愛子のマーケティングデザイン講座

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「ウリ」は何ですか?

【あなたのウリは何ですか?】

ネット販売サイトを立ち上げたいとご紹介いただいたクライアントさんがいらっしゃるのですが、初めて打ち合わせでお会いし、まず、わたしがそのクライアントさんに聞いた言葉は、

「ウリって何ですか!?」

答えが楽しみで、身を乗り出して質問をしました。

でも、向き合ったままクライアントさんは固まってしまったのです。

そして返ってきた言葉は

「考えて後日連絡します。。。」

あれれ!?とちょっと拍子抜けでした。事業をされている方なら、誰にもここなら負けない!という「ウリ」があるものだと思っていたのです。

クライアントさんの業種はすでにライバルがネット上にたくさんいます。その中で、同業他社と差別化をしてホームページ訪問者に選んでいただかなくてはなりません。

わたしには、ここだけはどうしても考えられないところです。

必ず、ある同じ商品を売るにしても、それぞれ得意としていることがあるはずです。

しきりに、「この部分に力を入れたホームページにしたい」と話しをされるのですが、なかなかそれを一言で伝わる言葉に表現できなかったのです。

それからサイトについていろいろ打ち合わせをしながら待つこと数日、メールが入りました。

「こんなのどうでしょう?○○プロデューサーの○○○○○○」

うおぉぉぉ!!出たぁぁぁ!!

この言葉にわたしもピン!と来ましたねぇ。背筋がゾクッゾクッとしました。

これはいい!これはいける!

それからその方向性でサイト構築がスタートしました。

が、それからというもの、クライアントさんから怒涛のようにメールで送られてくる資料。そして、わたしが初めて耳にする専門用語。

制作の方が追いつきませんっ。。。

「○○プロデューサー」という言葉にクライアントさん自身も目覚め、お客様に伝えたいことをたくさん話してくださいました。

それから、わたしが資料やパンフレットに目を通し、より噛み砕いて組み立てなおし、キャッチコピーからデザイン、ライティング、専門用語に解説をつけて「伝わるホームページ」へと作り変えていきます。

最低限必要な情報、立ち上げ後に追加していく情報を振り分けながら、立ち上げに向けてクライアントさんと練っていきました。

しかし、立ち上げるまで、その「ウリ」は世間に受け入れられるのか、分かりません。そして、結果が出るまではすごいプレッシャーです。

そのサイト、やっとの思いで完成し、立ち上げ後3日目に初注文を戴きました。

ホームページ訪問者に「あなたのところで購入したいです」と、選んでいただけた瞬間です。

ひとつ目の初注文。とても大事ですね。これで、一安心。あとは、毎月の管理を怠らないことです。

その後もサイトの情報充実に伴い成長しています。

社会において「○○プロデューサー」という役割をしっかりと担っているのです。

後日、打ち合わせでクライアントさんが言われていました。

「初対面でウリは何ですか?って、あの言葉はきつかった」と。



わたし?わたしにももちろん「ウリ」があります。

独立するときに、ここは絶対に人には負けないぞ!という強みを自分で理解しています。これを自分で分かっているか、分かっていないか、とても重要なことなのです。



あなたにも「ウリ」がありますか?




※必ずしも「ウリ」は「○○プロデューサー」などというネーミングでなくてもよいです。あなたなりの、あなたにしかできないことをみつけてみてください。


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