鏡を真似て、眼鏡を掛けるが柴又界隈の笑い者になる。
 ……ところが、おじである御前様に頼まれた礼子が、
寅次郎の家庭教師をしてくれることになる。寅次郎は喜ぶが、
いざ当日になると礼子の部屋に独りで行けず、
さくらに一緒に来てもらうなど……そわそわしてしまうのだ。
加えて礼子の講義は何がなんだかサッパリ判らない。



……が、そこは寅次郎、ふとしたきっかけでテキヤの口上を
淀みなく口にして、楽しい勉強会になったのだった。(^-^)


 数日後、とらやに礼子の師匠の田所(小林桂樹)が現れる。




人相、風てい、姿勢など、大学教授には見えない様相の男で、
知識は豊富だが、寅次郎から恋愛について助言されて
「師」と呼ぶようになるほどの恋愛下手の独身だった。




 その田所は密かに礼子に憧れており、
かねて礼子を想って作ったプロポーズの詩を、
酔った自分を家まで送ってくれた礼子に渡す。






 その詩に悩んだ礼子はプロポーズされた事を寅次郎に告げる。
寅次郎は、かかる事情を知った限りは、自ら身を引くことが
男の道と考える生き方だ。
礼子の幸せを祈ると伝えて、旅立ちの準備を始めるのである。





 様子を見に来たさくらに
「自分に学問がないから、礼子さんに何もしてやれなかった」と
悔しがるも、礼子を含めとらやの人たちに爽やかに挨拶をして、
旅立つ。




 しかし、それが寅次郎の早合点で、
礼子がプロポーズを受けない決意をしていたと知り、さくらは
寅次郎を追いかけるが、既に寅次郎は柴又を発っていた。


 とらやで正月を過ごす礼子の元に、寅次郎から年賀状が届く。

「旧年中は思い起こせば恥ずかしきことの数々、今はただ後悔と
反省の日々を過ごしつつ、遥か遠い旅の空からあなた様の幸せな
ご結婚をお祈りしております」との文面だった。





 その頃、寅次郎は、田所と一緒に旅をしていた。
お互いが礼子に「振られた」同士であることを知らないままの、
心の通じ合った旅であった。


 ハイ! 記念撮影です。(^。^)







       <後 32回続く>




 ※ 画像・記事の一部は、ネットから拝借しました。


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Last updated  2021/10/04 10:07:55 AM
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